収入証明書なしでも増額できる?
増額しようと思ったけど、収入証明書を用意するのは面倒だという人は多いと思います。
今回は収入証明書がなくても増額できるのかということや、増額のやり方や難易度について見ていきたいと思います。
収入証明書はどんな時に必要?
収入証明書は、金融機関が貸せるか判断する時の重要な書類の1つです。
とはいえ、多くの人が利用する大手では、収入証明書を確認する手間を減らすために一定の基準以下の場合はこの書類を提出しなくて良い事になっています。
その基準とは、希望する借入額が50万円以下で、他社との借入金額をあわせても100万円以下になるかどうかというものです。
これはは法律で定められているものなので、消費者金融では基本的にこの基準で運営されています。
ただ、銀行のやっているカードローンの場合はこの法律に縛られないため、収入証明書の提出が求められる基準の希望額が100万円であったり300万円であったりするところも多いです。
つまり、他社で借りていなければ、基本的に増額後の枠が50万円に収まる範囲の増額であれば収入証明書はいりません。
ただ、必要ないとされる額であっても、収入証明書を提出しておいたほうが増額の審査に通りやすくなるという話もあります。
増額するときのやり方
増額する時は自分が契約しているカードローン会社に電話するのが一般的です。
電話して、増額したい旨を伝えれば審査に移ってもらうことができます。
ただ、電話以外でもホームページの会員用ページや自動契約機などから申し込むことができます。
申し込んだら、あとは審査結果を待つだけですが、増額する枠によっては前に述べたように収入証明書が必要となることもあります。
審査にはどのくらい時間がかかる?
増額の審査にどのくらいの時間がかかるかですが、収入証明書を必要としないくらい少額の場合は基本的にその日のうちに結果がわかります。
しかし、土日祝日や夜に申込んだり、以前と勤め先が変わっているような場合は審査の結果が翌日以降になることがあります。
また、審査している上で問題が発生した時は時間がかかってしまうので、数日たった後に審査落ちという連絡が来ることもあるようです。
なので何か問題が起こることを考えると、急ぎでお金が必要なときに増額を申し込むのはあまり良くないといえるでしょう。
増額の案内
人によってはカードローンの会社から増額に関する案内が届くことがあります。
実はカードローン会社は借りた人の返済状況や信用情報の変化を一定期間ごとに確認しています。
これはその人の状況が変化して返済能力に支障が出るようなことが起こっていないか確認するために行っています。
この時にこれ以上貸しても大丈夫そうだと思ってもらうことができた場合は、メールや手紙などで増額の案内が届きます。
案内が届いたからと言って必ず審査に通って増額できるというわけではありませんが、届いた場合は増額できる可能性があるということです。
増額を申し込むタイミングは?
増額をするかどうかを金融会社が判断するときに、判断基準の1つとして申込者の実績というのがあります。
実績というとあまりイメージが湧かないかもしれませんが、申込者がきっちり返済してくれているかといった利用状況のことです。
カードローンを作ってからあまり時間が経っていないときに増額を申し込むと、利用期間が短くて実績が足りないと判断されて審査に通りにくくなります。
この必要な期間は最低でも半年以上と言われています。
なので増額は、カードローンを作って半年以上経っていて、そこまで急ぎでお金が必要というわけでもないときに申し込むのがいいでしょう。
例外としては、カードローンを作る際に金融会社からここまで借りれると言われた限度額よりも低い額で契約していた場合、その提示された額までの増額は問題ありません。
増額の審査は厳しい?
