賃貸の入居審査に落ちた!よくある理由と通過のコツ
気に入った物件があり申込みをしても、必ず希望の物件に住めるとは限りません。
不動産業者や大家さん、また保証会社などで必ず入居審査が行われます。
審査にとおらなければ物件を借りられないのですが、どのような内容で審査は行われているか、審査に落ちた場合の対応策はどうしたら良いのか見ていきましょう。
この記事はこんなひとにおすすめ
今回の記事は以下の人におすすめの内容です。
- 賃貸の入居審査に落ちてしまった理由が知りたい人
- 入居審査に落ちたときの対処法を知りたい人
- 賃貸の入居審査にかかわる豆知識が気になる人
目次
賃貸の入居審査に落ちた!よくある6つの理由
賃貸の入居審査に落ちてしまった場合には、申込者や賃貸業者の事情が審査落ちの理由として考えられます。
そこで、入居審査に落ちてしまう人にありがちな理由の中から、代表的なものを6つ紹介します。
①家賃と収入のバランスが悪い
賃貸の申込みをするときには年収の確認をされますが、借りようとしている賃貸の家賃に対して、収入が低すぎる場合には支払い能力がないと判断されてしまうため審査に落ちやすいです。
自分の年収にあった賃貸でないと、暮らしている途中で生活費に困り、家賃を滞納されるのではないかと大家さんも考えてしまいます。
収入に対してどの程度の家賃であれば、審査にとおるかは大家さんや賃貸業者によって異なりますが、基本的には収入に対して30%以上の金額になると審査にはとおりにくいと言われています。
②職業が不安定
審査に通過するためには、申込者の職業や雇用形態も関係してきます。
基本的な部分ですが、雇用形態が正社員ではなくアルバイトや派遣社員だと審査にとおりにくいです。
また、個人事業主など毎月の収入が安定しない職業の場合も、審査にはとおりにくいと言われています。
正社員であったとしても、勤続年数が1年未満と短い場合には、継続して雇用されるか心配なため、収入があっても審査落ちの可能性があります。
③家主や不動産屋の印象が悪い
賃貸の審査前には家主や不動産屋と契約に関して話をしますが、このときに相手の印象を悪くする内容があれば審査落ちの理由になります。
担当者との会話のときに、自分の職業や年収について質問されたにもかかわらず、返答をスムーズに答えられなかったり、会話の内容が乱暴で不穏な空気が流れたりすると、仲介業者の判断で審査落ちをする可能性が高いです。
賃貸は基本的にマンションやアパートなどの集合住宅であるため、近隣住民とトラブルを起こさないか、管理会社とコミュニケーションが取れるかも審査では重要なポイントとなります。
④クレジット履歴に問題があり保証会社からNGがでた
賃貸会社が契約している家賃保証会社によって異なりますが、クレジットカードの利用履歴に問題があって保証会社に落ちてしまうケースがあります。
保証会社の中には、クレジットカードを取扱っている信販会社系の会社もあり、このような保証会社であれば過去のクレジットカードやカードローンの情報を確認されます。
もしも、過去にクレジットカードで滞納を起こしていたり、強制解約になるような規約違反をしたりすると、審査落ちの可能性があがるので気を付けましょう。
⑤もっと条件のいい入居希望者がいた
申込者の状況ではなく、賃貸業者の状況で審査落ちとするケースもあり、具体的な例として同時期に条件の良い入居希望者がいたケースがあります。
例えば、これまで見てきた年収や雇用形態、勤続年数などの条件がより良い、申込者がいた場合、直接断れないため審査落ちとして断るケースがあります。
⑥学生なら連帯保証人の条件が悪い
学生で賃貸を借りる場合には、連帯保証人の収入などの条件が悪いときに審査落ちの危険性があります。
学生は本人に収入がないため、両親などの親族が連帯保証人とならなければ契約できませんが、連帯保証人の収入が満足になければ審査に落ちてしまいます。
もちろん、学生であったとしても本人がバイトを行い、家賃を稼ぐ人も多いでしょうが、学生の場合には安定した収入がないため、連帯保証人の条件が非常に重要です。
入居審査でチェックされる項目
入居審査とは不動産業者、保証会社、大家さんの順で必ず行われる審査のことです。
初めてあった人に部屋を貸すのですから、「今後継続して家賃を支払えるのか」「近隣住民とトラブルをおこさないか」などを見極めてもらう必要が出てきます。
そのためにまずは直接申込者と、面識がある不動産業者が審査を行うのです。
連帯保証人を立てない、もしくは契約書により保証会社をとおさないと契約できない物件に関しては、不動産業者が記載した書類をもとに保証会社が審査に入ります。
保証会社の審査に通過できれば、最後に大家さんの決済という流れです。
不動産会社のチェック項目
まずは第一関門である不動産業者の審査に通過することがすべての始まりですので、ここをしっかりと押さえておきましょう。
不動産業者が確認している項目は以下のとおりです。
- 収入と家賃のバランス
- 勤務先などの属性
- 態度や人柄
- 転居理由や現在の居住年数
収入や勤務先に関しては来店時に記載する「お客様シート」などで確認できますが、あとは不動産業者との雑談の中にヒアリング材料として盛り込まれています。
