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生活保護受給者でもお金を借りる方法~金貸し利用時の注意点~

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生活保護の人でも、まとまったお金が必要になるケースも存在します。

「財布を無くして現金を紛失した」「生活に必要な物資であるエアコンや冷蔵庫が壊れてしまった」などの場合が考えられます。

では、生活保護受給者はまとまったお金が必要になった場合に、どのようにすべきでしょうか?

また、借金はできるのでしょうか?

執筆者の情報
名前:手塚 龍馬(36歳)
職歴:過去7年,地銀の貸付業務担当

生活保護者がお金を借りるのは可能?

ここで重要となるのが、生活保護受給者がまとまったお金が必要になった場合には、借金をすることが可能なのかということです。

中には、生活保護を受給中は、絶対に借金をすることができないと思っている人もいますが、結論を言うと「生活保護を受給していても借金は可能」です。

借金をしてはいけない規則はない

まず、生活保護を規定する法律の中には、生活保護受給中に借金をしてはいけないという決まりはありません。

このため、法的には借金をすることが可能です。

しかし、生活保護費の定義から考えると、生活保護者が借金をするということは、あまり現実的であるとは言えません。

規則はないが実際に借金するのは難しい

生活保護費というのは、国民としての最低限の生活を営むために必要なお金を支給するためにあるものです。

当たり前ですが、最低限の生活を営むために必要なお金というのには、借金返済のためのお金には該当しません。

このため、法律の条文はないものの、生活保護費から借金の返済を行うことができない以上は、現実的に生活保護受給中に新たに借入を行うということは困難であるというのが大原則で、本文の大前提でもあります。

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銀行ローンは特に審査が厳しく難しい

生活費が足りない場合、銀行や消費者金融などのカードローンを借りることになります。

このうち、生活保護受給者が銀行からローンを借りようとしても、審査に通ることが非常に難しいです。

というのも、生活保護で受け取れる金額は最低限の金額だけであり、収入としては少ないです。

そのため、審査で重要になる「返済能力」が低いと判断されやすいです。

また、仕事ができない状態となっていれば、勤務先を銀行に申告することもできませんので、「収入が安定している」とは判断されませんし、在籍確認も行うことができません。

銀行のカードローンは低金利で借りられますので、どうせ借りるなら銀行と思うかもしれませんが、生活保護受給者が銀行の審査に通ることができる可能性は、非常に低いです。

生活保護受給者でも借金できてしまうケース

生活保護受給者が借金をすること自体は、法的に見ると問題ありませんが、審査に通れる可能性は低いです。

ですが、絶対に審査に通ることができないわけではなく、借りることができるケースが存在します。

では、具体的にどのようなケースであれば、生活保護受給者でも銀行や民間貸金業者から借金を行うことができるのでしょうか?

融資が少額の場合

生活保護受給者でも、ローン申込書の勤務先に「生活保護」と記入しない限りは、お金を借りることは可能です。

ローンの審査では、「スコアリング審査」という審査が行われており、信用情報、勤務先、年収、勤続年数などの情報を点数化して、審査通過基準点以上となった人のみを審査に通過させる方法で行われています。

このスコアリング審査のウェイトの大部分を占めるのが、信用情報です。

簡単に言うと、申込者の属性よりも、信用が高ければ審査通過できるということです。

そのため、信用情報にさえ問題なければ、10万円程度であれば審査通過は決して難しくないのがキャッシング審査です。

過去に債務整理や強制解約などの金融事故を全く起こしたことがなく、生活保護となった人であれば、理論的には審査に通過することが可能です。

少しでも働いている場合

審査の際には、在籍確認という審査があります。

これは、申込時に申告した勤務先に、本当に勤務しているかどうかを確認する審査です。

収入欄に生活保護費の受給額を記載し、勤務先は適当な会社を申告した人が審査に通過することは不可能です。

なぜなら、実際にその勤務先で仕事をしているわけではありませんので、在籍確認ができず、審査に通過することができないからです。

しかし、生活保護受給者でも、アルバイト収入が5万円、生活保護費が8万円などと言う人は、勤務先が存在していますので、アルバイト先名と電話番号を申告すれば、在籍確認まで可能になります。

このように、生活保護受給者でも勤務先が存在する人は、すべての審査をクリアできることになりますので、理論的には生活保護受給者が金融機関や貸金業者からお金を借りることは可能です。

