PayPay銀行カードローンの増額審査・方法を徹底解説
PayPay銀行カードローンを利用中、事情によってさらにお金が必要となることもあるでしょう。しかし、新たに他社でカードローンを借りると、返済の管理がしにくくなるなどで不都合が生じてしまいます。
このような場合は、PayPay銀行カードローンを増額する方がよりお得に借りられるようになります。この記事では、PayPay銀行カードローンを増額する方法や、メリット・デメリットなどについて紹介していきます。
目次
PayPay銀行カードローン増額
PayPay銀行カードローンの増額をする場合には、いくつか知っておくべきことがありますので、しっかりと押さえておきましょう。
ここでは、「カードローン利用者は切り替えが必要であること」「PayPay銀行カードローンのスペック情報」「増額には新規申込時よりも厳しい審査があること」「増額の手順」「増額申し込みの連絡先」について詳しく紹介します。
旧タイプのカードローン利用者は切り替えが必要
旧タイプのPayPay銀行カードローンを利用している人が増額をする場合には、切り替えが必要となります。
増額はPayPay銀行カードローンか、おまとめローンを利用している人のみが申し込み可能となっていますので、切り替えないままの手続きはできません。
また、クレジットラインというサービスを契約している人も、切り替えなければなりませんので、公式サイトから手続きを行いましょう。
PayPay銀行カードローンの概要
PayPay銀行カードローンは、1.59%~18.0%という手ごろな金利で、最大1,000万円までの借入が可能です。銀行カードローンの中でもかなり大きな限度額が設定されているため、困った時に頼りになる存在です。
また、はじめてPayPay銀行カードローンを利用する場合には、30日間無利息サービスを受けることができるため、よりお得な借入が可能となります。
借入は1円単位から行うことができ、限度額の範囲だれば何度でも取引が可能です。申し込み方法はウェブ完結ですので、自宅にいながら気軽に申し込むことができます。
増額には新規申込時よりも厳しい審査がある
よくある勘違いとして、増額をする場合には審査が要らないと思っている人が多いようです。たしかにPayPay銀行カードローンは、初回の申し込み段階で厳正な審査が行われており、審査をクリアした人だけが利用できるサービスです。
そのため、増額する時には、審査にクリアしていることが前提となっているため、無審査で増額ができると思う人がいるのです。
しかし、職場や収入などの属性が変わっていないかや、信用情報にキズがないかなど、新規申込時よりも厳しい審査が行われるため、断られる場合もあります。
増額の手順
増額の申し込みをするには、PayPay銀行公式サイトにログインする必要があります。PayPay銀行カードローンのログインページに、3ケタの店番号と、7ケタの口座番号を入力しましょう。
すると、ウェルカムページが表示されますので、「ローン増額審査申込」ボタンをクリックしましょう。
希望の利用限度額を入力したあと、希望の連絡先を指定することができますので、「携帯電話」「自宅電話」「勤務先」のいずれかをチェックします。
最後に「申し込み」ボタンをクリックすると審査申込完了画面が現れ、後日結果が通知されます。
増額不要と回答した人の連絡先
PayPay銀行では、優良の利用者に対して、銀行側から増額が可能との案内が届く場合があります。
もしも案内された時に増額不要と回答した場合に関しては、申し込み手続きを行う前に「PayPay銀行のサポートセンター」に連絡しましょう。PayPay銀行のサポートセンターの電話番号は「0120-321-217」、フリーダイヤルをご利用いただけない場合は「03-6748-9800」です。
対応可能な時間は、平日9時~17時となっています。
案内が来たからといって必ず増額できるわけではない
PayPay銀行では、増額の申し込みを受ける以外でも、定期的に審査をしています。PayPay銀行カードローンの場合、契約期間が3年(カードローン規定に基づき自動更新)と定められており、その都度審査をして更新しています。
つまり、利用している人は3年ごとに審査を受けているということであり、そこで増額して欲しい人にPayPay銀行から案内しています。
しかし、増額案内が来たからといって、必ず増額できるわけではありません。
更新の審査から増額案内がされるまでには、数ヶ月のタイムラグがあります。その間に、信用情報に問題が起きてしまうと、実際に増額申込みした際の審査に通ることができなくなってしまいます。
増額の案内が来ると、多くの人は「絶対審査に通る」と思っているのですが、必ず通るわけではないことに注意しなければなりません。
増額する3つのメリット
PayPay銀行カードローンの増額には、一体どのようなメリットがあるのでしょうか?
