CICには奨学金の情報も登録されるの?【ブラックリストが心配】
親の経済状況などで奨学金を借りて進学する学生も多いでしょう。奨学金は言ってみれば教育ローンと同じですからCICに登録されるのか不安になる方もいるかもしれませんね。
例えば奨学金の返済が遅れがち、奨学金の未納が続いていると言った場合は、クレジットカードの審査や各種ローンの審査に落ちてしまうのではないかというわけです。CICに奨学金の情報は登録されるのでしょうか。
- 執筆者の情報
- 名前:梅星 飛雄馬(55歳)
職歴:地域密着の街金を30年経営
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記事の目次
- 1 そもそも奨学金は信用情報に登録されなかった
- 2 奨学金の滞納情報が登録される信用情報機関
- 3 CICには奨学金の個人信用情報は登録されない
- 4 奨学金の情報が登録されるのは金融事故
- 5 奨学金の金融事故はCRINによってデータが共有されている
- 6 奨学金の滞納が3カ月連続していなければ問題ない
- 7 日本学生支援機構は信用情報機関に加盟している
- 8 奨学金のブラックリストとは
- 9 ブラックリストの情報は他の信用情報機関にも共有される
- 10 ブラックリストを消すには返済滞納を解消しよう
- 11 奨学金延滞後の流れ
- 12 登録される情報
- 13 奨学金が返せないなら債務整理も
- 14 奨学金の返済が難しい場合の対処法
- 15 借入だけでは登録されない
そもそも奨学金は信用情報に登録されなかった
奨学金とは経済的な理由で進学することが難しい学生に学費を貸付け、お金のことを心配することなく勉学に励むことができるように設けられた制度です。
奨学金はお金を貸し出しする「貸与型」と返済をしなくても良い「給付型」があります。給付型の奨学金を受けるためには条件が厳しく、ほとんどの場合は貸与型の奨学金を受けることが多いでしょう。
奨学金制度は政府主導で立ち上げられた独立行政法人の日本学生支援機構で行なっており、信用情報機関とは無縁の存在でした。
しかし長らく続いた景気状況の悪化によって会社が倒産してしまった、または親がリストラされた、学生本人が就職後に会社を辞めてしまったなどの理由によって奨学金の返納率が著しく低下してしまいました。
そこで2008年11月に奨学金の滞納者に限って信用情報機関へ個人信用情報を提供することを開始し、奨学金の滞納者に対しての各種ローンの契約を抑制すること、奨学金の滞納者が多重債務者とならないようにしたのです。
奨学金の滞納情報が登録される信用情報機関
日本学生支援機構の奨学金の滞納情報が登録される信用情報機関は、銀行が信用情報機関として加盟している全国銀行個人信用情報センター(KSC)です。
KSCに登録されるのは奨学金の滞納者に限り、滞納することなくきちんと奨学金を支払っている場合は個人信用情報が提供されることはありません。
奨学金の滞納者とは、奨学金の未納期間が3カ月以上となった学生のことを言います。
もちろん個人信用情報は契約者本人の同意がなければ登録することはできませんので、奨学金を申し込む場合は、個人信用情報の取扱いに関する同意書を提出しなければなりません。
同意書を提出しなければ奨学金を借りることができないわけですから、同意書とはいえ半ば強制的な書類ですね。
CICには奨学金の個人信用情報は登録されない
奨学金の個人信用情報はKSCのみに提供される情報ですから、直接CICにまで情報を提供されることはありません。
奨学金と言うとなんとなく教育ローン的な感じがして、ローンといえばCICが思い浮かびますが個人信用情報はKSCのみです。
奨学金を借りているからといって、ただそれだけでクレジットカードや各種ローンの審査でCICの個人信用情報を取得される心配はありません。
なおかつ奨学金の個人信用情報がKSCに登録されるのは、奨学金の支払いを滞納した人だけと限定的ですので、支払いに遅れることなく支払っていれば奨学金を借りている情報さえもCICにはわかりません。
奨学金を借りているというだけで、クレジットカード会社や各種ローン会社は借入の事実を調査することができないのです。
クレジットカードを作る場合や自動車ローンを契約する場合に情報を見ることができるのはCICとJICCだけで、KSCの情報を見ることができません。
