ブラックでも借りれる学生ローンはない?
奨学金の滞納や携帯電話料金の滞納を繰り返すと金融事故扱いされてしまう場合があります。学生に多いブラックの典型ですね。
ブラックになったおかげでどこからも借りることができないとなっても、どうしてもお金を工面しなければならない状況はやってくるものです。ブラックでも借りれる学生ローンはないか必死になって探しても見つけることはできませんよ。
- 執筆者の情報
- 名前:梅星 飛雄馬(55歳)
職歴:地域密着の街金を30年経営
ブラックでも借りれる学生ローンはない
学生でも友達との飲み会やサークル活動などでお金が足りなくなる場合がありますよね。
あともうちょっとでアルバイトの給料日なのにどうしても3万円足りない、5万円足りないなど今日中にお金を工面しなければならない場面は起きてしまいます。
それなら学生ローンでお金を借りれば良いのではないか、友達も利用していることだし5万円くらいなら借りたとしてもすぐに返済できるなど、まだ社会人にもなっていないのにお金を借りるというのもあまり感心しませんね。
しかし学生ローンに申し込んでみるもののなぜか審査に通らない、ということも珍しいことではありません。
消費者金融に理由を聞いても教えてくれないし、どうすれば良いのか頭を抱えてしまうこともありますよね。
学生はカードローンについての知識があまりないため、インターネット上で流れる噂や評判の「消費者金融は審査が甘い」という噂を簡単に信じてしまいます。
消費者金融は必ず信用情報機関から個人信用情報を取得して、お金を貸しても大丈夫なのか、お金を貸すとしたらいくらまで貸すことができるのか必ず審査をします。
個人信用情報に金融事故情報が載っているとブラック認定されてしまい審査に通ることはありません。
つまりブラックでも借りれる学生ローンはないのです。
ブラックだとなぜ借りれないの?
学生ローンを扱う消費者金融はブラックの学生にお金を貸すことはありません。
なぜブラックだと借りれないのか、それは契約が無担保無保証だからです。担保も入らなければ保証人もいらない、本人だけの信用力だけでお金を借りる契約です。
学生本人が返済できない状態となっても、親に請求することはできません。誰も借金の立替払いをしてくれないのです。
そうなると必然的に学生本人の信用力が重要になるわけです。
信用力がどのくらいあるのか審査するのが信用情報機関に登録されている個人信用情報ですね。
信用情報機関ってなに?
信用情報機関とははお金に関する取引履歴を保存している機関で、消費者金融に限らずお金を貸し出す銀行やクレジットカード会社が加盟しています。
お金に関する取引履歴は各金融機関が信用情報機関に登録し、借入申込者から申し込みがあると必ず各金融機関は加盟している信用情報機関から個人信用情報を取得します。
なお信用情報機関は3つあり、業務形態によって加盟する信用情報機関が異なりますが、信用情報機関はそれぞれお互いに情報交流を行なっており、とくに金融事故関係の情報は必ず共有されます。
学生ローンで借りるのは今回が初めてなんだけどという場合でも、多くの消費者金融が加盟している日本信用情報機構(JICC)は、銀行が加盟している全国銀行個人信用情報センター(KSC)や割賦販売業者やクレジットカード会社が多く加盟しているCICと情報交換を行っているのです。
情報交換を行っているためどこか一箇所の信用情報機関に金融事故情報が登録されると、他の2機関にも速やかに情報が流れるのです。
奨学金や携帯電話料金の支払いでブラックになる?
お金を借りるのが今回が初めてでも奨学金の返済状況はKSCに、携帯電話料金の支払いや各種ローンの支払い状況はCICに登録されます。
返済滞納が3カ月を超える場合や、たとえ1日の返済遅れたとしても一年間のうちに数回支払い遅れを繰り返してしまうと金融事故として登録される場合があります。
もちろん自己破産や任意整理などの債務整理をすれば金融事故になることは当然ですが、たった一日の支払い遅れても金融事故となってしまうことがありますので注意が必要ですね。
学生がお金を借りる場合って審査に落ちる最も多い理由が、携帯電話料金の支払い滞納です。
携帯電話料金には携帯端末機器代が含まれていることがほとんどですよね。
携帯電話キャリアの契約は各携帯電話会社だとしても、携帯端末機器代の分割は割賦販売業者やクレジットカード会社が行なっているのです。
携帯電話料金の支払いに遅れるということは、携帯端末機器代のローンの支払いが遅れているのと同じですよ。
割賦販売業者やクレジットカード会社は携帯電話料金の支払いに遅れれば、その情報はCICに登録され、金融事故となった場合は消費者金融が利用するJICCにもわかってしまうのです。
返済滞納による金融事故は学生ローンを扱う消費者金融にとっても悪い情報です。
お金を貸しても返済期日までに入金してくれないのではないか、しょっちゅう返済遅れを繰り返してしまう可能性が高いと判断してしまうのですね。
社会人でも学生でも審査内容は同じ
学生だからといって特別扱いされることはありません。
学生ローンだとしてもお金を借りることには変わりはないわけですから、消費者金融も社会人と同じように審査を行います。
審査の段階で金融事故起こしたブラック情報があれば、審査に通ることはありません。
とくに学生は継続安定した収入という点で社会人よりも劣っているため、比較的審査が甘いと言われている学生ローンでも契約できない事態が発生するのです。
学生証と保険証だけで借りれる広告につられない
学生ローンを扱う消費者金融は、学生証と保険証があれば借入申し込みができるとしていますね。
もちろん運転免許証があれば良いのですが、学生のなかにはまだ運転免許証を持っていない人もいますので、本人確認書類として顔写真がついた学生証と親元を特定できる保険証があれば本人確認書類としては十分なのです。
学生ローンの審査が甘いと言われる理由は、学生は親の扶養に入っていることで身元を特定でき、学生証があればどこの学校に通っているのかすぐにわかるからですね。
また学生が借りれる金額は10万円未満の場合が多いため、万が一連絡が取れなくなったとしても親元に連絡を入れれば代わりに返済してくれるのではないか、という期待もあるのでしょう。
とにかくインターネットの情報サイトで、学生ローンは学生証と保険証だけで借りられるくらいに審査が甘いという広告につられてはいけません。
必ず信用情報機関から個人信用情報を取得しますので、既にご説明の通り金融事故を起こした情報が残っていれば審査に通ることはないのです。
ブラックなら親から借りるのが安全
学生が騙されやすいのは闇金ですね。
・ブラックでも融資可能
・電話一本即日融資
・審査に不安のある人でも相談してください
どこからも借りることができないとなると、個人間融資掲示板やブラックでも融資してくれるところはないかと探してしまいますよね。
学校の正門付近でチラシを配っている業者は、闇金である可能性が高いです。チラシに審査に不安がある人でも相談してください、のような文言がある場合はとくに注意が必要です。
闇金被害に遭わないためにも、どうしてもお金が足りなくなったら、多少小言を言われたとしても親に頼んでお金を借りるほうがよほど安全ですね。
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