dスマホローンはブラックリストの人では利用できない!他にお金を借りる方法はある?
「ブラックリストの人はdスマホローンの審査に通過するのだろうか」
「dスマホローンの審査に信用情報はどのくらい影響するのか気になる」
結論からいえば、ブラックリストの人は「dスマホローン」の審査に通過しません。一定期間は、信用情報機関の管理する個人信用情報に金融事故の情報が登録されるからです。
本記事では、ブラックリストに登録されている人がdスマホローンの審査に通過するのかどうか、ブラックリストの人がお金を借りる方法などを詳しく解説します。
目次
ブラックリストの人はdスマホローンを利用できない
ブラックリストにのっている人は、dスマホローンを利用できません。これは、dスマホローンに限った話ではなく、全ての信用取引において共通します。
実際にブラックリストと呼ばれる「この人にお金を貸してはいけない」といった書面が出回っていたり、貸金業者が発行していたりするわけではありません。
次の3つの信用情報機関が管理する個人信用情報に、支払うべき金額の延滞や未払いがある、債務整理を行ったなどの金融事故の情報が登録されている人を「ブラックリストに載った人」「ブラックリストの状態」と呼んでいます。
- 株式会社日本信用情報機構(JICC)
- 株式会社シー・アイ・シー(CIC)
- 全国銀行個人信用情報センター(KSC)
借金の返済が数日遅れても、早い段階で気付いて支払えば大きなトラブルには発展しません。また、ブラックリストに載るまでには、借入先から督促、催促、警告などの通知が必ず届いています。
借金の返済を長期間放置した結果、ブラックリストに載ると解釈するといいでしょう。
ブラックリストに含まれないケース
ブラックリストに載るのは、ローンやクレジットカード、スマートフォン端末の分割払いなどの信用取引で返済トラブルを起こした場合のみです。よく間違えがちですが、次のケースはブラックリストに載るケースに含まれません。
- 公共料金(電気、水道、ガス、NHKなど)の支払い遅れや未払い
※支払方法にクレジットカード払いを設定している場合を除く - 過去に同居家族が金融事故を起こしてブラックリストの状態にある
公共料金の支払いが遅れても、信用情報機関に金融事故の情報が登録されるわけではありません。
しかし、支払方法にクレジットカード払いを選択した場合は注意が必要です。クレジットカードの支払日に引き落とし口座が残高不足だった場合、クレジットカードの支払いが完了せず未払い扱いになるからです。
すぐに口座残高不足に気付けば問題ないですが、「そのうち支払えばいい」「すっかり支払いを忘れていた」となると、ブラックリスト入りするリスクが一気に高まります。
また、信用情報機関に登録された個人信用情報には、家族の金融事故の情報は登録されません。同居家族が金融事故を起こしたという理由だけで、dスマホローンの審査に落ちる可能性は低いです。
ブラックリストの情報は基本的に消せない
個人信用情報に金融事故の情報が登録されて、ブラックリストに載った状態になると、信用取引の審査に通過しないなどの一定の不利益を受けます。そのため、登録された金融事故の情報を何とか消したいと考える人もいるでしょう。
しかし、一度登録された金融事故の情報は、登録した貸金業者や金融機関しか変更・削除ができません(登録情報が事実と異なる場合を除く) 。
近年は「ブラックリストの情報を消します」といった宣伝で顧客を募る業者が増えています。しかし、貸金業者や金融機関以外がブラック情報を管理できないので、だまされないようにしてください。
不安な人は「個人信用情報の開示を請求する」のがおすすめ
「ブラックリストに載っているかどうかが分からない」という人は、信用情報機関に個人信用情報の開示を請求してみましょう。ブラックリストに載っているかどうかを確認するには、個人信用情報の開示を請求するしか方法がありません。
個人信用情報の開示をするための手続きは、信用情報機関によって異なります。詳細は次のリンクを参考にしてください。
- 株式会社日本信用情報機構(JICC):開示を申し込む | 開示サービス
- 株式会社シー・アイ・シー(CIC):情報開示とは
- 全国銀行個人信用情報センター(KSC):本人開示の手続き
dスマホローンの審査前にチェックしておきたい3つのポイント
過去に重大な金融事故を起こしていない、個人信用情報の開示請求をした結果「ブラックリストに載っていなかった」としても、dスマホローンの審査通過が確約されたわけではありません。
