社長も社員も顔出し!ファクタリングの先駆者「ビートレーディング」の目指す顧客満足とは
資金調達の手段の一つであるファクタリング。借入のすべてのユーザーの皆さんは、まだなじみがないという方も多いのでは?
ファクタリングには、貸金業における「日本貸金業協会」のような自主規制の組織がなく、「そもそもファクタリングの業者ってどうなの」という疑問をお持ちの方も多いはず。
そんな中で、代表取締役社長含め、社員が公式サイトで素顔を公開されている「株式会社ビートレーディング」様に、「企業データ積極的公開の大切さ」についてお話しを聞きました。
株式会社ビートレーディング 代表取締役社長
佐々木 英世
1971年4月3日生まれ。前職で古物の売買を行っていたことから、質屋ビジネスに注目。「BtoBの質屋」を目指し、2012年4月、株式会社ビートレーディングを設立。同年、資金調達の進化系として「債権の買い取り」であるファクタリングに着手。ファクタリング業界で初めてWEB広告を出稿するなど、積極的な情報公開を行い、2018年には年間契約数4,610件達成。公式サイトのスペシャルムービーで「他人の幸せに関心を持つ」「すべての人々の幸せを追求する」という強いメッセージを打ち出している。座右の銘は「上を向いて歩こう」。
ビートレーディング本社はこんなところ
株式会社ビートレーディングは東京・大阪・福岡に拠点を置く会社です。今回の取材では東京港区にある本社にお邪魔しました。
公式サイトのアクセス情報(画像付きのとても丁寧な解説)で、全く迷うことなく到着。
エレベーターで3階に向うと、公式サイトのオフィス紹介そのままの、シンプルで清潔感のある受付がありました。
受付だけでなく、応接室もブルーがアクセントとなっており、落ち着いた空間を演出しています。
公式サイトではスーツ姿を披露されている佐々木氏ですが、取材当日はビジネスカジュアルスタイルで応じてくださいました。
経営理念「他人の幸せに関心を持つ」とは
―公式サイトのスペシャルムービー「代表佐々木が語る ビートレーディングの存在意義」拝見しました。
経営理念として「他人の幸せに関心を持つ」「すべての人々の幸せを追求する」と語られていますが、実際に幸せに繋がることができたというエピソードをお聞かせください。
佐々木:私が直接お客さまとお話するということはあまりないのですが、営業からフィードバックを受けることは多々あります。
・銀行の融資までに債権を買って現金化したい
・売って現金化したい
…というお客さまの中には、
(現金化の後に)「本当に助かりましたと、無事に融資も受けることができました…」とのお言葉をいただくことがあり
こうした事例を聞くと、我々としても「良かったな」と感じます。
お客さまやお客さまの家族に対してもそうですけど、社員の家族に対しても、他人の幸せに関心を持つということを念頭に置いてやっています。
―この事業をやっていて良かったと心から思ったのは、どんな時ですか?
佐々木:最初は3人しかいなかった社員が、今は60名近くいます。
その分たくさんのお客さまと接触することもでき、たくさんの企業さまの「当月の資金繰り」という部分に関してお助けすることもできたでしょう。
我々もそれによって利益を出し、会社としても成長しました。
質屋ビジネスから始めて最終的に出会ったのがファクタリングでしたけれども、本当にファクタリングビジネスをやって良かったと、いつも思っています。
会社設立に至るまでの経緯
―会社設立に至るまでの経緯をお聞かせください。
佐々木:もともと売掛債権の回収をやろうと思ってこの会社を設立したわけではないんです。
私はもともと古物の売買を主にやっていまして、その中で質屋ビジネスというものに非常に興味を持っていました。
その質屋ビジネスの中で
・「BtoB(企業間)の質屋というものが世の中にないな…
・法人としての「質屋」が、法人さまに対して資金調達のお手伝いができないかな…
という発想に至りました。
会社の備品であったり、社長さまが持っている資産などを速やかに現金化して、会社の資金繰りに充てるということをするためにこのビートレーディングを始めました。
売掛債権が売買できるという気づき
佐々木:古物の売買から始まったのですが、お客さまから「担保や質に入れる物とかいうものがない」という実情と共に、
「売掛債権だったら売るなり担保なりすることができるんだけど…」というご相談を受けることがありました。
そこで「売掛金も売買できるのではないか」という発想に行き着きました。
その後リーガル(法律)的なものを調べる中で、「ファクタリング」に行き着いたのです。
質屋から始まって、それが進化した形がファクタリングになったという流れです。
―ファクタリングが日本で浸透する前の開始ということで、ご苦労されたことはありますか?
