リウマチ治療費が高額で払えない！そんなあなたが知るべき情報まとめ

日本は国民皆保険制度ですので、諸外国と比べると比較的医療費が安い国です。

しかし、治療が長引く場合や治療内容によっては、生活を圧迫するほどの高額な医療費がかかることもあります。

例えばリウマチは、治療が長引き、なおかつ治療費が高額になりがちな疾病の1つです。

痛みが強く心身ともに苦痛を与えることも、リウマチならではの悩みとなるでしょう。

今回は、リウマチ治療における高額な治療費の対処法など、困った際に知っておきたい情報についてご紹介します。

今回ご紹介するのは、以下の方に参考になる記事です。

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関節リウマチ患者が利用できる支援制度

関節部の痛みや神経痛などを総称する「リウマチ」は治療が長引きがちな疾病ですが、関節炎が多発する「関節リウマチ」も、膠原病や悪性関節リウマチ等の指定難病にも発展する可能性がある治療が長引きがちな疾病です。

治療が長引きがちだということは、医療費が高額になる恐れがあるということです。

医療費が高額になるときは、医療費負担を軽減する以下の制度を活用してください。

高額療養費制度

高額な医療費の負担を軽減する制度して代表的なのが、この高額療養費制度です。

この制度は、年収や年齢によって決められた月々の限度額を超過した分だけ払い戻しを受けられる制度となっており、毎月高額な医療費がかかるリウマチの患者さんは特に活用したい制度と言えるでしょう。

もちろん、リウマチに限らず、がんなど高額な手術費用がかかったときなども大幅な払い戻しが受けられますので、短期的に高額医療費が発生したときもぜひ活用してください。

しかも、過去12ヶ月のうちに3ヶ月以上高額療養費制度が適用されたときは、4ヶ月目以降は月々の医療費の上限額が下がるため、さらに医療費を削減することができます。

ただし、申請から払い戻しを受けられるまでにおおよそ3ヶ月以上かかるため、医療費は一時的に立て替える必要があります。

◆　厚生労働省保健局「高額療養費制度を利用される皆さまへ」

高額療養費制度の計算例

具体的に1ヶ月の医療費上限額を計算してみましょう。

世帯年収が600万円で家族全員が69歳以下の家族が、1ヶ月に医療費（窓口で出したお金）として30万円支払ったとします。

医療費は3割負担が原則ですので、実際の医療費（保険適用前の医療費）は30万円÷0.3＝100万円と計算できます。

これを上記の表に当てはめると、医療費の1ヶ月の上限額は87,430円となります。

・80,100円＋（1,000,000円－267,000円）×1％＝87,430円

実際に支払った医療費30万円から上限医療費である87,430円を差し引き、後日、212,570円が高額療養費として払い戻されます。

・300,000円－87,430円＝212,570円

治療用装具支給制度

膝サポーターや弾性ストッキング、コルセット、頸椎装具装具などの治療用装具も、治療用装具療養費制度が適用されると費用が安くなります。

治療用装具を紹介してくれる医療機関で、かならず治療用装具療養費制度の申請方法について尋ねてください。

◆　厚生労働省「治療用装具療養費について」

障害者福祉制度

関節リウマチが悪化し、障害者手帳が交付されると、住民税課税世帯の場合、入院費は1日あたり1,000円（1診療機関につき1ヶ月で14,000円が上限となる）、通院は1日あたり500円が上限となります。

