複数のカードでリボ払いすることの危険性とその解決策!
「リボ払いがいくつもあって全然返済が終わらない…」「複数のリボ払いを早く完済したい」
このページを読んでいるのはそういう方々ではないでしょうか。
複数のリボ払いで苦労している人は、以下の4つのステップで解決を図りましょう。
この記事を読めばリボ払いの完済に近づくことができると思います。
目次
1.まずは新規の利用をストップ
複数のリボ払いを抱えて返済が進まない人は、まずは新しいリボ払いの利用をストップしてください。
当たり前ですが、利用し続けていればいつまでもリボ払いの残高が0になることはありません。
リボ払いの返済が大変な理由の一つが手数料が発生するということです。
JCBの「残高スライドゆとりコース」という方式で20万円をリボ払いした場合、完済までには23万2千円も支払う必要があります。
自分が思っている以上に支払う金額は増えてしまうということが分かりますね。
自動リボ払いは解除する
クレジットカードによっては、自動的にリボ払いで利用する設定になっている場合があります。
知らないうちにリボ払いで使っていたということにならないように気を付けてください。
一度自分のクレジットカードの設定を確認し、自動リボ払いの設定になっている場合はすぐに解除しておきましょう。
手数料無料の二回払いやボーナス払いを活用
どうしても必要な物があって、一括払いでは支払えないというときもあるでしょう。
そんなときはリボ払いではなく二回払いやボーナス払いがおすすめです。
この二種類の方法なら手数料を払うことなく支払時期を先延ばしにできるので、すぐにお金が用意できないというときでもリボ払いの利用を避けることが可能です。
もちろん不要なものや支払い能力を明らかに超えている物を買ってはいけません。
2.毎月多めに支払う
リボ払いは手数料が毎月発生していきますので、返済が長引くほど総返済額は大きくなってしまいます。
それを防ぐためには、毎月の返済額を規定よりも少しずつ多くするという方法が有効です。
カード会社は、手数料のもらえるリボ払いを長く使って欲しいと考えています。
そのため、リボ払いの残高に合わせて毎月の支払額を減らすことで、なかなか返済が終わらないように設定しているのです。
例えば、JCBの「残高スライドゆとりコース」では、残高が10万円以下になると毎月の返済が1万円から5000円に下がります。
これに従うと20万円のリボ払いを完済するまで30ヶ月必要ですが、1万円ずつ返済し続ければ20カ月で終了します。
返済期間が短くなる分利息も少なくなるので、長期的に見れば返済は楽になるはずです。
もちろん支払いを多くするのは簡単ではありませんが、カード会社の定めた金額通りに支払いを行っても中々完済することはできません。
3.支払いを一つにまとめる
次に試してほしいのは、リボ払いを一つにまとめるという方法です。
4社から30万円ずつリボ払いを利用している状態で、別の会社から120万円を借りてリボ払いを完済するというやり方です。
返済が必要な金額は変わらないので何の意味もないように思えますが、
- 支払を管理しやすくなる
- 金利が下がる
というメリットが存在します。
支払の管理が楽になることに加えて、金利が下がるというメリットがあります。
リボ払いの手数料は15.0%が一般的ですが、ほとんどの銀行のフリーローンでは金利が1桁に設定されているので、大きく利息を減らすことができます。
120万円を毎月1万円ずつ支払う場合に必要な利息は、金利15%では30万円、8%では14万円になり、倍以上の差が生まれます。
このように、一つにまとめれば返済が楽になる可能性が非常に高いのです。
金利を低くするためには、
- 銀行フリーローン
- 銀行カードローン
- 消費者金融カードローン
という順番で検討するのがおすすめです。
カードローンでは、枠内であれば自由に追加借入ができるので、リボ払いの返済以外のために借入をしないようにしましょう。
毎月の返済額を抑えることもできる
4社に毎月1万円ずつリボ払いしている場合、合計で4万円を毎月支払っていることになります。
