アコムからの電話連絡を無視しないで!不利益を招く可能性も
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アコムからの電話の意味とは?
借り入れをしている消費者金融から電話がかかってきてドキッとしたことは、借り入れの経験がある方なら誰もが経験済かもしれません。
その時、電話に出て対応すれば要件が把握できるのですが、怖くて電話に出ることができない。
そんな方もたくさんいるようです。
そんなアコムからの電話の主な内容をご紹介します。
返済の催促(本人の携帯電話→職場・自宅)
返済期日を過ぎても返済の確認がとれない場合、返済期日から2~3日中にアコムから電話がかかってきます。
この電話の主な内容は、返済の確認が取れていないことを伝えること、また、返済できない理由や返済可能な期日の確認です。
利用者の中には、失業や入院などで返済が滞る方もおられます。
そんな利用者の経済状況の確認や把握も含まれていますので、やむを得ない事情がある方は、誠意を持って状況を説明することが重要です。
アコムは大手消費者金融で作られていた消費者金融連絡会(現在は日本貸金業協会が業務を引き継いでいます)を発足させた金融会社の1つで、早くから金融トラブルの回避や正しい消費者金融についての知識の啓蒙に尽力してきた企業です。
返済が遅れているからと言って、いきなり怒ったり、怒鳴ったりするようなことは絶対にありません。
利用者に事情があれば一緒に解決策を探すなど、柔軟な対応をしてくれることもあります。
返済が遅れていても電話には安心して出てください。
追加融資の案内など営業電話
きちんと支払っているにも関わらず電話がかかってきた場合は、追加融資の案内やおまとめローンなど、他商品の案内が目的の営業電話と思って良いでしょう。
また、利用者の仕事や住所などに変わりないかの現状確認の場合もありますし、利用者が他金融機関への申し込みをした場合にも電話がかかってくることがあります。
いずれにせよ、世間話の続きのような確認の仕方ですので、詰問されたりすることも絶対にありません。
本人確認(本人の携帯電話→メール)
申し込むとすぐにアコムから本人確認の電話がかかってきます。
アコムの営業時間は平日9:00~18:00(会員用の総合案内窓口0120-629-215)ですので、営業時間内にインターネットや電話で申し込むと、数分~1時間ほどで申込者本人の携帯電話に連絡が入ります。
ただし、申し込みフォームの「ご自宅情報」の中の「携帯電話番号」の欄が空白であったり、携帯電話の番号ではなく自宅電話番号を記入していたりすると、携帯に電話が届かず、いきなり自宅に電話がかかってくることもあります。
また、携帯電話の番号を申し込みフォームに記入していたとしても、すぐに申込者が電話に出ない場合はメールアドレスに連絡が届くこともあります。
在籍確認の電話をかけても良いかの確認
本人確認の電話では、まずは電話に出た人が申込者と同一人物であることをアコムの担当者が確認し、その後に申込者本人に直接用件を伝えることになっています。
そのため、携帯電話を申込者以外の人が取ったとしても、いきなりアコムであることを名乗ったり用件を伝えたりすることはありません。
「○○さまですか?」と申込者本人であることを確認してから、「この度はアコムにお申込みいただきありがとうございました。ご本人さま確認が済みましたので、ご勤務先に電話をかけて宜しいでしょうか?」と尋ねられます。
申込者が勤務先への電話を許可すると、早ければ1時間以内に、遅い場合は数日後に勤務先への在籍確認が実施されます。
在籍確認の電話を許可しないというのはアリ?