佐々木:リーガル(法律)的なことや契約書など、事前準備を全くせず始めたので、失敗も非常に多かったです。最初は詐欺の被害に遭うこともありました。
(ファクタリングの)ビジネスモデルがどういう仕組みかということを、手探りで覚えていったというのが実情です。
なぜ情報公開に積極的なのか
逆に聞きたい「顔出ししないのはなぜ?」
―公式サイトでは社長はじめ社員の方も、素顔を公表されています。なぜここまで情報公開に積極的なのでしょうか。
佐々木:闇金だとか、貸金業法違反だとか、この業界の周辺には結構多くて。顔や名前を隠してる会社さんが非常に多いんですね。
ただ我々は正式に売買というビジネスをやっていて、正々堂々とお客さまと向き合って、利益を追求していく会社で、そこ(顔を隠すこと)が僕自身未だにまだ理解ができてなくて。
やはり「我々は売買というものに誇りを持ってやっている」「正々堂々とやってる会社である」ということを、理解していただきたいという考えが根底にあります。
そのために、「社員はこういう人間です」「代表はこういう考え方でやっています」、「ぜひうちにいらしてください」という強いメッセージの下、積極的に公開しています。
お客様に本気で安心してほしいから
―「なぜ公表してるのか」というよりも、「なぜ公表しないのか」ぐらいの真摯な気持ちで、お客さまに対面されてるということですね。
佐々木:顔や名前もわからないような会社に自分の会社の情報を出すことは、とても不安だと思います。
お客さまに本気で安心していただくために、私どもはきちんとやっていますよ、ということのメッセージの一つだと思っていただければと思います。
資金調達のプロとしての情報提供
―なぜ公式サイトの「お役立ち情報」でファクタリング以外の資金調達の方法を紹介しているのですか?(銀行融資やカードローンなど)
佐々木:中小企業の経営者の方々が資金調達をするというのは、さまざまな方法があると思います。
情報をあまり持ってらっしゃらない方々に対して発信し、「こういうものもあるんですよ」いうことを知っていただければというサービス精神の下でやっています。
資金調達にまつわることに関しては、我々はプロフェッショナルです。その中の一つとして、最終的にファクタリングを選んでいただければなお良し、という考えのもとで情報提供しています。
求人においても効果もあるかも…
―積極的な情報公開で顧客満足以外に得られた副産物はありますか?
佐々木:お客さまに満足をしていただけたり、安心感を持っていただくために公式サイトをリニューアルしました。
リクルーティングに関しても、ホームページを見ていただく機会が多いと考え、今回、力を入れています。やはり良い人材を積極的に雇用していきたいのです。
自社でしか成し得なかった事例
―お客様の資金調達の成功事例についてお尋ねします。ビートレーディングでしか成し得なかった事例を、お聞かせください。
佐々木:大口のお客さまに関して、金額面で僕は創業以来、ノーを出したことがないんです。
営業がこの債権を買いたい→これは買えるな(と判断した場合の)債権の金額の面ですね。
なので、極端な話、1億~3億という金額にも応じてきました。これほどの大きな金額の売買は、ビートレーディングでしかできなかったんじゃないのかなと、思います。
2社間ファクタリングをやっている同業他社さんでは、たぶんできなかったんじゃないのかな…。
今後、新たに着手したいと考えていること
―公式サイトで公開されているスペシャルムービーで、今後「仲介」を視野に入れるとのことでした。「仲介」の内容を具体的にお聞かせください。
佐々木:ファクタリングには2つあって、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングがあります。
2社間ファクタリングとは、「取引先には通知しないで売掛債権を買いとってほしい」というケースに有効な取引です。
これに対し3社間ファクタリングとは「取引先も了承した上で売掛債権を買う」という取引です。
要は取引先も知ってますよという状態なのですが、ムービーで言ってるのはこの後者(3社間ファクタリング)のほうです。
取引先の企業に直接「お金がちょっと足りないので、第三者を入れて資金の融通をしてもらう」というのは、やはり言い出しにくいものです。
我々がお客さまに代わってその売掛債権をお持ちの会社さまに実際出向いて、
「御社の取引先の間に入らせていただいて、下請けの企業様の資金を潤滑に回せるようにしませんか」というようなご提案を、今後やっていくべきだと考えています。
「情報を届けたい」というもう一つの想い
佐々木:これからも進化していかないといけないなと思っています。
まだまだこのファクタリング、請求書が現金化になるということを知らない方はたくさんいらっしゃいます。
(仲介によって)全国の経営者の方々に一刻も早く、新たな資金調達の方法として、知っていただきたいと考えています。
ビートレーディング流「積極的情報公開」のまとめ
今回の取材で、特に強く感じたことをまとめます。
- お客様に本当に安心していただくために情報公開している
- 悩める事業主の方にあらゆる資金調達の選択肢を提案したい
- 顧客満足のために行った情報公開がリクルートにも好影響
積極的な情報公開が、リクルート面でも良い人材獲得につながることで、さらに企業価値を高めていくという好循環につながっていきそうです。
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