審査を受ける前に、次の3点に該当するかを確認してください。
- 安定収入がある
- 他社からの借入金額や件数が多過ぎない
- 在籍確認に対応できる
これらに該当すれば、NTTドコモが申込者の返済能力に不安や疑問を抱く可能性は低いです。審査通過の可能性は比較的高い状態に当てはまるといえるでしょう。
安定収入がある
dスマホローンの審査通過に重要なのが申込者に安定収入があるかどうかです。
借入条件には年齢面の条件も含まれますが、継続する見込みのある安定収入がなければ、dスマホローンに申し込んでも審査に落ちる可能性が高いでしょう。「返済するための資金をどこから捻出するのか」となるからです。
安定収入の定義は「毎月、一定の給料を受け取っていること」になります。収入に上下変動があまりない状態を意味し、金額の高さでは決まりません。
「昨年の年収は1,000万円だった」となれば安定収入があると思うのではないでしょうか。しかし、その年収が一過性のものであれば、dスマホローンの返済能力を疑問視されて審査通過が不利になります。
他社からの借入金額や件数が多過ぎないか
他社からの借入金額や件数が多い場合も、審査落ちの可能性を高めてしまいます。収入に対して毎月の返済負担が大きければ、延滞をはじめ貸し倒れを懸念しなければいけないからです。
在籍確認に対応できるか
dスマホローンの審査項目に在籍確認が含まれます。その際に申込者の勤務先へ電話をかける場合があり、そこで勤務実態を確認できなければ、返済能力を証明できず審査落ちを避けられないでしょう。
個人信用情報がブラックなら債務整理を検討するのも方法の一つ
個人信用情報に金融事故の登録があり、ブラックリストに載った状態になっている場合、dスマホローンを利用できる可能性は極めて低いでしょう。
返済を行うなどして、dスマホローンを利用できるように状況を整えるのも方法の一つですが、その他に検討したいのが債務整理です。
債務整理とは、借金問題を法的に解決する方法です。借金問題に悩んだり、頭を抱えたりする日々を過ごすなら、早いうちに債務整理を行った方が精神的負担を軽減できます。
債務整理は「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3つの手続きがあり、借金総額や債権者の数、保証人の有無、預金や住宅といった財産状況などで適した手続きが異なります。
次の図表で債務整理の手続き別に特徴をまとめたので、参考にしてください。
任意整理 | 個人再生 | 自己破産 | |
---|---|---|---|
特徴 | 裁判所を介さず、債権者と交渉して借金の減額や返済期間に猶予を持たせてもらう手続き | 裁判所に提出した再生計画案の認可を受けることで、債務を5分の1(最大10分の1)程度に減額する手続き | 裁判所に免責許可決定を受ける(借金の返済能力がないと認めてもらう)手続き |
メリット | ・将来利息や遅延損害金のカット ・3~5年で完済できるように返済期間を新たに設定してもらえる ・毎月返済金額の見直し ・過払い金が発生している場合は元金から減額が可能 ・債務整理の中では費用負担が少ない手続き | ・住宅ローン特則(住宅資金特別条項)を利用すれば、保有する自宅を手放す必要がない ・借金の大幅減額が可能 ・職業や資格の制限を受けない | ・全ての借金の返済が免除される手続き(税金や社会保険料などの非免責債権を除く) ・20万円未満の財産や99万円以下の現金、生活必需品となる家具や家電などは処分対象にならない |
デメリット | ・個人再生や自己破産と比較すると借金の減額効果が少ない ・返済義務が継続するため安定収入があることが前提の手続き ・減額交渉に応じない債権者が一定数存在する ・交渉を有利に進めるには弁護士・司法書士のサポートが不可欠 | ・借金そのものが免除される手続きではなく、返済義務は引き続き発生する ・安定収入があることを前提とする ・借金総額が5,000万円を超えるなどの一定の要件がある ・官報に氏名・住所が掲載される ・保証人がいる債務については、保証人に返済義務が発生 | ・官報に氏名・住所が掲載される ・保証人がいる債務については、保証人に返済義務が発生 ・一定の財産は没収・処分の対象 ・職業や資格の制限を受ける |
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