銀行系カードローンの審査は甘い?口コミも調査
カードローンには、銀行系のカードローンと消費者金融のカードローンがありますが、一般的には銀行系カードローンのほうが審査が厳しいと言われています。
それぞれ法律や商品設計によって審査のポイントなどは異なりますが、では一体どのように銀行系カードローンと消費者金融の審査は異なるのでしょうか?
今回ご紹介するのは、以下の人におすすめの内容になります。
- 銀行系カードローンの審査は甘いのかどうか気になる人
- 銀行系カードローンと消費者金融の違いが知りたい人
- 執筆者の情報
- 名前:手塚 龍馬(36歳)
職歴:過去7年,地銀の貸付業務担当
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銀行カードローンの審査は甘くない!その理由とは
結論からお伝えしておくと、銀行カードローンの審査は決して甘くはありません。
その理由を説明していきましょう。
銀行カードローンは総量規制対象外で低金利
消費者金融は貸金業者なので、貸金業法の中で制定されている「総量規制」を守って融資を行わなければなりません。
総量規制とは、「借り入れ金額が申し込み者の年収の3分の1を超すような融資を行ってはならない」という規制であり、申込者の年収によって消費者金融が融資をできる金額は、自ずと縛られることになります。
一方、銀行カードローンは銀行が取り扱っているため、貸金業法に従う必要がなく、融資金額も消費者金融よりも膨らみがちになります。
融資金額が多いということは、それだけ審査も厳しいものにしなければなりませんよね。
また、一般的にローンは、金利が低くなればなるほど審査基準は厳しくなる傾向にあります。
銀行カードローンは、消費者金融と比べると金利が低めに設定されているのが1つの特徴です。
申込条件が柔軟な分、審査は厳しい
申込条件に関しては、消費者金融よりも銀行カードローンのほうが柔軟です。
消費者金融では貸金業法の影響で、1度に50万円超の借り入れを行う場合や他社との合計借り入れ額が100万円を超える場合は、収入証明書類の提出が義務付けられています。
さらに、専業主婦などの本人に収入がなく配偶者に収入がある人は、配偶者の年収確認や同意書の提出が必要であるなどの、様々な規制があります。
一方、銀行カードローンの場合は、収入証明書類の提出基準はそれぞれの銀行に委ねられており、専業主婦の申し込みに関しても、配偶者の同意等が必要なしでできる場合もあります。
つまり、消費者金融のほうが、融資金額や書類の提出基準などの決まりが法律によってガチガチに縛られているため、審査は緩い傾向にあります。
そして、銀行系カードローンのほうが商品内容に柔軟性がある分、独自の判断によって審査が消費者金融よりも厳しい傾向にあると言われているんですね。
銀行カードローン審査の特徴
では、銀行カードローンの審査にはどのような特徴があるのでしょうか。
他社からの借り入れに敏感
他社から借り入れている状態では、銀行カードローンと消費者金融カードローンでは審査難易度に違いが出ます。
先に消費者金融からお金を借りている利用者が、銀行系カードローンの審査に申し込んだ場合は、銀行系カードローンの審査は難しくなります。
その反面、銀行系カードローンを借りている状態で消費者金融の審査に申し込んだ場合には、返済状況に問題があるか、よほど多数の銀行系カードローンを借りているのでなければ、審査上特に問題はありません。
つまり、銀行系カードローンの審査はすべての他債務を審査の際に気にしますが、消費者金融のカードローンは総量規制の対象である他の消費者金融からの借り入れだけを、主に審査の際に気にしていると言えます。
多くの信用情報を照会する
銀行系カードローンも消費者金融のカードローンも、審査の際には個人信用情報機関に登録されている個人信用情報の照会を行います。
この際、消費者金融が照会をかける信用情報機関は主にクレジットの情報を集めたCICと、主に消費者金融の情報を集めたJICCの2社だけで、両社はどんな情報であれ最長5年間しか記録しません。
一方、銀行系カードローンは上記2社に加え、全国銀行個人信用情報センターという、銀行や信用金庫などの金融機関の情報を集めた信用情報機関へも照会を行います。
全国銀行個人信用情報センターは、自己破産などの官報記載情報は10年間保管しています。
つまり、消費者金融の審査の際には照会されてこなかった情報が、銀行系カードローン審査の際には出てくるということが考えられ、この点が銀行系カードローンのほうが審査に厳しいと言われる所以でしょう。
ちょっとの延滞が銀行カードローンでは命取り
