フリーローンで400,500,600万円借りたい!審査内容や注意点
車などは目的がある借り入れになりますが、生活費で高額な資金が必要なときもあるでしょう。
手元にお金があればよいのですが、なかなか高額になるとそうはいきません。
資金調達を考えるときに金融機関のローンを利用する人も多いですそこで、資金用途が定められていない、フリーローンについてみてみましょう。
目次
フリーローンとは?
フリーローンとカードローンの違い
フリーローンとカードローンは、よく同じ機能であると思う人もいます。
カードローンとはフリーローンのひとつの種類で、大きく内訳をみるとフリーローンとなります。
資金使途に定めがない、多目的ローンの商品がフリーローンで、その商品にカードローンがあると考えてください。
ただし、実際には取扱いなどに異なる点があります。
一般的にはカードローンの方が金利は高い設定となっています。
目安としては、カードローンが14.8%ほどであるのに対し、フリーローンは10.0%以下となることが多いです。
また、融資されたお金はフリーローンでは、契約時に預金口座に一括で振り込まれますが、カードローンの場合は融資限度額まで何回も反復利用が可能になっています。
返済方法もカードローンは都合に合わせて選択が可能となっていることが多いですが、フリーローンは口座引き落としのみとなっています。
収入のある主婦や学生でも申し込めるのはカードローンでもフリーローンでも同じですが、カードローンの方が審査にとおりやすいといわれています。
それは、一度お金を借りたら返済だけをしていくフリーローンと違い、カードローンは反復利用されるため借金が固定化する可能性があるからです。
フリーローンの限度額は?
フリーローンで借りることができる限度額は10万円から800万円程度と銀行によって幅があります。
フリーローンの種類や申込者の職業や年収、勤続年数で変わります。
フリーローンにも幾つか種類があるので、申し込む前によく内容をみてから考えましょう。
なお、カードローンの限度額とは、銀行が融資してくれる最大の額であり、全部を借りる必要はありません。
限度額を残して必要なお金を借りることをおすすめします。
有担保で高額借入ができる
フリーローンは通常、無担保ローンであることが多いです。
ただし銀行によっては有担保にすることで、高額の借入が可能になるところがあります。
フリーローン無担保型やフリーローン有担保型、不動産担保というように、商品が分かれていますので気をつけましょう。
融資金額については、銀行によっては無担保が10~300万円ほどであれば、有担保では50万~1億円と高額になっています。
特に指定がなく申込みをすると無担保型になりますが、担保ありを選択した場合は担保となる不動産の評価や、抵当権などの設定に処理に時間がかかるので即日融資はできません。
なお、有担保フリーローンは取扱いをしていないところもありますので、利用をしたい人は銀行を事前に確認をしてから相談をするといいでしょう。
繰り上げ返済手数料に注意しよう
早く返済をしたい人は、繰り上げ返済を利用する人もいるでしょう。
この繰り上げ返済には、手数料がかかる場合があることに注意しなければなりません。
例えば、横浜銀行では100万円以下で手数料はかかりませんが、100万円超えると3,240円の手数料がかかります。
また、窓口で手続きを行うよりも、インターネットから返済をすると手数料がかからないことが多いです。
三菱UFJ銀行は窓口で一括繰り上げ返済をすると、5,400円の手数料がかかりますが、ネット返済では無料となっています。
ネットで繰り上げ返済ができるのであれば、そのサービスを利用する方がお得になります。
なお手数料が無料というところでも、借入額などの条件によっては手数料が発生するのでしかりと調べてから繰り上げ返済をしましょう。
フリーローンのメリットとデメリット
フリーローンのメリットはやはり、資金の使途が自由なことでしょう。
またよく比較対象になるカードローンに比べ、金利も低く確実に返済ができるので、月々の返済をおさえられます。
デメリットは追加の融資ができないので、後から必要だったというものが出てきた場合は、もう一度新たに借り入れの申し込みをすることになります。
