金融のプロライターが語る!「借入のすべて」ユーザーへのメッセージ

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金融ライター
滝口 誠(たきぐち まこと)

信用組合出身の金融ライター。FP3級・金融業務3級・財務3級・簿記3級取得の他、証券外務員・生保、損害保険についても知識が深い。当サイトでも多くの記事を執筆している。

経歴について

―簡単なプロフィールから教えてくださ

滝口:私は学生卒業後、山形にある北郡信用組合でプログラマーをずっとやっていましたが、千葉にある信用組合の共同センターに加盟したため、プログラマーがいらなくなったことで、営業店の方に行きまして、プログラマーと並行しつつ、内勤事務みたいなことをしてました。

―ある程度、金融商品の取り扱いをしていたんですか?

滝口:プログラマーいっても金融の資格は取らないといけないんで。通信講座で普通の職員と一緒で取らないといけなかったので。そこらへんの知識は一通りありました。

外回りもしたし、融資担当をして審査も全部したり、住宅ローンのお客さんの開拓もしていった結果、次長の立場になったあとに、本部に戻ってきたんですけど、事務課長で辞めましたね。

信金勤務当時の裏話

―その際の、外からではわからないような商品に関する裏話とかは?

滝口:25年ぐらいいたんですけど、信用組合なんで当初はまったく差別化されてたんです。金融庁の管轄になってから、官庁のかかわりが強くなりました。

金融庁は一地方一銀行っていう考えがあるんですが、山形県は地方銀行だけで3つあるんでオーバーバンクになってるんです。

信用組合も地域性のものは3つありました。信用組合は個人や中小企業対象の銀行みたいな業務やってるんで、銀行とちょっと違うところもあったんですけど、多少は加味をしてくれたものの、金融庁は比較的横並びにスパッとしちゃったんで、そういったところで仕事を制限された感じは受けましたね。

金融庁に業務を制限された

―制限されたというのは?

滝口:個人相手なので、例えば預金業務なんかだと通帳預かってくれっていって、預かりとか軽く受けてたんですけど、金融庁は不正につながるってことで好まないんですよ。

そういったものを少しずつ規制されて顧客サービスはどんどん落ちてったような感じはしますね。だから、金融庁が入って良くなったところもあれば、お客さまから見てサービスが低下したっていうのもあるなっていう。

あと金融機関でいえば、他の銀行さんとかでいい商品あるのに、自分のところの商品売らなくちゃいけないっていうジレンマもありましたよ。

信金と銀行のローンの違いは?

銀行と同じように住宅ローンカードローンも扱っていたのですか?

滝口:どちらもあります。もちろん企業の保証協会もありますし、預金と貸付・為替、三大業務は全部銀行とほとんど同じですね。

―商品は銀行とほとんど同じということですが、他は何が違うんですか?

滝口:住宅ローンに関しては、当時銀行より金利が良かったので、セールスしやすかったっていうのはあったんですね。でも金融業界全体で取り合いになった時期があって…その後の施策として借金一本化が出たんですよ。

住宅ローンでいっぱいいっぱいの人が、借金をどんどん増やしてっちゃうってパターンが多いんですよ。

それで保証会社つけるとペケだってなる場合があるので、プロパーで借り換えさせて、まとめてあげるみたいなのがあって、金融庁もそういう弱い人を助けなさいというふうな方針があって、それに乗っかったかたちで。

ライターとして

金融のプロとしてのライティング

―営業の業務を行った後、金融関係のライターに転向されたということですが、執筆の実績やライターとしての得意分野や強みをお聞かせ下さい。

滝口:机上ではわからない節約の仕方とか、生活の知恵とか、そういったところを強みとしています。

金融に携わっていた自分が記事書けるんだったら、紹介していこうかなみたいな感じでずっとやってましたね。

金融商品について、名前の知れてるFPと実際の生活者との乖離があるなっていうふうに私は思ってたので。

FPのアドバイスにずれを感じる

―金融機関での経験がないFPの方の場合は、アドバイスにずれが生じることもあるのですか…。

滝口:ずれが生じやすいと思うんです、私は。FPは金融の資格試験テキスト通りにやっていますが、実際はそういうふうなものじゃないんですよ。

(私の強みに関しては)それに加えて金融商品についても知識があるという部分も。確かに色々な要素が絡んでくるから状況は1パターンとかではないですもんね。

情報収集について

―信用組合退職されたのが4年前くらいだそうですが、金融業界に実際勤務されてた時と、現在では業界が変わった部分もあると思います。どのようにして最新の情報を仕入れているんでしょうか?

滝口:金融機関専門の雑誌みたいなの購読しといて、それで情報取ってる感じですが、一番は金融庁が毎年出す検査基準があるんで、それを見ると大体金融機関がどういう態勢を整えなければいけないか把握できます。

保有資格について

―現在弊社で金融に関する記事執筆いただいてるんですけども、執筆に関連して、資格というのはどのようなものをお持ちでしょうか?

滝口:私あんまり資格持ってない方で、必要最低限のものしかとっていないんです。FP3級と、金財の法務3級とか、財務3級・簿記3級、あと証券外務員・生保、損害保険の辺りは取りました。あとは証券外務員は全部取りましたね。

―どのような内容なのかというのを教えていただいてよろしいですか?

