家賃滞納で引っ越した場合、入居の審査に影響する?

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病気になって働けなくなったりリストラされたりした結果、今の家の家賃を支払えなくなり、家賃を滞納してしまって引っ越さざるを得ない場合があります。

その場合、新しい家に入居するためには入居審査を受けなければなりませんが、家賃を滞納していたということは、入居審査に影響するのでしょうか。

そこで今回は、家賃を滞納していた人が引っ越しをする際に注意しておきたいポイントなどを、説明していきたいと思います。

この記事はこんなひとにおすすめ

今回ご紹介するのは、以下の人におすすめの内容になります。

  • 過去に家賃の滞納をしていて賃貸に入居しようとしている人
  • 過去に金融事故を起こしていて賃貸に入居しようとしている人

家賃滞納で引っ越しまでの流れ

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Twitterのつぶやきを少し探してみるだけで、家賃を滞納している人は意外に多いことが分かります。

ドラマなどで、家賃を滞納し続けた人の家財道具が処分され、管理会社によって玄関のカギが換えられえてしまうというシーンがよく見られます。

しかし、当然ながら、いきなり強制退居になるわけではありません。

そうならないためにも、家賃を滞納し続けた場合の強制退去までの流れを掴んでみましょう。
家賃滞納4ヶ月目には強制退去?入居者が知るべき5つのコト

強制退去までの流れ

以下は、催促を無視し続けた場合の流れです。

  1. (滞納1~3ヶ月目)書面や電話で催促が行われる
  2. (1と並行して)連帯保証人への連絡や支払い請求が行われる
  3. 内容証明(配達規則の残る郵便)にて、期限までの支払いを求められる
  4. 上記の期限までに支払いに応じない場合、書面などで賃貸契約の解除を通告される
  5. (裁判を経て)書面などで自主的な部屋を明け渡しと催促が行われる
  6. 期日までに明け渡しに応じないと、ある日裁判所の執行官がやってきて荷物を運び出す
  7. 荷物は倉庫に保管され、決められた期日までに取りに行かない場合処分される

遅れながらでも支払っていたり、自ら退去すると告げた場合には、荷物を運び出されたりはしません。

強制退去は、大家さんが地方裁判所で物件明け渡しの裁判に勝利し、法的に認められた場合のみ執行されます。

滞納で引っ越しでも賃貸に入れる?

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Yahoo!知恵袋に、以下のような質問が投稿されていました。

家賃の滞納、引っ越しについて
現在21歳のフリーターです。
近いうちに今借りているマンションより安い所へ引っ越ししようと思っているのですが、以前に何度か家賃を滞納した事がある場合、次に引っ越しする時に何か影響はありますか?
また、よく保証人不要という物件を見かけるのですがどういったシステムなんでしょうか?回答よろしくお願いします。

家賃トラブルで引っ越さざるを得なくなった…そうなると、引越し先を見つけなければいけません。

しかし、引っ越しには費用がかかりますし、そもそも次の転居先が見つかるかどうか不安ですよね。

引越し先が実家や、知人宅なら問題ないのですが、再び賃貸マンション・アパートを探すとなると入居審査が必要となります。

入居審査とは、あなたに家賃の支払い能力があるかどうか、収入や連帯保証人などから総合的に判断するものです。

連帯保証人は経済的に独立しており、かつ連絡の取りやすい親族など関係が密な人が理想です。

縁の薄い人に無理に頼んでも、不適当とされる場合もあります。

では連帯保証人がたてられない場合は、どうすればいいのでしょうか?

親が高齢で年金収入しかない、他に頼れる人がいないなどの場合は、民間の保証会社に頼るという方法もあります。

賃貸保証会社

賃貸保証会社は、事情があって近しい人に連帯保証人を頼むことができない人が利用するものです。

個人が保証会社を頼る場合もありますが、物件によっては入居の条件として賃貸保証会社と契約を結ぶことを求められることがあります。

いずれの場合も、初期段階で賃借人が保証会社に対して、家賃の20%~1ヶ月分を支払う必要があります。

費用は発生するものの、保証人を立てる煩わしさがないため、自ら申し込む人もいます。

また不動産会社や大家さんとしても、家賃滞納の際の催促の手間がなくなるので、保証会社を指定してくることがあるのです。

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入居審査と各種滞納歴

入居審査とは、家賃の支払い能力をみるものです。

過去に家賃の滞納歴がないか、収入に対して家賃は妥当かなど総合的に判断します。

しかし上記の保証会社を介する賃貸契約の入居審査の場合、過去の各種滞納歴が審査に影響します。

では、そもそもなぜこれらの滞納歴が賃貸保証会社にバレてしまうのでしょうか?