また、審査に1週間から10日ほどかかるので、すぐに融資してもらえないことが多いのでゆとりを持って申し込みをしましょう。
フリーローンの審査内容と注意点
フリーローンの審査内容
審査にとおるにはどのようなところを銀行で確認されるのか、あらかじめ知っておくと申込時に役に立ちます。
フリーローンを申込むときの審査についてみてみましょう。
フリーローンの審査は一般的に厳しいといわれています。
審査内容は今までの借入で延滞や滞納の有無、本人の職業、年収をみます。
審査は厳しいといわれていますが、カードローンと違い、専業主婦やアルバイトでも、申込みは可能となっているところが多く存在します。
専業主婦の場合は配偶者の年収があれば融資が可能ですが、アルバイトやパートは年収や勤続年数を確認されます。
お金を借りることはできますが、年収や勤続年数によっては少額になってしまうこともあることを覚えておくとよいかもしれません。
信用情報を高める
お金を借りるには審査に通過しなければいけません。
審査に通過しないと信用情報に傷がつくので、そうならないためには信用情報を高めてからフリーローンに申し込みをしましょう。
信用を高めるには、ほかに借入先があればなるべく借入金額や借入先を少なくすることです。
特に借入件数が複数の場合は、完済できるところは返済をして件数を減らすことです。
借入金額が1社で50万円の人と、2社で50万円の人とでは信用に差が出てしまいます。
1社ではお金を借りられないから、2社から借入している人としてみられるからです。
ほかに信用情報がホワイトな人は、信用情報がないので注意が必要です。
クレジットカードを利用したことがない人は、クレジットヒストリーに情報がないので、銀行でもどのような人か判断ができず審査には厳しくなります。
現金主義の人はブラックリストには掲載されずホワイトなのは分かりますが、現金主義以外の人にもホワイトになる人もいます。
それがどういう人がというと、債務整理や自己破産で事故処理をして情報が消えた人です。
このどちらかを見極めるのが難しいので、ホワイトといわれる人の信用情報は低いのです。
なお、現金主義の人をスーパーホワイトと呼び、金融事故をした経験があり信用情報がない人をホワイトと呼ぶこともあります。
借入希望額に注意する
フリーローンの融資金額は申込者の職業や年収、勤続年数や他の借入先の有無によって決まります。
したがって、借入希望額よりも多かったり少なかったりする場合があります。
融資金額が借入希望額よりも多いときは、「この金額まで融資が可能です」ということなので、無理に借りる必要はありません。
借入希望額が余りにも高いと、審査に通過するはずのものがダメになってしまうこともあります。
そのため、フリーローンの申込みのときには、必要最低限の金額で申込みをするようにしましょう。
なお、そのときに希望額より借りられる場合は、金融機関側から話があることもありますが不必要なお金は借りないようにすることが望ましいです。
借り換えローンは審査も厳しい
借り換えローンの審査は厳しいともいわれ、また審査を通過するには事前の準備がいるともいわれています。
審査には個人信用情報機関から、借入件数や借入総額、延滞や滞納の有無を銀行では調べます。
借入総額も重要ですが、借入件数を重視するので借り換えするにも、件数が多いと審査に通過するは厳しくなってしまいます。
そのため借り換えローンを申込む前には、今借入しているローンのほかに、契約しているクレジットカードで使用していないものは解約しておくようにしましょう。
追加融資や増額は大丈夫?
フリーローンで高額なお金を借りるとなると、ピアノや大型家電などが考えられ、その金額を一括で借入して返済していくものです。
フリーローンはカードローンと違い、反復の利用ができません。
借りた後に再びお金を借りる必要性が出た時には、新たにローンを申込む必要があります。
しかし、少数ですがフリーローンでも反復利用が可能な金融商品があります。
りそな銀行の「プライベートローンJ」は、カードローンセット型というものがあり、こちらで申込みをすると返済するごとに借りられる枠があいていき、その枠内で再びお金を借りられるようになります。
多くのところはフリーローンでの反復利用をしていませんが、申込むときに確認してみるとよいでしょう。
銀行と消費者金融の違いは?
