ポルシェをローンで買うための完全ガイド
ポルシェは、意外と裾野の広い自動車メーカーです。
お金に余裕がある人が現金一括で購入するだけでなく、2種類の自社ローンが用意されていて、分割でも入手できる自動車のメーカーなのです。
ポルシェをローンで買うときの審査基準や金利、どの程度の年収や頭金が必要なのかについてまとめました。
この記事はこんな人におすすめ
- ポルシェが好きで購入を検討している人
- ポルシェを分割で購入できるか知りたい人
ポルシェローンとは?
ポルシェと言えば高級輸入車ですから、簡単にキャッシュで購入するとうわけにもいきません。
しかし、輸入車であるポルシェでも、国産車と同じようにローンを組んで、ディーラーから購入することができます。
ポルシェでは、“ポルシェオートローン”と“ポルシェパワーローン”という2つのローンが提供されています。
ポルシェローンは、自分に合った返済方法を選択することも可能なのです。
ローンは新車だけでなくポルシェ認定中古車にも利用できますので、少ない負担でポルシェを入手できるように工夫されています。
ローンで購入するときは、実質年率をしっかりと確認し、保険料の支払い分も検討した上で返済計画を立てるようにしましょう。
商品名 | ポルシェオートローン | ポルシェパワーローン |
---|---|---|
支払い回数 | 6~60回 | 応相談 |
ボーナス払い | 元金の50%以下に適用可 | 応相談 |
ローン対象 |
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◆ポルシェジャパン株式会社公式サイト:「ポルシェファイナンシャルサービス」
ポルシェオートローン
ポルシェの新車購入時の車両本体価格だけでなく、諸費用や、付属品や転勤費用などに利用できるのがポルシェオートローンです。
返済は6回~60回まで回数を選ぶことが出来て、半年刻みで設定することができます。
また、ローン元金の50%までならボーナス払いを利用することも可能なのは、うれしいですね。
なお、通常金利は2.9%ですが、キャンペーンなどを行っていることもあるので、確認してみましょう。
購入者とポルシェの正規代理店との間に、ポルシェファイナンシャルサービスジャパン株式会社と信販会社の株式会社アプラスが入る形で契約が締結されます。
また、ポルシェオートローンは、アプラスからの保証を受けられなければ利用できない保証付きローンです。
詳細を知りたい場合にはポルシェ正規販売店まで問い合わせてみましょう。
ポルシェパワーローン
支払い期間によって車両本体価格の一部を“据え置き金額”として、残りの代金のみを分割して払うタイプのローンです。
ローン元金が少なくなるため、購入者の負担が少なくなることが特徴です。
据え置き金額は支払い回数によって変わりますが、36回払いでは約40%となるため、60%程度を分割で支払うことになります。
なお、支払い期間終了時は、次のいずれかの方法で据え置き金額を支払います。
- 据え置き金額を一括で支払う
- 車両を売却して、据え置き金額の支払いに充当する
- 3年以下の期限で、据え置き金額を分割で支払う
ただし、据え置き金額と査定金額に差が生じた場合には、購入者の負担となるので注意してください。
期間限定で所有したい方は“ポルシェリース”を
ポルシェを一定期間だけ所有したい方は、ポルシェローンではなく“ポルシェリース”をオススメします。
リースプログラムの対象となるのは、初年度登録日から6年以内にリース期間を満了できるポルシェ認定中古車であるため、選択できるモデルや年式は制限されますが、ゆとりを持って支払いを行えるでしょう。
ポルシェリースは契約時に契約満了時点での残存価格を算定し、車両代金から残存価格を差し引いて月々のリース代金を計算します。
リース期間終了後に売却手続きをする手間と費用を節約できるだけでなく、車両保険等もリース代にすべて含まれていますので、ややこしい手続きや面倒な支払いなしにポルシェを所有したい方にもおすすめのファイナンシャルプランです。
なお、リース中に車両に対して購入を希望する場合は、リース終了後に残存価格で買い取ることもできます。
ポルシェローンの審査
ポルシェローンを利用すれば、まとまったお金がなくてもポルシェを所有することができます。
しかし、ローン審査に通らなければ、ポルシェローンを利用することはできません。
ポルシェローンの審査の流れと審査基準について探っていきますので、参考にしてください。
ポルシェローンの審査の流れ
ポルシェローンは次の手順で利用します。
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ポルシェローンの審査基準
ポルシェローンの審査基準はシンプルです。
無理なくローンを支払える収入を得ていること、収入が安定していること、そして、信用情報に問題がないことです。
また、保証人は必要ありませんが、株式会社アプラスからの保証を受けられる必要があります。
なお、住宅ローンは返済比率(年収に対する年間のローン返済額の割合)が15~20%までであることが望ましいとされていますが、自動車ローンは住宅ローンよりも短期間で返済するため、返済比率は10%までであることが望ましいとされています。
返済比率が10%を超えそうなときは、返済期間を長くするか頭金を増やすか検討してみましょう。
ポルシェローンに通りやすい年収
ポルシェローンは、どのくらいの年収なら通りやすいのか、支払い例をシミュレーションしてみました。
返済比率は10%、金利は年2.9%、返済期間は3年、ボーナス払いなし、オートローンは頭金なし、元利均等返済、パワーローンにおける据え置き金額を車両価格の40%として計算しました。
商品名 | オートローン | パワーローン |
---|---|---|
911 Carrera T 14,320,000円 | 月々415,822円 年収49,898,640円 | 据え置き金額5,730,000円 月々249,429円 年収29,931,480円 |
Mecan GTS 9,810,000円 | 月々284,855円 年収34,182,600円 | 据え置き金額3,920,000円 月々171,029円 年収20,523,480円 |
