メルペイスマートマネーでブラックリスト入りした時の対処法とは
フリマアプリのメルカリには「メルペイスマートマネー」というお金を借りられる機能があります。メルペイスマートマネーを利用すれば、借りたお金をメルカリで使ったり、現金として受け取ったりできるなど便利です。
後払い決済なので、契約時に選択した返済日に支払いを行えば問題ありません。
ただし、メルペイスマートマネーを利用するには、審査に通過するのが前提です。利用条件に該当していない、過去のクレジットカードやローンを利用した際に返済トラブルを起こしてブラックリスト入りしたような人は利用できない可能性が高いでしょう。
当記事では、メルペイスマートマネーの審査概要、ブラックリスト入りした人がメルペイスマートマネーの審査に通過するにはどうすればいいのか、審査に落ちた時の対処法を詳しく解説します。
※2022年8月時点、メルペイスマートマネーは新規申込や追加借入の募集を停止しています。再開の予定はあるそうですが、現時点において具体的な時期は決まっていないので注意が必要です。
目次
メルペイスマートマネーの審査通過難易度は?審査通過に重要なポイントをチェック
メルペイスマートマネーを利用するには、審査に通過しなくてはなりません。そこで、最初に確認したいのが利用条件に該当しているかどうかです。
メルペイスマートマネーに申し込めるのは、メルカリを利用する20~70歳以下の人に限定されます。年齢については、消費者金融カードローンや銀行カードローンなどと同様の条件ですが、その他に以下の3点も満たす必要があります。
- 引き落とし用の銀行口座を登録している
- 本人確認が完了している
- メルペイスマートマネーの審査に通過している
メルペイスマートマネーを運営する株式会社メルペイは消費者金融会社と同様に貸金業登録済の正規貸金業者です。審査を実施するに当たって、信用情報機関に申込者の情報を照会や返済能力の確認を実施するでしょう。
メルペイスマートマネーの審査通過難易度が低い、誰でも審査に通過できるわけではない点に留意してください。
メルカリの利用状況が審査結果に影響する
メルペイスマートマネーの審査が他のローンと大きく異なるのは、メルカリやメルカリ関連のサービスの利用状況が審査結果に影響する点です。また、審査結果だけでなく、利用限度額や適用金利もメルカリの利用状況で左右されます。
メルカリの利用頻度が高いほど審査が優遇される可能性が高いですが、それだけでメルペイスマートマネーを利用できるわけではありません。メルカリをよく利用する人でも、メルカリやメルペイでトラブルを起こしていると審査に落ちる原因につながります。
特に以下の項目のいずれか一つでも当てはまる場合、メルペイスマートマネーを利用できない可能性が高いです。
- メルペイの利用を制限されている
- メルペイスマートマネーの返済期日が過ぎているにもかかわらず返済が済んでいない
- メルペイスマート払いの返済期日が過ぎているにもかかわらず返済が済んでいない
- メルカリやメルペイの利用状況などからメルペイスマートマネーの利用に適さない可能性が高いと判断された
その他にも、メルカリで出品や購入をした際に、取引相手と何らかのトラブルを起こした人や取引完了を行っていない人、メルカリの利用頻度が低い(利用していない)人は、審査に通過が難しいでしょう。
個人信用情報に金融事故の登録があると審査通過が難しい
信用情報機関が管理・保有する個人信用情報に金融事故の履歴がある場合、メルペイスマートマネーの審査通過が難しいでしょう。
「ブラックリストに載っている」「金融ブラック」などと呼ばれることもあり、実際にブラックリストという書類が存在するわけではないものの、信用力が著しく欠けている状態を意味するからです。
ブラックリスト入りした人が審査に落ちやすいのは、メルペイスマートマネーに限った話ではありません。消費者金融カードローンをはじめとする全ての信用取引において、ブラックリスト入りした人が審査に落ちやすい点が共通します。
個人がこれまでに利用したクレジットカードやローンの情報は「株式会社シー・アイ・シー(CIC)」「日本信用情報機構(JICC)」「全国銀行個人信用情報センター」といった指定信用情報機関に集約されているからです。
ブラックリスト入りする6つの理由