入院時の食事代や差額ベッド代、予防接種等の料金は障碍者福祉の医療費助成制度は適用されません。

対応は自治体によって異なりますので、お住まいの市区町村役場にお問い合わせください。

介護保険制度

リウマチにより、日常生活に支障をきたす人も多いでしょう。

介護保険が適用されると、1～3割の負担で入浴介助や訪問介護などの介護サービスを利用できます。

◆　厚生労働省「公的介護保険制度の現状と今後の役割」

社会保険の給付金

高額な医療費が必要となった際に利用したい高額療養費制度や高額療養費貸付制度についてご紹介しましたが、必要となるサポートはこれだけでは足りないはず。

特に困るのが、病気によって仕事を休まなくてはならない状況になった際の生活費だと思います。

リウマチは関節の痛みから仕事が困難になる場合もあり、中には仕事を辞めざるをえない状況の方もいることでしょう。

辞めないにしても、休職など一時的に給料が出ない状況に追いやられる可能性だってありえます。

そんな給料の発生しない休業の際に頼もしい支援が、ここで紹介する傷病手当金制度です。

傷病手当金制度

傷病手当金制度は、社会保険に加入している人が利用できる給付金制度です。

3日連続を含む4日以上にわたって休業し、その期間の給料が発生しない場合に、傷病手当金制度が適用されて、本来の給料の６割程度の手当てを受け取れます、。

対象者に限りがあるものの、長期的に休業せざるを得なくなった場合などにとても心強い支援となっていますので、該当の場合は加入の健康保険組合に確認してみましょう。

こんばんは🍀

先日、退職後の傷病手当金が
無事 支給されていました💡
お金の不安も大きかったので
とりあえずホッとしています。
アドバイスくださった皆さま、
ありがとうございました(*^^*)

最近寒くなってきましたので、
暖かくしてお過ごしください♪

— moca (@mocataro415) 2018年11月19日

傷病手当金も、申請してから給付されるまでに数ヶ月かかりますので、「本当に受け取れるのだろうか」と不安になるかもしれません。

しかし、きちんと条件を満たして手続きをしていれば、かならず受給できます。安心してお待ちくださいね。

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リウマチの医療費が免除・補助されるケース

悪性関節リウマチや膠原病によるシェーグレン症候群等の指定難病に罹患した場合は、通常の医療費助成とは異なる難病医療費助成制度が適用されます。

難病医療費助成制度が適用されると、高額かつ長期療養中の場合は1ヶ月の医療費上限額が0～20,000円（世帯所得によって異なる）になりますし、高額かつ長期療養中でない場合も1ヶ月の医療費上限額が0～30,000円になります。

