700万円を借りる方法
普通に生活していても、いつ何時まとまったお金が必要になるハプニングが発生するかは分かりません。
事業に失敗して借金を抱えることになったり、大病を患ってお金が必要になったりする可能性もゼロではないわけですからね。
そこで今回は、700万円ほどの大金が必要になった場合に実際に借り入れることは可能なのかや、その際の方法について説明していきたいと思います。
- 執筆者の情報
- 名前:馬沢結愛(30歳)
職歴:平成18年4月より信用金庫勤務
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カードローン | 実質年率 最短融資 | 特徴のまとめ |
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700万円を借りることは可能
700万円という金額は、個人としての借り入れではかなり高額な部類でしょう。
住宅ローンや自動車ローンのように元々が高額になりやすいものを購入する場合などには借りることになる可能性がある金額ですが、使い道を限定せずに自由な資金として700万円を借りることはできるのでしょうか。
そもそも700万円という大金を借りるということは、1つの理由だけではなく複数の理由があって借りるということが多いと思います。
複数あるものを1つの借入で返済できれば、場合によっては返済額の負担軽減や返済計画を立てやすくなりますので、メリットがあるのであれば是非ともそうしたいものです。
では、複数の借りたい理由がある場合に主に使うこととなる、借りたお金を自由に使うことができるカードローンやフリーローンで700万円を借りることができるのでしょうか。
答えは「借りることができる」です。
最近ではカードローンもフリーローンも借り入れられる上限を高額に設定している銀行も多く、銀行ならではの低い金利で貸付をしていますので、700万円でも借りることができます。
年収はどのくらい必要か
しかしカードローンにしてもフリーローンにしても、借り入れを行う場合には必ず審査を受けなければなりません。
審査に通過できなければ、いかにそのローンに700万円の融資を行うキャパがあったとしても意味がありませんからね。
高額融資の審査の際には「返済能力」が重視されますが、返済能力に大きく関わる要素としては、年収が挙げられるでしょう。
消費者金融で融資を受ける場合には、「総量規制」という規制によって借り入れられる金額は「年収の1/3まで」と厳密に決められています。
そのため、消費者金融で700万円を借り入れようと思うのであれば、少なくとも700万円×3=2,100万円の年収が必要ということになります。
これは、一介のサラリーマンにはなかなか厳しい年収と言わざるを得ないでしょう。
しかし銀行カードローンは、消費者金融とは異なり総量規制の対象とはなっていないので、年収に縛られない融資を行えます。
ただ近年、銀行カードローンの過剰融資に対していろいろな批判が相次いでいることもあり、最近の銀行は自主的に「総量規制の範囲内」の融資を行うような方針を敷いています。
そのため、年収に縛られない融資を行える銀行カードローンとは言え、あまりに年収が低い場合だと700万円の融資を受けることは難しいでしょう。
融資限度額700万円以上のカードローン
では、最高融資限度額が700万円以上に設定されており、700万円の融資を行うキャパがあるカードローンを、銀行カードローンと消費者金融に分けて紹介していきましょう。
銀行カードローン
まずは銀行カードローンからですが、銀行カードローンで最高融資限度額が700万円以上に設定されているものとしては、以下のようなところがあります。
最高融資限度額 | 金利(実質年率) | 申込条件 (年齢) | |
---|---|---|---|
三井住友銀行 カードローン | 800万円 | 年1.5%~14.5%% | 満20歳以上満69歳以下 |
みずほ銀行 カードローン | 800万円 | 年2.0%〜14.0% | 満20歳〜満66歳未満※ ※外国人の方は永住許可を受けている方がお申し込みいただけます。 |
楽天銀行 スーパーローン | 800万円 | 年1.9%〜14.5% | 満年齢20歳以上62歳以下 |
住信SBIネット銀行 MR.カードローン | 1,200万円 | 0.99%~14.79% | 満20歳以上65歳以下 |
イオン銀行 カードローン | 800万円 | 3.8%~13.8% | 満20歳以上65歳未満 |
※ みずほ銀行住宅ローンを利用すればみずほ銀行カードローンは金利が年0.5%引き下げられます。引き下げ適用後の金利は年1.5%~13.5%です。
他にも700万円以上の最高融資限度額を設定しているところはありますが、今回は代表として上表の5行を取り上げました。
住信SBIネット銀行MR.カードローンの1,200万円という限度額設定は群を抜いていますが、その他の4行の800万円という限度額も、かなり大きめの限度額設定となっています。
どのカードローンも銀行カードローンらしい金利となっていますし、700万円という借り入れを行う場合には下限金利に近い金利が適用されることも、十分考えられます。
その場合には、住信SBIネット銀行MR.カードローンの0.99%や楽天銀行スーパーローンの年1.9%という金利は、非常に魅力的ですよね。
消費者金融カードローン
続いては消費者金融カードローンですが、700万円以上の最高融資限度額を設定しているところは、以下のようなところです。
最高融資限度額 | 金利 | 申込条件 (年齢) | |
---|---|---|---|
アコム | 800万円 | 年3.0%~18.0% | 満20歳以上 |
アイフル | 800万円 | 年3.0%~18.0% | 満20歳以上69歳まで※ ※お取引期間中に満70歳になられた時点で新たなご融資は停止となりますのでご注意ください(ファーストプレミアムの対象年齢は満23歳以上59歳まで)。 |
SMBCモビット | 800万円 | 年3.0%〜18.0% | 満20歳〜74歳※ ※収入が年金のみの方はお申込できません。年金以外に安定した定期収入のある方であればお申込いただけます。 |