決しておすすめはしませんが、生活保護受給者でも審査をクリアする可能性があるのは事実です。

収入証明書を提出したら難しい

キャッシングによっては、収入証明書の提出を要求される可能性があります。

この際に、生活保護を受給しているということが発覚してしまえば、審査には通過できませんし、給与所得のみで申込を行っても収入が少なすぎて審査に落ちてしまう可能性もあります。

収入証明書の提出が必要になるローンでは、生活保護受給者のキャッシングは現実的に不可能です。

重要!生活保護者が借金をするリスク

現実的に、生活保護受給者が借金をすることは困難であるとは述べましたが、法的に「生活保護受給者が借金をすることはできない」という決まりがない以上、借金をすることは決して不可能ではありません。

しかし、生活保護受給者が借金をすることにはそれなりのリスクが伴います。

もしも、どうしても金融機関や貸金業者からの借金を検討しているとすれば、ここで紹介するリスクだけは承知しておいてください。

借金は収入とみなされる

生活保護を支給する側では、借金をして得たお金原則収入とみなます。

そのため、10万円をカードローンなどで借りたのであれば、その人は10万円の収入があったと見なされてしまいます。

一見、返済義務のある借入金が収入とみなされるのは不自然に感じる方が多いと思いますが、借金をすると借りた金額が収入とみなされる可能性が高いということは理解しておきましょう。

では、借入金が収入とみなされてしまうと、どのような対処となるのでしょうか?

生活保護費から借入金は控除される

生活保護費というのは、国民としての最低水準の生活を営むために必要なお金を支給するものです。

この必要なお金は最低生活費と呼ばれ、最低生活費は自治体、家族構成、家族や本人の年齢などによって異なります。

例えば、東京23区内の30歳の男性1人の最低生活費は13万円強となっています。

この男性に5万円の給与所得がある場合には、「13万円-5万円=8万円」が支給され、収入がなければ丸々13万円が支給されます。

では、この人が生活保護費受給中に10万円の借入を行ったことが発覚した場合には、どのようになるのでしょうか?

借金は収入とみなされ、この人の収入は以下のようになる可能性があります。

(給与所得)5万円+(借入金)10万円=(総収入)15万円

このように、「総収入15万円>最低生活費13万円」となりますので、この人は自身の収入だけで、最低水準の生活を営むことができるという解釈となってしまいます。

また、2万円の借金をした場合には、給与所得5万円と合わせて収入は7万円となり、最低生活費13万円-総収入7万円=6万円が支給されることになります。

いずれにせよ、借金で借りたお金は収入とみなされますので、その分は生活保護支給額から控除される可能性が高くなります。

ただし、借入金を収入とみなすかどうかは、あくまでもケースワーカーが個別の事例ごとに判断するため、必ずしも支給が停止や減額になるとは限りません。

生活保護差し止めの可能性も

生活保護受給中に、新規の借入を行ったことが発覚した場合には、どのようになるのでしょう?

あくまでもケースバイケースでの判断とはなりますが、生活の維持に不要な借金返済を生活保護費から行っていた場合には、その分は生活保護の支給額から削減される可能性もあります。

また、場合によっては、一時的に生活保護費の支給を全額止められてしまう可能性もあります。

いずれにせよ、ケースワーカーに秘密で借金をするということは、生活の維持に必要不可欠な生活保護費の支給が止まってしまうというリスクが非常に高い行為であると理解しておきましょう。

借金できても生活保護発覚後に一括返済を迫られる

キャッシングの後に、生活保護を受給していることが債権者にばれてしまった場合にも、リスクが生じることになります。

債権者の方も、生活保護費は返済に充てることはできないということを理解し、返済に充てることができる収入があると判断したからこそ審査に通しているのです。

このため、お金を借りた後に生活保護受給者であると発覚した場合には、免責に該当する可能性が高くなります。

つまり、貸しているお金を「1度にすべて返済してください」という法的な手続きを取られてしまう可能性があります。

こっそりお金を借りれても必ずばれる!

銀行や消費者金融などで、こっそりお金を借りた場合でも、それは確実にケースワーカーにばれてしまいます。

では、借入していることが、どのようにしてケースワーカーにばれてしまうのでしょうか?