人によっては借金が増えるだけで、メリットが理解できないとおっしゃる場合もあるようですが、実はいくつもの大きなメリットがあるのです。
ここでは、PayPay銀行カードローンの数あるメリットの中から、「限度額が増えて金策がしやすくなる」「金利が下がる可能性がある」「多重債務になることを防げる」の3つを紹介します。
限度額が増えて金策がしやすくなる
「増額すること=借金が増える」ということではありません。増額は限度額の枠を増やすことで、限度額の範囲で何度でも利用が可能なのです。つまり、増額しておけば金策が付けやすくなるため、お金に困った時に上手に立ち回ることが可能です。
ちなみに、完済しても再借入は可能なので、借金において審査に通過しておくということはとても大切なのです。
金利が下がる可能性がある
増額をすると、適用される金利が下がる可能性もあります。
一般的にカードローンやキャッシングは、利用限度額に応じた金利が設定されており、利用限度額が少なければ高金利となりますが、利用限度額が多ければ低金利となります。
PayPay銀行カードローンの場合、利用限度額が100万円未満なら金利は18.0%、200万円以上250万円未満なら金利は10.0%、1,000万円の場合は金利は1.59%となるため、増額によって限度額を増やすことで、金利が下がる可能性があるのです。
【PayPay銀行カードローンの設定金利】
利用限度額 | 金 利 |
---|---|
100万円未満 | 18.0% |
100万円以上150万円未満 | 15.0% |
150万円以上200万円未満 | 12.0% |
200万円以上250万円未満 | 10.0% |
250万円以上300万円未満 | 8.0% |
300万円以上400万円未満 | 6.5% |
400万円以上500万円未満 | 6.0% |
500万円以上600万円未満 | 5.5% |
600万円以上700万円未満 | 5.0% |
700万円以上800万円未満 | 4.0% |
800万円以上900万円未満 | 3.5% |
900万円以上1,000万円未満 | 3.0% |
1,000万円 | 1.59% |
※PayPay銀行公式サイト参考
多重債務になることを防げる
今までよりも多くのお金が必要となった場合、他社のカードローンを借りてしまうと管理がしにくくなってしまいます。また、多重債務となることで自転車操業となって、借金がどんどん膨れ上がってしまう可能性があります。
多重債務となっている人は、他のローンやクレジットカード審査に通ることが難しくなってしまい、最終的には任意整理や自己破産をしなければならなくなってしまう危険もあります。
増額は今あるもので借りられる金額を増やす方法であり、これまでと変わらない返済日で返済してくことができます。管理もしやすくなり、多重債務にもなりませんので、今後必要になってくる自動車ローンなどの審査にも悪影響が出にくくなります。
増額する3つのデメリット
増額はメリットが多い方法ではありますが、デメリットもあり、注意しなくてはならないこともあります。
まずは増額する際に注意する点を1つ紹介し、そのあとに「減額や利用停止となる可能性がある」「毎月の返済額が増える」「審査にはじかんがかかる」という3つのデメリットについて解説します。
所得を証明する書類の提出を求められることがある
今では自主規制が強化されていることによって、カードローンやキャッシングは昔よりも借りにくくなっています。その代表例が所得を証明する書類の提出基準です。
PayPay銀行カードローンでは、所得を証明する書類の提出基準を「50万円超」としていますので、今まで50万円未満の借入だった人が、増額によって50万円を超える借入になる場合には、収入証明書の提出を求められますので注意しなくてはなりません。
以下の書類が必要となりますので、あらかじめ用意しておきましょう。
【PayPay銀行カードローン:増額によって収入証明書を求められた場合の必要書類】
給与所得者の場合 | 源泉徴収票、住民税課税決定通知書、住民税課税証明書 |
---|---|
個人事業者 | 確定申告書、納税証明書、住民税課税証明書、住民税納税通知書 |
減額や利用停止となる可能性がある
増額審査においては、再度利用者の信用を判断することになりますので、信用情報もあらためて照会します。そこで信用情報に問題があるなど、PayPay銀行カードローンを増額できない信用状況となっている場合には審査落ちとなります。
この際に「今の利用限度額は適正ではない」と判断されてしまうと、利用限度額を減額される可能性もあります。
また、他社借入において特に危険度の高い金融事故や長期延滞などが確認されると、利用停止処分となってPayPay銀行カードローンを利用できなくなってしまう可能性もあります。
利用限度額を増やすために申し込みを行ったことで、逆に減額や利用停止になってしまうリスクもあります。
毎月の返済額が増える
