金融屋とは?
金融屋とは、融資してくれるところという意味の言葉です。金融屋という言葉を聞くとなんだか怖い感じがしますが、実際に金融屋とはどういった人たちの事なのでしょうか?
本当に怖い人たちなのでしょうか?解説します。
金融屋というのは
そもそも金融屋というのは、お金の貸し借りをしている人や企業を指す言葉のようです。
金融屋の事を少し詳しく見ていくこととしましょう。
一般的にイメージされるもの
「金融屋」と聞いて、一般的なイメージとしては「取り立てが厳しい」とか「金利が高すぎる」という様なダークなイメージがあります。
特に、ヤミ金業者の事を暗にさしていると思っている人が多い事から、警戒されるようなイメージを持っている人も少なくありません。
確かに言葉の意味からすると、ヤミ金業者もお金の貸し借りをしていますので金融屋といえます。
ですが、単純に金融屋という場合には、必ずしもこのイメージが正しいとは言えないようです。
実はこんなところも金融屋
ヤミ金業者をイメージすることにつながる金融屋という言葉ですが、言葉の意味からすると実は銀行なども金融屋といえます。
銀行も預金者のお金をもとにして、お金が必要な人に貸していますので、立派な金融屋といえますね。
ただ、銀行の場合にはひどい取り立てもしませんし、法律を犯すことはしませんので、暗いイメージがある金融屋とは別物と考えられています。
銀行は返済が難しい人からは、法律にのっとって債権の回収をしますし、困っている人がいても審査して返済能力が無い場合には貸し出すことはしません。
この法律にのっとって業務を遂行することと、きちんと返済能力をみて貸出を行うことから暗いイメージを持たれないのですね。
金融屋の審査基準
では、金融屋のイメージを決める審査基準はどのような物なのでしょうか?
審査基準に関して、それぞれの機関ではどのような項目を見て行っているのか見ていくこととしましょう。
返済能力次第の銀行
銀行がお金を貸す時の審査基準に関しては、以下の2点が重要視されます。
- 支払い能力があるか
- 返済できなかった時の担保はあるか
支払い能力があるかに関しては、現在の収入状況と他社の借り入れ額を参考にします。
その他にも、金融事故を起こしている人にはお金を貸すことはありません。
カードローンの場合には、この点が非常に重要視されます。
他のローンに関しては、十分な担保があれば貸し出しをすることがありますが、担保がない場合には支払い能力を重要視します。
支払い能力があると判断されれば、支払い能力の上限までお金を貸す事ができます。
貸金業法で総量規制が定められていますが、銀行には貸金業法が適応されませんので上限は銀行で決めることができるようになっています。
ただし、最近では銀行での借り入れが多くなっている現状をどうにかしようという動きもあり、銀行内で自主規制をするところも増えてきています。
利用する側からすると、審査さえ通ってしまえば金融屋の中でも最も金利が低く、法律を犯すことのない銀行は安心してお金を借りる事ができるところといえます。
総量規制で決まる消費者金融
消費者金融の場合には、以下の2点が重要視されます。
- 支払い能力があるか
- 総量規制に抵触していないか
支払い能力に関しては、銀行と変わりないといえます。
ただし、消費者金融の中には自社で独自の審査基準を持っていて、金融事故を起こしている場合でも支払い能力があれば貸し出しをするところもあります。
銀行と一番違うところは、総量規制に抵触していないかどうかが基準になっているところです。
総量規制とは、お金を借りる事ができる上限が年収の1/3までとなっている事です。
貸金業法で決められている決まりですので、借入額の総量がこの金額を超えてしまえば、仮に返済能力があると判断されても貸すことは絶対にできません。
以前はこの規制がありませんでしたので、多くの人が借り入れを行うことができて、その結果返済に困っていました。
無計画な借り入れができないように、総量規制が作られたといえます。
利用する側からすると、大手の消費者金融の場合は銀行と変わらないですが、独自の審査を行ってもらえるところがあるのはうれしいものです。
銀行で借りる事ができなかった場合でも、借りる事ができる可能性があるので金利は銀行よりも高いですが、困っているときには頼ることができるところといえます。
ただし、金利が高いことは忘れてはいけません。
基準はないといえるヤミ金
ヤミ金業者の基準があるかどうかですが、結論から言えば基準はありません。
ヤミ金の場合には、無理やりにでも貸し付けを行うことがありますので、貸してくれないことはないといえます。
ただし、この貸付は適応される金利が高く、返済も繰り上げ返済などにも応じてもらえないことから、返済する金額は非常に多くなってしまいます。
ひどいところになると、返済は金利ばかりで元本がわずかしか減らないので、返済金額が元本の数倍に膨らむこともあります。
どこにも頼るところがない場合には、その時だけは借りる事ができてよかったと思うかもしれませんが、返済がいつまでも終わらないので、だんだんと苦痛に感じてきます。
それに返済を遅らせた事がない場合でも、残りの返済を一括で要請してきたり、途中で金利を上げてきたりするので、実際には完済することが難しくなってきます。
このような事から分かるように、お金を借りるときにはヤミ金からは絶対に借りないようにしましょう。
ヤミ金融と消費者金融の違いとは
消費者金融とヤミ金業者を同じように考えている人は多いようです。
ここで、消費者金融とヤミ金業者の違いを見てみましょう。
ヤミ金融業者の見分け方
消費者金融業者になるのは、資格を取得してから届け出をすることになっています。
対してヤミ金屋は、何ら届け出もしていないです。
これらの事から一番簡単な見分け方は、貸金業登録がされているかを確かめる事です。
電話番号、住所、登録番号、屋号が以下のサイトで検索すればわかります。
その他にも「簡単に貸します」とか「誰にでも貸します」などの明らかに違法な言葉で勧誘している、もしくは、チラシなどに住所、電話番号、屋号、登録番号の情報がない等で判断できます。
何かしらの広告などを見たときに、怪しいと思った場合には利用しないのが一番です。
それでも使わないといけないという場合には、最低限登録がされているかどうかの確認をしましょう。
本当に怖いヤミ金融の取り立て
普通の金融屋とヤミ金で最も違うことは、取り立て方法にあるといえます。
金融屋は法律にのっとって取り立てをしますので、脅したり、利用者を精神的にも肉体的にも窮地に追い込むことはありません。
一方、ヤミ金では大声で怒鳴ったり、脅すような言葉を使ったりします。
中には暴力に訴えて利用者を追い込んだりしています。
また、日曜日や深夜の電話や訪問などは行ってはいけないことになっていますが、ヤミ金業者は利用者を追い込むためにこれらの時間にも取り立てを行います。
まとめ
金融屋とは、そもそもどんな所を指す事なのかと、それぞれの違いについてご紹介してきました。
これからは、金融屋という言葉を使うときには、記事の内容を思い出してください。
タグ:お金の知識
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