借金を600万円、700万円、800万円抱えた時の滞納と返済【自力でできるのか】

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借金の返済というのは非常にしんどいものです。

数十万円単位の借金の返済ですら数年かかる場合もあるという中で、数百万円の借金を抱えてしまった場合はどのように返済すればいいのでしょうか。

今回は、700万円の借金を抱えてしまった場合を例に取って考えてみましょう。

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600万円の返済の場合には借り換えを考える

600万円の借金をきちんと返済していくということを選んだ場合には、まず借り換えをして金利負担を軽くすることや毎月の返済額を少なくするということを考える必要があります。

というのも、貸金業者から600万円もの借金をするという場合には借入先が1社ということはほとんどなく、多くの場合は複数の業者から借りていることがほとんどです。

借金は基本的に借入している件数が多くなるほど毎月の返済額は多くなっていきます。

また、金利もそれぞれの業者に対して支払うことになりますので金利負担も大きくなってしまいます。

これではいくら返済をしても借金がなかなか減らないということになってしまいますので、銀行のカードローンやフリーローン借金を1つにまとめて返済していくことが望ましいです。

ただし、これらを借りる場合にも審査がありますので、それなりの信用がなければ借りることができないということには注意が必要です。

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フリーローンとおまとめローンは何が違うの?

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銀行が提供しているローンには借り換え専用のものはありませんが、自由な資金に使うことができるカードローンやフリーローンで借り換えをすることになります。

数多くあるカードローンやフリーローンがある中で、どういったローンを選ぶといいのかということの参考となるためにそれぞれの銀行が提供しているカードローンとフリーローンとに分けて紹介していきます。

<カードローン>

銀行名商品名最高借入額金利
 りそな銀行りそなカードローン800万円 3.5%~12.475%
 千葉銀行ちばぎんカードローン800万円 1.7%~14.8%
横浜銀行横浜銀行カードローン1,000万円1.9%~14.6%
イオン銀行イオン銀行カードローン 800万円3.8%~13.8%
住信SBIネット銀行ミスターカードローン(プレミアムコース)1,200万円0.99%~7.99%

<フリーローン>

銀行名商品名最高借入額金 利
 横浜銀行横浜銀行フリーローン1,000万円1.9%~14.6%
 イオン銀行 イオンアシストプラン 700万円3.8%~13.5%
住信SBIネット銀行ミスターフリーローン1,000万円3.775%~12.0%

借金700万円は現実的に返済可能?

借金700万円は現実的に返済可能?

まず考えていかなければならないのは、そもそも700万円という借金は現実的に返済可能なのかということです。

借りたからには返さなければならないのは本来当たり前のことなのですが、金額が金額なだけに現実的な判断を下さなければなりません。

700万円という借金を返済することの難易度について分析していきましょう。

返済例を見てみよう

まずは具体的な返済例を見ていきましょう。

700万円という大金を借り入れることのできる融資サービスは限られていますが、今回は消費者金融と銀行からそれぞれ、SMBCコンシューマーファイナンス(プロミス)横浜銀行カードローンを利用して700万円を借り入れた場合の、毎月の返済金額・返済期間・返済総額を確認していきます。

なお、プロミスに関しては適用金利と返済期間はそれぞれ上限いっぱいのものを適用して計算しており、横浜銀行カードローンの返済期間に関しては比較のため、消費者金融と同程度の返済期間の設定としています。

 毎月の返済額返済期間返済総額
プロミス
(金利15.0%)
138.925円80ヵ月(6年8ヵ月)11.114.026円
横浜銀行カードローン
(金利3.5%)
107.928円72ヵ月(6年)7,770,837円

上表から分かるように、かなり適用金利の低い横浜銀行カードローンでも6年で返済しようと思えば毎月10万円以上の負担となります。

それより金利の高い消費者金融では毎月14万円近く返済しても最終的な返済総額は1,000万円を超えてしまいますから、利息分だけで300万円以上も支払っていることになります。

この返済例を見てどの程度実現可能かと思うかは、各個人の抱える事情によるかとは思いますが、おそらく大多数の人は「かなり厳しい」と感じているのではないでしょうか。

おまとめ等で月々の返済を減らせる?