総量規制と借り入れ限度額
総量規制は年収の3分の1以上は借りられないという法律です。
この総量規制は貸金業にのみ適用されるので、消費者金融が対象となります。
銀行は銀行法によって定められていますので、総量規制の対象とはなりません。
この貸金業法は、消費者金融や信販会社のカードローンなどを規制する法律となっています。
したがって、銀行は総量規制対象外のため、年収の3分の1以上を借りることが可能です。
しかし、2017年になって、銀行でも総量規制に準じて審査を行うことを、業界全体で申合せ事項としました。
このことにより、2017年以降は銀行のカードローンやフリーローンの審査が、厳しくなっていく可能性が大きくなりました。
消費者金融で500万円借りられる?
消費者金融は総量規制の対象のため、年収の3分の1以上の融資は受けられない決まりです。
しかし、おまとめローンのような場合は総量規制対象外となっており、500万円を借りることは可能になります。
なお、500万円を借りる場合は総量規制があるため、年収が最低でも1,500万円は必要になります。
現実的には、多くの人は500万円を消費者金融から借りるのは難しいと考えられるでしょう。
600万円なら銀行がおすすめ
ここまで話をしたとおり、消費者金融は銀行より金利が高いので、銀行で借入を考える方が利息は少なくすみます。
また、消費者金融の場合は500万円までが限度額となっているところが多いですので、600万円を借りたいのであれば銀行がおすすめになります。
金利によって返済計画も変わるので、なるべく低金利のところを利用しましょう。
金利の違いで返済額はどの程度変わる?
400万円や600万円を借りると返済額はどうなる?
借入期間を5年間として、ボーナス時の返済をなしにした場合でみてみましょう。
金利が13.5%のとき400万円の借入では、月々92,039円となりますが、600万円の借入では月々138,059円となります。
ここで、金利を6.8%で計算すると、400万円の借入では月々78,827円となり、600万円の借入では月々118,241円となります。
400万円では月々13,212円、600万円では月々19,818円の差が出てくるのが分かります。
利息を比較するのに400万円と600万円を同じ金利で計算しましたが、借入額が高くなるほど金利は低くなるところが多いです。
したがって、一概にこの差が出るとはいえませんが、大きくお金を借りると返済額が多くなりますので、少しでも返済額を楽にしたい人は返済期間を長くしてしまいます。
そうなると、多少の金利差は総返済額でみると余り変わりなくなってきますので、気をつけてしっかりとシミュレーションをするといいでしょう。
シミュレーションは消費者金融などの、ホームページなどを利用することをおすすめします。
低金利カードローンで借りられる人は?
大手銀行の金利と限度額
低金利のカードローンを商品としている大手銀行は、幾つかあります。
銀行名 | 金 利 | 限度額 |
---|---|---|
三菱UFJ銀行 | 1.8~14.6% | 500万円 |
みずほ銀行 | ※年2.0~14.0% | 800万円 |
りそな銀行 | 3.5~12.475% | 800万円 |
三井住友銀行 | ※年2.0~14.0% | 800万円 |
少ない借入額では上限金利が適用されることが多いので、上限金利をみて申込むことをおすすめします。
また審査結果によっては金利が高くなったり、低かったりします。
事前に返済計画を立てて、借入期間や月々の返済額を幾らにするのか考えておきましょう。
また金利のタイプを知っておくと、利息で損することも少なくてすみます。
変動金利でも幾つか種類があり、商品によっては、返済方式を選択できるところがあります。
借入限度額は申込者の年収や職業、勤続年数や信用情報で決められます。
銀行は総量規制対象外のため、年収の3分の1以上も借りることが可能です。
しかし、先ほども話をしましたが銀行も貸し過ぎを防止するために、総量規制を意識した取扱いをすることに業界全体で取り組みをすることになりました。
そのため、年収の3分の1というのは、ひとつの目安として考えておくといいでしょう。
大手銀行の借入可能額と最少返済額
大手銀行で借入するときの最低の借入可能額は、大体10万円からというところが多いようです。
なお、返済額として口座から自動引き落としされる金額は、最少返済額となっています。
借入金額 | 三菱UFJ銀行 | みずほ銀行 | 三井住友銀行 |
---|---|---|---|
5万円 | 1,000円 | 10,000円 | 2,000円 |
10万円 | 2,000円 | 10,000円 | 2,000円 |
20万円 | 4,000円 | 10,000円 | 4,000円 |
30万円 | 6,000円 | 10,000円 | 6,000円 |
銀行によって最少返済額に違いがあることが分かります。
三菱UFJ銀行は10万円増加するごとに、2,000円を追加する仕組みです。
みずほ銀行は1万円以上100万円未満が月々1万円の最少返済額で、100万円以上200万円未満は月々2万円の最少返済額となります。
また2012年7月以前に契約をした人は、1~50万円までは月々1万円、50~100万円までは月々2万円となっています。
そして、三井住友銀行は50万円までは、10万円増額するごとに2,000円の返済額が増額されます。
その後50万円を超えると10万円増額するごとに、1,000円が追加される仕組みになっています。
1,000万円を借りるにはどの銀行?