滝口:FP(フィナンシャルプランナー)は生活の手助けを消費生活、あと中小企業の手助けをする、助言をするための知識を提供する資格です

法務の試験は、大体銀行員の登竜門みたいな感じの資格なんですけ、なんでこういう事業してるのかっていう、その裏付けをするための知識が法務ですね。

財務っていうのは、いわゆる財務分析ですね。決算書の見方とかいった知識です。

あと証券、生命保険、損害保険は、業務やるのに法律も資格取らないと、販売員としてなれなかったんで

―実際に執筆していく上で、表面的な知識ではなく、根拠に基づいて執筆をされているということですね。

滝口:そうですね、主にFPというよりも法律の知識が、かなりウエイト占めてるような感じがします。

借入に関する情報の真偽

―ネット上などにはプロの目から見て、裏付けのない薄い記事っていうのは、多いなって感じることはありますか?

滝口:多いです。私、マニュアルみたいな事務取扱も融資以外のものはほとんど作ってたんですね。新しい個人情報保護法ができれば、どういうふうな取り扱いをするかとか、それを全部マニュアル化してたんです。

その事務の流れの裏を知ってるので、ちょっと間違って認識してるライターさんっていうのは、結構多いなっていうふうには感じますね。

―それは情報が古くて間違って認識してるということなんですかね?

滝口:というよりも、ただ読んで理解してるのが、内部を知らないから、言葉だけのニュアンスで捉えてるみたいな。

例えば、よくあるのが在籍確認する・しないって記事で、中には正確なこと言う人もいますが、ただそれがなんでなのってところまでわかんないんですよ。基本的に在籍確認っていうのは、しなくていいんですね。

在籍確認の実際

―それは金融機関側の自由という意味ですかね?

滝口:義務じゃないということですね。裏話をすると、なんでするって言ってるのかというと、お客さんに「あとで電話かかってきたよ」なんて言われる苦情につながりかねないんで。

基本はしますっていうふうに言ってるだけで、ほんとはしていないのが実情です。するだけ金融機関ではコストかかるんで、コストを考えるとしないっていう選択肢もあるはずなんですよ。

そういう事務の流れを知った上で、する・しない、なんでなんだろうって考えると答えは出てくるはずなんですけども。

ユーザー目線のライティング

―実際に執筆される際、何か意識して執筆されていることはありますか?

滝口:例えば、おまとめローンというものの存在を知らない読者は、おまとめローンと検索することはできないから付け加えてみると…。

自己破産も結局一番楽ですし、確実に借金がなくなることですけども、でもそこまでする必要ない人がするっていうのはデメリットだと思うんですよ。

その前の段階で食い止められる人であれば、そういった情報も提供してあげるのも一つなんじゃないかなっていう(思いで執筆しています)。

―そのキーワードで検索していても、それが必要ではない人とか、本当に必要とされてる適した情報を提供することを第一に考えているということですね。

ライターとしてのやりがい

―ライターをやっていく上でやりがいを感じる部分はありますか?

滝口:会社員じゃないっていうところと自己発信ができることにやりがいを感じていますね

―インターネットですと、自分の出した情報が、上手く伝わってるかどうかっていうのが、わかりにくい部分っていうのがあるんじゃないかなと思ったりしますか?

滝口:そうですね、特に言葉だとわかりづらいところがあると思うので、そこら辺は一応いろんなセミナーに出て、どういった方法を取るとわかりやすいのかとか、イラストを使ったりはしていますけど。

ユーザーへのメッセージ

―現在、借入れを検討するユーザーに対してのメッセージですとか、ありましたらお願いします。

滝口:一番最初は返済できないつもりで借りる人っていないと思うんですよ。でも返済してく上で予期しない出来事って出てくるので、そこを見越した借入れをするのがすごく大事だなと…。

―それは返済に余裕を持ってということですか?

滝口:例えば、住宅ローンでいえば、FPの人は年収の25%とか言いますけど、個人的には、貸すときには15%のお客さんにしか積極的には勧めなかったですね。15%じゃないときついよとお客さんには言ってました。

年収の15%の借入が妥当

―なるほど。一般的に25%が目安と言われている中で、なぜ15%というふうに?

滝口:結局その25%の収入は税引き前じゃないですか。税金を引くと大体7割ぐらいの収入になるんですね。

そこから生活費や固定費など諸々引いていくと余裕のあるお金が最高でも15%しか残らないはずなんですよ。

―その収入に見合った生活をということですね。

滝口:25%でも返済はできるんですけど、生活を切り詰めて無理をしてしまうので、長続きしなくなってくるんですよ。

一般的な平均年収であれば、15%を持って生活すれば、返済しないでその分を貯金に回せばいいんで、貯金したものは、貯金として貯金するんじゃなくて。

返済してると思って貯金して、それを前倒しで返済するってやったほうがいいですね。

貯金と預金を併用してやるっていうような考えが、借入れする人にはしてもらいたいなっていうのがありますね。

―今は実際の住宅ローンだけに限定した話でしたけども、返済をしていく上でトラブルとかは起こり得るものなので、余裕を持ってということですね。

滝口:そうですね。やっぱりキャッシングとか使ってる人は、どうしても増えてっちゃうんで、どこかで一回まとめるっていうことは、した方がいいだろうなって思いますね。