アコムでは、かならず申込者に「ご勤務先に電話をかけて宜しいですか?」と確認してから在籍確認の電話を実施します。
とはいえ、基本的には、申込者は「いや、勤務先には電話をかけないで欲しいのですが…」などと断ることはできません。
ただし、会社で私用電話の受け取りを一切認めていないときや、営業時間中のほとんどの時間において営業所に人が不在などの場合には、審査担当者の裁量によって、勤務先への電話以外の方法(「社員証」や「社名が入った社会保険証」などの提示等)で、在籍確認を代替できることがあります。
どうしても勤務先への電話が難しいときは、率直にアコムに相談してみましょう。
電話をかけるタイミングを指定することはできない
「今から1時間以内に電話をかけてください」「月曜日の13時~16時に電話をかけてください」などと、申込者からアコムに在籍確認の電話をかける時間を指定することはできません。
電話をかけるタイミングを申込者が指定すると、アコムでは「もしかしたら、この勤務先は偽なのでは?」「架空会社を利用しているのか?」と判断しますので、在籍確認を実施する前に融資審査に落ちてしまうこともあるのです。
絶対に申込者側からは、在籍確認の電話をかけるタイミングについて触れないようにしてくださいね。
在籍確認の電話(職場・自宅)
本人確認の電話が終わると、次は勤務先に在籍確認の電話がかかってきます。
勤務形態がアルバイトやパートの人でも勤務先に在籍確認の電話をしますので、かならず勤務先の電話番号を記入しておきましょう。
ただし、アルバイトの人員が多い会社では、電話を受け取った人が申込者の存在を知らずに「そのような人はいません」と答えてしまう可能性があります。
会社の代表電話の番号ではなく部署の電話番号を書き、勤務先の人々に「クレジットカードに申し込んだので確認の電話がかかってきます」などと告げておく方が良いでしょう。
尚、自宅で仕事をしている人や自宅と勤務先が同じ自営業者、年金で生計を立てている人は、自宅の固定電話に在籍確認の電話がかかってきます。
書類提出(本人の携帯電話→メール)
アコムに収入証明書類を提出してから3年が過ぎている場合や利用限度額が増えて新たに収入証明書類が必要になった場合などに、収入証明書類の再提出を要求されることがあります。
また、引っ越しや転職に伴い自宅や勤務先が変わったにも関わらず、アコム側に報告をしていないときは、アコムから運転免許証や保険証などの本人確認書類を提出するようにと要求されることもあります。
このときも、アコムからの連絡が携帯電話に届きます。
電話に出なかったときは、登録したメールアドレスに「書類提出のご案内」等と題したメールが送付されます。
トラブル(本人の携帯電話→メール)
普段利用しない場所でアコムカードを使ったり、アコムが発行しているACマスターカードの番号が流出したと考えられたりするときは、アコムから契約者本人の携帯に連絡が入ります。
すぐに電話に出ない場合は、申込時に登録したメールアドレスに連絡が届きます。
希望連絡先への連絡を無視すると?
返済期日を過ぎても返済の確認が取れない場合(延滞の場合)などの問題発生時は、まず利用者が申し込み時に記入した希望連絡先にアコムから連絡が入ります。
ほとんどの方は希望連絡先に自分の携帯番号を記入しているため、携帯に電話がかかってくることとなるでしょう。
しかし、利用者と連絡がつかない場合は利用者本人と連絡を取るため、自宅や職場に連絡を入れなければならない状況となります。
ただし、この場合もアコムからの電話であると相手に分からない最大限の配慮がされますのでご安心ください。
それでも利用者と連絡が取れない場合は、希望連絡先、自宅、職場に1日合算3回程度電話がかかってくることになるでしょう。
ただし、この3回という回数は、1日に電話をして良い回数の上限という訳ではなく、あくまで自主規制。
連絡がつかない場合は、どんどん回数が増えることになります。
アコムの連絡窓口
基本はかかってきた番号(着信が残っている番号)に連絡を入れるようにしてください。契約店から電話がかかってくることがほとんどですので、すぐにあなたの状況を把握してくれます。
ただしどうしても折り返しにくいという方には、他にも様々な連絡窓口がありますので必ず連絡するようにしましょう。
アコム総合カードローンデスク会員用問い合わせ番号