年に数回ケースワーカーがチェック

生活保護受給者には、年に数回ケースワーカーが「最低限度の生活を送ることができているか」「自立に向けての動きはどうか」などをチェックするために、自宅を訪問します。

この際に、前回訪問時にはなかったテレビやパソコンなどが新たに設置されていたら、その費用はどこからしたのかという話になり、借金がばれてしまうかもしれません。

そもそもそのような動産が売却可能であれば、売却して生活に充てるのが生活保護の原則です。

また、口座から借金の返済をしていた場合には、口座の動きをチェックされて借入金があるということも分かってしまいます。

ケースワーカーは、生活保護受給者の資産状況や収入状況のチェックを行い、チェックの結果、引き続き生活保護費なしには生活の維持が困難であると判断するからこそ、生活保護の支給を継続するのです。

このため、ケースワーカーの訪問によって、借金の存在を知られてしまう可能性は非常に高いといえます。

知り合いに借金してもばれる?

「なんか今日は勝てそうな気がするんだよね。だから悪いけど2万円貸してくれないか」と友達に頼み込んでお金を借りることも、非常にリスキーです。

これで運よく勝つことができたとしても、誰がパチンコ店に出入りしているか分かりません。

「生活保護を受給しているのに、パチンコをしている人がいるよ」と通報されたらどうしますか?

不正受給が頻発している世の中ですから、市区町村役場の担当者やケースワーカーが巡回している可能性だってあるのです。

そこで、パチンコをしていることが分かってしまえば、生活保護費の不正な使用を咎められます。

「パチンコするくらいの余裕があるなら、生活保護費をカットしますよ」と言われるのが関の山です。

逆に、負けてしまったら、 友人から借りた2万円をどのように返済するのでしょう。

生活保護受給者は、家計収支簿は必ずチェックされます。

いくらケースワーカーの仕事が忙しいと言っても、不正受給が増えているのですから対応せざるを得ませんね。

銀行などから借りた場合でなくても、友人からの借金も収入とみなされ、必ず申告しなければなりません。

つまり、家計収支簿に記載しなければならないのです。

生活保護費を娯楽やレジャーなどに使うことはかなり限定されてしまい、数字がちょっとでもおかしいと思われたら、生活保護費の支給は停止されてしまいます。

「生活保護でも融資可能」は闇金の危険大!

ケースワーカーに相談を行わずに、自分で「生活保護者でもキャッシング可能」などと謳っている業者からお金を借りようとすることはやめておきましょう。

生活保護者にお金を貸すなどと謳っている業者は、かなり高い確率で闇金であると考えましょう。

特に、自己破産を経て生活保護となっている人は、闇金の恰好のターゲットです。

1度自己破産をすると、その後一定期間は再度の自己破産が認められるのは非常に難しくなります。

闇金業者から見ると、自己破産経験者は再度自己破産によって借金をチャラにすることが難しいため、延々と返済を続けさせることができるのです。

生活保護受給者はお金を借りにくいですが、だからと言って簡単にお金を貸してくれる怪しい業者と取引を行うことは、絶対に避けましょう。

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極甘審査ファイナンスの正体はヤミ金

ヤミ金業者の特徴は、極甘な審査しかせずに、貸付を行います。

というよりも、審査をしていないのと変わりありません。

ヤミ金では、お金を貸し付けた人に対し、違法な金利を設定し、取立ても違法な方法で行います。

そのため、申し込んできた人にどの程度信用があるのか、返済能力があるなどということは関係なく、どんな人に貸したとしても回収ができるということです。

ですので、「生活保護でも融資可能」「ブラックでも融資可能」という広告を掲げている業者は、ほぼヤミ金であると認識しましょう。

ただし、正規の貸金業者であっても、口コミなどで「ブラックでも」借りられるというところがあります。

例を挙げると、北海道の札幌市に本店を置く「キャネット」は、きちんと許可を取っている正規の貸金業者です。

たしかに、審査は他の業者よりも甘いのですが、ヤミ金ではありませんので、違法な金利や取立ては行っていません。

利用しようとしている業者が、正規の貸金業者なのか、それともヤミ金なのかは、きちんと確認する必要があるということです。

正規の貸金業者・ヤミ金業者の見分け方

利用しようとする業者が、正規の貸金業者なのか、それともヤミ金業者なのかというのは、なかなか判断がつきにくいです。

では、どのようにして見分けると良いのでしょうか?