増額というと既に一度審査に通って契約した人がするものなので、審査は通りやすそうなイメージがある人も多いと思いますが、実際はどうなんでしょうか。
ここからは審査の内容について見ていきたいと思います。
延滞をしていないか
まず大事なのが過去に延滞をしていないかということです。
過去に延滞を繰り返していたり、直近の半年で延滞をしていたりするときちんと返済してくれない人と判断されて審査に落とされます。
このときに信用情報も確認するため、他社で借りている分を延滞しているような場合も審査に通るのは厳しいでしょう。
また、過去数年の間に他社で契約違反などの理由でトラブルを起こして、金融会社の側から強制的に契約を解除された場合も厳しいです。
カードローンは担保などをとらずに信用だけで貸していることもあり、この延滞していないかどうかは非常に重要視される項目です。
他社から借りていないか
審査でもう一つ重視されるのが他社から借りているかどうかです。
銀行以外の金融機関は貸す際に、利用者の借入額の総計が収入の1/3以下に収まるように貸さなければならないという法律の規制があります。
これを超えると金融機関に罰則が課せられてしまうので、超えないように慎重に貸していくことになります。
銀行の場合は罰則はないものの、きちんと返済できるのが収入の半分以下までといわれていることから、収入の半分をこえるような貸付はしてくれません。
なので、もし他社で大きな金額を借りていたり、実際に借りてなくても借入の枠を持っているような場合は増額することが難しくなります。
また、金額も大事ですが、他社から何件借りているかということも大事です。
会社によっても明確な基準は異なりますが他に複数社から借りている場合は、審査に通るのが厳しいと言えるでしょう。
複数社から借りている状況は余程お金に困っているか、きちんとお金の管理ができていないと判断されて、審査で大きなマイナスとなります。
在籍確認の電話はくる?
カードローンなどの審査で必ずと言っていいほど行われる在籍確認ですが、増額の際は基本的に行いません。
既に最初に契約したときに在籍確認をして、きちんと働いていることを確認しているため、改めて確認する必要がないからです。
ただ、勤務先が変更した場合は行うので、その場合は申込みのときに変更の旨を伝えておくといいでしょう。
転居や転職などの情報の変更は金融機関に伝えておかないと、審査のときに疑われる原因となってしまいます。
また、転職などの直後はまだ仕事が安定していないと判断されて、審査に落とされることもあるので、できれば転職直後の申込みは避けるようにしましょう。
増額審査のリスク
さて、実は増額の審査には少しリスクがあります。
リスクとは増額の申し込みをしたのに稀に減額されたりすることがあります。
これは、申込んだときよりも返済能力に関する事柄が悪化していた場合に起こります。
例えば、他社からの借入額が大幅に増えていたり、収入が減っていたりと言った変化です。
基本的には年収の1/3以下という制限に引っかからなければ減額はありませんが、こういったリスクがあることは知った上で申込みましょう。
他社で借りれば収入証明書不要?
増額の審査は結構しっかりとしていて、そこまで緩いものではありませんでした。
そこで増額以外で借りる金額を増やす方法として、他社から借りるという方法があります。
もし今借りているのが50万円以下であれば、他社から借りることで収入証明書を用意しなくても50万円まで借りることができます。
収入証明書なしで今よりも多く借りたいという人にとっても他社からの借入はメリットが大きいでしょう。
ただし、デメリットとして、借りている件数が増えると今後の審査で影響するということや返済の期日がバラけて返済を忘れやすくなることなどがあります。
返済の回数が増えて無駄に手数料などがかかってしまうということもあり、必ずしも他社から借りることは勧められません。
とはいえ、一時的な利用であれば便利なのも事実なので、自分の向いていると思う方で申し込むと良いでしょう。
まとめ
収入証明書無しで増額することは可能です。
ただ、もともと借りている額が少額で増額した後が基本的に50万円以内に収まることが条件で、多く借りたい人には少し厳しい所もあります。
他社から借りれば全体で借りている額が100万円以下に収まる範囲までは収入証明書なしで借りることができるので、増額してもらうよりも大きい額を借りられます。
とはいえ、他社から借りることにもデメリットはあるので、自分の目的にあった方を選ぶのがいいでしょう。
また、借りられるからと言って枠を増やして借りすぎてしまうと、借金から抜け出せなくなることもあるので、借りる額を計画的に余裕を持って返せる範囲に留めておくことが大切です。
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※₁お申込み時間や審査状況によりご希望にそえない場合があります。
※お借入れ総額により収入証明書(源泉徴収票等)が必要です。