奨学金と同じような教育ローンは銀行や消費者金融でも取り扱っていますが、厳密な意味で言うところの奨学金は民間の金融機関で扱うことはないのです。
したがって奨学金の情報はクレジットカード会社やローン会社はつかむことができませんので、 奨学金を借入することによって返済能力が劣ってしまうのではないか、過剰貸付と判断されるのではないかという心配はありません。
ただし奨学金の返済を滞納した場合は話が変わってきます。
奨学金の情報が登録されるのは金融事故
ここで問題になるのが、前項でご説明した通り奨学金の個人信用情報がKSCに登録されるのは、支払い滞納期間が3カ月以上となった場合です。
滞納期間が3カ月ということは、金融事故扱いされてしまうということで、つまりブラック状態となってしまうことに注意しなければなりません。
個人信用情報の取扱いに関する同意書にも、奨学金を契約している間に3カ月以上返済滞納した場合はKSCに滞納情報を登録する旨が書いてあります。
KSCでは個人信用情報の取扱いとして、返済滞納、代位弁済、強制回収、債務整理などの取引情報に変更があった場合は、5年間情報を登録すると書いてあります。
5年間の起算日は返済滞納を解消した日からですから、返済滞納を続けている限り5年を超えても金融事故扱いとしてKSCに登録され続けるということです。
たとえ返済滞納を解消したとしても金融事故は消すことができません。最低でも5年間はブラック扱いされてしまいます。
しかしKSCに加盟できるのは一般社団法人全国銀行協会の正会員、及び法令によって銀行と同じだとみなされる金融機関、並びに政府系金融機関や信用保証協会、政府系金融機関や信用保証協会から推薦を受けた与信業務を営む法人とかなり限定的です。
上記の文面からもクレジットカード会社やローン会社、消費者金融などはKSCに加盟することができません。
たとえ奨学金の滞納によってKSCに金融事故として登録されたとしても、クレジットカードの契約、並びに銀行を除く各種ローンの契約には関係ないのでは?と思いますよね。
残念ながら信用情報機関はデータの共有を行なっているのです。
奨学金の金融事故はCRINによってデータが共有されている
CRINとはKSC、CIC、JICCの各信用情報機関でデータ共有を行う相互交流ネットワークのことです。
各信用情報機関はそれぞれが持っている個人信用情報のうち、延滞や債務整理などの金融事故、並びにカードの紛失や盗難、同姓同名の別人などの情報を中心にお互いにデータの共有を行なっているのです。
もちろんデータの共有によって個人信用情報も共有されますので、奨学金の滞納によるKSCの情報もCICとJICCにも即座に共有されてしまいます。
クレジットカード会社やローン会社が、それぞれ契約する上でCICから個人信用情報を取得した場合、KSCで奨学金を滞納している事実がばれてしまうわけです。
奨学金を滞納している人は返済能力がない、と判断されるためクレジットカードや各種ローンの契約は難しくなるのです。
奨学金の滞納が3カ月連続していなければ問題ない
奨学金の滞納情報が登録される条件をもう一度思い出してみましょう。滞納情報が登録されるのは3カ月連続して奨学金の支払いをしなかった場合です。
ということは連続2回までの返済滞納でその後解消すればKSCに滞納情報が登録されることはありません。また滞納したとしても飛び飛びであれば金融事故とはならないのです。
もちろん奨学金の滞納をしないことにはこしたことがありません。しかしどうしても返済が難しい場合は連続2回までならセーフと考えておきましょう。
日本学生支援機構は信用情報機関に加盟している
信用情報機関は主にお金に関する契約を行う金融機関が加盟しています。
銀行や貸金業者、クレジットカード会社は3つある信用情報機関のうち最低一箇所に加入することが義務付けられています。
信用情報機関は金銭に関わる信用情報を保有しており、金融機関は信用情報に登録されている情報によって審査を行い、契約するかどうか、契約するとしたらいくらまでの金額なら大丈夫なのかといった調査を行います。
さて奨学金というと日本学生支援機構をイメージしますよね。
日本学生支援機構は経済的困窮にある学生進学を支援し、家庭の事情で勉学する機会を逃さないように授業料の貸付を行っていることはご存じの通りです。
貸付を行っているということはすなわち、信用情報機関に加盟しているということでもあります。事実日本学生支援機構が加盟している信用情報機関は、全国銀行個人信用情報センター(KSC)で、特例的に加盟が認められています。