高額療養費制度が適用されるよりも助成額が大きくなりますので、指定難病と指定されたときは、速やかに登録手続きを行ってください。

なお、難病医療費助成制度の適用期間は1年です。

治療期間が1年を超えるときは、担当医の診断を受けた上で、登録更新手続きを忘れずに実施してください。

◆　難病情報センター「指定難病患者への医療費助成制度のご案内」

悪性関節リウマチ

悪性関節リウマチは、指定難病の1つです。

関節リウマチの患者さんの約0.6％が悪性関節リウマチと診断されますが、男性よりも女性がかかりやすく、60歳代に発症することが多いという特徴があります。

基本的には入院治療が必要となり、抗リウマチ薬や生物学的製剤を投与して、関節部の炎症を取り除きます。

シェーグレン症候群

臓器病変を伴う全身性の免疫疾患の中でも、涙腺と唾液腺に異常が見られる疾病をシェーグレン症候群と言います。

関節リウマチや膠原病の合併症としてシェーグレン症候群が発症することもありますし、シェーグレン症候群単体で発症することもあります。

関節リウマチの患者さんのうち約20％はシェーグレン症候群とも言われており、男性患者よりも女性患者が圧倒的に多い（1：約14）ことも特徴となっています。

高額な治療費用が払えない時の貸付制度

高額療養費制度も治療用装具療養費制度も、申請してから払い戻しが実施されるまでに3ヶ月ほどかかります。

そのため、一時的に高額な医療費や装具代を立て替えることになります。

ご家庭によっては、立て替えるお金もないということがあるかもしれませんね。

ですが、心配は不要です。

高額療養費貸付制度を利用すれば、立替金を貸してもらうことができるのです。

高額療養費貸付制度

高額療養費貸付制度は、高額療養費制度で払い戻される予定の8割程度のお金を無利子で貸してくれる制度です。

医療費の一時負担が難しいときには、嬉しい制度と言えますよね。

ただし、貸してくれるのは払い戻し金の8割程度ですので、立替金のすべてを借りることはできません。

若者には「高額療養費事前申請」と「高額療養費貸付制度」って呪文を教えておくよ。覚えておくんだよ。

— 宮永しひろ❄ (@_4hiro) 2017年1月29日

公的支援制度については、「知っていること」が非常に重要になります。

お得な制度があっても、知らなければ申し込むことができませんので、結局、国民としての恩恵を受けることができないのです。

高額療養費の還付を受ける前には医療費そのものを立て替えなければいけませんが、高額療養費貸付制度を利用すれば、無利息で不足分のお金を借りられます。

万が一のためにも、呪文のように唱えて、忘れないようにしてくださいね。

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関節リウマチの治療費はいくら？

高齢化が進む背景には、高度に発展した医療技術の進歩があります。

寿命が伸びたということは良いのですが、病気の状態のまま何年もの時間を過ごさなくてはいけないという新たな問題が生じてきました。

病気の状態が長く続くと、心身ともに苦痛を味わうだけでなく、患者の金銭的負担も莫大なものになってしまいます。

長期化しやすい疾病の中でも、リウマチや関節リウマチは比較的患者が多く、高額な治療費に悩んでいる人も多いと予想される疾病です。

リウマチや関節リウマチの治療費は、どの程度かかるのでしょうか。

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注射費用や薬代

抗リウマチ薬を適宜、経口投与あるいは皮下注射する治療法が一般的です。

症状や体質によって合う薬が異なるため、薬価が高い抗リウマチ薬が選択される場合は、「1本3万円の注射」や「1回5,000円の内服薬」など、高額な医薬品代がかかってしまうことになります。

日本の医療機関で選択されることが多い関節リウマチの薬の値段をいくつか紹介します。

通院代

リウマチ治療にかかる費用は、医薬品代だけではありません。

診察費や初診代、処置費といった医療費だけでなく、病院に通院する交通費もかかります。

ご自宅の近くにリウマチ治療に適した病院があれば良いのですが、往復だけでほぼ1日かかってしまう医療機関に通院している方もいらっしゃるでしょう。

休職の何がやばいってお金無くなるからやばいんだ！傷病手当も出るの遅いし！！通院費でお金無くなるし！！ちくしょう！！！

— しの (@shinoco722) 2018年12月4日

収入がないときの通院費は痛いですよね。

しかし、公共交通機関の運賃や特定の事情のときのタクシー代は、医療費控除の際に申請できます。

面倒がらずに領収書を残しておくようにしましょう。

税金を減らせる医療費控除

税金を減らすことができるなら、家計にも少し余裕が出ますよね。

医療費として支払った金額（健康保険適用後の金額）が10万円を超えるとき、あるいは年収の5％を超えるときは、超えた分の金額を「医療費控除」として申請でき、所得税額を低減させることができます。

ただし、出産育児一時金や民間医療保険金などで支払われた金額は「医療費控除」の対象とはなりませんので、計算するときにご注意ください。

• 総所得金額が200万円以上の場合
  ：医療費として支払った金額－医療費補助や保険金－10万円＝医療費控除
• 総所得金額が200万円未満の場合
  ：医療費として支払った金額－医療費補助や保険金－所得金額の5％＝医療費控除