その業者がヤミ金なのかを見分けるためには、日本貸金業協会で簡単に調べることができます。

日本貸金業協会のホームページには、「悪徳業者(ヤミ金)の検索」というものがあり、ここに「業者名」「電話番号」「住所」「FAX番号」のいずれかを入力することで、すぐに検索できます。

また、その業者がきちんと登録されている業者かを検索することも可能であり、ヤミ金の検索の下にある「登録貸金業者情報検索サービス」を利用すると、調べることができます。

先ほどの「キャネット」をこれで調べると、きちんと登録された業者として出てきますので、これを見てもキャネットが正規の業者であることがわかります。

即日融資してくれるところも危険

銀行カードローンの場合は、現在では即日融資ができませんので、ここでは気にする必要がありません。

しかし、消費者金融では現在でも即日融資をしており、これが人気の秘訣であると言えます。

ですが、生活保護受給者の場合は、収入面や在籍確認の面から、即日融資を受けることはほぼ不可能です。

それでも、即日融資が可能という業者は、ヤミ金である可能性があります。

先ほどもお話しましたように、ヤミ金ではほぼ審査をしていませんので、誰にでも簡単に即日融資ができます。

現に、即日融資が可能な大手の消費者金融では、生活保護受給者などのように収入面などに問題がある場合には、即日融資をしてくれません。

お金に困っている状況では、即日融資が非常に魅力的に感じますが、そもそも生活保護受給者は借りることが難しく、ましてや即日融資を受けることはほぼできませんので、すぐに貸してくれるという業者には注意が必要です。

どうしてもお金に困ったら

冒頭でもお話しましたように、生活保護受給者でもまとまったお金が必要になるケースは十分に想定されます。

しかし、審査に通ることが非常に難しいこと、お金を借りることにはリスクも伴うということを、ここまで説明してきました。

では、生活保護受給者が本当にお金が必要になった場合には、どのようにすべきなのでしょうか?

まずはケースワーカーに相談を

まとまったお金がないと生活が維持できないような場合には、まずケースワーカーに相談することをお勧めします。

もちろん、ケースワーカーがお金を貸してくれるようなことはありませんが、必要最低水準の生活を維持していくために、どうしてもまとまったお金が必要な場合には、借金を認めてくれるケースもあるようです。

生活保護でお金を借りるなら「生活福祉資金貸付制度」

生活保護受給者がお金を借りたい場合、「生活福祉資金貸付制度」を利用できます。

この生活福祉資金貸付制度には、銀行や消費者金融などから借りるよりも多くのメリットがあります。

では、生活福祉資金貸付制度というのは、どのような制度なのでしょうか?

生活福祉資金貸付制度は公的な融資制度

生活保護受給者が、まとまったお金がどうしても必要になった場合のために、「生活福祉資金制度」という公的な融資制度が用意されています。

お金に困ったことで、実際にケースワーカーに相談すると、こちらの制度を紹介されることが多いようです。

この制度は、低所得者世帯、高齢世帯、障害者世帯などのように、民間金融機関からお金を借りることが困難な人に対して融資を行う制度です。

融資の制度には様々な資金がありますが、単身世帯が生活費を借りるのであれば月15万円まで借りることが可能です。

この制度を利用するためには、各市区町村にある社会福祉協議会で申し込むことができますが、手続きすると必ず借りられるわけではありません。

この制度を利用する場合も、必ず審査されることになり、審査落ちしてしまう可能性もありますので、注意しなければなりません。

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貸付金は収入とみなされない

通常、銀行や消費者金融、友人などからお金を借りた場合、生活保護受給者はそれを収入とみなされてしまいます。

しかし、この制度は生活保護受給者も貸付の対象としていますので、この制度で借りた分は収入とはみなされません。

そのため、お金を借りたからといって、生活保護費が減額または停止となることはなく、借入後も、これまでと同じように保護費を受給できます。

この点が、他から借りる場合と大きく違うところであり、最大のメリットであるとも言えます。

保証人がいれば無利子でOK

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制度とはいっても、あくまでも貸付であることには変わりありませんので、必ず返済が必要になります。