奨学金を申し込む際にKSCから個人信用情報を収集することはなく、連帯保証人や保証機関との契約によって、奨学金の借り入れが可能です。
つまり奨学金でお金を借りるには審査が必要ないのですね。しかし奨学金の返済が始まると毎月の返済状況がKSCに登録されるようになります。
ですから奨学金の返済を遅れてしまうと、他の金融事故情報と同じようにブラックリストに載ってしまうのです。
奨学金のブラックリストとは
奨学金には給付型と貸与型があり、給付型であれば返済の義務はありません。ところが貸与型の場合は返済義務があるため、一般社会人になってから毎月返済していかなければなりません。
では奨学金のブラックリストとはどういうことを言うのかと言うと、奨学金の返済滞納を連続して3カ月行った場合のことです。
簡単に言えばクレジットカードやカードローンの長期返済滞納と同じで、日本学生支援機構が加盟するKSCには滞納の事実がしっかり登録されてしまうのです。
ではブラックリストに載ることによってどうなるのか、その答えは簡単ですね。
長期返済滞納者は悪質な利用者とみられることから、自動車ローンやカードローン、クレジットカード、携帯端末機器代の分割購入の審査で落とされやすくなります。
奨学金さえもきちんと返済できないのに、カードローンやクレジットカードの返済など信用できないということですね。
ブラックリストの情報は他の信用情報機関にも共有される
日本学生支援機構が加盟する信用情報機関がKSCだけなら、多くの消費者金融が加盟している日本信用情報機構(JICC)や、クレジットカード会社信販会社が加盟しているCICには何ら影響ながないのではないかと思ってしまいますよね。
しかし残念ながら金融事故情報を中心とした重大な情報は、CRINと呼ばれるネットワークシステムによってデータが共有されているのです。
KSCとJICC、及びCICはお互いに情報交流を行い、ブラックリストの情報もどこか一箇所に登録されれば他の信用情報機関にもすぐにデータが行き渡ってしまいます。
よって銀行が加盟する信用情報機関であるKSCの金融事故情報も、JICCとCICに伝わってしまうために前項でご紹介したような、クレジットカードやカードローン、自動車ローンなどお金に関する契約の審査には非常に不利な状況になります。
ほとんどの場合審査に落ちてしまうでしょう。
奨学金の滞納なんて返済すれば消えるでしょう?、とか滞納していてもまとめて払えばブラックリストから外されるでしょう?と甘く見てはいけません。
奨学金の滞納はカードローンやクレジットカードの長期返済滞納と全く同じ扱いを受けるため、たとえ奨学金の返済滞納をすべて支払ったとしても、一度登録されてしまうと5年間は消えないのです。
学校を卒業し社会人になったはいいけれども、自動車ローンが組めないのでは現金購入以外でマイカーを持つことはできませんし、現代生活に欠かせないクレジットカードが使えないのは不便極まりないですよね。
それにブラックリストに載ってしまうだけでなく、返済滞納を解消するまで年10.0パーセントの延滞金が加算されてしまいます。
ブラックリストを消すには返済滞納を解消しよう
奨学金の返済滞納によるブラックリストは返済滞納をしている限り、何年でも信用情報に載ってしまいます。
一刻も早くブラックリストを消すには、返済滞納を解消することです。返済滞納を解消することによってブラックリストに載る期間を最大限短くすることが可能です。
とはいっても長期返済滞納によるブラックリストは、返済滞納解消から5年間信用情報に載ってしまい、なんとなく返済するのが面倒になってきた、返済してもブラックリストから消えないのでは返済するモチベーションが上がらないという声も聞こえます。
しかしながら奨学金の返済を遅れながら支払っていたのでは、たとえ10年経ってもブラックリストから消えることはありません。
仮に大学を卒業して奨学金の返済が始まり、すぐに返済滞納が始まったとすると27歳または28歳までブラックリスト入りです。
ところが返済滞納を解消しなければ30歳を超えても、あるいは40歳になっても住宅ローンも車のローンも組めないのでは悲しいですよね。
少しでも早くブラックリストを消すには奨学金の滞納を返済しなければならないのです。
奨学金延滞後の流れ
奨学金を3ヶ月延滞すると具体的にはどのような流れで請求が行われるのでしょうか?