確定申告をしよう

一年間の医療費が上記の額を超えるときは、医療費控除を申請して、所得控除を受けましょう。

医療費控除は確定申告で申請することができますが、勤務先で手続きをしてくれることもありますので、年末調整のときに庶務課で相談してください。

なお、通院にバスや電車などの公共交通機関を利用したときは、交通費も医療費控除に含めることができます。

また、公共交通機関が利用できない病院に通わなくてはいけないときは、タクシー代も医療費控除に含められることもあります。

こまめに領収書と集め、税金を減らすようにしましょう。

生活が困難なら生活保護の検討を

様々な制度や医療費控除などについてご紹介しましたが、もしこれらを活用しても生活が困難な場合は生活保護の検討が必要かもしれません。

生活保護は生活に必要な資金援助などがメインに思われがちですが、実は医療サービスにおける本人負担が0になる医療扶助などのメリットが存在します。

特にリウマチの場合だと、職種などによっては症状から働けないほど悪くなっている場合もあるでしょう。

そのような場合は、生活扶助や医療扶助はとても魅力的な支援ではないでしょうか。

生活保護の審査は厳しい

ただし、生活保護を受けられる基準は厳しく、資産などがある場合は基本的に難しいと思われることから、受けられる方はほんの一部かもしれません。

それでも、病気から仕事ができず生活と医療費に困っている場合は十分対象となり得るので、もし該当しそうな場合はお住まいの市区町村役場に相談してみてはいかがでしょうか？

帰宅したら生活保護の弁明書なる物が届いていた。月10万で健康的で文化的な人間らしい生活無い事については却下するとか審査請求を却下とか書いてある。じゃあ月々10万位のお金で生活してみろよ‼️って思う。

— 山田 有里子 (@yamayuri05071) 2018年11月24日

生活保護は審査が厳しく、しかも、審査期間が長くかかります。

審査のために大量の書類も提出しますので、「審査に落ちた」という連絡をもらうと大きなショックを受けてしまいますよね。

一時的な備えとして

今回はリウマチ治療における負担を少しでも軽減できる方法についてご紹介しましたが、基本的に国の支援がメインとなっており、該当にならない場合は受けられないものも存在しております。

特に高額療養費制度に関しては、かなりの金額を医療費として出してからでないと適用されないため、リウマチの悪化を防ぐ初期治療において活用できない可能性も大いにあります。

医療費が家計を圧迫しているけれども、医療費支援制度が適用されるほどには医療費が高くないときは、民間貸金業者のカードローンで一時的にお金を工面するのはどうでしょうか。

消費者金融なら即日融資が可能

銀行系の大手消費者金融カードローンなどでは即日融資が可能ですので、今すぐお金を支払わなければいけない状況でも充分に対応できます。

あまりに便利な一面から、必要以上に借りすぎたり利息が高くなってしまったりすることもありますが、様々な支払いが重なった場合などの備えとしては優秀と言えます。

急に出費が増えた場合などの金策として、カードローンの存在を覚えておくようにしましょう。

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専門家の相談を！

リウマチ治療の場合に知っておきたい情報についてご紹介していきましたが、この他にも病状や置かれている状況によって知りたい情報は変化するものです。

そのため、実際に困っている患者さんにとっては、この記事でご紹介した情報が役に立たない場合もあると思います。

医療ソーシャルワーカーに相談しよう

そんな時は一人で悩まず、かかりつけの医療機関にいる医療ソーシャルワーカーなどの専門家にまずは相談することをお勧めします。

医療ソーシャルワーカーとは、患者さんの経済的な面であったり心の部分など、病状以外の面で問題を解決するように援助する専門家のことです。

この記事で特にお伝えしたい経済的な負担を軽減する面に関しても、医療ソーシャルワーカーの業務内容の一つとなっているので医療現場の知識や経験からあなたにあった対策を期待できます。

中小規模の医療機関では医療ソーシャルワーカーがいないこともありますが、その場合は、市区町村役場に出向き、医療費負担軽減について相談してください。

何事も備えが大切！

今回は、リウマチ治療を中心に、治療費が払えない場合の知っておきたい情報についてご紹介しました。

基本的に支援制度がメインとなりましたが、これらの制度も万能とは言えず、中にはあまり負担が軽減できなかったなんてこともあると思います。

また、最後に様々な出費に対する備えとしてご紹介したカードローンに関しても、利息が必要となったり必要以上に使いすぎたりしないように注意することが多々あります。

困ってから対策をするようでは選択できる方法も狭まってしまいますので、あらかじめ医療保険に入っておくなどの何らかの備えをしておくことが一番大切でしょう。

一人で悩むと行き詰まってしまいますので、まず最後にご紹介したような専門家に相談し、ご自分にあった治療プランを見つけてください。