闇金の開業は誰でもできるが代償もデカイ
今の給料じゃ足りないから貸金業を開業するかと、貸金業を副業として考える人も少なくありません。しかし貸金業を営むには資格や登録が必要です。
大げさでなくてもいい闇金なら元でも少なく開業できるのではないか。貸金業務取扱主任者や貸金業の登録、協会への加入、信用情報の加入だけでも100万円程度かかってしまいます。しかし闇金の代償はデカイですよ。
- 執筆者の情報
- 名前:梅星 飛雄馬(55歳)
職歴:地域密着の街金を30年経営
闇金は誰でも開業できる
極端な話闇金は誰でも開業することができます。
税務署への登録も必要なければ貸金業務取扱主任者の資格も必要ありません。
今日から闇金を始めるぞ、と思えばすぐにだって開業することが可能です。
闇金というのは都道府県知事に貸金業を始めますよと登録することなく他人にお金を貸せば、それだけで立派な闇金です。
利息はいくら取ろうとも関係ありません。利息制限法通りに金利を定めても良いですし、それ以上の金利を取っても構いません。
要は闇金という仕事は利息が高いか低いかではなく、貸金業を行うことを登録しているかしていないかの違いです。
友人からお金を貸してくれないか、と頼まれ1万円貸したとしましょう。個人間融資ですから金利は出資法によって年109.5%まで取ることが可能です。
じゃあ支払期日は30日後ということで、と約束するだけで900円の利息を稼ぐことができます。2万円貸したら2倍の1,800円ですね。
元手が10万円あって、友人5人に2万円ずつ30日間お金を貸すだけで、9,000円の利息を取ることができるのですから美味しい話ですよ。
おそらく友人も2万円お金を借りて、1か月後に返済すればお礼として借りた金額の10%である2,000円くらいは覚悟していることでしょう。
5人が5人全てそのように思っていれば10万円の元手は1カ月後には11万円に増えています。
毎月同じ5人に2万円ずつお金を貸していれば、1年で12万円の利息を得ることができるのですから、10万円の元手は1年後には22万円に増えていることでしょう。
個人間融資は闇金と思われない
友人がお金に困っている、それも親友だ。
友人もお金を貸してくれたら1割お礼をすると言うのは結構そこいら中で見かけることができるシーンです。
お金に困っていた親友はきっとあなたのことを神様のように思っていることでしょうね。やっぱり苦しいときは親友に限るよね、てな具合です。
感謝されて、しかもお礼として1割支払ってくれるのです。一度闇金をやり始めたらやめられません。
友人も個人間融資のお金の貸し借りは違法だという認識を持っていません。お金を借りたらお礼をするものだ、と考えるのが普通です。
慎ましやかに個人間融資を行うのなら、誰でもやっていることなのではないでしょうか。
お礼がたとえ現金でなく、今度一杯おごるから、という形でも結局はお金をもらっているのと変わりはありません。
大体個人間融資のお礼の相場は借りた金額の1割です。
友人間同士でお金の貸し借りを行い、1割程度の利息をもらっている間はまず闇金として摘発されることはないでしょう。
闇金として摘発されるのはお金を借りた人が警察に相談することから始まります。
個人間融資は闇金と思っていないのが通例です。
本格的に闇金業を始める覚悟
本格的に闇金業を始めたのなら最低限必要なもの用意するとともに、闇金業を行っていると言う覚悟がなければなりません。
闇金業を行っていることがばれてしまうとどのような処罰が下されるのかご存知ですか?
・10年以下の懲役、若しくは3,000万円以下の罰金。又はその両方
闇金業を本格的にやるならこれくらいの覚悟は当然持つべきです。そうでないなら闇金業はやってはいけません。
闇金の多くは10日で50%の金利を取ることが当たり前の様に行われています。10日で50%ということは30日で150%です。
2万円を貸したとしても10日ごとに1万円の利息を受け取り、30日間で3万円の利息を受け取るわけです。
完全に出資法違反ですね。貸金業法違反に加えて出資法違反ですから、懲役刑と罰金刑の両方を科せられる場合も想定していなければなりませんよ。
闇金開業に必要なもの
闇金開業に必要なものは覚悟の他に三種の神器が必要です。
・自己破産者の名簿
・他人名義の携帯
・他人名義の口座
それと地元の反社会勢力(暴力団関係者)への挨拶も忘れてはなりません。
まあネット貸付でこそこそやる分については挨拶は必要ありませんが、地元で地元客を相手に闇金をやるには一応挨拶をしといた方がトラブルを避けるためには必要ですね。
それはともかく携帯電話と口座は他人名義で作らせることが重要です。
本人名義で作ってしまったのではすぐに足がついてしまいますので、いつでも逃げることができるように身分を隠しておくことが必要です。
ネットで闇金を開業するのは、かなりリスクが伴います。
個人間融資掲示板を利用してお金を貸すこともできますが、相手が遠方だったら貸し倒れになってしまいますよ。
やはり地元の人を対象にしてお金を貸すのが最もリスクの少ない闇金の開業法でしょう。
必ず必要になるのは自己破産者の名簿です。
自己破産者のリストを官報で毎日チェックするのも大変ですから、名簿業者から自己破産者リストを購入するのが手っ取り早いです。
自己破産の名簿は一件あたり50円から100円程度です。購入する場合はできるだけ地元の周辺に住んでいる人を対象にすれば、1,000人分の自己破産リストで予算は10万円です。
闇金事務所は構えない方が良い
闇金業者というと事務所を構えなければならないのではないか。
それならアパートやマンションの一室を事務所代わりにして、と考えがちですがそれはちょっと待ちましょう。
闇金業者であることがバレるのは意外とアパートやマンションの住人ということがあります。
闇金をしているとは分からなくても、いつも話し声が聞こえる、オレオレ詐欺ではないか、たまに怒鳴っているなど不審な行動を警察にタレこまれてしまいます。
事務所を構える必要ありません。
その代わり事務所代わりに使えるような、大型のワンボックスカーを中古でも良いので用意しましょう。
資金は最低500万円必要
500万円の資金を用意すればとりあえず闇金の形を作ることができますね。
金利は月利で150%ですから、顧客が逃げない限り1カ月後には500万円が750万円まで増えています。
つまり1カ月で250万円の粗利を稼ぐことができるということです。
ただしこれはうまくいった場合の話であって、貸付金のコゲつきも30%程度見積もっておいた方がいいでしょう。
ということは250万円の利益でも150万円の損失が出てくるため、差引100万円の利益ということです。
それでも1年間を通せば1,200万円を稼ぎ出すのですから闇金はやめられません。
パチンコ店から出てくる客を狙う
闇金は営業もある程度必要です。
かといって公にはできない仕事ですから、パチンコ店から出てくる客に声をかけてみましょう。
今日も負けちゃったな-という顔をしている人を狙うのです。
できれば高齢の女性が狙い目ですね。
若い人だともしかしたら警察関係者かもしれません。それではたちまち逮捕です。
明らかに年金受給者で、年金支給日にパチンコ店に行き負けてしまったような女性を狙うことです。目利きが必要ですね。
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