基本的に日本学生支援機構は3ヶ月の延滞になる前は、通常の請求を行います。
また、この時点では信用情報に登録が行われません。
しかし、3ヶ月の延滞を超えると、通常とは違う手続きになります。
機構が代位弁済請求
日本学生支援機構の奨学金は日本国際教育支援協会という公的機関が保証を行っています。
日本学生支援機構は奨学金の返済が3ヶ月以上滞ると、この日本国際教育支援協会に代位弁済請求を行うことになります。
代位弁済請求というのは、借主に変わって保証している会社や機関が融資残高を債権者に保証することです。
この場合には、返済を行わない奨学生に変わって日本国際教育支援協会が日本学生支援機構へ奨学金の融資残高を保証します。
教育支援協会が奨学生に請求
代位弁済が行われた時点で、奨学生と日本学生支援機構の関係は終了して、債権者は日本学生支援機構から日本国際教育支援機構へと変わります。
このため、代位弁済以後は日本国際教育支援機構が奨学生に保証した金額を請求することになります。
具体的には、奨学生と日本国際教育支援機構が話し合いを行い、返済可能な金額を決めて、その金額を毎月返済していくことになります。
支払えない場合は強制執行
日本国際教育支援機構への返済にも遅れるような場合には、最後は裁判所に日本国際教育支援機構が申し立てを行い、資産の差し押さえなどの強制執行手続きが行われることになります。
強制執行しても返済できない場合には、最悪の場合は自己破産するしか方法がありません。
登録される情報
奨学金を3ヶ月延滞すると、日本学生支援機構に情報を登録しますが、最大3つの事故情報が登録されることになります。
具体的にはどのような情報が登録されることになるのでしょうか?
代弁実行情報
日本学生支援機構が日本国際教育支援機構へ代位弁済請求を行うと、請求を行った時点で、代弁実行情報という事故情報が記録されます。
代弁後完済情報
日本国際教育支援機構が日本学生支援機構へ奨学金の融資残高を保証すると、日本学生支援機構は融資を完済したことになります。
「代位弁済によって奨学金を完済した」という情報である代弁後完済情報が代位弁済後に信用情報へ登録されることになります。
つまり、日本学生支援機構の奨学金を3ヶ月以上延滞し、代位弁済となったら代弁実行情報と、代弁後完済情報という2つの事故情報が信用情報には記録されることになるのです。
強制回収手続情報
代位弁済後に日本国際教育支援機構に対しても返済を行わないと、その後は裁判所に申し立てを行い、資産の差し押さえなどの強制回収手続きになりますが、この際も強制回収手続情報という事故情報が記録されます。
事故から5年〜10年はブラックに
日本学生支援機構の奨学金を3ヶ月以上延滞すると、上記のような事故情報がKSCに登録されます。
最終的に自己破産となってしまった場合には、KSCには事故情報が10年間残りますので、簡単な気持ちで奨学金を延滞しても、最悪の場合には5年から10年間は「どこからもお金を借りることができない」「クレジットカードを作ることもできない」という人生に重大な影響を及ぼす事態となってしまうため十分に注意が必要です。
奨学金が返せないなら債務整理も
どう頑張っても奨学金の返済が遅れてしまい返せない状況が続いているなら、債務整理を検討することも良いかもしれません。
奨学金の連帯保証人が誰になっているのかによっても変わってくるでしょう。親や親戚が連帯保証人になっていれば、奨学金の支払督促が連帯保証人に行ってしまいます。
連帯保証人が保証機関であったとしても、保証期間が日本学生支援機構に対して全額奨学金を立替払いをするため、今度は今まで以上に厳しい督促が待っています。
もちろん債務整理をすれば金融事故としてブラックリストに載るのは避けられません。しかしすでに返済滞納によってブラックリストに載っているのであれば、債務整理したとしてもそれほど違いはありませんね。
仮に奨学金を借りた本人と連帯保証人になっている親が同時に自己破産をすれば、奨学金の返済滞納から逃れることが可能です。
ただし自己破産は立派な金融事故です。自己破産をしてしまうと10年間はブラックリスト入りしてしまいますので、債務整理で自己破産を選ぶ場合は慎重に考えるようにしたいですね。
奨学金が返せないからといってすぐに債務整理するのではなく、金融問題に詳しい法律の専門家と相談し、どのような方法が最も適切な解決方法になるのかアドバイスを受けることが重要です。
奨学金の返済が難しい場合の対処法
