借金をしていた相手が死亡した場合返済する必要はあるのか

 3.3  (3)
+ この記事を評価する
×
 3.3  (3)

この記事を評価する

決定

借金返済中に相手が死亡した場合、借金の事実もすべてなかったことになるのか、もし今後も返済が必要なのであれば「一体誰に返済をしなくてはならないのか?」という疑問点が出てきます。

借主が死亡した場合も同じようなことが考えられますので、貸主・借主どちらかが死亡した場合の借金返済について見ていきましょう。

お金を貸した人(貸主)が死亡した場合

結論から言うと貸主が死亡したとしても、借金返済の義務はなくなりません。

それでは一体今後は誰に返済を行わなくてはならないのかと言うと、貸主の遺産を相続した人になります。

借金返済分も貸主の遺産となるので、相続した人は自分自身が貸していたわけではなくても今後は返済をしてもらえる権利があります(プラスの遺産)。

そのためまずは誰が相続をしたのかを確認する必要があるでしょう。

どのように相続人を確認すればいいのか

借用書が手元にあれば、その借用書をもって遺族に会いにいくのが最も早いです。

相続は誰でも受けられるというものではないので、まずは貸主の配偶者や子供へ借金の事実を伝えにいくといいでしょう。

相続をしていることが判明したのならば、今後は相続人へ返済を行っていく必要があります。

相続人が複数いる場合には注意が必要

先に話したように相続は第一親等から割り振られます。

家族が多ければその分相続をする人も増えるので、数多くいる相続人の誰に返済を行えばいいのかを事前に話し合う必要があります。

一般的には相続した割合が多い人に返済しますが、各家庭の事情で「どうしても別々で」という場合も出てきます。

そうなると返済する方も大変になってしまいます。

そのため必ず今後の返済方法や返済先については書面で残してもらうようにしましょう。

遺族が居住不明な場合にはどうしたらいいのか

偶然貸主の相続人が同居していればすぐに会えますが、そのような状況とは限りません。

遠く離れていて連絡すらとりようがないというケースもあるでしょう。

その場合には役所で貸主の戸籍謄本をとり相続している可能性がある家族の住所を確認し、手紙などで連絡をとるのもひとつの方法です。

基本的には第三者が戸籍謄本をとることはできません。

しかし、自分の権利を行使するため、または自分の義務を履行するためであれば取得できる可能性はあります。(戸籍法10条の2)

市役所に事情を説明して相談すれば、戸籍を取得できる可能性はありますので、事前に相談をしておくといいでしょう。

相続人全員が相続放棄をしていたらどうなるのか

もし調査した結果、相続人全員が相続放棄をしていた場合、「相続管財管理人」を選任する必要が出てきます。(民法第952条)

しかし、「相続財産管理人」を選任するのは債権者や特別縁故者、不動産の共有者などの利害関係者であり、お金を借りている人がこの手続きを行うことはできません。

そのため、相続財産管理人が選任されるまで待ち、選任された後に適切な処理を行うようにしましょう。

お金を借りていた人(借主)が死亡した場合

もし借主が死亡したとしても同様に、借金返済の義務がなくなることはありません。

もし借金契約時に保証人や連帯保証人をつけていたのであれば、今後は保証人が返済を行っていく必要があります。

しかし保証人などをつけておらず、なおかつ無担保であった場合にはどうなるのかを見ていきましょう。

相続人の確認

貸主が死亡したとき同様に、借主が死亡した場合も相続人が今後は返済を行っていく必要があります。

そのためまずは誰が相続をしているのかを確認しておきましょう。

相続人が判明すれば今後はその人が借金返済を行う義務があります。

中には「借金の事実を知らずに相続をした」「土地や預貯金は相続するが借金までは関係ない」という人もいて、交渉は困難になってくることもあります。

借金も負の財産として相続をしなくてはいけないと法でも決められていますので、相続してしまった以上は故人の借金を返済する義務があるのです。

家族が借金していることを知らずに相続してしまったら

先の借主が死亡した話につながりますが、借金している事実を生前から家族に打ち明けている人はまれです。

やはりどこか後ろめたい気持ちからかできる限り借金の事実は隠す人の方が多いので、死亡し相続した後に「実は借金がある」と判明することも珍しくはありません。

借金がある事実を知らずに相続してしまった場合、相続放棄は可能なのかを見ていきましょう。

相続放棄の期限は3か月

個人の財産を相続するかどうかの期限は、相続人となったことを知った日から3か月になっています。

その間に借金の事実が判明し、プラスの財産をもっても帳消しできない金額であれば相続を放棄することはできます。

先に話したように借金も負の財産として認められていますから、借金だけは相続したくない、ということは認められません。

借金も含め相続するのか、すべての相続を手放すのかのふたつから選ぶことになっています。

3か月すぎて借金の事実を知った場合は諦めるしかないのか

死亡し3か月以内に故人が抱えていた借金すべてが判明できればいいのですが、例えば個人間であったり借用書がなかったりなどで、借金の事実をその期間に見つけきれず相続してしまった場合はどうなるのでしょうか。