銀行系カードローンの審査も消費者金融カードローンの審査も、重要な審査項目はほとんど変わりません。
個人信用情報への照会、勤務先、年収、勤続年数などが重要な審査項目として挙げられます。
個人信用情報に対する考え方が、銀行のほうが若干厳しいと言えるでしょう。
銀行系カードローンは、消費者金融からの借り入れが複数あったら審査上マイナスとなりますし、返済の遅れが複数回あるだけでも審査の際にはマイナスです。
一方、消費者金融は4本以上の借り入れがある多重債務者でないこと、すでに年収の3分の1の総量規制上の融資限度額に達していないことが、もっとも重要視されます。
多少の返済の遅れは、銀行に比べて甘くみてくれる傾向にあるようですね。
他社借り入れ件数が多いと落ちる
基本的に消費者金融から2社以上の借り入れがある場合は、銀行系カードローンの審査に通過するのは厳しくなります。
また、たとえ銀行からであっても借り入れ本数がすでに4本以上ある場合には、多重債務者と見做され審査通過は困難です。
これらの条件をクリアしている人であれば、年収の2分の1程度の限度額のカードローンであれば、それほど難しくなく契約可能です。
また、複数本の借り入れがある人はまずおまとめを行ってから申し込むことで、審査に通りやすくなります。
審査が厳しい理由は保証会社にも
銀行カードローンの申込条件に、「保証会社の保証を受けることができること」と書いてあります。
これはすなわち保証会社の審査に通らなければ、銀行カードローンの審査は通らない、ということです。
そもそも銀行は、担保や保証人を立てる担保融資を得意としており、個人向けカードローンのように無担保無保証の審査には慣れていません。
そこで、無担保無保証の審査にノウハウを持っている消費者金融やクレジットカード会社と契約し、審査を任せているのです。
保証会社は、銀行カードローンの審査を行うと同時に、銀行カードローンの会員が持っている借金が焦げ付いた場合に、借金を立替払いする役割を担っています。
保証手数料としていくらかの金額をもらっていても、保証会社の審査基準を甘くしてしまったのでは、営業収益を伸ばしていけません。
そのため、保証会社はある程度厳しめの審査基準を設定しており、これが銀行カードローンの審査が厳しめであることの理由の1つとなっているのです。
直接融資をするときは審査難易度が違う
消費者金融が銀行カードローンの保証会社として審査を行う場合と、自社に対する申し込みの審査を行う場合では、審査難易度が異なります。
保証会社は銀行カードローンの利用者からの返済が滞ってしまった場合、債務者の債務を肩代わりする役目を担っています。
保証会社からすれば損しかないように思われるこの行為ですが、実はこれはタダではなく、銀行に支払っている金利の3割~5割程度は、保証料として保証会社へ支払われていると言われています。
つまり、仮に銀行カードローンの金利が年14%なのであれば、4%~7%程度は保証会社への保証料になっているということです。
つまり消費者金融は、銀行カードローンの保証であれば貸し倒れ確率4%~7%程度のリスクしか取れません。
一方、消費者金融のカードローンは、金利の全額は消費者金融のものになります。
たとえば、アコムの金利は年3.0%~18.0%ですが、その金利分は全額アコムに入るので、貸し倒れ確率は金利と同じ確率までリスクが取れることになります。
そのため、より多くのリスクが取れる消費者金融のほうが、審査が甘いと言われています。
銀行カードローンのメリット・デメリット
銀行カードローンのメリットとデメリットを挙げると、以下のようになります。
【銀行カードローンのメリット】
- 安心感がある
- 相談しやすい
- 金利が低い
- 銀行によってはカードローン商品が豊富にある
【銀行カードローンのデメリット】
- 手続きが多い
- 利用できるまでに時間がかかる
- 銀行によっては利用できるATMが少ない
銀行カードローンは、銀行で借りる安心感はもちろん、普段利用している銀行であれば相談もしやすいです。
それでいて、低い金利で借りられますので、うまく利用すれば負担も少なくできます。
しかし、最近ではインターネットだけで手続きできるカードローンも増えているのですが、消費者金融などのカードローン業者と比べれば手続きは多く、利用開始までに時間がかかってしまいます。
また、銀行によっては提携ATMが少ないこともあり、利便性があまり良くないものもあります。
銀行カードローンにはこのようなメリット・デメリットがありますので、単に「安心だから」「低金利だから」というような理由ではなく、しっかりと良い点と悪い点を確認してから利用するようにしましょう。
地方銀行やとネット銀行の審査は?