せっかく奨学金を借りて学校を卒業したのに、就職した途端に病気やケガで働くことができなくなった、ということや給料が安くてとても奨学金の返済に回せない、または就職浪人になっていると奨学金を滞納してしまうことにつながりますね。
もちろん返済を滞納すれば日本学生支援機構から電話による督促や郵便による督促状が送られてきます。
督促といっても厳しい取り立てではなく、どうすれば返済していくことができるのか具体的な返済スケジュールを立ててもらうことも可能です。
また奨学金が返済できない理由がかなり困難である場合は、返済までの猶予期間を長くしてもらうことや、病気や怪我の程度によっては奨学金の減額も不可能ではありません。
奨学金には救済措置が準備されていますので、奨学金の長期返済滞納となる前に日本学生支援機構へ連絡し、どのような返済方法があるのか相談することから始めてみましょう。
借入だけでは登録されない
日本学生支援機構には奨学金を借りただけではその情報は記録されません。
つまり、返済に遅れがない限りは、奨学金はほかのローンやクレジットカードの返済には全く影響しないのです。
奨学金は他債務とは認識されない
クレジットカードやローンの契約を行うとその契約内容は信用情報へ登録されます。
クレジットカードやローンの審査の際には、信用情報に照会し、「他債務がどのくらいあるか」「その返済状況はどうか」などの判断が行われ、一般的に他債務が多い人は審査で不利になります。
しかし、奨学金は借りているだけでは、その情報は信用情報へ登録されないため、審査を行う側は奨学金の借入があること自体がわかりません。
奨学金の借入自体は、他のローンやクレジットカードの審査の際には他債務としては認識されないのです。
奨学金は延滞がなければ審査で問題ない
信用情報にはクレジットカードや借入金の支払状況も記録されます。
この情報にはたとえ1日の遅れでも「遅れた」という記録がなされ、それだけで審査には不利になります。
しかし、奨学金の場合には3ヶ月未満の遅れであれば、遅れたという情報は信用情報には全く記録されません。
日本学生支援機構の奨学金は、他のローンよりも信用情報への登録が非常に甘くなっています。
このため、くれぐれも3ヶ月以上の延滞は起こさないようにしましょう
こんにちは。
借入のすべて、小林です。
奨学金については国からの要請もあり、本人とリスケした場合異動にはなりません。一括して返済しているとこのとですので心配ないと思いますよ。
奨学金を長期滞納していました。
住宅ローン審査が心配になり昨年まず延滞分を
債権回収会社に支払いその後残りの奨学金も一括で完済いたしました。
心配でしたのでCICを取り寄せたところ、
登録元会社が消費者金融になっており状況は全て「ー」
請求額、入金額は空欄、残債額には金額が書いてあり
返済状況、経過状況、終了状況、保有期限も空欄でした。
5年間残ると言う覚悟はあるのですが終了状況、
保有期限の空欄が気になります。保有期限がない場合
生涯情報は残ってしまうのでしょうか。
また異動の表記がなくてもこれはブラックリストなのでしょうか。
こんにちは。
借入のすべて、小林です。
基本的に知能履歴は5年で消えます。
最終滞納日から5年経過し、その間一切返済遅れがなければ異動情報は消えると思います。
奨学金を3年前に6ヶ月以上延滞しており、信用情報に異動が付いています。それ以降は延滞することなく支払いを続けており、完済まで10年以上あります。住宅ローンを3年後に行いたいと考えているのですが、完済して5年経過するまでは住宅ローンは難しいのでしょうか?15年後となると私自身も50歳近くになり、そうなると年齢的にローンも組めなくなってしまいます。いっその事自己破産して10年待った方が早いのでしょうか?当時の行動を後悔しています。悩んでいます。
こんにちは。
借入のすべて、小林です。
債権譲渡は残念ながら残りますね。これは情報の正確さ、の観点からやむを得ないところです。
滞納してまとめ払い、とのことですが通常3カ月滞納すると、その時点で滞納履歴がキズとなって載ってしまいます。それも滞納を開場してから5年間です。
ただし奨学金の場合、連絡が取れていて、次回時払い日がはっきりしている、と判断されると6カ月まで猶予をもらえることがほとんどです。
詳しくありがとうございます!
債権譲渡履歴も5年は残ってしまうんですね。
まだkscの開示はできてないのですが、
例えば1.2.3月分を滞納し
4月に4ヶ月分まとめて引き落とし
などでも信用情報には
傷がついてしまいますか??