新たにクレジットカードやローンなどに申し込むと、審査を実施する際に指定信用情報機関に申込者のこれまでの利用履歴を照会し、その内容を参考に審査通過可否を判断。以下のような履歴がある場合、審査に落ちるのを避けられません。
- 長期間の延滞をした
- 3ヶ月連続で延滞をした
- クレジットカードやローンの契約を強制解約された
- 債務整理(任意整理、自己破産、個人再生など)をした
- 返済不能に陥って保証会社に債務を立て替えてもらった
- 短期間に新規申し込みを繰り返した
これらの履歴は信用情報機関に5年~最長10年間、申込情報については6ヶ月間残り、後に削除されます。
過去に金融事故に該当するトラブルを起こしている人は、メルペイスマートマネーに申し込んでも審査に通過できません。審査通過の可能性を高めたいなら、情報が削除されるのを待ってから申し込んだ方がいいでしょう。
株式会社メルペイが加盟する指定信用情報機関は株式会社シー・アイ・シー(CIC)です。これまでのクレジットカードやローンに関する利用履歴が分からない、曖昧な場合は開示請求してみてください。500~1,000円の手数料がかかりますが、内容を確認できます。
その他に複数社からの借り入れがあったり、借入残高が多かったりする人も返済能力を疑われて審査に落ちる可能性が高いです。可能な限り、他社からの借金を返済してから申し込むようにしましょう。
メルペイスマートマネーは総量規制の対象
貸金業者の個人向け融資であるメルペイスマートマネーは、総量規制の対象です。総量規制では、貸金業者から融資を受けられる額の上限を規制しています。
簡単に説明すると「貸金業者は個人の年収の3分の1を超える貸し付けを行ってはいけない」というものです。お金を借りる側は「借りられる金額は年収の3分の1まで」を意味します。
例えば年収が300万円の人は、貸金業者からの融資可能上限額は100万円です。しかし、すでに借り入れをしていて残高が60万円なら、あと40万円までしか借りられません。
総量規制は貸金業者からの貸付が対象なので、銀行からの借り入れやクレジットカードのショッピング利用分、個人間の融資は含まれません。貸金業者からの借り入れだけ合算してください。
収入がないと審査には通らない
総量規制に抵触する点から、年収を証明できない専業主婦(主夫)、無職、アルバイトをしていない学生は、メルペイスマートマネーの審査に通過するのは難しいです。
実際に貸金業法が適用される消費者金融カードローンでは、その多くが利用条件に「安定した定期収入のある人」と定めています。
ただし、メルペイスマートマネーの利用限度額は、最少1,000円から最大20万円までと比較的少額です。年収が低かったり、他社からの借り入れがあったりする人でも総量規制に抵触しにくく、審査に通過しやすいと考えていいでしょう。
そのため、パート・アルバイトなどで収入が少しでもあれば審査通過が期待できます。
注意!メルペイスマートマネーの支払い遅れが理由でブラックリスト入りする
メルペイスマートマネーの審査に通過して借り入れができたとしても、返済が遅れたり、未納期間が長期化したりするとブラックリスト入りを避けられません。
ブラックリスト入りとは、すでに説明した通り「個人信用情報に金融事故の履歴がある状態」を意味します。
新たにクレジットカードやローンに申し込んでも信用力を疑われて審査通過が難しいでしょう。マイホームや車を購入するに当たってまとまったお金が必要になっても、ローンの利用ができず、全て現金で支払うことになります。
ブラックリスト入りしないための対処法
メルペイスマートマネーの支払いが遅れてブラックリスト入りすると、今後のライフプランに悪影響を及ぼしかねません。後になって「支払っておけばよかった」と後悔しないためにも、以下の対処法を試してみてください。
- カードローンを利用する
- クレジットカードのキャッシング枠で現金を借りる
- 不用品を売る
- 家族に借りる
いずれの方法も、比較的早いタイミングで返済資金が手に入る可能性が高いです。利用しやすい方法を選んで、メルペイスマートマネーの支払いに充てましょう。
カードローンを利用する
メルペイスマートマネーの審査に通過する人なら、カードローンの審査にも通過する可能性が高いでしょう。返済能力や信用力など、審査通過に重要なポイントがメルペイスマートマネーと共通する部分があるからです。
カードローンは主に以下の2種類に分類され、特徴が異なります。
カードローンの種類 | 特徴 |