先ほどの例から、適用金利の違いが月々の返済額や最終的な返済総額に大きな影響を及ぼすことが、はっきりと分かりました。

ということは700万円の借金を抱えている人でも、借り換えやおまとめを利用して現在よりも適用金利が低いところから借りることができれば、返済への道筋が立つ可能性も十分にあると言えます。

先ほどの返済プラン例の場合で考えてみても、消費者金融から銀行カードローンに借り換えることができれば月々3万円、総額にして300万円以上返済金額を抑えることができます。

ただし、借り換えやおまとめとは言え、新しいところから融資を受け直すわけですから必ず審査は発生します。

一般的に借り換えやおまとめの審査は、通常の融資を受けるよりも多少厳しく審査を行うとされています。

うまく審査に通ればよいですが、審査落ちしてしまい現状維持となる可能性も考慮に入れておかなければなりません。

どうしても無理な場合は債務整理も検討

借り換えやおまとめができなかった、もしくはそもそもそんな小手先程度の対策ではどうしようもないという状態の人は、通常通りの返済を諦めて他の選択肢を検討する必要があるかもしれません。

返済に行き詰った人が取れる選択肢の中に、「債務整理」というものがあります。

債務整理とは、債務の利息や元本そのものをカットしてもらうことのできる手続きで、多少のデメリットは伴うものの債務の返済に悩んでいる人にとっては一種の希望の光でもあります。

以降では債務整理に関して説明していきましょう。

借金800万円の毎月の返済額は?

どのようなローンで借金しているかによって金利や返済期間が異なるため、人によって毎月の返済金額には違いがあります。

したがってあくまで目安になりますが、例えば金利15%で800万円を78回で返済する場合には、毎月の返済額は16万円程度になります。

これだけの返済金額になると、家賃や光熱費などの生活するために必要なお金も支払うにも大変になるでしょう。

そして、このような状態が6年以上も続き、長期の返済を続けなければ完済することはできません。

好きなことにお金を使うことはできず、給料が入ったと同時に口座にお金がなくなってしまうような生活が続きます。

まずは早急に金融機関に相談をしてみよう

借金が膨らんで払っても払っても元本が減らないといった場合には、可能であれば支払い不能となって延滞が続く前に早めに金融機関に相談をしてみましょう。

金融機関も返済せずに自己破産などされるよりは、遅くなっても少しでも返済してもらいたいという考えがあるため、返済計画の見直しに応じてもらえる可能性があります。

ただし、金融機関によって考え方は違うため、相談には応じてもらえない場合もあるので注意が必要です。

しかし最初から諦めずに1度相談してみることをおすすめします。

800万円の自力返済は可能?

少しずつでも借金の残高が少なくなっているのであれば、いずれ借金を完済することができます。

しかし、完済まで同じ経済状況が、続くとは限りません。

長期間のうちに病気で働けなくなることや、事故に巻き込まれるなどで働けなくなることも考えられます。

しかし、家賃が安い場所に引っ越したり、携帯電話やネットを解約したりするなど固定費を下げ、生活費を切り詰めることをしても、そのようなことには限界があります。

また、短期間で返済が可能な金額ではありませんので、副業で返済するにも体力的に厳しいでしょう。

無理をしてハードワークをすると、体を壊してしまう可能性もあり返済どころか、収入を失ってしまうかも危険性があります。

本業の他に幾つものアルバイトをすれば、確実に借金は減っていき返済できる可能性はあります。

しかし、借金返済のためだけの人生を送ることは苦痛ですし、過労で倒れてしまうことも避けるべきです。

返済が困難な借金を抱えてしまったときは、債務整理を利用できます。

一定期間はローンを利用できないなど不便な生活になりますが、仕事で得た収入をしっかりと管理すればローンがなくても生活はできるようになります。

取り返しがつかなくなる前に、まずは弁護士に相談することをするといいでしょう。

ただし、ここまでの状態になってしまったのは、自分自身のお金の管理に問題があったことだけは忘れてはいけません。

800万円の借金をできるということは、収入もそれ相応に多い人になりますので、まずはしっかりと節約をして、ハードワークにならない程度の副業などで完済をすることをおすすめします。

借金によって選ぶ債務整理は違う?