不動産業者は、申込者が貸付後にトラブルを起こさないかのリスクを事前に確認しますが、家賃滞納ばかりがリスクではありません。
騒音などをだして近隣トラブルにならないか、現在の秩序を保(たも)てるかなども考えておかなくてはなりませんので、余り粗暴な対応ですと見合わないと判断されてしまう可能性が高くなってしまいます。
無駄にへつらうことはしなくてもいいですが、社会人として一般的なマナーをもって対応していくことが大事になってきます。
居住年数で何が分かるのか
引っ越しするのもタダではありません。
何十万というお金が動きますので、転勤でもない限りは短期間で引っ越しばかりをする人はあまりいないでしょう。
そのため居住年数が短い場合には、なぜ引っ越しを検討しているのかというヒアリングもあります。
そこで整合性のある内容であれば問題ないのですが、近隣住民とのトラブルなど余り良い印象を与えない内容であれば、審査にひっかかる可能性もでてきます。
保証会社のチェック項目
保障会社をとおして契約しなくてはいけない物件の場合には、不動産審査を通過したのち保証会社の審査があります。
保証会社で審査している内容は以下のとおりです。
- 過去に家賃を滞納していないか
- カード支払などに遅延はないか
保証会社はどこも同じではなく、「信販系」「LICC(全国賃貸保証業協会)」「LGO(賃貸保証機構)」「独立系」と分かれています。
この違いについては後ほど詳しく話しますが、どこの保証会社に審査を依頼するかでも審査内容は異なります。
大家さんのチェック項目
保証会社の審査にとおっていればそのまま許可する大家さんが大半ですが、中には過去のトラブルなどを考慮して、個人的見解で審査にとおらないケースも存在します。
例えば「以前○○勤務の人がトラブルを起こしたから、そこに勤務している人はダメだ」などという表には出ていない、細かな条件部分で審査にとおらないことも珍しい話ではありません。
また同せいカップルもあまり良い顔はされません。
まだお付き合いの段階なのでいつ別れてしまうのかも分かりませんし、万が一別れた場合は残った家賃をひとりが本当に返済していけるのかが不明確なためです。
大家さんのチェック項目は独特の内容であるため、対策が立てにくいので気を付けましょう。
賃貸審査に関わる保証会社の特徴
賃貸を借りるときには、不動産会社の他に家賃の支払いを保証してもらえる保証会社と契約するのが一般的です。ただし、大家さんや不動産会社の意向によっては保証会社が不要な賃貸もあります。
また、保証会社はひとつではなく様々な会社が存在しており、それぞれの会社は大きく分けて4つのグループに分けられるのです。
しかもそれぞれ審査内容も異なりますので、審査に落ちたとしても違う保証会社では審査にとおる可能性も残っています。
先に保証会社は4種類に分かれると話しましたが、その詳細を確認してみましょう。
信販系 | セディナ、オリコ、ジャックス、アプラス、 ライフ、セゾン、エポスなど |
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LICC(全国賃貸保証業協会) | アーク株式会社、株式会社アルファ―、エルズサポート株式会社、株式会社オリコフォレントインシュア、株式会社近畿保証サービス、興和アシスト株式会社、ジェイリース株式会社など |
LGO(賃貸保証機構) | フォーシーズ、日本セーフティー、カーサなど |
独立系 | リクルートフォレント、全保連、日本セーフティー、日本賃貸保証(JID)、新日本保証、エルズサポート、フォーシーズなど |
信販系の特徴
信販系の保証会社は誰しも見聞きしたことがある、カード会社なのではないでしょうか。
母体が信販会社ですので、審査内容はどうしても通常のクレジットカードを作るときと同様に、個人信用情報機関に問合せをして、収支のバランスを判断するという内容です。
そのためカード遅延や、過去に自己破産などの債務整理を行っている人は、信販系の保証会社以外にしておいた方が得策でしょう。
LICC(全国賃貸保証業協会)の特徴
LICCの特徴は審査内容を過去の家賃滞納に重きを置いていることです。
情報を共有しているので、保証会社を変えたとしてもLICC加盟業者であれば、結果は同じになっています。
したがって、新たに申し込む保証会社が、LICC系列ではないのかを確認してみましょう。
LICCは年金や無職であっても、預金通帳の提出などで審査にとおるケースがあります。
現在無収入であったとしても、今後の家賃を支払える分の預貯金があるという人は、LICCの方がとおりやすいことも考えられます。
LGO(賃貸保証機構)の特徴
LGOの特徴は貸主よりも借主を守ろうとする意味合いで建てられた機構ですので、通常では審査にとおらない人でも比較的審査にとおりやすくしているのが特徴です。
しかし、機構内で情報を共有するという点は共通しているため、過去に家賃の支払いを滞納している人は注意してください。
独立系の特徴
独立系はどこにも所属せずに、自社の審査基準で審査を行いますので、極論で言うと今まで家賃滞納歴があったり、いわゆるブラックリストに載っていていたり、通常では審査に落ちてしまうような人でも独自の基準に沿えば審査にとおる可能性があります。
賃貸の入居審査に落ちたらどうする?