返済をするとなると、どうしても金利や保証人といった話になってきます。

ですが、この生活福祉資金貸付制度は、普通の貸付とは違い、保証人が付くかどうかによって金利が変わります。

まず保証人ですが、原則でいえば連帯保証人を付けなければならないことになっていますので、連帯保証人となる人がいる場合には付けなければなりません。

ただし、原則ですので、保証人となってくれる人がいなければ、連帯保証人を付けない場合でも貸付を行ってくれます。

しかし、その場合には、年1.5%の金利で貸付が行われることになります。

これに対して、原則である連帯保証人を付ける場合には、無利子となり、利息を支払う必要がなく、元金のみを返済するだけとなります。

なお、連帯保証人を付けない場合であっても、緊急の小口資金や教育資金に該当する場合には、金利が無利子となります。

生活福祉資金貸付制度の種類

生活福祉資金貸付制度には、さまざまな種類の貸付があり、それぞれで使用目的や貸付限度額が違います。

ここでは、生活福祉資金貸付制度で借りられる資金の「種類」「限度額」「金利」「使用目的」などを、一覧にして紹介していきます。

資金の種類貸付限度額償還期限金利
生活支援費・生活再建までの間に必要な生活費用【二人以上】
月20万円以内
【単身】
月15万円以内
据置期間(6ヶ月以内)経過後10年以内【保証人あり】
無利子
【保証人なし】
1.5%
住宅入居費・敷金、礼金等住宅の賃貸契約を結ぶために必要な費用40万円以内
一時生活再建費・生活を再建するために一時的に必要かつ日常生活費で賄うことが困難である費用60万円以内
福祉費・生業を営むために必要な経費
・負傷又は疾病の療養に必要な経費及びその療養期間中の整形を維持するために必要な経費
・その他、条件に該当する経費
580万円以内据置期間(6ヶ月以内)経過後20年以内【保証人あり】
無利子
【保証人なし】
1.5%
緊急小口資金・緊急かつ一時的に生計の維持が困難となった場合に貸し付ける少額の費用10万円以内据置期間(2ヶ月以内)経過後12ヶ月以内無利子
教育支援費・低所得世帯に属する者が高等学校、大学又は高等専門学校に修学するために必要な経費【高校】
月3.5万円以内
【高専】
月6万円以内
【短大】
月6万円以内
【大学】
月6.5万円以内
据置期間(卒業後6ヶ月以内)経過後20年以内無利子
就学支度費・低所得世帯に属する者が高等学校、大学又は高等専門学校への入学に際し必要な経費50万円以内
不動産担保型生活資金・低所得の高齢者世帯に対し、一定の居住用不動産を担保として生活資金を貸し付ける資金・土地の評価額の70%程度
・月30万円以内
契約終了後3ヶ月以内3.0%または長期プライムレートのいずれか低い利率
要保護世帯向け不動産担保型生活資金・要保護の高齢者世帯に対し、一定の居住用不動産を担保として生活資金を貸し付ける資金・土地及び建物の評価額の70%程度(収容住宅の場合は50%)
・生活扶助額の1.5%以内

素朴な疑問①なぜ借入金が収入なの

生活保護受給者が借金をした場合に、その借入金が収入とみなされてしまいます。

ではなぜ、返済義務のある借入金が収入とみなされるのでしょうか?

生活保護費からの返済は不可

何度も繰り返し述べていますが、大前提として、生活保護費は国民としての最低限の生活を維持していくために必要なお金を支給するためのものですので、借入金の返済には認められません。

このことは、社会通念上認知されていることであるため、当然ながらローンの審査担当者も理解しているという前提で、融資の審査が行われています。

返済原資=収入とみなされる

例えば、生活保護受給者が10万円の借金をしたと考えてみましょう。

この生活保護受給者が、10万円を借りることができたということは、審査担当者が生活保護費以外にも10万円の収入があると判断したからこそです。

行政から見れば、生活保護費は返済金に充てることができないということは、審査担当者も当然認知していると考えるため、この解釈は当然と言えば当然です。

そのため、「10万円の借入ができた=10万円を返済するお金が生活保護費以外にも存在するという」解釈となり、「借入金=収入」とみなされるのです。

素朴な疑問②生活保護とは

生活保護とは、日本国憲法第25条に定められている「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」という生存権に基づき、国が生活に困窮するすべての国民に対し、その困窮の程度に応じ必要な生活費の給付を行い、国民の最低限度の生活を保障するとともに自立を助長することを目的とした制度となっています。

この生活保護法に基づき、支給する生活費を、生活保護費と言います。

生活保護には審査がある

生活保護は、資産や能力や他のどの法律を活用してもなお、最低限の生活の維持が不可能な人に対して適用されます。

したがって、原則的に資産がある人に生活保護費は支給されません。

そのため、生活保護の支給には審査があり、ケースワーカーが収入や資産状況についてチェックを行い、最低限度の生活が困難であると認められた場合のみ生活保護費が支給されます。

具体的には、以下のようなケースに該当すると、支給されない可能性が高くなります。

  • 10万円以上のお金を持っている
  • 雇用保険や年金なの公的制度の給付が受けられる
  • 不動産や自動車といった売却できる財産がある
  • 家族・親族からの援助が見込める人
  • 借金がある
  • 働ける状態にある