「銀行」と一口に言っても、大手銀行や地方銀行、ネット銀行と大きく3つに分けることができます。
大手銀行、ついでネット銀行、地方銀行の順に審査が甘くなる傾向があります。
ネット銀行
ネット銀行は、大手銀行や地方銀行のように店舗を持っていませんので、それだけ店舗の維持費や人件費がかからず、それを利用者に還元するためにカードローンの金利を低くしています。
本来であれば、カードローン金利が低いほど審査は厳しくなるのですが、ネット銀行の場合は維持費や地方銀行が負担している費用がないことが低金利の要因ですので、低金利だからといって審査が厳しいとは限りません。
また、ネット銀行は大手銀行などと比べてまだ歴史が浅いですので、利用者を確保するためにもある程度リスクを負う形で営業していることも、大手銀行よりも審査が甘くなる要因だと言えます。
地方銀行
もっとも審査が甘い傾向にある地方銀行は、規模や知名度では大手銀行に負けてしまいます。
そのため、大手銀行と同じ条件で勝負をしても、利用者を確保することが難しくなってしまいます。
同じ土俵では営業基盤を増やすことはできませんので、リスクを承知で大手銀行では融資ができない人まで範囲を広げて、営業しています。
このように、同じ「銀行」であってもカードローンの審査基準は異なりますので、審査が甘い銀行カードローンを探している人は、こうした部分も考えると選びやすくなります。
銀行カードローンの審査で気をつけるポイントは?
いくら審査が甘いカードローンに申し込んだとしても、必ず審査に通るという保障はどこにもありません。
ましてやそれが銀行カードローンともなると、審査に通るために気をつけておかなければならないことがあります。
ここでは、銀行カードローンの審査に通るために、最低限気をつけておきたいポイントを紹介していきます。
総量規制内での金額に抑える
銀行には貸金業法が適用されませんので、総量規制も対象外となります。
また、銀行に適用される銀行法には総量規制のような、借り入れ金額について上限を定めているものはありません。
ですが、だからといって銀行カードローンではいくらでも借りられてしまうというわけではなく、自主規制によって借りられる上限が決められています。
この自主規制は各銀行によって内容が異なるのですが、多くの銀行では総量規制に準じた規制をしています。
つまり、銀行カードローンにおいても総量規制と同じ「年収の1/3」が借りられる上限と認識しなくてはなりません。
ただし、同じ「年収の1/3」が上限でも、消費者金融と銀行とでは以下のように含まれる借り入れの種類に違いがあります。
- 消費者金融:総量規制の対象となる貸金業者からの借り入れ総額で年収の1/3が上限
- 銀行の自主規制:無担保ローンの借り入れ総額で年収の1/3が上限
消費者金融の場合、あくまでも総量規制の対象となる借り入れの合計で「年収の1/3以内」となっていれば問題なく、総量規制の対象とはならない銀行ローンはこの借り入れ金額には含まれません。
一方で、銀行カードローンの場合は銀行や貸金業者といった借り入れ先は関係なく、無担保ローンの借り入れ総額が「年収の1/3以内」となっていなければなりません。
逆に言うと、無担保ローンの借り入れ総額が「年収の1/3以内」となっていれば、誰でも審査に通れる可能性があるということです。
必要最低限の金額で申し込む
カードローンに申し込む際には、借り入れ希望額を記載することになります。
借り入れ希望額が高額になるほど、銀行や保証会社にしてみるとリスクが高くなり、それだけ審査は厳しくなります。
逆に、借り入れ希望額が少額なほどリスクは少なくなりますので、高額な借り入れ希望額で申し込んだ時よりも審査は甘くなります。