消費者金融カードローンは銀行カードローンほど大きな融資限度額を設定しているわけではなく、700万円以上の融資を受けられるのは、大手と呼ばれるところを中心とした上表のカードローンだけです。
申し込み条件以外は、最高融資限度額・金利ともに同じなので、利便性や無利息サービスを利用できるかどうかなどの要素で、どこを利用するかを決めるといいでしょう。
融資限度額700万円以上のフリーローン
続いては、最高融資限度額が700万円以上に設定されているフリーローンを確認していきましょう。
条件を満たす主なフリーローンは、以下の通りです。
最高融資限度額 | 金利 | 申込条件(年齢) | |
---|---|---|---|
イオン銀行 フリーローン | 700万円 | 3.8%~13.5% | 満20歳以上60歳未満 |
横浜銀行 フリーローン | 1,000万円 | 1.9%~14.6% | 満20歳以上69歳以下 |
住信SBIネット銀行 MR.フリーローン | 1,000万円 | 3.775%~12.0% | 満20歳以上70歳未満 |
他にも地方銀行を中心に、最高融資限度額が700万円以上のフリーローンは多数ありますが、今回は全国的に利用可能である程度知名度もある上表の3行を取り上げました。
フリーローンはカードローンと違い、利用限度額の範囲内で自由に借り入れ・返済が可能というわけではないので、利便性に関しては少々劣ります。
しかしその分金利は低めに設定されているので、返済負担はグッと抑えられます。
カードローンとフリーローンにはそれぞれのよさがあるので、どちらのほうがより自分に合っていそうかを考えて、利用するローンを選ぶようにするといいでしょう。
高額な分利息も大きくなる
700万円をカードローン、フリーローンで借りられるとはいうものの、これらの高額な金額を借りた場合にはいったいどれくらいの金利がかかり、どれだけの利息を支払うことになるかが気になります。
そこで、700万円をカードローンで借りた場合の金利と利息を実際に計算してみました。
カードローンで借りた場合の金利と利息
まず、借入限度額700万円をカードローンで借入した場合、みずほ銀行カードローンの最低金利は年4.5%ですので、この金利を基にして計算していきます。
借入残高700万円 × 金利年4.5% × 1/12 = 26,250円
カードローンで700万円を1か月借り入れた場合の利息は26,250円となり、1年ではおよそ30万円の利息を支払うことになります。
ローン返済シミュレーションをしてみる
先ほど、700万円を借りた場合の金利と利息に関して簡単な計算を行いましたが、実際に借り入れた場合に返済までにどの程度の期間がかかって、返済総額はどれくらいになるのかは気になるところですよね。
そこで、ここまで名前を出してきたローンの中から代表として、三井住友銀行カードローンで700万円を借り入れた場合の返済シミュレーションを行ってみましょう。
三井住友銀行カードローンで700万円を借り入れて、毎月65,000円、100,000円、150,000円を返済していく場合の返済シミュレーションの結果を以下に示します。
なお、三井住友銀行カードローンでは利用残高が700万円の場合の毎月の約定返済額が65,000円となっているため、返済金額の下限として65,000円を用いています。
また、利用限度額が700万円の場合には4.5%~5.0%の金利が適用されますが、今回は5.0%の金利でシミュレーションを行っています。
返済期間 | 利息 | 総返済額 | |
---|---|---|---|
毎月の返済金額 65,000円 | 144ヵ月(12年) | 2,309,208円 | 9,309,208円 |
毎月の返済金額 100,000円 | 83ヵ月(6年11ヵ月) | 1,293,363円 | 8,293,363円 |
毎月の返済金額 150,000円 | 52ヵ月(4年4ヵ月) | 800,211円 | 7,800,211円 |
この返済シミュレーションは、毎月同じ金額を返済し続けることを前提として行っています。
実際の三井住友銀行カードローンでは、利用残高が減るにつれて約定返済額が少しずつ下がっていくので、それに応じて毎月の返済金額を少なくしていけば、実際の返済期間はシミュレーションよりも長くなるでしょう。
また、繰り返しになりますがカードローンは利用限度額の範囲内であれば自由に借り入れできます。
今回のシミュレーションでは追加借り入れを行うことは想定していないので、追加で借り入れを行った場合も、シミュレーション結果よりも返済期間が長くなると思っておいていただくといいでしょう。
700万円を借り入れた場合、完済するにはかなりの時間がかかるので、しっかりとした返済計画を立てて返済に臨まなければ、いつかどこかで息切れしてしまい返済が滞ってしまいます。
家計にあまり負担をかけないように、されども毎月の返済金額が少なくなりすぎないようにという絶妙なバランスで、返済を行っていけるのが理想的ですね。
まとめ
700万円をカードローンで借りる場合の金利について説明しましたが、実際には700万円といった高額なカードローンやフリーローンは、いくら銀行などで融資可能となっていても借りることはかなり難しいです。
それだけの金額を借りることができるだけの収入や信用がなければ借りることができないだけでなく、銀行なども審査が厳しくなります。
たとえ申し込んだとしても、限度額が減額されたり借りることができない場合がほとんどであるということを認識したうえで、申し込まなければなりません。
高額な借り入れが必要で、その使い道に住宅関連や自動車関連の資金がある場合には、それぞれ専用のローンによって借り入れして、その他の部分はカードローンなどで借り入れるといったような方法が現実的といえます。
とは言え、本当に700万円を1つの契約として借り入れられた場合には、借り入れる銀行によっては違いますがここで計算したような金利や利息となりますので、計画的な借り入れが必要となります。
また、借り入れは借りる金額の大きい小さいに関わらず金利や利息、完済するまでの期間や総返済額などはよく考えたうえで商品や契約の仕方などをしていくことが上手な借りかたといえるでしょう。
タグ:お金の知識
※₁お申込み時間や審査状況によりご希望にそえない場合があります。
※お借入れ総額により収入証明書(源泉徴収票等)が必要です。