下の方のコメントで
信用情報に乗るのは
6ヶ月以上の延滞したときと記載してあったので
望みがあるのかなと考えてしまいます。
こんにちは。
借入のすべて、小林です。
債権譲渡の履歴はKSCに最低5年間残ります。ですのでそれから年数が経過しており、支払完済していれば情報は消えているはずです。
もし不安がある場合、KSCに情報開示請求すると良いです。手続きは簡単ですら実行してみてください。
なおCICに情報がないことはKSCから共有されなかったためです。基本的にKSCはJICCも含め情報共有に消極的なのです。
住宅ローン検討してますが、
過去に起こした滞納で信用情報に傷がないか心配です。
当時はまだ若く知識もなく
軽い気持ちで何度も延滞しておりました。
最長で4ヶ月分を滞納。
日立キャピタル債権会社からのハガキがきてから
4ヶ月分をまとめて払った記憶があります。
これは信用情報に傷がついてますよね、、、。
奨学金完済後から5年経たないと
消えないでしょうか。
住宅ローンがしばらく組めないこと
妻に申し訳なく思っています。
ちなみにcicには記載ありませんでした。
こんにちは。
借入のすべて、小林です。
申込規約にKSCに対して直接照会するかどうかです。KSCは銀行系、奨学金関連などごく一部で、ノンバンクは加入していません(一部のクレカ会社は除く)。
情報提携歳の記載があるのは「ひな形」です。
ですので、CICに情報開示請求するのが手早いです。
ご丁寧にありがとうごさいます。
ノンバンク系になるとカーディーラーは該当しないなのでしょうか?
ホンダファイナンスやトヨタファイナンスの規約を確認するとCICに登録で後の2つは情報提携の記載があるので共有されていますよね?
こんにちは。
借入のすべて、小林です。
奨学金の異動情報はご存じの通りKSCに登録されますが、KSCの信用情報は他の信用情報機関へ情報共有されることはあまりありません。
ですのでおっしゃる通りCICに事故情報がなかったのでしょう。同じようにJICCにも共有されていないはずで。
よってマイカーローンをお肝がん絵の場合、ノンバック系を選択するのがベストです。そうすればCICとJICCの異動情報のみでの審査となるため審査に通りやすくなるでしょう。
記事、参考にさせて頂きました。
お恥ずかしい話ですが、昨年奨学金で15年以上滞納(その間払ったり払わなかったりを数回)→利息を止めるため裁判申立→和解で成立いたしました。額面では利息含め40万ほどです。
今度、トヨタファイナンスなどのマイカーローンを組みたいので、CICに開示したところ情報は掲載されておりませんでした。また3年前にもJICCに開示しましたが、掲載されておらずでした。
銀行系マイカーローンは落ちたのですが、auじぶん銀行や携帯などの割賦系、銀行系クレジットカードは限度額は少ないものの継続使用出来ています。
KSCにも開示はしようと思いますが、おそらく載るとは思いますが、やはり審査通らないでしょうか?
こんにちは。
借入のすべて、小林です。
その通りです。返済後5年です。
しかし奨学金の滞納で異動情報が登録されるのは通常6カ月滞納した場合がほとんどです。
念のためにCICに情報開示請求してみたらどうでしょうか。KSCは近年CRINでKSCの情報を他信用機関に共有していませんので、あるいはJICC、CICのみの信用情報を取得する金融機関なら、まったく問題
なしですね。
こんにちは。
借入のすべて、小林です。
その通りです。返済後5年です。
しかし奨学金の滞納で異動情報が登録されるのは通常6カ月滞納した場合がほとんどです。
念のためにCICに情報開示請求してみたらどうでしょうか。KSCは近年CRINでKSCの情報を他信用機関に共有していませんので、あるいはJICC、CICのみの信用情報を取得する金融機関なら、まったく問題
なしですね。
記事大変参考になりました。
質問ですが、日本学生支援機構の個人信用情報はいつ消えるかという質問に対し、「一度登録された情報は、延滞中はもちろんのこと、延滞を解消しても一般のクレジットカードと同様に約束どおり返済している人の情報として登録され続け、返還完了の5年後に削除されます。」とあります。
これは延滞解消しても完済+5年経つまでローン等は厳しいということでしょうか。
去年誤って3ヶ月滞納してしまい、すぐに返済をしたのですが、登録はやむ終えないと言われたので、恐らく登録されているのだろうと落ち込んでいるんですが、延滞解消なら1年経ったのでまだ気の持ちようがありますが、完済となると途方もなく。
ご回答お願いします。
コメント失礼します。
記事の方大変勉強になりました。
お恥ずかしい話ですが、私も返済先の口座を途中で変更したつもりでいてそのまま延滞となり、3ヶ月滞納してしまいました。(いつもは電話してきていたので払えてると勘違いしてて、急に登録しますって電話きたので少し揉めましたが…)
ただ、その後すぐに延滞分も支払い、1年くらい経ちます。
この場合、延滞解消してから1年経っていますので、あと4年残ってるという認識で大丈夫でしょうか?