Cayyenne E-Hybrid models 12,570,000円 | 月々364,997円 年収4,379,880円 | 据え置き金額5,030,000円 月々218,940円 年収26,272,800円 |
※車両代金(税込み)のみで計算しています。実際の支払い額は、諸費用や手数料が加わりますので少々高くなります。
また、車名やモデルごとに2019年7月の車両販売価格を一覧にしておきますので、上記の支払いシミュレーションと合わせて参考にしてください。
車名 | 販売価格 | 車名 | 販売価格 |
---|---|---|---|
カレラ | 12,440,000円 | カレラS | 15,190,000円 |
ケイマン | 6,800,000円 | ケイマンS | 8,690,000円 |
ボクスター | 7,190,000円 | ボクスターS | 9,080,000円 |
マカン | 699,000円 | マカンS | 8,590,000円 |
カイエン | 10,120,000円 | カイエンS | 13,300,000円 |
◆ポルシェジャパン株式会社公式サイト:「0.70%低金利キャンペーン」
金融機関で10年ローンを借りた場合
ポルシェローンの支払回数は最大で60回となっていますが、基本的に返済期間は、3年程度に設定されています。
そのため、審査に通るためには2,000~5,000万円程度の年収が必要となるのです。
一方、銀行等の金融機関の自動車ローンは最長10年で借りられることが多く、返済比率を10%としても、求められる年収はポルシェローン以下の額となっています。
返済比率は10%、金利は年1.7%と2.9%、返済期間は10年、ボーナス払いなし、頭金なし、元利均等返済でシミュレーションしてみました。
返済期間を10年に設定することで、年収1,000万円台の人でもポルシェに手が届くことが分かります。銀行などでローンを組むことも検討してください。
金利 | 年1.7%の場合 | 年2.9%の場合 |
---|---|---|
911 Carrera T 14,320,000円 | 月々129,848円 年収15,581,760円 | 月々137,615円 年収16,513,800円 |
Mecan GTS 9,810,000円 | 月々88,953円 年収10,674,360円 | 月々94,274円 年収11,312,880円 |
Cayyenne E-Hybrid models 12,570,000円 | 月々113,980円 年収13,677,600円 | 月々120,797円 年収14,495,640円 |
※車両代金(税込み)のみで計算しています。実際の支払い額は、諸費用や手数料が加わりますので少々高くなります。
ポルシェローンの金利は高い?
ポルシェローンは、オートローンもパワーローンも標準金利は年2.9%(2019年7月時点)です。
日本のドメスティックメーカーのオートローン(ディーラーローン)は年4%以上のことが多いですので、ポルシェローンは低金利だと言えるでしょう。
銀行のマイカーローンも検討しよう!
ポルシェローンは、ディーラーローンの中では低金利に分類されますし、車検などの点検費用やオプション購入費にも利用できる便利なローンです。
しかし、メガバンクや地方銀行、ろうきんなどの自動車ローンと比べるとあまり金利的メリットはありませんので、いくつかの金融機関にも打診してみて、最もお得なローンを選ぶようにしてみてはいかがでしょうか。
正規ディーラー車としてのポルシェ本体の価格は1,000万円ほどしますので、年0.1%変わるだけでも支払総額は大きく変化します。
なお、ポルシェパワーローンと同様に、銀行でも残価設定型ローンの販売をしています。
据置金額の分は金利がかからないので、支払額をかなりおさえることができます。
ただし、契約期間満了時の買取り査定額によっては、大きな負担が発生する可能性があることは覚えておきましょう。
ポルシェローンは頭金が必要?
ポルシェローンでは、頭金を出さなくてはといけないと決まっていません。
しかし、頭金が大きければ大きいほどローン借入額は減りますので、ローン審査に通りやすくなります。
できるなら、車両代金の半額分くらいは、頭金を準備してから申し込む方が良いでしょう。
ポルシェローンは年収が少ない人には不向き
ポルシェをローンで購入する場合でも、頭金を用意しないときは、年収が3,400~5,000万円ほど必要とされます。
また、頭金を用意するときやパワーローンを利用するときでも、年収は2,000万円以上ある方が審査に通りやすくなります。
ポルシェローンは返済期間が短く(基本は3年)設定されていますので、年収が1,000万円台の人は金融機関の自動車ローン(最長10年ほどであることが一般的)を検討してみてはいかがでしょうか。
<h3>ポルシェは価値が下がりにくく残価クレジットがおすすめ
これまでに様々なローンを紹介してきましたが、ポルシェを購入するときに、最もおすすめな購入方法は残価設定型プランです。
ポルシェパワーローンなら残価率40%程度に設定することができるので、残価分を差し引いた60%分の支払いに抑えることができます。
残価設定型のデメリットとして、走行距離によって査定額が低くなる可能性があげられます。
場合によっては残価設定価格を下回ることがあるため、心置きなく走行できない人もいるのではないでしょうか。
しかし、スポーツカーとしての地位を確率しているポルシェは、価値が下がりにくいという特徴があります。
内装が汚れているなどの査定におけるマイナス要素がないのであれば、想定していた金額で下取りしてもらえる可能性はあります。
また、予想以上の高い下取り額であれば、おつりが来ることもありますよね。
人気のある車種ほど価値が下がりにくいので、残価設定クレジットがおすすめです。
<h3>まとめ
ポルシェに憧れていて、一度はポルシェのオーナーになってみたいと思う人も多いでしょう。
高額な車なので、購入を諦めかけている人であっても、ローンを利用してポルシェを所有できる可能性があります。
ポルシェの購入には様々なローンを選ぶことができますが、価値が下がりにくいポルシェだからこそ残価クレジットの利用がおすすめです。
頭金を用意することで、ローンの審査通過率を上げることもできるので、ポルシェパワーローンや各金融機関のローンなどの利用を検討してみましょう。
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