債務整理といっても「自己破産」「任意整理」「個人再生」など、特徴の異なる方法があります。

任意整理
  • 裁判所を通さずに手続きができる一番気軽な債務整理
  • 交渉によって将来利息のカットをすることができる
  • 財産を残すことができる
  • 職場に債務整理をしていることがばれない
  • 官報に名前が載らない
  • 債権者の同意が必須
  • 信用情報機関に記録が5年残る
個人再生
  • 裁判所での手続きが必要
  • 借金の大幅な減額も可能
  • 財産を没収されない(住宅を守ることができる)
  • 5000万円以上の借金には利用できない(住宅ローンを除く)
  • 官報に載ってしまう
  • 信用情報機関に記録が5年残る
自己破産
  • 裁判所での手続きが必要
  • 借金が全て免除される
  • 最低限の金額を残して財産は全て没収される
  • 破産者名簿と官報に名前が載る
  • 信用情報機関に記録が5年~10年残る
過払い金請求
  • 払いすぎた利息が戻ってくる
  • 裁判所を通す必要がない
  • ブラックリストには載らない
  • 専門家に頼む費用と手間がかかる

どの方法を利用した場合でも、個人情報に債務整理をしたことが登録されるため5~10年間はローンを申し込んだり、クレジットカードを利用したりすることはできなくなります。

しかし、どの債務整理を選んだかによって、手元に残る財産に違いがあります。

仕事に必要な車を残したい場合や、住宅を残したいなど自分にあった債務整理を選べば、新規でローンを契約できなくても不便に感じることはないでしょう。

なお、債務整理は弁護士に依頼することになるため、所定の費用がかかります。

弁護士に対する支払いは、借金が返済し終わってから分割払を利用できる場合もあります。

まずは、債務整理に強く、無料相談をしている弁護士事務所にアドバイスを求めてみましょう。

800万の借金がなくなる?自己破産とは?

自己破産とは借金をなくしてしまう債務整理で、裁判所から免責が認められると借金の返済が一切なくなります。

ただし、滞納している税金は免責されませんので注意が必要です。

また、自己破産ではギャンブルや投資で作った借金に関しては、免責が認められませんので借金を背負った原因によっては利用できないことになります。

なお、自己破産をすると財産を処分して、借金の返済に使わなければなりません。

これだけを聞くと自己破産したあとに、生活ができなくなるのではないかと不安になる人もいるでしょう。

しかし、100万円以下の現金や、20万円以下の預貯金などは残すことができます。

また、評価額が20万円以下の家財なども残すことができるため、生活に必要な家電も手元に残ります。

自己破産によって処分しなければならない財産は、自己破産を申請した本人のものだけです。

したがって、家族所有の住宅などは、処分する対象となりません。

家族の信用情報にも影響はありませんが、家族が保証人になっていた場合は、借金の返済をしなければなりませんので注意が必要です。

借金を選べる任意整理とは?

自己破産はギャンブルや投資で作った借金をなくすことはできませんが、任意整理ではギャンブルや投資が原因でも借金を減らすことができます。

任意整理は、弁護士に金融機関と直接交渉してもらい金利をなくすことを目的とする借金の減額方法です。

裁判所を通さずに交渉するため、平日に休暇を取る必要はありません。

金融機関との交渉のときに、弁護士に同行する必要もないため自分には負担がほとんどありません。

また、任意整理の対象とする借金を選んで金融機関と交渉してもらえるため、処分したくない自動車などのローンはそのまま返済を続けることもできます。

金利がなくなるだけで、借金の返済は楽になりますので任意整理をしたあとに、しっかり返済できるか検討する必要があるでしょう。

元金返済だけになるため、借金がどんどん減っていきます。

住宅を残せる個人再生とは?

個人再生は住宅ローンを支払っている人が、マイホームを残したい場合に検討するとよいでしょう。

また、借金の残高によってどれくらい減額されるかが変わりますが、借金自体を減らすこともでき、減額される金額は以下のようになっています。

借金総額返済額
100万円以上500万円未満100万円
500万円以上1500万円未満借金額の5分の1
1500万円以上3000万円未満300万円
3000万円以上5000万円未満借金額の10分の1

ただし、高額の財産を所有している場合は、その財産の評価額までしか借金が減額されませんので注意しましょう。

また、住宅ローンはそのまま残るため、これまでと同じく住宅ローンの支払いを行わなければなりません。

毎月の返済が可能であるかを判断して、個人再生を検討しましょう。

債務整理の方法によってメリット・デメリットがあるため、借金の金額や返済能力によって、どの方法を選ぶかをよく考える必要があります。

まとめ

以上、700万円という借金の返済に関する説明でした。

世間一般と比較して平均的な収入の方であれば、700万円という借金を返済するのがどれだけ大変かということが分かっていただけたかと思います。

現実的に考えて返済が厳しいのであれば、まだ傷の浅いうちに債務整理を利用することを検討してみましょう。

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