リボ払いを一つにまとめると毎月の支払金額はほとんどの場合で4万円より少なく設定されます。
ですので、毎月の支払いにも苦労している人にとっては大きなメリットになります。
ただし、毎月の返済額を少なくすると完済が遅くなり、最終的な支払額は増えてしまうかもしれません。
これでは本来の目的から外れていますので、どうしても苦しい時以外は規定よりも多く支払うようにしてください。
親から借りることも検討
銀行ではなく親から借りてリボ払いの返済に回すのも有効な方法の一つです。
親から借りれば利息は極わずかで済みますし、間違いなくカード会社や金融機関よりも返済方法に対して融通を利かせてくれるはずです。
かなり高額になるはずなので、口約束ではなく借用書を作成してお願いするようにしましょう。
また、口約束で親からお金を借りると贈与とみなされて税金を取られる場合がありますので、それを防ぐこともできます。
4.返済できないときは任意整理
どうしても返済が困難な時は、任意整理という方法もあります。
クレジットカード会社と交渉し、返済可能な条件を設定するという内容です。
交渉次第ではありますが、一般的に以下のような効果が期待できます。
- 返済期間を長くして毎月の返済額を少なくする
- 利息を0にして、使ったお金だけを返済する
任意整理を自分で行うことは非常に難しいので、弁護士や司法書士に相談してみましょう。
ただし、デメリットとして、一定期間ローンやクレジットカードの審査に通りにくくなります。
他にも弁護士を通して合法的に借金を減らす方法は存在しますが、リボ払いの金額にはあまり適していないので、興味がある人はコチラを読んでみてください。
リボ払い相談ができる団体
リボ払いで苦しんでいるときは、一人で解決しようとせず専門家に相談することがおすすめです。
しかし、いきなり弁護士に相談しても、相談料に見合った効果が得られるか分かりませんよね。
以下の団体なら無料で相談することができますので参考にしてください。
- 日本クレジット協会
- 国民生活センター
- 日本貸金業協会
- 弁護士会
- 法テラス
この中でも、弁護士会や法テラスでは、無料で弁護士に相談することが可能です。
さらに、法テラスなら通常よりも安い費用で債務整理を依頼したり、費用を立て替えてもらうこともできます。
このように、リボ払いの問題は自分だけで抱え込む必要はなく、専門家の助けを借りて解決するようにしましょう。
リボ払いを複数社で行うと金銭感覚がなくなる
複数社からリボ払いを行うと金銭感覚がなくなり、中々返済できなくなってしまいます。
リボ払いは毎月の支払い額が少ないため、一度使うと乱用するようになってしまう人が多いのです。
現リボ払いは持っているお金以上に使えるため、自分のお金が増えたような錯覚に陥ってしまうというわけです。
むやみにリボ払いを使っていると、あっという間にショッピング枠はいっぱいになってしまうでしょう。
そうなってはクレジットカードを持っている意味がなくなってしまうので、リボ払いの乱用は控えるように心がけてください。
まとめ
「リボ払いの返済を複数抱え、返済がなかなか進まない」
そんな時には、
- 追加でリボ払いを利用しない
- 毎月の返済を増やす
- 一つにまとめる
- 任意整理する
これらの方法を試してみて下さい。
新たにリボ払いを使っていてはいつまでも返済が終わりませんし、設定された金額の返済だと非常に長い期間がかかってしまいます。
普通に返済することも難しい場合は、複数のリボ払いを一つにまとめたり、任意整理で返済条件を変更してもらうことが有効です。
また、自分ではどうすれば良いのかわからなくなったら、まずは専門家に相談することをお勧めします。
様々な団体がクレジットカードのトラブルについて無料相談を受け付けていますので、気軽に相談することが可能です。
リボ払いは毎月の返済額が少なく、返済が長期間にわたるため、複数社で利用すると金銭感覚が麻痺してしまう危険性があります。
返済が完了したら一度使い方を見直してみましょう。
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