口座を他人に教えることで起こり得るリスクとは
誰だって突然「銀行口座教えて」と言われれば、「こいつ何言ってるんだ?」と構えてしまいますよね。
それほど、銀行口座教えることは安易に行ってはいけないこととして、認識されています。
しかし、業務上の取引やネットオークションなどでは、頻繁に振込先口座を聞かれることがあります。
見ず知らずの人に自分自身の口座を教えても、リスクは発生しないのでしょうか。
今回は、口座を他人に教えることで起こりえるリスクや、不要なトラブルに巻き込まれないための方法について、説明していきたいと思います。
なおキャッシュカードを落としてしまい他人に口座番号が知られてしまうケースもあるでしょう。
キャッシュカードの再発行は即日ではできませんので手元に届くまでお金が引き出せません。
また、ヤフオクなどフリマアプリで購入先に口座番号を教えたのに、期日までに振り込まれないなどのトラブルで一時的にお金が不足することもあります。
こういった事態に備えて最短即日でお金を借りることができるローンカードを持っておくと安心です。ネット(スマホや携帯でもOK!)の手続きだけですぐにお金を借りることができますよ!
この記事はこんなひとにおすすめ
今回ご紹介するのは、以下の人におすすめの内容になります。
- 振込先を聞かれて口座番号を教えるのが怖いと感じている人
- 口座番号を教えるときの注意点を知りたい人
目次
他人に銀行口座を教えるリスクは?
Yahoo!知恵袋に、以下のような質問が投稿されていました。
銀行口座を教えることって、何かリスクはありますか?
銀行口座の番号をアフィリエイトの運営会社(かなりの大手)に伝えることになったのですが、銀行口座を教えることって何かリスクはあるものでしょうか?
たとえ相手が誰であれ、他人に銀行口座を教えてくださいと言われたら、「銀行口座の情報をどうする気だ?」と多少なりとも警戒しますよね。
他人から「銀行口座を教えて」と依頼される場合、多くは、金融機関名、支店番号、普通預金の口座番号をセットにして伝えます。
振込をするために必要なら、この3つは必須です。
そのため上記3点を教えるものの、やはり心配なのは教えたことにより起こる得るリスクです。
しかし、結論からいうと銀行口座を教えただけでは、何かしら大きな犯罪に巻き込まれる可能性は少ないものです。
なぜそう言い切れるのか、理由を解説していきます。
現金を引き出すにはカードもしくは銀行届出印が必要
銀行口座を教えることで一番怖いのが、「銀行預金を勝手に引き出されるのでは」ということです。
しかし、銀行名・支店名・口座番号が分かっていても、現金は引き出せません。
銀行ATMであれば必ずキャッシュカードと暗証番号が必要ですし、窓口の場合は銀行届出印が必要になってきます。
もちろん銀行内には防犯カメラもついていますし、いつ何時に窓口で引き出しが行われたかも、調べればすぐに判明します。
万が一、銀行届出印が合致し引き出しができたとしても、勝手に引き出したことはすぐバレますし、また銀行員と顔を合わせるリスクも考えれば、不正な引き出しがされる可能性は少ないでしょう。
銀行口座が判明しても振込しかできない
銀行口座情報を入手しても、できることは現金振込のみです。
他人に行われる可能性があるのが現金振込だけならば、お金が減る心配はありませんので、あまりリスクらしいリスクはないと言えるかもしれません。
■キャッシュカードを紛失したら悪用されるの?すぐにすべき対策とは?
押し貸しというのは気にしなくてもいい?
以前は「押し貸し」と言って、闇金融が勝手に口座にお金を振込み、貸したものだと主張するケースが流行したことがありましたが、現在(2018年12月)では、ほぼありません。
単なる振込間違いの可能性もあれば、闇金業者からの「押し貸し」の可能性もあるようで、怖い怖い。
— 高橋凛 | 歩くおもちゃ箱 (@story_translate) 2019年07月30日
闇金業者が押し貸しを行うにしても、金融機関名と普通預金口座番号などの個人情報を入手しなければなりませんし、振込を行う際の手数料も相手の業者持ちになります。
それだけの個人情報を入手しているのであれば、押し貸しのようなめんどくさいことをせずとも、直接融資を行ってしまったほうが手っ取り早いはずですからね。
他人に口座情報を知られることで、押し貸しのことを心配するというのはリスク管理という観点では正しいと思いますが、実際のところはそんなに心配しなくてもいいでしょう。
もし押し貸しにあってしまったら
ただ、100%ないと言い切れないところではありますから、もし身に覚えがない入金があった場合には引出を行わず、必ずその場で銀行員そして警察に届け出るようにしておきましょう。
万が一そのお金を引き出して利用してしまい、闇金から「早く金返せ」というような連絡があった場合、弁護士や司法書士といった法律の専門家のかたに相談するようにしましょう。
闇金に対して自分だけで対応しようとするのは、非常に危険ですからね。
口座番号だけ流出したら何が危険?