賃貸の入居審査に落ちてしまうのは、申込者の状況だけではなく、大家さんや不動産業者との関係もあるため、だれにでも起こりえると言えます。
しかし、もしも賃貸の入居審査に落ちてしまった場合には、次の審査にすぐ申し込みして良いのでしょうか。ここでは、再申込前に確認しておきたい情報をまとめたので確認してください。
同棲やシェアハウスの場合
同せいの場合、不動産業者の審査で落ちてしまうケースも多くあります。
そのため不動産業者との物件下見の段階から、仮に別れたとしてもひとりでも支払可能な家賃設定の物件を紹介してもらっておくと良いでしょう。
また、契約者だけではなく同居人も契約に立ち会ってもらい、可能であれば同居する人にも共同契約者になってもらうのがおすすめです。
そして結婚を視野に入れているのであれば、互いの両親を連帯保証人にすることでより信用度も上がります。
同じ物件に再度申し込みはできる?
気に入った物件であればあるほど、審査に落ちたときのショックも強くなってきます。
しかし先に話したように、審査になぜ落ちたのかという理由の説明は期待できませんので、「連帯保証人を変えればいいのでは」などの単純な話ではありません。
また賃貸物件ですので、そのほかに条件が合う申込者が現れれば、その人に貸せばいいだけです。
したがって、ひとつの部屋にこだわって、再申込みをしても結果が変わることは余りありません。
申込みができるかどうかという観点であれば、再申し込み自体が不可能なことはありませんし、他の不動産会社が同じ部屋を扱っているケースもあるため、再申し込みの手段はあります。
ただし、審査落ちの原因が保証会社や大家さんの審査が原因であれば、不動産会社を変えたとしても審査にとおる可能性は低いので再申込みのメリットはありません。
しかし、審査に落ちた部屋にこだわるつもりはないが、転居先を確保しなくてはいけないという場合にはどうしたらいいのか見ていきましょう。
審査のゆるい不動産屋や審査の甘い保証会社は?
審査のゆるい不動産会社を見極める方法は基本的にありません。
また、不動産会社ごとに審査基準は様々であるため、一概に審査がゆるい、厳しいと判断することは難しいです。
また、審査の甘い保証会社の判断も審査基準の公表を行っていないため、申込者が判断することは難しいでしょう。
ただし、過去に家賃やクレジットカードの支払でトラブルを起こしている人は、信販系ではなく独自の審査基準で審査を行っている独立系保証会社であれば詳しく過去の調査をされないため、審査に通る可能性があります。。
賃貸審査にまつわる気になるアレコレ
賃貸審査に対しての問題を保証会社についての観点から詳しく見て行きましたが、他にも審査に関する気になる情報がいくつかあります。
そこで、賃貸審査を行う人が特に気になる、審査日数や審査通過率の情報を見て行きましょう。
審査の日数はどのくらいかかるのか
急ぎの物件探しであれば、気になるのが審査にかかる日数です。
賃貸は早い者勝ちですので、仮に審査に落ちたら急いで次の物件を見つけなくてはなりません。
そのため即日に審査結果が分かればいいのですが、実際は3日から1週間程度時間がかかると思ってください。
信販系のオリコフォレントインシュアや大和ハウスの賃貸の保証会社であるイントラストなど様々な保証会社がありますが、どの会社でも先に話したように最大で3か所の審査が必要になりますので、どうしても時間がかかってしまうのです。
ただし、大東建託のように管理会社と保証会社が同じである不動産会社の場合は、1日で審査が終わるなど審査が早い傾向にあります。
しかし、たいていは3日以上かかることが多いようなので、まずは1週間待ってみて1週間以上経過しても連絡がない場合は一度連絡をしてみましょう。
落ちる割合はどの程度なのか
賃貸の入居審査は関係するところすべての審査にとおらなければならないので、審査に落ちてしまう人ももちろん存在します。
昨今の雇用状況で正社員ではなかったり、収入が安定しなかったり、カード延滞などの理由から2割程度は審査にとおらないと言われています。
しかし、非正規雇用であっても勤務年数が長ければ(3年以上)審査にとおる可能性も出てきますし、カード延滞もきちんとその後に返済をしていれば必ず消える情報ですので、審査に落ちても余り気を落とす必要はありません。
入居審査に時間がかかりすぎ=審査落ち?