それとも、残債を支払わないと、たとえ延滞解消してるとはいえ、完済+5年経つまでローン等は厳しいのでしょうか。
よろしくお願い致します。
こんにちは。
借入のすべて、小林です。
はい代位弁済したことの登録は行われ2年間保有されます。
こんにちは。
借入のすべて、小林です。
KSCの交流停止とは、KSCの情報を他信用情報機関に溶融しない、という意味ですが、申し込んだ金融機関に銀行グルループがあったのではないでしょうか。その場合だと社内情報として審査対象になったります。
または信用力の低下、返済能力の低下も審査に響きます。
コメント失礼します。
お疲れ様です。
失業により日本学生支援機構の奨学金を3ヶ月以上滞納している社会人です。
現在24歳です。
クレジットカードを作りたいのですが
全く審査に通りません。
KSCはJICC、CICと相互交流を一切やめてしまったと聞いたのですが
滞納情報が共有されているからでしょうか。
2件のカードローン借入があるためでしょうか。
奨学金以外の滞納はないため
自分ではなにがなんだか分からなくなりました。
日本学生支援機構の返済を滞納し
国際教育支援協会の代位弁済となりました。
代位弁済になった以降の
国際教育支援協会への債務は記録されるのでしょうか?
こんにちは。
借入のすべて、小林です。
KSCに信用情報開示請求すれば良いと思ます。学生支援機構が加入している信用情報機関がKSCだからです。
こんにちは。
借入のすべて、小林です。
CICの延滞情報は、少なくとも延滞発生から5年残ります。ですので厳しい審査の金融機関であれば落ちる可能性が高いです。
記事を拝見させて頂きました。
とても参考になりました。
今回JICCとCICの開示を行い疑問が出てきたので、もし分かれば御教授頂けると助かります。
6年前に消費者金融で借りたお金を債務整理しました。2年前に完済しておりJICC.CICを開示してみた所、
完済した情報はJICC.CIC共に載っているのですが、
JICCは事故情報欄は空白の状態で、
CICは異動(債務整理をした際に起きた空白期間?3ヶ月後に延滞解消記録がありました)です。
JICCだけで見ると契約から完済しているだけでブラックリストではないのですが、CICだと同じ契約で6年前の延滞記録が残っている状態です。
このCICの記録は相談してもやはり消す事は難しいでしょうか?
やはりあと3年間(完済から5年)は我慢しないといけないでしょうか?
ご返答ありがとうございます。
凄く参考になりました。
もうひとつご質問なのですが、過去奨学金を2年前に3ヶ月以上滞納した過去があるのですが、
この度CICの個人開示をした際にはCRIN共有情報と書かれたものがなく、奨学金情報も載っていませんでした。
CRIN情報というものは個人開示だと見る事ができず、会社など審査側でないと見る事ができないのでしょうか?
こんにちは。
借入のすべて、小林です。
異動情報は、一般的に完済してから5年という縛りがありますが、KSCの場合、最後に滞納してから5年の考えで大丈夫です。
こんにちは。
借入のすべて、小林です。
はい確かにKSCはCRINの情報共有には積極的ではありません。JICCやCICの情報は取得してもKSCの情報は共有しない、という姿勢です。
ですからKSCでの異動情報が必ずしもJICCやCICに提供されるわけではありません。が、絶対か?となると言い切れない部分もあります。
よってCICに開示請求してから申し込むのが確実です。なおJICCとCICは法律によってFINEで共有されますので、異動情報が洩れることはありません。
こんにちは。
借入のすべて、小林です。
奨学金の情報はKSCに登録されるわけですが、KSCはCRINには積極的ではありません。ですからCICに共有されななかったのだと思います。
CIC開示を行いました。
奨学金を3ヶ月以上滞納していた経歴があります。
Crinなど情報共有された情報を見つける事ができなかったのですが、開示内容には載らないのでしょうか?
記事を読ませて頂きました。
私は以前から奨学金を滞納してしまい、延滞情報がついてしまっています。
質問なのですが、以前その他Web記事で平成27年1月から、KSCは、CICおよびJICCとの延滞情報における相互交流をやめてしまいましたと書いてあるのを拝見したのですが、本当でしょうか?