多くのカードローンやキャッシングでは、基準日時点の借入残高で返済額が変動する「残高スライド返済方式」を採用しています。PayPay銀行カードローンも、他のカードローンなどと同じように、この返済方式を採用しています。しかし、他のカードローンなどと違う点は、残高スライド返済方式が3種類あることです。
まず1つ目は、ゆとりを持って返済ができるよう、毎月の返済額が低めに設定されている「ゆとりコース」です。
2つ目は、ゆとりコースよりも返済額が多めに設定される「標準コース(A)」。
3つ目は、返済額が最も多めに設定され、毎月の負担は最も大きくなる分短期間で返済ができる「標準コース(B)」です。
どれを選択するのかによって、毎月の返済額に違いがありますが、共通していることは「残高が増えると返済額も増える」ことです。つまり、増額によってこれまでよりも借入残高が多くなってしまうと、毎月の返済額もそれに応じて多くなるということです。
例を挙げてみますと、「ゆとりコース」において、借入残高が30万円から100万円になると、返済額は5,000円から1万5,500円に増えます。
増額することでこれまでよりも多くの借入ができる反面、返済額も多くなりますので、計画的に借りていなければ返済に追われる生活を送らなければならない状況になってしまう可能性もあります。
審査には時間がかかる
PayPay銀行カードローンを新規で申し込んだ時は、数日で審査結果の連絡が来ますので、比較的早く契約することができます。しかし、増額審査は新規申込時よりも厳しい審査が行われますので、どうしても審査に時間がかかってしまいます。
一般的に増額審査には1週間~10日程度かかると言われており、すぐにお金が借りたい場合は対応できない可能性があります。
そのことを踏まえたうえで、増額申込はできるだけ早く行うことが必要ですし、それでも間に合わない場合には他社のカードローンに申し込む必要があります。
増額審査に通ることができる条件
増額審査に通るためには、いくつかある条件を満たさなくてはいけません。
ここでは増額審査で満たしておかなければならない条件を紹介してますので、申し込みはすべて満たしている状態で行うようにしましょう。
1年以上の利用実績
PayPay銀行カードローンを増額する場合、契約してからきちんと利用しているという実績が必要になります。これを「利用実績」といい、少なくとも1年分がなければいけません。
利用実績を見ることで、PayPay銀行や主に審査をする保証会社のSMBCコンシューマーファイナンスでは、きちんと返済できているかを確認することができ、信用情報だけでは分からない本当の返済能力や信用を判断することができます。
利用実績が足りない場合には、増額しても返済していくことができるのを判断できませんので、契約してから1年以上の利用は必須事項となります。
増額には妥当性も必要
利用実績を見ることで、増額することの妥当性が分かります。メリットのところでも紹介しましたが、増額をすることで金利が今よりも下がる可能性があります。
しかし、緊急時用として契約している人に低金利で貸してしまうと、PayPay銀行やSMBCコンシューマーファイナンスでは収益面に影響が出てしまいます。金利を下げても良い人というのは、きちんとキャッシングを利用している人です。
そのため、キャッシングを利用限度額の5割~8割を常に程度利用していることが増額するためには必要となります。
他社借入でも延滞がない
PayPay銀行カードローンにおいて延滞がない場合でも、他社借入で延滞をしていれば返済能力に問題があると判断されてしまいます。増額をすることで、毎月の返済額も増えてしまいますので、現状で延滞がある人は増額後の返済も遅れる可能性が高いです。
増額をする場合には、PayPay銀行カードローンだけでなく、他社借入においても延滞がまったくない状態であることが望ましいです。
クレジットカードにも滞納がない
個人信用情報機関に登録される信用情報には、クレジットカードの契約内容や取引状況についても記録されています。クレジットカードにおいて滞納をした場合も増額審査に影響が出てしまいます。
リボ払いが普及していることで知らず知らずのうちに利用残高が多くなり、支払っていくことが難しくなっている人もいます。クレジットカードにおいても滞納なく支払っていることが、増額するためには必要となります。
他社借入が確実に減っている
PayPay銀行カードローン以外の他社でも借入している場合には、その借入残高などにも厳しいチェックが入ります。
そもそもローンというのは、毎月きちんと返済していくことで確実に減っていくものです。他社借入が新規申込時よりも減っていることで、返済能力がある人だということを示すことができ、さらに返済に対する高い意識も、PayPay銀行やSMBCコンシューマーファイナンスに実績として証明することができます。
自主規制には他社の無担保ローンも含まれる
銀行には、カードローンやキャッシングの融資上限を定めている自主規制(過剰貸付の防止)があります。自主規制の内容は各銀行によって異なり、内容を公表していない銀行も多いです。