銀行のフリーローンの限度額は300~500万円のところが多く、800万円は地方銀行も含めて数社あります。
なお1,000万円の限度額のところは少なく、対象者が限られてしまいます。
1,000万円を借入するにはフリーローンでも、審査が厳しくなります。
やはり高額の借入にはその分、担保が必要となることが多くなります。
そのため、不動産を所持していないとなかなか審査を通過しにくくなっています。
そこで、どこの銀行が無担保のフリーローンでm1,000万円を貸してくれるのか紹介します。
ジャパンネット銀行の「ネットキャッシング」は、金利が2.5%~18.0%となっており、借入限度額は1,000万円です。
即日借入ができ、条件によっては30日間無利息となっています。
ただし、即日融資については銀行で取扱いをしないとすることが、2017年9月に発表されています。
現実的には即日融資は、この2018年以降は難しくなるでしょう。
なお、東京スター銀行の「スターカードローン」は、金利が1.8~14.6%となっていて借入限度額は1,000万円です。
来店不要でインターネットで申し込みが完結でき、定期的な収入のある人が申込みできます。
定期的な収入のある人には、パートやアルバイト、年金受給者や学生も含まれます。
そして、横浜銀行の「カードローン」は、年1.9~14.6%(変動金利)で借入限度額は、1,000万円です。
24時間webで申し込みが可能で、最短で翌日融資ができるときもあります。
ただし対象エリアがあり、神奈川県や東京都、群馬県の前橋市、高崎市、桐生市に住んでいる人や勤務地のある人しか利用できません。
また、北洋銀行カードローン「スーパーアルカ」は、北海道に居住又は勤務している人が対象です。
北洋銀行に口座がなくてもwebで申込みができ、最高限度額は1,000万までです。
「地方銀行」や「ろうきん」はどう?
ここまで大手都市銀行を中心にみてきましたが、地方銀行やろうきんではフリーローンを扱っているところが多いです。
借入限度額についても大手都市銀行と変わらないところもあります。
ろうきんについて
ろうきんでもカードローンや、フリーローンを扱っています。
一般の人は関東1都7県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、群馬県、茨城県、栃木県、山梨県)に居住又は勤務先のある人が対象となります。
全国のATMや金融機関で利用ができ、金利もカードローンは団体の人は3.875%~7.075%、一般の人は5.278%~8.475%とかなり低い金利となっています。
地方銀行について
地方銀行の扱うカードローンや、フリーローンは上限金利が14.8%と低く、借入限度額も300万円から1,000万円と高額のところもあり利用する人も多いです。
しかし、地方銀行のため対象エリアが限られてしまいます。
地方銀行の審査は厳しいという声もありますが、審査は銀行よりも保証会社が行うことがほとんどです。
したがって、保証会社がどこかによって重要視されるポイントも変わってきます。
カードローンの金利は14.8%で、フリーローンの金利は10.0%ほどのところが多くなっています。
まとめ
フリーローンは使用目的が自由で便利でもあり、利用する人も多いです。
しかし利用には注意が必要で、あらかじめ基本的な知識を知らないと信用情報に傷がついたり、返済が困難になったりします。
そのようなことにならないために、予備知識を持ちフリーローンに申込むことをおすすめします。
また、お金を借りられるところは、大手銀行や地方銀行、ろうきんといろいろとありますので返済方法などから借りやすいところを選ぶとよいでしょう。
※住宅ローンのご利用で、本カードローンの金利を年0.5%引き下げます。引き下げ適用後の金利は年1.5%~13.5%です。
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