総量規制対象外で借りれる街金

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総量規制以上に借り入れをしたい場合は、街金を利用すればお金を用意してもらえる可能性があります。

街金とは、中小消費者金融のことで、大手消費者金融よりもかなり営業規模が小さいのが特徴です。

消費者金融の貸付で総量規制対象外となるのはおまとめローン、不動産担保ローン、配偶者貸付、個人事業主への貸付などです。

既に消費者金融の借入が年収の1/3、つまり総量規制に達している場合は、前述の貸付を行っている街金なら総量規制対象外で借りられる可能性があります。

街金の審査は大手消費者金融と比べるとどちらかといえば柔軟で、相談の内容によっては総量規制対象外のローン審査に通過できるかもしれません。

そこで今回は、総量規制外で貸付が受けられるかもしれない、街金について詳しく紹介していきます。

この記事はこんな人におすすめ

この記事は、次のような人におすすめの内容です。

  • 総量規制の基本的な内容について知りたい人
  • お金が借りられる街金が気になる人
  • 街金を利用するときの注意点をチェックしたい人
執筆者の情報
名前:梅星 飛雄馬(55歳)
職歴:地域密着の街金を30年経営

総量規制で年収の1/3以上借りれない理由とは?

総量規制によって年収の1/3以上借りられなくなったのは、貸金業法が改正されたためです。

まずは、総量規制で貸付額に明確な規制ができた背景について詳しく解説していきます。

貸金業法改正と密接に関係している

貸金業法が改正されたのは2010年6月のことですが、それ以前は大手消費者金融や街金、クレジットカードのキャッシングは信用情報に延滞情報や金融事故情報がなければ、年収に関係なくお金を利用者に貸すことができました。

さらに安定した定期収入がない専業主婦、年金受給者に対しても貸付を行い、その結果、多重債務者が多発したことは記憶に新しいところです。

お金の借りすぎによって返済地獄に陥った多重債務者は、結果として自己破産などの債務整理をせざるを得ない状態に追い込まれてしまいました。

貸金業者としても、「お金を貸した以上はきちんと返済してもらいたい」という理由から、債務者に対して過度な取り立てを行い、金銭トラブルに発展することもしばしばあったのです。

そこで国はこれ以上多重債務者を増やさないように貸金業法を改正し「総量規制」を導入したのです。

総量規制の導入と同時に貸付上限金利をおよそ30%引き下げ、当時年29.2%であった上限金利を年20.0%としました。

利息制限法によって、貸付元本額に応じて上限金利は次の表のように制限されたのです。

借入元本額上限金利
10万円未満20%
100万円未満18%
100万円以上15%

総量規制の導入で割を食わされてしまったのは、すでに年収の1/3以上借りている人や収入がない専業主婦です。

法律によって年収の1/3以上は貸し付けてはならないとされてしまったため、多額の借金を抱えた人はどこの消費者金融からも借りられない、専業主婦も収入がないため借りられない状態となってしまいました。

確かに、総量規制は多重債務者を作らないという点では優れていますが、せっかく貸金業法改正によってお金を借りやすい環境を作ろうとしたのに、従来の顧客は置いてけぼりになったわけです。

返済能力を超えて借金をしてしまった人達は、お金のまわしができず返済に困窮することとなりました。

そこで総量規制に除外と例外を設けることによって、総量規制外の借金を抱えた人でもラクに返済できるように、救済措置として「おまとめローン」を認めることにしました。

収入のない専業主婦でも総量規制対象外となる配偶者貸付を利用することによって、消費者金融などへの返済をできるようにしたのです。

ちなみに、銀行からの総量規制の対象外で銀行法の下、貸付が実施されています。

しかし、実際は総量規制の範囲内の貸し付けに自粛している銀行がほとんどです。

「総量規制の対象外だから銀行からならお金を借りられる」という意味ではないので注意しましょう。

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総量規制対象貸付と対象外貸付

ここで、総量規制に関する基本的なポイントを改めて押さえておきましょう。

総量規制は、対象貸付と対象外貸付の2つに分けられます。

そもそも総量規制とは貸金業者に対する法律で、利用者の年収を基準に過剰な貸付を防止するために制定されました。

具体的には、年収の1/3まで貸付が制限されます。貸金業者は消費者金融や街金が該当しますが、銀行や信用金庫などの金融機関は非該当になります。

このため、銀行で取り扱われているフリーローンや銀行系カードローンなどの各種ローンは、総量規制の対象外になるのです。

とは言え、先に説明した通り、過剰な貸付を実施すると多重債務に苦しむ人が増加します。銀行は総量規制の対象外貸付をする金融機関ではありますが、現実的には貸付を控えているのです。

ちなみに、街金は貸金業者ですが、闇金は貸金業者ではありません。

闇金は貸金業者登録をしておらず、法律に違反する高金利で貸し付けを行う業者です。悪質で違法な取り立てを実施する闇金は、間違っても利用しないように注意しましょう。

そして、貸金業者であったとしても総量規制の対象外としている貸付がありますが、どのような貸付が該当するかは次の項目で詳しく見ていきます。

総量規制対象外で借りれる街金はある?