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信用情報とは

銀行や貸金業者、そしてその保証会社は「この人にお金を貸しても良いか」を、どうやって判断するのでしょうか?

その判断材料となるのが、信用情報です。

信用情報機関には、お金の貸し借りに関する個人情報が記録されています。

日本には信用情報機関が3つ存在し、加盟会員(銀行や貸金業者など)の求めに応じて情報提供を行うのです(一度もお金を借りたことがないし、支払いは常に現金という人は、データなし)。

  • クレジットカードやカードローンの利用状況
  • 過去の延滞歴
  • 債務整理や任意整理
  • 自己破産や個人再生

などが3社の間で共有されています。

つまり、滞納歴は審査において筒抜けになるということです。

ただし、現金や口座振替による延滞は、情報には含まれません。

ではもし、引っ越し前の物件に関しても賃貸保証会社と契約していて、滞納した場合は?

あるいは、クレジットカードで家賃を支払うようにしていたのに、滞納していたとしたら?

いずれの場合も、5年は信用情報に登録されているので、次の物件探しにも影響が出てしまいます。

賃貸保証会社の審査に落ちてしまうなら、連帯保証人を探すことになります。

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各種滞納歴が引っ越しの審査に影響?

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家賃だけでなく、お金の貸し借りに関しての一切の情報が記録されているのが信用情報です。

そのため、クレジットカードやカードローンでの借り入れや返済などの利用状況も丸裸です。

しかし中には、滞納どころか借金をした記憶もないのに、何故か審査に通らないという人がいます。

信用情報について見落としがちな点を、挙げてみましょう。

携帯電話の端末料金を延滞

携帯電話は、各キャリアで契約時に、端末を分割払いで購入する形になります。

端末の代金も毎月の電話料金と共に支払っているので、無自覚な場合も多いですが、実はローンを組んでいるのと同じ状態です。

つまり携帯電話の支払い遅れがあると、ローンの返済ができていないことになり、これも信用情報に登録されてしまうのです。

人間ですから誰しも一度くらいなら、うっかり忘れによる未納はあるかもしれません。

しかし、2度3度と続いていると、たとえ遅れて支払っていたとしても、審査にマイナスとなります。

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クレジットカード滞納で引っ越しに影響?

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クレジットカードの支払いも、滞納した場合は信用情報に登録されますから、入居審査に影響します。

では、クレカもカードローンも利用したことがないような人の場合、家賃の滞納が入居審査に影響するでしょうか?

基本的にはわざわざ自分で「家賃滞納で追い出された」と言わなければ、滞納歴が次の物件探しに影響することはありません。

しかし、収入の状況などから総合的に判断して、延滞を疑われることはあるかもしれません。

金融事故がある場合

信用情報に金融事故が登録されてしまっている場合は、賃貸保証会社の審査に落ちてしまう可能性が高いです。

そのため、賃貸保証会社を利用せずに賃貸物件の契約が行えるところを選んで、申し込むのが望ましいです。

ただし賃貸保証会社を利用しない場合は、連帯保証人を立てなければなりませんので、近しい親族などに連帯保証人をお願いしなければなりません。

連帯保証人を頼めるような相手が誰もおらず、どうしても賃貸保証会社のOKをもらわなければならないという場合は、信用情報から金融事故の情報が消えるまで待ってみるのも、1つの方法です。

金融事故の情報は、登録されてから5年程度で信用情報から消え去ります(自己破産が原因での金融事故の場合は10年)。

そのため、もう少しで金融事故の情報が消えそうなのであれば、消えるまで待ったうえで賃貸契約の申し込みをしてみるといいでしょう。

自分の信用情報は、信用情報機関に開示請求を行うことで、確認できるようになっています。

家賃滞納している人が賃貸保証会社の審査に通るコツ

不動産会社によっては、賃貸保証会社が付いている賃貸物件しか取り扱っていないところもあります。

家賃を滞納している人が、そこの物件への引っ越しを検討している場合、審査落ちになってしまう可能性も十分考えられるでしょう。

家賃滞納している人でも賃貸保証会社の審査に通過できるためのコツを、いくつか挙げていきましょう。

同じ協会に入っている賃貸保証会社は使わない

賃貸保証会社は全国にいくつもありますが、そういった多数の賃貸保証会社をまとめるために、業界団体がいくつか存在しています。

家賃債務保証事業者協議会や全国賃貸保証業協会(LICC)・賃貸保証機構(LGO)などが有名であり、同じ団体に属する賃貸保証会社は、物件情報を融通し合うなど、賃貸管理の面で協力し合っています。