PayPay銀行における実際の融資上限は分かりませんが、公表している銀行の傾向を見ると、PayPay銀行でも「貸金業法の総量規制である年収の1/3」までが上限であると予想されます。
この「年収の1/3」には、PayPay銀行カードローンだけでなく、他社から借りている無担保ローンも含まれることになります。例えば、年収が300万円の人であれば、PayPay銀行カードローンと他社のカードローンを合計して100万円までしか借りることができません。
他社借入が減っていることで、PayPay銀行カードローンに設定できる金額が増えることになりますので、その分だけ増額がしやすくなるということです。
新規申込時よりも年収が増えている
新規申込時よりも年収が増えていることで、純粋に返済能力が高くなっていると判断されます。PayPay銀行カードローンの融資上限は年収を基準にしていますので、年収が高くなればそれに合わせて上限も増えていきます。
例えば、年収300万円の人が360万円に増えていると、融資上限も100万円から120万円に増えています。利用限度額を100万円で契約している人であれば、年収が増えたことで利用限度額120万円まで増額ができるようになるということです。
勤続年数が順調に伸びている
長期の返済が必要になるカードローンを利用するうえでは、「安定した収入が継続しているか」「今後も収入が継続されるか」が非常に重要になります。
転職もせずに勤続年数が順調に伸びていることで、PayPay銀行やSMBCコンシューマーファイナンスでは、「今後も同じ会社で努め、安定した収入が継続される見込みが高い」と判断します。
そのため、新規申込時と同じ会社で勤続年数が伸びていると、増額の審査に通りやすくなります。
下記ページでは、PayPay銀行カードローンの在籍確認について情報をまとめています。「在籍確認がなかった」という噂がありますが果たして本当なのでしょうか。ぜひ合わせて参考にしてください。
>>> PayPay銀行カードローンの在籍確認について
増額審査に通ることができない理由と対策
安易に増額の申し込みをすることで、減額や利用停止となるリスクがあります。増額申込はきちんと対策してから行うようにしなくてはなりません。
ここでは、増額審査に通ることができない理由とそれに応じた対策を紹介していきますので、現状で増額審査に通ることができない人はきちんと対策するようにしましょう。
年収が減った
年収が減ってしまうことで返済能力が低く、増額すれば返済されないリスクが高いと判断されて審査落ちしてしまう可能性が高くなります。
年収と同時に融資上限が下がったことで、現状で契約している利用限度額では過剰だと判断され、減額されてしまうこともあります。
例えば、年収450万円の人がPayPay銀行カードローンを150万円で契約している場合に、年収が360万円に下がってしまうと、融資上限を30万円超えていることになります。PayPay銀行カードローンの利用限度額を30万円以上減額し、適正となるように調整されてしまいます。
年収が減った場合の対策
年収が減ってしまった場合は、新規申込時よりも年収が高くなるようにしなくてはなりません。この場合の対策は、正社員と非正規社員とで異なります。
まず正社員の場合、同じ勤務先で働き続けることで少しずつ収入が増えていきますし、今よりも条件の良い会社に転職することでも収入を増やすことができます。
非正規社員の場合は、勤続年数を伸ばしたところでなかなか収入は増えていきません。同じ勤務先で正社員として雇用してもらうか、別の会社で正社員として勤務するかをして収入を増やしていくことができます。
とはいっても、年収を高くすることは簡単ではなく、すぐに対策できるものでもありません。年収が下がってしまった場合は、今よりも多くの金額を借りることは難しいですので、極力増額申込はしない方が得策です。
また、転職した際には、たとえ年収が増えたとしてもすぐに申し込めば審査落ちとなる危険性があります。転職をした場合は、以下の勤続年数の基準も満たしてから申し込むようにしましょう。
転職して勤続年数が短くなった
転職したことで勤続年数が短くなると、PayPay銀行やSMBCコンシューマーファイナンスには「また転職するのでは」と思われてしまいます。そうなると「収入が安定せず継続もしない」と判断されて審査落ちしてしまいます。
勤続年数以外にも、年収が低くなっているなどのように信用が低くなっている場合には、減額や利用停止となってしまうこともあります。
勤続年数が短くなった場合の対策
勤続年数が短い場合の対策としては、PayPay銀行やSMBCコンシューマーファイナンスに転職するリスクは少ないと思わせる必要があります。そのためには、勤続年数が1年以上となるまで申し込みは控えるようにしましょう。
勤続年数が1年以上となることで転職するリスクが低くなったと判断されますし、現在の収入も安定継続すると思われます。