総量規制には対象外となる貸付があり、「除外」と「例外」の2種類があります。

街金が総量規制対象外で貸付ける方法として導入しているとすれば、どのような貸付があるのか見ていきましょう。

総量規制除外もしくは例外であれば貸付可能

街金で取り扱っている貸し付けが総量規制の除外か例外に該当するものであれば、すでに年収の3分の1以上の借入をしていてもお金を貸してもらえる可能性があります。

総量規制の除外貸付と例外貸付の具体例を紹介していきます。

総量規制の除外貸付

総量規制の除外貸付には、以下のようなものがあります。

  • 住宅ローン
  • 自動車ローン
  • 高額療養費に関する貸付
  • 不動産担保貸付
  • 有価証券担保貸付 など

住宅ローンや自動車ローンなど、目的の対象が担保として利用できるものは、いざというときに担保を処分して返済ができるため、総量規制の除外として扱われています。

総量規制の例外貸付

一方、総量規制の例外貸付に分類されるのは次のようなものです。

  • 一方的に利用者が有利になる借り換え
  • 段階的に借入残高を減らすための借り換え
  • 緊急時の医療費などを賄うための貸付
  • 配偶者貸付
  • 個人事業主への貸付
  • つなぎ融資

総量規制とは無担保無保証の契約で、個人の貸付に対する上限額を定めたものですから、例えば保証人を要する貸付であれば、総量規制対象外で貸し付けることが可能です。

同じような考えで個人事業主が事業資金として借りるなら総量規制対象外となるため、年収の1/3に縛られることがありません。

その他にも高額医療費や不動産担保は総量規制対象外となるため、すでに年収の1/3を超えた借金を抱えていても総量規制オーバーで借りることもできます。

現実的に考えると街金が総量規制対象外で貸し付けることができるのは、個人事業主や配偶者貸付、お客が一方的に有利となる借換えローン(おまとめローンを含む)、緊急を要する医療費や社会通念上、必要と認められる貸付でしょう。

先ほどの除外の商品と合わせて、紹介したローン商品を取り扱っている金融機関であれば、総量規制以上の借入の申し込みをしても、チャンスがあると言えます。

街金は相談内容によって総量規制対象外で借りられる

大手消費者金融などの審査に落ちた場合であっても、相談内容によっては街金でお金を借りられる可能性があります。

街金は地域密着型の中小消費者金融という立場にいますので、地元からお金のことなら何かと相談しやすい金融屋として頼られる存在です。

総量規制対象外となる緊急貸付や個人事業主への貸付も、街金から「この人なら大丈夫だ」と判断してもらえれば借りられる可能性が高いです。

街金からお金を借りるお客さんは飲食店、自動車修理工場、建築業などで活躍する人が多く、運転資金としてお金を借りたいという場合は年収の1/3を超えて借りることもできるのです。

緊急貸付も同じですね。「今日公共料金を支払わなければ止められてしまう」「病院代がかかってしまって給料日まではとても間に合わない」という場合でも街金なら相談できます。

ただし街金は人となりを審査対象とすることもあり、初見で「総量規制対象外でお金を借りたい」と言ってもすぐには借りれません。

ある程度街金と信頼関係を築いてから、徐々に利用限度額を増額する方法が現実的で良いですね。

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しかし中小消費者金融である街金は、大手消費者金融の審査に落ちた人をもう一度ふるいにかけ、本当に返済能力があるのかないのか審査を行います。

これが街金の審査は大手消費者金融よりも柔軟と言われているゆえんです。

実際に、街金でもおまとめローンを商品化しているところはあります。具体例として、5つの街金で取り扱われているおまとめローンの利用限度額を紹介します。

  • ライフティ:500万円まで
  • ダイレクトワン:300万円まで
  • フクホー:200万円まで
  • アロー:200万円まで
  • エニー:500万円まで

以上の街金と言われる中小消費者金融なら、総量規制オーバーでもおまとめローンによって借換えが可能です。

銀行や大手消費者金融などで取り扱われているおまとめローンの審査は、かなり厳しいことになりますので、最初から街金のおまとめローンに申し込みした方が良い場合があります。

ただし、おまとめローンは将来的に借金を完済することを目的としている金融商品のため、現在抱えている借金の金額以上に新規でお金を借りられるわけではありません。

総量規制を超えた借入をしていて新規で融資を受けるのは、現実的に考えると非常に難しいです。

まずは、既存の借入の完済を目指しましょう。

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銀行と比較すると大手消費者金融は柔軟に審査を実施してくれると定評がありますが、街金は独自の基準でより幅広い審査を行う特徴があります。

したがって、大手消費者金融の審査に落ちた人であっても、街金なら複数の他社借入を一本にまとめてお得に返済できる可能性があるのです。

ちなみに、おまとめローンは、前述した総量規制の除外・例外のうち例外に該当する貸付です。

総量規制を超えた借入をしていても、おまとめローンであれば利用できる可能性は十分にあります。

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収入のない専業主婦でも街金から借りられるって本当?