また、基本的に事業性資金以外であれば自由に使えるカードローンでも、借り入れ希望額の妥当性はチェックされます。
そのため、申し込む際の借り入れ希望額は必要最低限の金額を記載するようにしたほうが、審査には通りやすくなります。
審査に落ちる理由
銀行にとってカードローンは貴重な収入源であり、できるだけ貸したいというのが本音です。
しかし、どのような人に対しても融資をしてしまうことで、不良債権が増えることは望ましいことではありません。
そのため、申込者を選別しなくてはならないのですが、カードローンはローンの中では審査が厳しいほうではなく、審査落ちする理由はそれほど多くありません。
では、どのような理由があることで銀行カードローンの審査に落ちてしまうのかについて、解説していきます。
虚偽の記載をしてしまった
カードローンの申し込みは、基本的に申込者の申告した情報を基に審査します。
しかし、銀行や保証会社が何も確認せずに審査をしているわけではありません。
カードローンに申し込みをする際は、必ず本人確認書類が必要となり、一定金額以上の申し込みであれば収入確認書類も必要となります。
また、既存の借り入れ件数や金額も申告することになり、これに関しては確認のために書類を求められることはないのですが、こうした情報は信用情報機関に照会をすれば簡単に確認できます。
つまり、銀行や保証会社は申告した内容をきちんと精査できるのです。
もし、銀行や保証会社が申込者の申告した内容に虚偽の記載があると分かると、他の要件がどうであろうとその時点で審査を否決にします。
「申告だからといってバレることはない」とタカをくくっていると、信用を失って審査落ちすることになりますので、申込書は必ず正直に記載しましょう。
既存借り入れ額が多い
ローンには住宅ローンや自動車ローン、おまとめローン、フリーローンなどのように、多くの種類があります。
これらのローンは審査に通りさえすれば何件でも借りることができますが、複数の借り入れがある状態のことを多重債務といい、銀行や保証会社は慎重に審査をします。
特に、カードローンのような返済期間があるようでないローンを複数社から借りている多重債務者については、厳しく借り入れ残高や毎月の返済額などをチェックします。
また、カードローンは利用限度額の範囲内であればすぐに借りられますし、自主規制の金額には契約している利用限度額が計算の対象となりますので、こちらに関してもチェックしています。
多重債務となっている人は毎月の返済額が高額になり、すでに返済能力が低くなっていることも多いですので、追加の借り入れとなるカードローンの審査には通ることが難しくなります。
なお、自分の借り入れ総額を計算する場合は、カードローン口座の件数やそれぞれの利用限度額で計算するようにしましょう。
カードローン以外のローンに関しては、契約時の借り入れ額ではなく、現状の借り入れ残高で計算する必要があります。
過去に延滞をしていた
信用情報機関には、利用しているローンの返済履歴も直近24ヵ月分が登録されます。
そのため、審査のために信用情報機関に照会をすると、過去に延滞があったのかを確認できるようになっています。
利用者側にしてみると、延滞には何らかの事情があって、どうしても返済日に間に合わなかったということもあるでしょう。
しかし、銀行や保証会社側にしてみると、それが金欠によるものなのか、それとも返済方法の変更などで返済日に間に合わなかったなのかなど、延滞の理由は関係ありません。
どんな事情があろうとも、延滞は延滞としか認識しません。
延滞は正常に返済できなかったことを意味しますので、融資や保証をするほうにとってはリスクでしかありません。
実際には、過去24ヵ月の間に1度しか延滞していない場合は審査に通れる可能性が高いのですが、複数回または直近6ヶ月以内に延滞がある場合は審査落ちとなる原因になります。