これから転職する人は、属性が低くなる前に増額しておくこともテクニックの1つですので、現在の勤務先にいる間に申し込みしておきましょう。転職が成功したらPayPay銀行カードローンの登録情報を変更することをお忘れなく。
他社借入が増えた
他社借入が増えてしまうとその分返済しなくてはなりませんので、返済能力が低くなってしまいます。
キャッシングを増額するうえで返済能力は非常に重要であり、PayPay銀行やSMBCコンシューマーファイナンスにとっては今後の貸付金回収になくてはならないものです。
また、増えた他社借入がカードローンなどの無担保ローンである場合には、現在契約している利用限度額ですでに融資上限いっぱいとなっている可能性もあります。
そのような場合には、増額できるだけの余裕がありませんので審査落ちしてしまいますし、もしも上限を超えている場合には範囲内となるように減額されてしまいます。
他社借入が増えた場合の対策
他社借入が増えてしまった場合には、無担保ローンの総額で「年収の1/3以内」となるようにしなくてはいけません。先ほどもお話しましたが、「年収の1/3」というのは自主規制で定めている融資上限であり、法的な拘束力はありませんが上限を超えて融資してくれることはありません。
無担保ローンの総額を減らす方法はさまざまですが、ここでお金を使えるのであればそもそも増額する必要はありません。
お金を使わずに借入総額を減らすためには、不要なクレジットカードを解約するようにしましょう。具体的に言いますと、「キャッシング枠が設定されている」クレジットカードを解約することが大事です。
無担保ローンの総額に含まれる金額は、カードローンやキャッシング枠の場合、契約している限度額となります。利用していなくても契約しているだけで総額に含まれることになり、逆に解約をすることで減らすこともできます。
この方法であれば、お金を使わずとも無担保ローンの総額を減らすことができ、完済実績もつきますので信用が高くなります。増額の申し込みをする際は、先に不要なクレジットカードを整理してから行うようにしましょう。
ローンやクレジットカードの支払いに遅れがある
信用情報には契約しているローンやクレジットカードの内容と、返済・支払いの履歴が詳細に載っています。ローンやクレジットカードの支払いに遅れがあることが分かると、増額しても返済されない可能性が高いと判断されてしまいます。
銀行や保証会社にとって最も嫌なことは、ローンが不良債権化することであり、その兆候が延滞や滞納というわけです。
また、あまり知られていませんが、携帯端末の分割もローンなどと同じように信用取引に該当しますので、これを滞納した場合も増額審査に通ることができなくなってしまいます。
ローンの延滞やクレジットカードなどの支払い滞納が度々あると、現在の利用限度額でも危険と判断され、減額や利用停止となる可能性もあります。
延滞・滞納がある場合の対策
信用情報に延滞や滞納があると、増額することが難しくなってしまいます。しかし、必ず通らないというわけでもありません。
PayPay銀行やSMBCコンシューマーファイナンスが最も知りたいのは、今現在の返済能力と将来不良債権となるリスクの程度です。今現在の返済能力を知るために、2年前などの過去の情報を見ても判断することは難しく、重視されるのは直近1年間の返済・支払実績です。
ここに延滞や滞納の情報がなければ、今現在は返済能力があると判断されやすくなります。ただし、延滞や滞納がまったくない期間が長いほど審査では有利となりますので、極力は直近24ヶ月で遅れがない状態で申し込むようにしましょう。
まとめ
現在(旧)カードローンもしくは(旧)クレジットラインを利用している場合、増額をするためにはPayPay銀行カードローンに切り替えする必要があります。すでにPayPay銀行カードローンを利用しているという人は、インターネットで手続きするだけで簡単に申し込むことができます。
しかし、増額は申し込むだけで減額や利用停止となるリスクがありますので、以下の条件を満たしていない場合は申し込みを控えるようにしましょう。
- 1年以上の利用実績
- 年収が増えている
- 勤続年数が伸びている(勤続年数1年以上)
- 他社借入が減っている
- ローンなどに延滞がない(直近1年以内に延滞などがない)
- 無担保ローンで借入総額が「年収の1/3以内」である
年収が高くなった時期やローンを完済した時期など、増額がしやすい時期(タイミング)がいくつかあります。その中で、最も増額しやすい時期は、PayPay銀行から増額案内されたタイミングであり、自分から申し込むよりははるかに増額がしやすいです。
増額には非常に有効なメリットがありますが、きちんと対策していなければデメリットだけを被ってしまうことになりますので、安易な申し込みだけは絶対にしないようにしましょう。
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