もし本当であればノンバンク(JICC,CIC)の住宅ローンであれば通る可能性はありますか?
失礼します
以前奨学金滞納を6ヶ月してしまい、2年前には滞納を解消しました。それ以降は支払いをしているのですが、完済するまではKSCに延滞情報は残ってしまうのですか?
こんにちは。
借入のすべて、小林です。
まず滞納した期間が半年から1年以上だと、KSCには延滞情報が登録されます。いったん登録されてしまうと、借金完済まで消えることはありません。
しかし情報を登録するのは加盟業者ですから、きちんと話し合いができているならブラックになっていない可能性もあります。またKSCの情報はJICCやCICに共有されにくい情報ですので、JICC、CICはクリアの可能性も高いです。
CICに対して情報開示請求してみたらどうでしょうか。そうすればブラックかどうかはっきりします。もしブラックでなければKSCに加盟していないノンバンクなら審査に通るでしょう。
初めまして。記事を読ませていただきました。
奨学金を借りていたのですが、就職後、支払い手続きが正常に行われておらず、日本国際教育支援機構の代位弁済となってしまいました。
現在、日本国際教育支援機構とはお話が済んでおりおり、毎月一定額をお支払いさせていただいているのですが、やはりこれは完済までローンなどは難しいでしょうか?
こんにちは。
借入のすべて、小林です。
奨学金の返済遅れが登録されるのはCICではなくKSCです。そしてKSCは他の信用情報機関への情報提供を積極的に行っていません。なおKSC的にはブラックというよりも支払欄にAマークが付されるだけです。
ですので、今後ローンを組むとしてもノンバンクならKSCの情報は見えませんので、あるいは審査に通る可能性も高いです。
奨学金の返済が連続ではなく、不定期に3回ほど滞ってしまいました。ブラックリストに載りますか( ; ; )?
こんにちは。
借入のすべて、小林です。
奨学金で異動情報がなければ、ブラックではありませんので借入できると思いますよ。万全をつくすならディーラーローンでしょうけど。それを判断するのは情報開示請求してからですね。
こんにちは、お忙しい中小林さんの対応にはいつも感謝してます!
そおなんですね!ありがとうございます。
何故この様な事をお伝えしてるのかと言いますと来年2月に車の購入を考えています。そんな中で自分自身の親が大変困難で奨学金が疎かになってしまったのば自分が悪いのは承知です。
私自身の収入は公務員で年収430万勤続年数3年8ヶ月と言った感じです。
奨学金の前科がある以上信用金庫系の所でも借入は厳しいでしょうか?
こんいちは。
借入のすべて、小林です。
情報開示を行ってもCICには何も登録されませんので安心してください。
返信ありがとうございます^^
日本学生支援機構の方にも確認をとった所ブラックリストや異動等の登録はしていないとお伝えされました、それでも不安である為明日CIC窓口までいき情報開示を行いたいと思います。
※開示を行った際にもしもブラックリストに載っていたら携帯分割などと同じような記載方法でそこに異動と書かれているのでしょうか?
こんにちは。
借入のすべて、小林です。
結論から申しますと2019年12月から5年間はブラック情報が消えませんので、銀行系ローン、銀行系クレカの審査には通りにくいです。
なぜなら日本学生支援機構は信用情報機関KSCに加入しているため、返済滞納の情報が登録されてしまうからです。
さらに一般論としてKSC、JICC、CICはそれぞれ情報を共有しているため、ノンバンク系のローン、クレカの審査にも通りにくいと言われています。しかし近年KSCのブラック情報はJICC、CICに情報共有されていないケースが多々ありますのでノンバンクでの審査ならあるいは通る可能性がありあす。
こればかりは申し込んでみないと何とも言えません。
もしも事前にブラック情報がCICに共有されているか事前にお知りになりたいのでしたら、CICに情報開示請求してみましょう。そうすれば審査に通るか、ある程度判断できます。
はじめまして!
内容は奨学金の返済が2018年12月の時点で困難になりそこから猶予申請を行い半年後結果がでて不承認そこから子供が生まれて、再度猶予申請するも2019年11月不承認通知が来て延滞と月払い合わして2019年12月に1年分の一括支払いを行いました。
この場合の条件でも各種機関に登録されて、クレジットやローンなどは組めなくなるのでしょうか?
教えて頂けると幸いです!