結論から言えば、口座番号だけ流出したとしても、何の影響もありません。
その口座がどこの銀行で、どこの支店なのかも分からない状態ですから、情報として取り扱う価値がないのです。
そのため、何らかの事情で「口座番号だけ」流出してしまったとしても、さほど気にする必要はないでしょう。
流出して問題なのは暗証番号
流出した場合に危険であり慌てなければいけないのは、口座番号ではなく暗証番号です。
暗証番号は「利用者本人のみしか知らない」という前提だからこそ、セキュリティキーとして役立っているのであり、暗証番号が流出してしまえばその大前提が覆ってしまうことになります。
また、暗証番号が必要なサービスを複数利用している場合、それらの暗証番号は別々のものを利用するようにするというのが、鉄則ではあります。
しかし実際のところ、暗証番号をすべてバラバラにすると覚えきれないなどの理由で、同じ暗証番号を使いまわしている人が多いでしょう。
そのように複数のサービスで利用している暗証番号が流出してしまった場合、その暗証番号を利用しているサービスすべてが危険にさらされてしまうことになるのです。
流出防止の為にインターネット関係の暗証番号類全て、紙にメモってスマホにメモってるやつ全部消すか悩むけど、スマホに保存した暗証番号盗まれた人ってどれくらいいるの?聞いたことないんだけど
スマホのウイルス対策ソフトとかあるけど、実際に感染した人の声聞かないんだけど🤔
— しぎゆら (@kopagura) 2019年04月05日
暗証番号に関しては、絶対に流出しないようにしっかりガードを固めると共に、「1つのサービスにつき1つの暗証番号」という大原則をしっかり守って利用しましょう。
クレジットカードは要注意
銀行口座よりも情報として流出しやすいのは、クレジットカードです。
たとえば取引先の人に「銀行口座教えて」と言われても、「ところで暗証番号なに?」とまで聞かれれば、さすがに怪しく感じて教える人はまずいません。
しかしダミーでショッピングサイトを作り、そこでクレジットカードのみの支払いを指定した場合はどうなるでしょうか。
正規のショッピングサイトだと信じ込んでいますから、クレジットカードの番号そして言葉巧みに暗証番号まで入力させることは、十分可能でしょう。
クレジットカードは番号と暗証番号さえ分かれば、なりすましでのカード不正が可能です。
そのため、銀行口座よりも取扱いに注意したいのはクレジットカードだと覚えておきましょう。
メルカリで銀行口座を教えることはある?
現在、年齢性別を問わず人気なのが、フリマアプリです。
手ごろな値段で欲しいものを購入できるという利便性があるものの、素人の個人間でお金のやり取りをするので、トラブルも起こりがちです。
もしメルカリなどのフリマアプリで銀行口座を聞かれたら、素直に伝えてもいいのでしょうか。
メルカリなら直接教える必要はない
メルカリで「銀行振込」を指定したとしても、その銀行情報は個人間ではなく運営会社が管理しています。
振込先もメルカリが指定しますし、その口座に購入者からの入金が確認されれば、運営会社から出品者に連絡し出品の手続きを行ってもらうのが、一連の流れです。
そのため、個人間で「銀行口座教えてください」などのやり取り自体がまずありませんし、もしそのようなメッセージが来たら、そのまま運営会社に報告すれば終了します。
Yahoo!オークションは教える必要がある
ヤフオクはメルカリ同様、個人間のやり取りですが、運営は基本的にノータッチです。
そのため振込での支払いを希望するならば、落札者の銀行口座を聞かなくてはならず、また自分が出品者の場合は、振込先の銀行口座を教える必要があります。
少しでもトラブルを避けたいということであれば、銀行振り込み以外の支払方法が選択できる出品者に入札するか、あるいは匿名で利用ができ、運営会社が積極的に介入するメルカリにしておいたほうが、安心でしょう。
教えた口座に振り込みがない時はどうすれば良い?
ヤフオクなどを利用して、取引相手に振込先口座の情報を教えたものの、その口座にお金が振り込まれないときはどうすればいいのでしょうか。
振込先の情報が間違っていないか確認
インターネット上で口座情報のやり取りをする場合、相手の質問に対して情報を回答する形でのやり取りになりますが、そのとき教えた情報が間違っている可能性があるかもしれません。
特に口座情報は数字の羅列になっており、入力ミスをすることも十分考えられます。
自分が相手に教えた口座情報が正しいかどうかを、今一度チェックしてみましょう。
自分が教えた情報が正しいのであれば、今度は相手が口座情報を間違って入力してしまっている可能性が出てきます。
取引相手に連絡をして、正しい情報で振込を行っているかを確認してもらえば、どこかに間違いがあることが見つかるかもしれません。
反映されるまでの時間がかかっているだけかも
口座に振込を行ったとしても、振込申請を行ったのが金融機関の窓口営業時間が終わった後だったり、金融機関の営業日以外だったりする場合は、振込がすぐに反映されるとは限りません。
翌営業日になってから振り込まれることもありますので、翌営業日になるまで様子を見ておくといいでしょう。
翌営業日になっても振込が行われないようであれば、上述したように振込先の情報が間違っている可能性を疑うようにしましょう。
銀行口座を教えることで不要なトラブルに巻き込まれないためには
先に、銀行口座自体を教えることはさほどリスクはないと話しましたが、100%何もありません、とは言い切れません。
そのため教えるにしても最低限、起こり得るリスクを回避する必要は出てきます。
まずは連絡方法です。
決済に関わる情報を伝えることになるため、メールなどのツールを使う場合、できる限りパスワード機能がついたツールを活用したほうが安心です。
誰でもいつでも見られるような媒体には、送信しないほうがいいでしょう。
次に、相手に教える口座はメインで利用している口座以外のものにすることです。
特に振込で活用するのならば、現在使っていない口座を振り込み用の口座として利用するのも有効でしょう。
まとめ
銀行口座のみを他人に伝えても、さほどリスクはありません。
しかし100%安全というわけでもありませんから、伝えるにしても最低限のリスク回避術は使っておいたほうがいいでしょう。
また、銀行口座よりもクレジットカードのほうが流出すると大変ですから、クレジットカードの取り扱いにも充分気をつけておくことをおすすめします。
タグ:お金の知識
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