入居審査に1週間以上時間がかかってしまうと、「もしかして入居審査に落ちてしまったのでは」と心配になる人も多いでしょう。
実際に入居審査が長い場合には、審査に落ちた連絡なので遅くなっている可能性はあります。
しかし、入居審査が長いときには、審査に落ちてしまった以外の理由もいくつか考えられます。
例えば、2~3月の繁忙期であれば審査の順番がなかなか回ってこないため、入居審査の時間は長くなるでしょう。
また、入居審査自体は完了していても、最後の電話連絡を忘れられている可能性もあります。
もしも、なかなか審査結果の電話がかからずに心配な人は、一度不動産会社に連絡してみると良いでしょう。
賃貸カード審査に落ちる原因とは
保証会社をとおしての物件契約の場合、家賃支払などに使用するためカードを作ることが条件になる場合もあります。
そのカード審査で落ちてしまう人もいるのですが、原因はどのようなことなのか見ていきましょう。
年収の低さ
賃貸物件契約時に、「最低年収○○円」などの規定はありません。
極論で言うと収入に見合わない家賃設定の物件を気に入り、確実に本人が支払いできるという確証さえあれば申込みができます。
しかし先に話したように、審査では今後継続的に家賃を返済できる能力があるのかを見られますので、「間違いなく支払える」と申込者が思っていても第三者から見れば無謀にも思えてしまうのです。
家賃設定の条件は一般的に給与の3分の1以下がベストだと言われています。
そのため仮に手取り給与20万円の人が、家賃10万円の物件を希望しても審査にとおる可能性は低くなっています。
カード延滞
特に信販系の保証会社が、重要視するのはカードの延滞です。
審査時に保証会社が個人信用情報機関に照合を行います。
現在既にクレジットカードを所有し、なおかつ返済を延滞していることが判明すれば審査に通過することは難しくなってきます。
現在でも返済ができていない状態で、新たにクレジットカードを発行することは難しいです。
家賃をクレジットカード払いにする物件なら、審査内容も厳しくなってきます。
収入が安定していない
ある月は収入があるが、ある月は無収入など、収入が安定していない場合も、審査に落ちてしまう原因のひとつです。
収入の波に関わらず家賃は毎月発生しますので、「今月は厳しいけれども来月2か月分支払う」などの理由はとおりません。
そのため収入が安定していない日雇や、自営業、水商売などは審査にとおりにくい傾向にあります。
過去の家賃滞納歴
過去に家賃を滞納した経験があるかどうかも審査時に判明します。
保証会社がLICC(全国賃貸保証業協会)の場合、データベースで過去に代位弁済(家賃支払が遅れ保証会社が代わりに立て替えたこと)の、事実を登録会社すべてで把握できます。
家賃遅れもカード遅延と同様に、信用できないと判断されてしまうので注意が必要です。
ただしこの情報も永久に残る訳ではなく、債務がなくなってから5年で情報は消えます。
賃貸物件のカード審査に落ちたときの対応策とは
審査に落ちた理由を直接聞ければ一番いいのですが、落ちた理由を不動産業者は話しません。
無用なトラブル防止のひとつとも言えますが、裏を返せば何か今すぐ対応できるような内容で審査に落ちた訳ではないので、教えても意味がないと思われているのも事実です。
しかし先に話したように審査に落ちる代表的な事例に、ひとつでも該当するのであれば、その状況を変えていけば次の審査には通過できるかもしれません。
年収の低さでの対応策
年収が低くともその収入に見合う、家賃設定の物件に気持ちを切り替えていきましょう。
少し優先順位を変えたり、希望エリアを変更したりするだけでも、入居可能な物件は増えてきます。
審査に落ちるとその落ちた物件が、より良いものに見えてしまい、なかなか次の物件が決まらないケースもありますが、譲れない条件を不動産業者に明確に伝え、一緒に探していくと良いでしょう。
カード延滞での対応策
カード延滞は一度信用情報に載ってしまうと、時が経たない限り消せるものではありません。