0120-629-215
平日9時から午後6時までオペレーターが対応してくれます。
お客様相談センター
0120-036-390
こちらは本来、アコムの個人情報開示業務などを担当する番号ですが、必要に応じて適切な部署につないでくれたり、番号を案内してくれます。
女性専用ダイヤル
0120-39-9197
この番号は女性の利用者のための番号です。
混雑時や夜間は男性スタッフが対応することもあるかもしれませんが、基本的には女性スタッフが対応してくれます。
電話で連絡が取れない場合
どうしても電話での連絡がつかない場合は、自宅に返済のお願いの書類が送付されます。
また、その後は回収員による自宅への訪問もあります。
ただし、訪問は午前8時から午後9時までの間と定められており、これ以外の時間帯は正当な理由なく電話をしたり、自宅に訪問することは禁止されています。
また、大手であればあるほど、回収員には清潔感や物腰の柔らかさを求める傾向がありますので、怖いお兄さんが自宅に来ることもありません。
もちろん、回収員による自宅への張り紙や、大声を出すなどの行為も禁止されています。この段階でも連絡がつかない場合はもう一度、アコムから書類が送られてきます。
この段階になると書類の内容は返済のお願いではなく、一括返済の要求という内容に変わってきます。
これがアコムからの最後通告です。以降は司法に判断が委ねられることとなります。司法に委ねられた後は、裁判所より訴状が届きます。
内容は、元金、利息、延滞利息の一括返済です。
出廷命令が出されますが、これにも従わない場合はアコムの言い分が全面的に認められますので、敗訴の判決と仮執行宣言付支払督促が送付されてきます。
これを経て強制執行が行われることとなります。動産などの差し押さえが目的ですね。
払えないときはどうすればいい?
とにかく、支払い期日を過ぎたらできるだけ早くアコムに連絡することが何よりも大切です。
まれに減額要求などを個人でしてくる利用者もいるようですが、滞納が1か月単位になると個人での交渉には応じてくれないことが多くなります。
多重債務などが原因で払えない場合は、弁護士への無料相談や、債務整理も視野にいれるようにしましょう。
債務整理などの相談は?
債務整理などの相談をどこにすれば良いか分からないという方のために法テラスをご紹介します。
法テラス
法テラスは日本司法支援センターと言って、国が設立した法的トラブルを解決するのための総合案内所のことです。
メールは24時間受付中ですので、法テラスの公式サイトからメールを送ってください。
また電話番号は
0570-078374(おなやみなし)
平日は午前9時から午後9時まで、土曜は午前9時から午後5時までの受付です。
日曜祝日、年末年始は休業となっていますのでお気をつけください。
固定電話からは全国一律3分8.5円、携帯電話からは20秒10円、公衆電話からは全国共通で1分10円となっています。
法テラスでは、経済的余裕がない人には無料法律相談も実施していますし、弁護士、司法書士費用の分割払い制度もありますので、債務整理したくても、費用が心配と言う方でも安心です。
まとめ:連絡は無視してはいけない
度重なるアコムからの電話連絡「本当に気づかなかった」という方はほとんどおられません。
連絡を無視するということは、支払えないことへの罪悪感である場合がほとんどです。
しかし、いかに罪悪感を持っていても連絡無視は最悪の対応と言わざるを得ません。
アコムは、返済の確認が遅れている利用者が、憎くて連絡しているのではありません。
利用者の状況を確認するという業務内容の一環として連絡をしているだけです。
もっと言えば返済の確認が取れない場合、利用者と連絡がつかないことで、アコムの担当の方も上司から注意されるため繰り返し連絡してくるのです。
精神的に追い詰められる必要は何もありません。
支払えないことに対して、開き直るのはあまり良いことではありませんが、連絡を無視し続けるくらいなら、最終的には「ない袖は振れない」と開き直るくらいの気持ちで連絡をする方が良いでしょう。
アコムは大手なので、絶対に怖い思いをすることはありません。
連絡を無視することはあなたの首をしめることになります。
連絡だけは怠らないようにしましょう。
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