金融事故を起こしたことがある
過去に任意整理や自己破産といった金融事故を起こしていると、その情報も信用情報機関に登録されます。
金融事故のことは「異動情報」と呼ばれ、銀行や保証会社が照会をした際に異動情報があれば、その時点で審査落ちとなります。
異動情報は基本的に自己破産で10年、任意整理や強制解約などで5年間消えることはありませんので、この期間中は銀行カードローンの審査に通ることはできないと思っておきましょう。
銀行カードローン審査に落ちたときの対処法
では、一般的に審査に通りにくいと言われている人が、銀行カードローンの審査に落ちてしまった場合、どうすれば審査に通過できるようになるかを考えていきましょう。
どうしても審査に通過できなさそうな場合は、銀行カードローン以外で融資を受けられる方法について、考えていきます。
①ブラックの場合
ブラックとは信用情報に「異動情報」が登録されている人のことですが、これまでお伝えしてきた通り、カードローンの審査では信用情報が非常に重視されます。
そのため、信用情報上の異動情報は、カードローンの審査においては「禁忌」と呼んでも過言がないようなものです。
ブラック状態である限り、銀行カードローンの審査に通ることはありませんし、消費者金融でも大手は審査落ちとなるでしょう。
中小の消費者金融であれば、ブラック状態であっても現在の収入がしっかりしたものであれば、融資を受けられる可能性があります。
ただ、いずれにせよブラックの人が融資を受けるのは、非常に狭き門であると考えておいたほうがいいでしょう。
②他社借り入れ件数&借り入れ額が多い場合
他社借り入れ件数・借り入れ額が多いと、それだけ返済能力が低いととらえられてしまいます。
逆に、審査落ちになった原因が他社借り入れだったのであれば、借り入れ件数や借り入れ額を減らすことで返済能力が改善されるので、審査に通過できる可能性は高まります。
一般的に銀行カードローンでは、既存の借り入れが2件以上あると審査落ちになる可能性が高まると言われているので、借り入れ件数を1件以下にしたうえで申し込んでみるといいでしょう。
また、銀行の自主規制のことも鑑みて、借り入れ額は年収の3分の1以下にしておくのが望ましいですね。
③フリーターの場合
フリーターのかたでも、パートやアルバイトなどで安定的な収入があれば、銀行カードローンの審査に通過できる可能性は十分あります。
審査落ちになってしまったのあれば、収入の安定性がまだ不十分だと考えられたのでしょう。
パートやアルバイトは、勤続期間が長ければ長くなるほど、収入の安定性が向上して審査ではプラスに働きます。
今のパート・アルバイト先でもう少し働き続けてから改めて申し込めば、審査に通過できるかもしれません。
すぐに融資を受けたいのであれば、消費者金融への申し込みを検討しましょう。
④未成年の場合
未成年に対する融資を行っている銀行カードローンや消費者金融は、残念ながら存在しません。
未成年でも学生であれば、親権者の同意を得ることで学生ローンでの借り入れを行える可能性がありますので、親の同意が得られそうかどうかを考えましょう。
親の同意が得られなさそうな場合は、未成年でもできる即日払いのバイトをなどが、現金を得る手段としては有力になります。
⑤無職の場合
無職の人も、専業主婦を除いては基本的に銀行カードローンでは融資を受けられません(専業主婦についてはこれまでに説明してきているので割愛します)。
ただ、無職でも不労所得などで毎月固定収入がある場合は、その収入をもとにして審査・融資を行ってくれる場合があります。
不労所得に対する判断は銀行によって異なるので、1つの銀行カードローンの審査に落ちた場合でも、別の銀行カードローンであれば審査に通ることもあるので、他のところに申し込んでみてもいいかもしれません。
