アイフルの創業者から見えてくる会社の特徴とは?
- 消費者金融大手としては有名な会社ですが、これまでの社歴や創業者の情報などについて調べてみると、アイフルの特徴などがわかってきます。
- SMBCグループに「SMBCコンシューマーファイナンス株式会社」が存在する
- 「SMBCコンシューマーファイナンス株式会社」の連結子会社が株式会社SMBCモビットである
そこで今回は、アイフルの創業者の情報、経営の状態から見えてくるアイフルの実態について、いくつかの情報をお届けしようと思います。
目次
アイフルは創業者一族が経営
まず、アイフルという会社を経営しているのはどんな人なのか?簡単にその経歴や現在の経営陣の内情などについて見ていきたいと思います。
アイフルは、今から約50年前の1967年4月に、創業者である福田吉孝氏が個人商店「松原産業」として貸金業を開業した事から始まっています。
後でも触れますが、他社消費者金融などは銀行がバックボーンとして付いている今の現状に於いて、唯一独立系の消費者金融として営業しているアイフルは、それなりのメリットやデメリットがありそうです。
他社消費者金融の経営母体は?
では、アイフル以外の大手消費者金融の経営母体などはどうなっているのか?代表的な3社について、調べてみる事にしましょう。
プロミス
まずプロミスからです。
「プロミス」という名前はCMなどでもあまりにも有名なので、プロミスが会社名だと思っている人が居ますが、現在の正式な会社名は「SMBCコンシューマーファイナンス株式会社」という社名となっており、SMBCグループという形になっています。
その為、三井住友銀行内に設置されている自動契約機でプロミスの申し込みが出来ますし、三井住友銀行のATMなら手数料無料で利用できるというメリットもあります。
以上のように、今やプロミスは銀行系のカードローン会社…というイメージが強いですが、カードローンの分類としてはあくまでも「消費者金融」としての扱いとなりますので、銀行カードローンとは異なり総量規制の対象でもある事は覚えておきたいポイントです。
SMBCモビット
この会社も銀行がバックボーンですが、銀行カードローンではありません。
尚、上記の通りSMBCモビットもSMBCグループの消費者金融となっていますので、三井住友銀行のATMを利用した場合も手数料がかからない…というメリットがあります。
アコム
次にアコムについてですが、アコムの経営陣には創業者の木下政雄やその同族が役員として名を連ねています。
しかし、経営の実態としては平成20年に「株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ」の連結子会社となっており、今はプロミスやSMBCモビットと同じく、銀行系列の消費者金融として経営を続けています。
ただ、アコムの場合土日でも振り込んでくれる振込キャッシングとして連携している銀行は「楽天銀行」となっていますので、特にサービス面で三菱UFJ銀行との連携が密であるというイメージはありません。
アイフルの系列会社
アイフル以外の消費者金融の情報はこれくらいにして、アイフルの会社情報についてもう少し詳しく見ていく事にしましょう。
信販会社やビジネスローンを手掛ける子会社が多数
アイフルは「消費者金融」というイメージが強い会社ですが、実は以下の通りたくさんのグループ企業を抱えています。
この中でも「ライフカード」や、中小企業専門のローン会社「AGビジネスサポート」という名前を聞いた事がある人も多いかもしれません。
アイフルのグループ会社
ブランド名・会社名 | 事業内容 |
---|---|
ライフカード (株式会社ライフ) | クレジットカードや信用保証全般 |
AGビジネスサポート (AGビジネスサポート株式会社) | 事業者ローン・不動産担保ローン |
アストライ債権回収 (アストライ債権回収株式会社) | 債権管理・回収 |
AGキャピタル株式会社 | ベンチャーキャピタル |
AGギャランティー (AGギャランティー株式会社) | 収納代行業・信用保証 |
アストライパートナーズ株式会社 | 企業再生事業 |
ライフストックセンター | 倉庫事業・文書管理代行事業 |
上海三秀 | リース事業 |
AIRA & AIFUL | 消費者金融 |
REKSA FINANCE | 中古車オートローン |
尚、一概には言えませんが、アイフルのグループ企業が運営しているローン会社において、過去に延滞や債務整理などをして履歴がある場合、同社の他グループ企業でのローン審査に影響を与える可能性もありますので、注意が必要かもしれません。
アイフルの経営状況から見えてくる事
では、アイフルの現在の経営状況等はどうなのか?直近のIRデータなどからチェックしてみる事にしましょう。
下記参考サイトとしてアイフルのIR情報を掲載していますが、直近の平成30年3月期のデータを見ると、営業収益は「115,389百万円」、営業利益は「2,492百万円」となっており、赤字は免れているものの、前期の営業利益「7,009百万円」と比較すると、大幅に利益が下がっている事がわかります。
又、アイフルは平成23年期の決算で「△24,137百万円」という大幅な赤字を出して、銀行団との融資交渉を行った事もありますので、現時点でも経営状況は決して良いとは言えない状況が続いているのかもしれません。
それを証拠に、過払い金の支払いなどの面では、アコムやプロミスと比較しても難航するケースがあると言われています。
(筆者も過去に債務整理で弁護士事務所に行った際、“アイフルからの借入があると少し難航しますが大丈夫ですか?”と尋ねられた事があります。)
どんなローン会社を選ぶべきか?
ここまで、アイフルの創業者や他社カードローンの経営母体などの情報をお伝えしてきましたが、参考になったでしょうか?
では最後に、このような情報を踏まえて、結局のところどこのカードローンを選ぶべきなのか?判断のポイント等についても、いくつかアドバイスしておきたいと思います。
まずは自分が重要視したい条件を決める
カードローンを選ぶ際、「そのローン会社はどんな会社なのか?」という事を気にする人も多いと思いますが、肝心なのは「自分がどの条件を重要視するか?」という事だと思います。
人によっては金利や限度額を重視しますし、人によっては審査スピードを重要視されると思います。
カードローンを利用する場合、いくつもの条件を見てしまってついつい迷ってしまう…という事になってしまいますが、迷った場合は「これだけは外せない」という条件を一つか二つ決めて、その条件にマッチするローンがないかどうか…判断される事をおすすめします。
コールセンターなどの対応力も重要
又、カードローンを選ぶ際に上記でも触れた「ローンのスペック」も重要ですが、コールセンターの対応力についても大切です。
なぜなら、実は現在のところカードローンのスペックはどこも同じようなものになっており、後は「気持ちよくローンを利用できるかどうか…」という点がポイントになってくるからです。
カードローンを利用していると、わからない事を尋ねたり、時には限度額の増枠などの相談をする事もあるかと思います。
そんな時に不愛想な態度をとられたりすると「このカードローンはもう使いたくない…」と思ってしまう事もあるかもしれません。
コールセンターの対応品質のとらえ方は人それぞれかもしれませんが、意外に重要なポイントですので、一度申し込み前にコールセンターなどに問い合わせをしてみて、チェックしてみる事をおすすめします。
まとめ
今回、アイフルの会社情報などを主にお伝えしましたが、カードローンを選ぶ際、少なくとも自分が利用しようとしている会社はどんな会社なのか?銀行がバックボーンになっている会社なのか?独立系企業なのか…という点くらいはチェックしておいたほうがいいかも知れません。
カードローンを一度利用すると、場合によっては返済が長引いて、時には5年…10年と利用する事もあるかもしれません。
自分が気持ちよく利用する為に、自分にあったローン会社はどこなのか?借り入れのスピードばかり求めずに、落ち着いてまずはチェックする事も重要なのかもしれませんね。
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