このように、資産や家族親戚からの援助で生活が成り立つ人、他からの公的扶助で生活の維持が困難な人は、生活保護の審査に落ちてしまうことが多くなるようです。

生活保護支給前に自己破産を勧められる

生活保護を受給しようとする人は、借金を返済することすら困難になっている人がほとんどです。

このような人は、生活保護支給の前に自己破産を勧められます。

生活保護費というのは、最低限の生活水準を維持するためのお金で、借金を返済するためのお金ではありません。

借金返済という生活保護費からの支出が認められず、収入からの返済も困難ですので、まず自己破産という対応は当然と言えば当然です。

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素朴な疑問③生活保護受給者にお金を貸すとどうなる?

生活保護を受給している友人などが、近くにいる場合、「どうしてもお金が足りないから、お金を貸してください!」と頼まれることもあります。

では、このような場合には、どのように対処したら良いのでしょうか?

契約そのものは成立する

個人が生活保護受給者へお金を貸した場合であっても、契約そのものは法律上有効です。

しかし、生活保護受給中の借金は収入とみなされ、生活保護費が減額の対象になります。

また、返済額分は不正受給とみなされることもあり、その場合は返納だけでなく、支給停止や刑事告訴の可能性もあり、これらの事態となっては貸したお金が返済されなくなります。

それでも、お金を貸さざるを得ないケースもあるでしょうから、そのような場合の注意点を解説していきます。

返済されない可能性は非常に高い

そもそも生活保護を受けているわけですから、安定した収入がない人にお金を貸すようなものです。

生活保護受給者へお金を貸すことは、極めてリスクが高い貸し付けになることを覚悟する必要があるでしょう。

従って、それでもお金を貸す場合は、「借金の使い道」「返済方法」「期日」などは必ずしっかりと決め、その場で書面に残すようにしておきましょう。

また、借金の概要だけでなく、本人のお金の全体の流れを確認しておくことも大事です。

さらに、もしも返済されない場合でも回収できるように、可能であれば保証人を立ててもらうようにしましょう。

差し押さえはできない

生活保護法では、債権回収のための差し押さえは禁止されているため、法的手段での債権回収もできないことになります。

従って、債務者が自主的に返済することだけが、債権回収の唯一の方法であり、債務者が返済を拒否した場合は、一切回収できないことになります。

また、前述の通り、生活保護受給中の借金返済が発覚した場合は、返済額と同額を不正受給とみなされ、返納しなければなりません。

つまり、債務者にとっては返済も大きなマイナスの要因となるわけですので、返済についてはしっかりと自主返済してもらえるように話し合いをしておきましょう。

貸すだけではない

お金を貸すことについて、いくら話し合いや書面を取り交わしたとしても、債務者に返すお金がなければ返ってくることはありません。

「お金の切れ目が縁の切れ目」というように、お金の貸し借りによって、友情が壊れてしまう可能性が高いです。

また、返してもらうことができたとしても、それが当初予定していた通りとはいかなかった場合には、次に頼まれたとしても貸したくなくなります。

そのため、できるだけ付き合わないような態度を取ることになりますので、結局は良好だった関係も壊れてしまうことになります。

お金を貸すよう頼まれた場合は、なぜ必要なのかをきちんと確認し、状況に応じてご飯を奢るなど、お金を貸す以外のことで支援してあげるようにしましょう。

まとめ

生活保護受給者であっても、理論上は銀行などの民間金融機関や消費者金融などから、キャッシングを受けることが可能です。

しかし、この事実がばれてしまうことは、生活保護費の減額や停止、借りているお金の期限の利益喪失といったリスクも伴いますので、おすすめはできません。

どうしてもお金に困ってしまったら、まずはケースワーカーに相談しましょう。

最低限の生活を維持するために、本当にまとまったお金が必要になるのであれば、ケースワーカーもそのための相談には親身にのってくれます。

また、生活保護受給者は闇金に狙われやすい属性です。

お金に困ったからと言って、闇金からお金を借りてしまうことにはくれぐれも注意しましょう。

どうしてもお金を借りなければならない場合には、公的な制度である生活福祉資金貸付制度を利用し、減額などのリスクを回避しながら資金を調達するようにしましょう。

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  1. 飛雄馬先生さん|2018-10-14 13:18:08

    こんにちは。 生活保護受けているなら、役所の担当者と相談してみてください。

  2. 渡辺賢治さん|2018-10-13 18:31:04

    罰金で30万円支払わなければなりません。どうしたら良いですか?