また、クレジットカードを持っているのであれば、クレジットカードのキャッシング枠を利用して借り入れを行うという方法も、考えられるでしょう。
銀行より審査甘い極甘審査ファイナンスとは
消費者金融と比べ、銀行カードローンの審査は厳しく行われます。
銀行カードローンの審査に通らなかった人は、消費者金融を利用するのが基本的な方法ですが、一度銀行カードローンの審査に落ちた人は他社に申し込むのも心配になってしまいます。
そこで、審査の甘いカードローンをインターネットで探してみると、「極甘審査ファイナンス」という言葉を見つけることができます。
極甘審査ファイナンスとして、中小の消費者金融等を紹介していることが多いようです。
確かに、銀行と比べて審査に通りやすい業者はありますが、誰でも審査に通るというほど審査が緩いわけではありませんので、自分の属性を確認したうえで申し込みをするようにしましょう。
極甘審査をアピールする業者は闇金
中には業者自らが広告などで「極甘審査」「ブラックOK」などをアピールしている場合もありますが、その場合は絶対に利用しないようにしましょう。
金融機関自ら審査が甘いということをアピールするのは、貸金業法によって制限されており、正規の業者であれば行政の指導が入っているはずです。
にもかかわらず極甘審査を謳っているということは、そういった指導を無視している、あるいはそもそも貸金業者として届出を行っていないということになります。
いずれにしても法律に則った正規の業者ではなく、ヤミ金融ということになります。
闇金は貸金業法に違反した業者なので、法外な金利設定や取り立てを行っており、安全に利用できません。
いずれにしても、「極甘審査ファイナンス」や「信用情報ブラックでもOK」というような言葉につられて、安易に利用することがないようにしましょう。
審査が甘い銀行カードローンはどこ?
ここでは、銀行カードローンの中で、比較的審査が甘いと思われるカードローンを紹介していきます。
銀行名/商品名 | 金利 | 特徴 |
---|---|---|
イオン銀行 「イオン銀行カードローン」 | 年3.8%~13.8% ※2024年4月1日現在 |
|
楽天銀行 「楽天銀行スーパーローン(カードローン)」 | 年1.9%〜14.5% |
|
auじぶん銀行 「カードローン(じぶんローン)」 | 年1.48%~17.5% (通常金利) |
|
オリックス銀行 「オリックス銀行カードローン」 | 年1.7%~14.8% |
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愛媛銀行 「ひめぎんクイックカードローン」 | 年4.4%~14.6% |
|
北海道銀行 カードローン「ラピッド」 | 年1.9%~14.95% |
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福井銀行 「福井銀行カードローン」 | 年2.8%~14.6% ※2024年4月1日現在 |
|
荘内銀行 「荘内銀行フリーローンWeb」 | 年3.5%~14.6% |
|
北日本銀行 「カードローンスーパークイカ」 | 年3.0%~14.8% |
|
東京スター銀行 「スターカードローンα(カードローンタイプ)」 | 年1.5%~14.6% |
|
ネット系銀行や地方銀行が取り扱っているカードローンが多いですね。
特徴を見てもわかるように、各銀行によって申し込み可能な対象やサービスが違います。
多くは、パートやアルバイトの方は利用できるのですが、専業主婦や学生の方は利用可能かを確認してから申し込むようにしましょう。
審査が早い銀行カードローンはどこ?