---|---|
銀行カードローン | ・金利設定が低い ・配偶者に収入があれば専業主婦でも利用できる場合がある ・銀行との取引状況によっては金利優遇を受けられる ・申し込みから融資開始までにかかる時間が長い ・本人に安定収入がなくても利用できる場合がある |
消費者金融カードローン | ・審査時間30分、最短即日融資に対応するなど、融資のスピードが早い ・初回借入の方なら無利息期間サービスを利用可能 ・金利設定が高い ・本人に安定収入がないと利用できない ・年収の3分の1を超える融資を受けられない |
すぐにでもお金を借りたい人は消費者金融カードローンの利用が適しているでしょう。銀行カードローンよりも金利設定は高いですが、初回借入の方なら無利息期間サービスを利用できます。
決められた期間内は利息が発生しないので、早期完済ができる人なら元金の支払いだけで済むのでお得です。
金利負担を抑えたいなら、消費者金融カードローンよりも銀行カードローンを選ぶのがおすすめ。金利設定が低いだけでなく、住宅ローンを契約していたり、給与の受け取り口座に設定していたりすると、金利優遇を受けられる場合があります。
ただし、申し込んでからお金を借りるまでに1~2週間程度かかるケースも珍しくありません。時間に余裕がない人は、消費者金融カードローンを利用するのがスムーズです。
カードローン会社 | 金利(実質年率) | |
---|---|---|
消費者金融カードローン | アコム | 3.0〜18.0% |
アイフル | 3.0〜18.0% | |
プロミス | 4.5〜17.8% | |
レイク | 4.5〜18.0% | |
SMBCモビット | 4.5〜18.0% | |
銀行カードローン | 三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」 | 1.8〜14.6% |
楽天銀行カードローン | 1.9~14.5% | |
みずほ銀行カードローン | 2.0〜14.0% | |
三井住友銀行 カードローン | 1.5〜14.5% | |
auじぶん銀行カードローン | 1.48~17.5% |
クレジットカードのキャッシング枠で現金を借りる
持っているクレジットカードにキャッシング枠があれば、すぐにお金を借りられます。キャッシングとは、銀行やコンビニエンスストアのATMから現金を引き出せる機能です。設定された利用限度額の範囲内なら審査不要で何度でも借り入れできます。
ただし、キャッシング枠がない場合はお金を借りられません。キャッシングの利用を希望する場合、クレジットカードの会員サイトやコールセンターに問い合わせて申し込み手続きを進めてください。
審査に通過すればキャッシング枠が設定されますが、場合によっては利用限度額が少額だったり、枠そのものが設定されなかったりするケースもあります。
不用品を売る
メルカリで品物を売却して、その売上金をメルペイ残高へ移行が可能です。自宅に売れそうな品物があれば、この機会に売却してみてはいかがでしょうか。断捨離もできるので一石二鳥の効果があります。
特にブランドバッグやジュエリー、腕時計をはじめ、家電製品やゲーム本体・ソフトなどは比較的高値で売れやすい傾向です。
品物の出品から売上金が手に入るまでの流れは、以下を参考にしてください。
- 売却したい品物の写真を撮影する
- 出品ページから品物の写真掲載と説明文などを入力
- 入力内容に間違いや不備がないかを確認する
- 出品完了
- 品物を欲しい人が購入する
- 出品者で品物を梱包して発送する
- 品物が購入者に到着後、受け取りの連絡を行う
- 売上金として計上される
売上金となるのは、メルカリ利用手数料10%を差し引いた金額です。メルカリ利用手数料以外に、年会費・登録料といった費用は発生しません。
参照元:メルカリ | 利用料
家族に借りる
家族に事情を説明して、お金を借りるのも方法の一つです。家族にお金を貸すだけの経済的余裕がある場合に限られますが、支払いができない時のリスクを考慮して融資に応じてくれるかもしれません。
また、貸金業者や銀行からの借り入れではないので、交渉次第では利息をなしにしてもらえたり、返済期間に融通を利かせてもらえたりする場合があります。
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