手取り15万円が自由に使えるお金と一人暮らしの生活費の内訳はいくら？

「頑張って働いているのに給料がなかなか増えない」
「手取り15万円で一人暮らしをしたら自由に使えるお金はないだろうか」

手取り15万円で一人暮らしをしたり、趣味のお金を支払ったりしたら自由に使えるお金は決して多くありません。可能な限り節約をする、収入を増やすための努力が不可欠になるでしょう。

本記事では、手取り15万円の月収と年収、一人暮らしの生活費の内訳や収入を増やす方法を解説します。その他に、手取り15万円は周りと比べて安いのかどうかを年齢・世代別に比較してまとめたので、参考にしてください。

手取り15万円の月収と年収

まず、手取りと月収、年収の違いを理解しておきましょう。

【月収】

【手取り】

一般的に手取りは「額面」の20～25％程度とされていて、給与所得者は額面の全額を受け取れません。手取り15万円の場合の月収は約20万円、年収は約240万円です。また、賞与が支給される場合、240万円にボーナス月数分を加算して計算します。

なお、厚生労働省の「毎月勤労統計調査」によると、ボーナスの支給金額の目安は大企業で月給の2.4ヶ月分、中小企業で月給の1ヶ月分とのことでした。

参照元：毎月勤労統計調査　平成31年2月分結果速報等｜厚生労働省

【手取り15万円】一人暮らしの生活費の内訳と目安はどのくらい？費用を抑えるポイントもチェック

総務省統計局「家計調査（単身）勤労世帯」（2022年）によると、一人暮らしをする場合の生活費の内訳と目安は以下の通りです。

参照元：家計調査 家計収支編 単身世帯用途分類 001 用途分類（総数） 全国 | 統計表・グラフ表示 | 政府統計の総合窓口

このように、手取り15万円では余裕のある生活ができたり、自由になるお金が残ったりするとはいえません。
最終的に生活するだけでいっぱいいっぱいで、手取りだけでは貯金ができない、ボーナス支給のタイミングでしか貯金ができないといった状況になる可能性も高いです。

ここからは、生活費の内訳別に節約できるポイントがないかを解説します。

食費

総務省統計局の「家計調査（単身）勤労世帯」（2022年）によると、一人暮らしの人の食費は、1ヶ月平均3万5,801円。これは食料品だけでなく、昼食代や外食費も含まれた金額です。
外食だけで済ませているようでは、自由に使えるお金はほとんど残らないでしょう。可能な範囲内で自炊をしたり、昼食にお弁当を作って持参したりするといった工夫をしてみてください。
また、自炊には食費の負担を抑えられる以外に、栄養バランスが取れた食事ができるというメリットもあります。

【食費を抑えるポイント】

水道光熱費

水道光熱費は、電気の契約アンペア数を変更したり、使わない家電のコンセントを抜いたりといった工夫をすれば、比較的削減しやすいです。月単位では目立つ効果が感じないかもしれませんが、年間単位なら数千円程度の節約も可能でしょう。

通信費

携帯電話で加入するオプションに無駄はないか、スマホを大手キャリアから格安SIMに変更するなどの方法で、通信費を4～5,000円程度に抑えられる可能性が高いです。
携帯電話の契約内容について把握が難しい場合、自分の使い方と支払う料金のバランスが取れているのかが分からない場合、店舗で相談をしてみるといいでしょう。

雑費

日用品や消耗品などは都度購入ではなく、まとめ買いがおすすめです。スーパーやドラッグストアによっては曜日ごとにセールやポイントアップを行っています。Web広告などを確認して、上手に買い物をしてください。

家賃

一般的に家賃の相場は手取りの3割程度が適切とされています。手取り15万円の場合、単純計算すると月4万5,000円程度が上限です。ただし、家賃だけでなく管理費や共益費が発生する場合、これらの費用も含めなくてはいけません。

手取り15万円は安い？年齢・性別別に徹底比較

国税庁「民間給与実態統計調査」によると、手取り15万円（月収20万円）は20歳代前半なら一般的、20代後半以降なら低めと判断できる金額です。

参照元：民間給与実態統計調査｜国税庁

手取り15万円から収入を増やす方法

手取り15万円で自由になるお金がなくて悩むよりも、収入を増やすことを考えてみましょう。収入を増やす方法は以下のように複数あります。

それぞれについて解説します。

昇進や昇格で収入アップを目指す

転職して給与アップが難しいなら、今の仕事で給料アップを目指してみてください。自分の勤務先の給与アップの基準を調べた上で、成果を上げることを意識してみましょう。すぐに成果が出るわけではありませんが、後で頑張った分の結果が得られるかもしれません。

副業をする

最近は副業を認める企業も増えていて、本業と別に副業をすれば手取り収入を増やせます。就業規則で副業の規制がないかどうかの確認をした上で、副業を探してみましょう。

副業の一例は以下の通りです。

いずれも仕事終わりや仕事が休みの日など、働く時間の自由度が高い副業です。ただし、副業は体力も精神も消耗するため、本業に影響しない範囲内で収めてください。

資格を取得する

資格手当などの制度を導入する企業なら、資格を取得すると毎月数千～数万円の給与アップにつながるでしょう。また、資格取得によって、昇給や昇格を実現できたり、転職が有利になったりする場合もあります。

資産運用を行う

株式投資、不動産投資、FXなどといった資産運用を行えば、不労所得を得ることも可能です。利益が得られる保証はありませんが、逆にいえばお金を大きく増やすこともできるでしょう。

収入アップが期待できる職場へ転職する

手取りを確実にアップさせるには、今よりも給与面の条件がいい会社へ転職するのも方法の一つです。月給の高さはもちろん、金額そのものは現在と変わらなくても、賞与のある企業に転職すれば年収は大幅にアップします。

また、転職した企業によっては、福利厚生制度が整っている場合も。寮や社宅の提供、住宅手当制度などを上手に活用すれば、手取りは変わらなくても支出は大幅に抑えられます。

手取り15万円に関する質問と回答

手取り15万円の生活に関する質問と回答をまとめました。

Q1.手取り15万円で貯金できる？

.手取り15万円でも貯金は可能です。15万円をどのように使うかによってできる・できないは変わってくるでしょう。収入と支出の管理を徹底して行わなくてはいけないのは確かです。

Q2.手取り15万円で車を購入・維持できる？

車の購入そのものは可能ですが、ガソリン代や毎年支払う自動車税、駐車場料金や保険料といった維持費がかかる点に注意してください。車を購入したら終わり、ではありません。

手取り15万円で車を購入・維持するためのポイントは以下の通りです。

Q3.手取り15万円で結婚できる？

共稼ぎであれば、手取り15万円でも結婚は可能でしょう。都心部よりも郊外に住居を構えれば支払う家賃を抑えられます。
さらに、夫か妻のどちらかの親と同居すれば、家賃はゼロにできる可能性も高いです。結婚相手が無職だったり、パート勤務程度の収入だったりしても生活そのものはできます。