銀行カードローンは、審査のスピードや融資までの時間がそれぞれで違います。
そのため、審査の甘さと同じくらい借りられるまでのスピードが気になる人も多いです。
そこで、ここでは審査が早く融資までの時間が早い銀行カードローンを紹介していきます。
なお、現在の銀行カードローンは自主規制の強化や警察庁データベースへの照会によって、即日で借りることはできなくなっています。
即日融資ですぐに借りたい場合は、銀行カードローンではなく消費者金融を利用するようにしましょう。
銀行名/商品名 | 金利 | 融資速度 |
---|---|---|
三菱UFJ銀行 「バンクイック」 | 年1.8%~14.6% | 最短翌日 |
三井住友銀行 「三井住友銀行カードローン」 | 年1.5%~14.5% | 最短翌営業日※ ※申込完了後の確認事項や、本人確認書類の提出状況によっては異なる場合がございます。正式な審査結果のご連絡は、本人確認書類をご提出いただいた後、最短で当日となります。 |
みずほ銀行 「みずほ銀行カードローン」 | 年2.0%〜14.0%※ | 最短2営業日 ※みずほ銀行の普通預金口座を所有している場合(カードローン専用ダイヤルにて確認) |
楽天銀行 「楽天スーパーローン(カードローン)」 | 年1.9%〜14.5% | 最短当日※ ※お申込の状況等により数日間かかる場合もございます。 |
セブン銀行 | 年12.0%〜15.0% | 最短翌日 |
auじぶん銀行 「カードローン(じぶんローン)」 | 年1.48%~17.5% (通常金利) | 最短即日 |
横浜銀行 「横浜銀行カードローン」 | 年1.5%~14.6% 2023年12月1日現在 | 最短即日 ※契約手続きの時間によっては、振り込みが翌平日窓口営業日以降となる場合があります。 |
北日本銀行 「カードローンスーパークイカ」 | 年3.0%~14.8% | 最短翌営業日 |
関西みらい銀行 「関西みらいカードローン」 | 年1.99%~12.475% 2023年4月1日現在 | 最短1週間程度 |
※住宅ローンのご利用で、本カードローンの金利を年0.5%引き下げます。引き下げ適用後の金利は年1.5%~13.5%です。
銀行カードローンは即日融資ができないものの、三菱UFJ銀行や三井住友銀行などのように数日以内には借りられます。
ただし、最短で借りるためにはカードローンの申し込み前に当該銀行の普通預金口座を持っていることや、カードローン口座開設後に振込融資となるなど、一定の条件が必要となる場合がほとんどです。
また、審査の状況によっては最短で借りられないこともありますし、新規申し込みの場合はほとんどが少額限度額・上限金利適用となることには、注意が必要です。
口コミで人気の銀行カードローンは?
銀行カードローンは、色々な銀行が取り扱っている商品の中から、金利面やサービス面などで比較して選択できます。
ネットの口コミで、特に人気がある銀行カードローンを見ていきましょう。
銀行 | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
楽天銀行 スーパーローン | 年1.9%〜14.5% | 800万円(10万円単位で選択) |
住信SBIネット銀行 カードローン | 年1.89%~14.79% | 10万〜1,000万円(10万円刻み) |
三菱UFJ銀行 バンクイック | 年1.8%~14.6% | 10万円~500万円(10万円単位) |
楽天銀行スーパーローンは、楽天会員であればカードローン利用で楽天ポイントが貯まるサービスが魅力的です。
また、不定期に金利が半額になるキャンペーンをしているため、その時に借りることができればかなりお得に利用できます。
住信SBIネット銀行は、銀行カードローンの中でもかなりの低金利で利用が可能ですが、プレミアム会員でないと低金利で借りることができないというデメリットがあります。
プレミアム会員の選択は自分ではできないため、審査結果によってはスタンダード会員になってしまうことには、注意が必要です。
三菱UFJ銀行バンクイックは、ネットやテレビ窓口など色々な申し込み方法が選択できます。
テレビ窓口であれば、その場でローンカードや契約書類を受け取ることができるため、家族に内緒で借りたい場合にはおすすめです。
ただし、受け取ったローンカードの利用開始は、審査結果が出て借入OKとなってからとなります。
おすすめの消費者金融カードローンは?