そのため、過去に家賃を滞納した際に利用していた賃貸保証会社と同じ団体に属している会社を利用してしまうと、家賃滞納の情報が共有されている可能性が高く、入居審査で不利な立場に立たされることになります。

賃貸物件を選ぶ際に、賃貸保証会社に注目することはあまりないと思いますし、ましてやその賃貸保証会社が属している団体を確認することなど、ほぼないでしょう。

しかし家賃滞納の経験者は、そういった点に注目することで、入居審査に通過できる可能性を少しでも高める必要があります。

過去に滞納したことがあると積極的に言わない

賃貸物件への入居申し込みの際には、申し込み者を正式に契約者としても大丈夫かを確認するために、不動産会社や管理会社からいろいろなことを確認されます。

このときに、自分からわざわざ「家賃を滞納したことがある」ということを言う必要はありません。

調べられれば分かることではありますが、マイナス要因を自ら相手に印象付けることは悪手でしかありませんからね。

すべてつまびらかにしたほうが印象がいいのでは、と考える人もいるかもしれませんが、必要最小限のことだけ伝えるようにすればOKです。

審査があまい賃貸保証会社を選ぶ

ローンの審査を受ける際に、「審査が甘いカードローン」とか「審査の厳しい自動車ローン」といったように、審査の甘さ・厳しさに注目することは多々あります。

それと同じで、賃貸保証会社にも審査が甘いところ・厳しいところがあります。

過去に家賃を滞納したことがある人は、当然ながら審査が甘い(と言われている)賃貸保証会社が保証している物件を選ぶべきでしょう。

なお、賃貸保証会社が自ら「うちは審査が甘い(or厳しい)です」と公表することはありません。

賃貸保証会社の審査の甘さ・厳しさを確認したい場合には、利用者の口コミ等を参考にするといいでしょう。

家賃の滞納はカードローンの審査に影響する?

先ほど、クレジットカードやカードローンの滞納が賃貸の入居審査に影響を与えるかどうかについて、説明を行いました。

では逆に、家賃の滞納はカードローン等の審査に影響するのでしょうか。

賃貸保証会社を利用だと影響がある

ここまでの説明である程度お分かりかと思いますが、さまざまなものの支払いや返済滞納が、相互に影響し合うかどうかは、「滞納の情報が信用情報に記録されるかどうか」で決まります。

つまり、家賃を滞納した際の物件が賃貸保証会社を利用していない物件であれば、信用情報に滞納の情報が登録されることもないので、カードローンの審査には影響しません。

また、賃貸保証会社を利用していたとしても、家賃を賃貸保証会社が肩代わりする「代位弁済」が行われるような長期滞納でなければ、信用情報にキズが付く可能性は低いです。

しかし、家賃を滞納しすぎて賃貸保証会社に肩代わりしてもらった場合は、その情報がしっかり信用情報に記録されるので、カードローン審査では大きなマイナス要因となります。

家賃の滞納は、賃貸保証会社の有無および滞納期間によって、カードローン審査に影響を与えるかどうかが変わってくると、考えておきましょう。

家賃の不足分はカードローンで借りるのも手!

賃貸保証会社を利用している物件にお住まいの場合、将来的なリスクのことも考えると、家賃はできるだけ滞納しないようにするのが望ましいですね。

とは言え、家賃引き落とし日までにどうしてもお金が準備できないようなこともあるでしょう。

そのような場合は、一時的にカードローンを利用してお金を調達するのも、1つの方法です。

カードローンは、借りたお金を分割で返済できるので、家賃を支払うために5万円借りたとしても、その5万円をたとえば3,000円ずつ返済していけるので、家計の負担になりにくいです。

消費者金融のカードローンの中には、初回利用者限定で無利息期間を設けているところもあります。

借り入れた後にすぐ返済できる当てがあるのであれば、無利息期間を有効活用することで、無利息で返済できるでしょう。

なお、カードローンでお金を借り入れて今回の家賃支払いを乗り切ったところで、次回の家賃を支払えるメドが立たないというような場合は、カードローンの利用はおすすめしません。

次回は家賃の支払いだけでなく、カードローンの返済に充てる分のお金も用意しなければならないので、ずっと火の車状態を維持し続けることになってしまうからです。

そのような場合は、カードローンで一時的にどうにかするのではなく、副業を初めて収入を増やしたり家賃の安いところに引っ越しを検討したりなど、根本的な対策を考えるようにしましょう。