仮に相続して1年経過し、そこで初めて借金の事実が判明したとしましょう。

その場合にはしかるべき理由があれば相続をまだ放棄することは可能です。

理由のひとつとしては、故人の遺産状況全容を知るまでに時間がかかり、すべての借金を知ってから3か月をすぎていないことなどが条件となります。

「知らない借金がまだあった」という事実を知ってから3か月が目安となります。

そのため一旦相続をしたけれども、後から出てきた借金のために財産を放棄するということも可能ですが、確実に放棄するためには速やかに弁護士などの専門家に相談することが大切です。

自分が解決しようと独断で動くことはやめておいた方がいいでしょう。

相続した借金の減額も可能?相続放棄をするポイントを整理

まとめ

貸主・借主のいずれにしても、死亡したことで借金の事実がなくなるということはありません。

特に亡くなった親が借金をしていたといった場合には、心が弱っているときではありますが、遺産相続のときには借金の事実を十分に確認して相続するのかどうかを決定することをおすすめします。

関連記事をチェック!

5257view

借金苦で自殺したらどうなる?自殺したいと考える前の債務整理

私がカードローン会社に努めている際も、借金苦を理由に自殺されるお客さまもいました。 借金という観点からすると自殺は自分だけで事が済まされることではなくなり、場合によってはご家族やご両親に負担が回って...

 3.3  (3)
+ この記事を評価する
×
 3.3  (3)

この記事を評価する

決定

コメントを投稿できます (感想,相談歓迎です!金貸しのプロ対応します)

  1. 小林修さん|2020-11-22 13:00:03

    こんにちは。
    借入のすべて、小林です。

    話がややこしいですが、質問主様がお金を貸していたんではないんですよね?そして実際の貸主は亡くなり、相続人はお孫さん、ってことですか?そのほかに法定相続人はいないのでしょうか?

    情報が足りないので何ともお返事ができないのですが、もし、相続人がお孫さんなら、亡くなった方の権利一切を相続しています、ですから貸したお金を取り戻すことも可能です。しかし借用書などの書面がない。これでは権利主張は難しいですね。お金を借りた本人が、実はこれこれこうでした、と認めることもないと思います。

    唯一、方法として、相続人であるお孫さんに少額訴訟を起こさせてみてはどうでしょう?金額的には60万円のみですが分割して訴訟を起こせば問題ありません。費用も数千円程度で証拠も必要ありません。

    それから相手がどう動くのか見るのも良いかと思います。おそらく借金の事実は認めないと思いますが、何か、振込履歴や領収証が残って入れば良いですが。

  2. 匿名で失礼しますさん|2020-11-19 00:37:11

    昨日父方の祖父が亡くなりました。祖父母は祖父の実の弟(父のおじさん)にそれぞれ500万円ずつ、計1,000万円のお金を貸してました。それは祖父の弟の息子(父のいとこ)が家を建てる時の頭金として使われたようです。
    祖父と祖父の弟の間で普段からよく小さなお金を貸しては返してもらって……っていうのはあったみたいです。
    この1,000万円に関して借用書などはありません。全て祖母から聞いた話のみです。(祖母は約7年前にクモ膜下出血で急に亡くなりました。亡くなる前までボケてもないし、無くなる直前まで自転車で出かけられるほど元気でした。祖父はその祖母が亡くなる前から認知症もあったので、そういうお金の話はもちろん、普通の会話もあまり出来ない状態でした。ですので祖母が亡くなるまではお金の管理は祖母がしていました。)
    借りた担保として、ある土地の権利証を祖父母が預かっていたのですが、その土地が売れそうだから一旦返して欲しいと言われました。その後、祖母が確認の電話を入れたところ300万円で土地が売れたそうです。それを返済にまわすと言ってたのにそれも返ってきてません。
    その土地の話は祖父の弟の息子から連絡があったのでその息子も借りていることは把握してる状態です。
    結局今も1円も返ってきていない状態です。生前の祖母は、自分が頑張って働いて貯めたお金を孫(美容師の私)がお店を出す時や、孫の結婚式までには返して欲しいと泣きながら悔しがっていました。
    祖父母の相続人は一人息子の父になると思うのですが……

    人の道理としては借りたものは返すべきですし、額が額だけになかったことには出来ないですし、祖母の涙を知ってるのでその意向を伝えたいと思っていますが、借用書はないし、祖父母の古い通帳も手元にないので、証拠になりそうなものはありません……(銀行や郵便局に問い合わせてみたら引き出した額や日付など分かるものですか!?)
    話を切り出してみて、返してもらえる意向がある場合は書面にどのような内容が必要ですか!?
    「〇〇が〇〇に1,000万円貸したお金を返します。」みたいな内容と、書いてもらった日付、印鑑、もしくは拇印、もしくはサインでいいんでしょうか!?