今回は銀行カードローンのことを中心に話を進めてはいますが、カードローンを取り扱っているのは銀行だけではありません。
記事の中でも、消費者金融が取り扱うカードローンに少し触れましたが、消費者金融カードローンにも利用者が多く人気のあるカードローンがたくさんあります。
大手が取り扱うものを中心に、おすすめの消費者金融カードローンをいくつか挙げていきます。
カードローン | 金利 | 最高限度額 |
---|---|---|
プロミス | 年4.5%~17.8% | 500万円 |
アコム | 年3.0%~18.0% | 800万円 |
アイフル | 年3.0%~18.0% | 800万円 |
レイク | 年4.5%~18.0% | 500万円 |
SMBCモビット | 年3.0%〜18.0% | 800万円 |
金利に関してはどこもほぼ変わらず(特に上限金利)、限度額もプロミスとレイクが最大500万円で、その他はみな最大800万円です。
SMBCモビットを除く4つのカードローンでは、自動契約機を設置しており、申し込み・契約の利便性はバッチリです。また、初回利用者限定の無利息期間を設けています。
アコムとアイフルでは初回契約日から30日間無利息、プロミスでは初回借入の翌日から30日間※無利息なので、うまく活用すれば支払わなければならない利息を、かなり抑えられます。
※メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要です
レイクにも契約日の翌日から60日間無利息(Web申込み限定)※のサービスはありますが、さらに「レイクではじめてご契約の方、ご契約額が1万円~200万円の方」の人を対象に、「契約日の翌日から5万円まで180日間無利息※」というサービスもあります。
60日間:※「60日間無利息(Web申込み限定)」、「5万円まで180日間無利息」、「30日間無利息」の併用不可。初回契約翌日から無利息。無利息期間経過後は通常金利適用。ご契約額1~200万円の方。
180日間:※「60日間無利息(Web申込み限定)」、「5万円まで180日間無利息」、「30日間無利息」の併用不可。初回契約翌日から無利息。無利息期間経過後は通常金利適用。ご契約額1~200万円の方。
借り入れる金額や返済計画によっては、レイクの無利息サービスがもっとも便利に利用できるという場合もあるでしょう。
SMBCモビットは、自動契約機も設置していませんし無利息サービスもありませんが、独自の申し込み方法である「WEB完結申込」が強みとなっています。
WEB完結申込を利用すれば、原則職場への電話なしに審査を進められるので、職場に電話をかけてほしくない人にとっては、うってつけの申し込み方法と言えます。
それぞれメリットがありますので、自分がもっとも利用しやすそうだと感じられるところを選んで、申し込んでいただくといいでしょう。
即日OK!審査通る?カードローン
カードローン | 実質年率 最短融資 | 特徴のまとめ |
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審査の甘いカードローンに関するQ&A
では最後に、審査の甘いカードローンについてよくある質問に、Q&A形式でまとめてお答えしていきましょう。
まとめ
銀行カードローンの審査難易度が厳しいといわれるのは、消費者金融カードローンよりも、信用情報の取扱いや他社からの借り入れ、延滞などの部分を重視していることが原因となっています。
しかし、収入や勤続年数の条件が厳しいというわけではありませんので、過去のカードローン利用に問題がなく、安定した収入を得ていれば十分契約は可能なのです。
この記事の執筆者
手塚 龍馬
1982年生まれ33歳
成蹊大学卒業後、地方銀行へ就職。
個人、法人への営業担当として8年勤務し、預金業務、融資業務を行い、住宅ローン、自動車ローン、フリーローン、カードローン、事業性ローンなどを7年行う。
保険業務、投資信託販売業務なども多数取り扱いを行う。
現在は飲食店経営の傍ら、金融関係のライター活動も行っている。
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