総量規制の導入によって消費者金融から借りられなくなった専業主婦は、配偶者貸付を利用すれば総量規制対象外として借りることができます。

収入がない専業主婦であっても、配偶者貸付に対応している消費者金融であればお金が借りられるというわけです。

配偶者貸付について、もう少し詳しく解説していきます。

配偶者貸付で借り入れができる

配偶者貸付を簡単に説明すると、夫婦の年収を合算した金額で総量規制が計算される貸付内容です。

借入限度額は配偶者の年収の1/3になります。

したがって、専業主婦で収入が0円でも配偶者の年収が600万円あれば、最高で200万円までなら借りられる貸付です。

なお配偶者貸付を拡大して解釈すれば、夫の年収が600万円ですでに200万円の借金を抱えている場合に、妻の年収が90万円あれば妻の年収を総量規制に加えることで、さらに30万円借りることもできるわけです。

しかし配偶者貸付を導入している消費者金融はそもそも少なく、大手消費者金融では配偶者貸付は受付していません。

配偶者貸付で融資しているのは街金だけで、現在判明している街金は次の通りです。

  • アスカ
  • レディースフタバ
  • ベルーナノーティス
  • キャネット

ただし、収入のない専業主婦が配偶者貸付で借りる場合は、50万円程度に制限されてしまいます。

前述した通り、夫の年収が600万円あってもその1/3の金額である200万円までは借りれません。

配偶者と合算した年収の1/3の金額というのは、あくまでも配偶者貸付で融資が受けられる最高額です。

必ずしも、1/3の金額のお金が借りられるわけではないので注意しましょう。

また、配偶者貸付を利用してお金を借りる場合は、配偶者の同意書が必要になります。

したがって、例えば専業主婦が夫に内緒で街金からお金を借りることはできません。

街金で借りるときに注意すべき点は?

最後に、街金を利用してお金を借りるときの注意点を紹介します。

今回は4つの注意点を具体的に挙げるので、しっかり内容をチェックした上で街金にいくことをおすすめします。

店舗に行く必要がある

大手消費者金融はインターネットから申込ができるシステムが主流になっていますが、街金の場合は基本的に店舗に直接来店しなければいけません。

時間を取って来店することを面倒に感じるかもしれませんが、柔軟な審査が受けられるので少し努力しましょう。

手続きが大変な場合がある

利用する街金によっては、借り入れ手続きが大変な場合があります。

例えば、必要情報を根掘り葉掘り聞かれたり、収入証明書などの必要書類を多く求められたりなどする可能性があります。

ある意味、大手業者のシステマチックなカードローン審査よりも街金の方が審査に慎重と言えるでしょう。

いずれも審査に通過するためには必要なので、街金の指示に従ってきちんと対応することをおすすめします。

督促が厳しい

お金の借り入れをした契約者がきちんと返済期日を守らなかった場合は、比較的厳しめの督促を受ける可能性が高いです。

なぜなら、街金の利用者は延滞・滞納を繰り返している人やブラックリストに入っている人が多く、確実に資金回収をする必要があるからです。

街金は貸金業者に分類されるので、法律に違反する悪質な取り立ては実施されないことになっていますが、返済管理は徹底することをおすすめします。

闇金との区別が曖昧なことがある

街金を利用する上で一番注意が必要なのが、闇金との区別です。

闇金は違法な貸し付けを行っている業者なので、返済額が尋常な金額ではなかったり、悪質な取り立てをされたりする危険性が高いです。

街金に申込をするためには直接店舗に行くことが多いと先に紹介しましたが、担当者と顔を会わせて「もしかして闇金なのではないか」と不安を感じることもあるでしょう。

街金は正規業者なので、登録貸金業者に付与される登録番号を持っています。

インターネットで「登録貸金業者情報検索サービス」を検索して、利用を考えている街金に登録番号があるか確認してみましょう。

もし、検索しても街金が出てこなければ、その業者は闇金の可能性が高いです。

闇金の中には正規のローン会社に見えるように、きちんとした身なりできれいな店を構えている場合もあります。

街金を利用するときは、怪しくなくても年のため登録番号を確認するといいかもしれません。

まとめ

街金は、総量規制対象外でお金を借りられる可能性がある貸金業者のひとつです。

銀行などと同様に借り入れには審査がありますが、大手消費者金融よりも柔軟な審査が実施される特徴があります。

誰でも街金でお金を借りられるわけではありませんが、専業主婦やブラックリスト入りした人などでも利用できる可能性があるのが街金の魅力と言えるでしょう。

金融会社と比べると、街金の申込は手間がかかって大変かもしれませんが、今回紹介した注意点を参考にして申込を検討してみてください。