またその情報が消えるタイミングは、延滞が解消して約5年間経過する必要があります。
しかしこの延滞は、本来の返済日から61日以上遅れた場合に初めて記録がつきます(80日まで遅延扱いで、個人信用情報に登録されますが異動情報扱いにはならない)ので、1日返済が遅れた程度では発生しません。
まずは自身の信用情報を取り寄せて、現在どのような記載になっているのかを確認してみるといいでしょう。
収入が安定していない場合の対応策
収入が安定していないからと言って、簡単に転職できるものではありません。
収入が不安定な場合には「給与が多い月に貯金しているので大丈夫である」など、交渉が必要になってくるでしょう。
可能であれば貯金額が記載されている通帳を提示すれば話は早いのですが、それは無理だという場合には「収入が少ない月をどうカバーするのか」という点を重点的に、説明していくことが重要になります。
過去の家賃滞納歴の対応策
過去の家賃滞納の情報は延滞同様に簡単に消える情報ではありません。
悪いイメージの情報がついてきてしまうのは、過去の自分の行いですので致し方ないと割り切ることも大事です。
しかしこの情報が消えない限りには、物件を変えて申込みをしても結果は同じです。
このような場合には審査をとおす保証会社を変えるのも方法です。
それぞれ審査ポイントが異なりますので、家賃滞納やカード延滞を審査対象としない独立系の保証会社にしておくと良いでしょう。
賃貸の入居審査に関するQ&A
賃貸の入居審査や審査落ちの情報を幾つか紹介してきましたが、他にも入居審査関連で気になる内容が幾つかあるでしょう。
そこで、賃貸の入居審査に関連する気になる情報を幾つか紹介します。
①審査に落ちたけどどうしても借りたい!家賃の前払いを申し出たら借りられる?
家賃の前払いを行えば、確実に審査にとおるというわけではありませんが、先払いできる金額によっては不動産会社や大家さんと、入居に関する交渉を行えます。
交渉が上手くまとまれば、入居審査の結果に関係なく審査にとおる可能性もありますが、確実に審査にとおるわけではないため気を付けてください。
②マンションの入居審査に落ちても電話はくる?
マンションの入居審査に落ちたとしたら、基本的には電話で審査落ちの連絡を行ってくれます。
ただし、会社によっては連絡方法が電話以外の可能性もあるため、申込時に案内がなければ確認しておく方が良いでしょう。
③結婚後の新居の申し込みしたが落ちた。婚約者の収入は考慮してもらえない?
結婚している場合には、配偶者の収入と合算して審査を行うことが普通ですが、大家さんの考え方で配偶者の収入を考慮してもらえないケースがあります。
また、結婚前の婚約の状態では収入を合算して計算してもらえないケースもあるため、時期をずらすか違う物件にした方が良いでしょう。
④不動産屋が審査に落ちた理由を教えてくれないのはなぜ?
不動産屋が審査に落ちた理由を教えてもらえないのは、いくつか原因がありますが、大きいものにそもそも落ちた理由が分からない可能性があります。
審査は不動産屋以外も行いますが、この場合には不動産屋にも審査落ちの原因を伝えませんので、理由を教えてもらえないのです。
⑤主人の個人情報に問題があり審査が不安。保証会社を変えてもらうことはできる?
不動産会社に交渉をすれば、保証会社を変更してもらえる可能性はあります。
しかし保証会社の決定権は大家さんや不動産会社が持っているため、確実に保証会社を変更できるわけではないので気を付けましょう。
まとめ
入居審査などに落ちたとしてもさほど落ち込むことではありません。
物件はまだありますし、審査も以前の保証会社と違う会社を選べば審査にとおる可能性も残っています。
まずは窓口である不動産業者に包み隠さず現状を伝え、もし審査に落ちてしまったならば、違う保証会社を使えないかなどの交渉を行ってもいいのではないでしょうか。
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