    もし、返済する気がない、もしくは返したなどと嘘!?を言ってきた場合は泣き寝入りしかないのでしょうか!?
    きっとまだ家のローン返済中だと思いますが、その住宅の会社に問い合わせてみたら少しは証拠に繋がりますか!?

    祖父の弟の息子は銀行員なので、本来ならお金の貸し借りのプロです!!
    法的なこと言われたら正直私達は何も分かりません。なので少しでも知識が欲しくて相談させてもらいました。

    相手は親族ですし、祖父母の貸したお金の事だったので、私たち家族は気にはなっていたもののなかなか切り出せずにいました。
    でも祖父が亡くなったこのタイミングじゃないと切り出せないと思い、明日のお通夜で聞いてみようと思っています。
    時効などもあるのでしょうか!?
    返してくれるなら利子などは考えていません。
    祖父母が一生懸命貯めたお金を返してくれさえすればという思いだけです。
    少しでも可能性があるのなら……いい方法があれば教えてください!!

  3. 小林修さん|2020-08-29 08:17:13

    こんにちは。
    借入のすべて、小林です。

    文面からすると「返済する意思がある」と判断しましたが間違いないでしょうか?もしそうであればおっしゃる通り返済継続で良いです。

    さてAさんが亡くなった場合を想定しているようですが、たとえAさんが亡くなって相続人があなたの債権を相続したとしても返済義務は変わりません。また相続したからと言って従前の県債計画もそのままですから急に一括請求されることもありません。

    もしどうしても心配であればAさんが亡くなってから相続人と弁護を間に入れ債務確認と返済方法確認すれば良いです。

  4. 匿名ですみませんさん|2020-08-25 19:14:49

    2015年に知人Aより2,000万円借りました。金利もわずかですが付けており13年かけての返済となります。返済開始が2015年3月からで今まで一度も返済が滞ったことはありません(当たり前ですが)知人は数年前にクモ膜下出血で入院、手術しました。この時に私の借用書が出てきたので周囲に分かった、という形です。実弟Bとこの件で会いまして、同じ業種であることや返済を滞っていないことが分かり安心してくれました。Aとは同じ業種を営んでいることもあり、応援して下さる形で個人的に貸して頂きました。Aは生涯独身で実の兄弟が2人、異母兄弟が2人?位ると聞いています。最近このAが病気のせいで高次脳機能障害と診断されたようです。Aは資産家で預貯金等も約5千万円位あると当時Aから聞かされました。実弟Bより財産は揉める元だから一切残すな、ときつく言われたとAよりメールが来ました。Aが財産あることは兄弟知っているが揉める元はご免だと一致したとのことです。高次脳機能障害から認知力低下も出てきており、返済期間中にAが判断付かなくなることは明白かとも思われます。
    Aに何かあった場合、いくら兄弟が放棄すると言っても現金を見れば揉めそうな予想はしております。私としては淡々と返済するだけ、と考えておりますが今から何かしておいた方が良い事ありますか?借用書については私が紛失しましたが、Aは持っているため問題ないと思いました。
    返済も毎月銀行から記録が残るように行っております。Aに借用書のコピーをお願いしようと思いましたが、動くことで高次脳機能障害を利用した、と思われるのが怖くて動けません。Aに何かあっても相続した人に約束通り支払いすれば良いだけだ、と言い聞かせていますが専門家のご意見を伺いたくコメント投稿させて頂きました。
    長文になりすみません、何卒、宜しくお願いします。

  5. 飛雄馬先生さん|2019-05-07 08:32:08

    こんにちは。飛雄馬です。
    GW休みで返事が遅くなりすみません。

    個人間の貸し借りの時効は10年です。その間一度も支払うことなく、また債務の承認もしていなければすでに時効が到来していますね。

    あなたがたとえ連帯保証人だとしても、時効の援用によって借金返済の義務を免れます。

  6. 青柳康代さん|2019-05-04 14:45:11

    平成13年に借用書書いて200万借りて、半年前に亡き後、親戚の人が催促して来ました。時効は、あり得ません?この間一度も催促なく、一斉払ってなかったです。

サブコンテンツ

皆に選ばれているカードローン

アコム
新生銀行カードローン レイク
プロミス
プロミスレディース

特徴で選ぶカードローン

関連する記事

カードローン申込体験談