歯列矯正の費用が払えない時は分割払いにする
歯並びにコンプレックスがあると気になってしまいますよね。
しかし、歯列矯正は自由診療なので治療費が高額になります。
矯正の治療費を一度に支払えない場合の、分割払いの方法を確認しましょう。
この記事はこんな人にオススメ
- 歯科矯正のときに使えるローンを知りたい
- デンタルローン以外で分割支払いができる方法を知りたい
- 歯科矯正の支払いが途中でつらくなった場合の対処法を知りたい
記事の目次
歯科矯正が分割で払えるデンタルローン
デンタルローンとは、借入資金の使用用途が歯科治療と決まっているローンです。
歯科治療における、精密検査やインプラントの費用、または金融機関によっては、歯のホワイトニングなど、歯科にかかる費用に利用できます。
では、デンタルローンはどこで申し込みできるのか、詳しく解説します。
歯科医院が窓口のデンタルローン
歯列矯正をする歯科医院は、病院が申し込み窓口になり、個人にデンタルローンを紹介してくれます。
デンタルローンは信販会社の歯科治療費専用のローン商品で、金利が年5%~年9%と、クレジットカードの支払いや他のローンより大幅に低く設定されています。
歯科医院によっては、ローンの金利を医院が負担するケースもあります。
デンタルローンがある信販会社はセディナ、ジャックス、オリコ、アプラスなどで、医院によって契約している信販会社が異なります。
信販会社 | 融資限度額 | 金利 | 返済期間 |
---|---|---|---|
セディナ | 5万円~300万円 | 年7.8%~11.8% | 最長5年 |
オリコ | 10万円~500万円 | 申し込む歯科によって違う | 最長5年 |
ジャックス | 500万円 | 年4.5% | 最長7年 |
新生銀行アプラス | 500万円 | 申し込む歯科によって違う | 最長7年 |
金利は公表されていないものもありますが、歯科医院によって金利が違います。
審査の内容によってはこれより高い金利(6~9%)が提示されることがあるので注意してください。
デンタルローンの申し込みの流れ
医院や信販会社によって多少の違いがありますが、おおよその流れは次のようになります。
費用の見積もり | 診察・検査によって治療費の概算を見積もる |
---|---|
ローンの申込み | 歯科医院で申し込み用紙に記入する または、医院で申込みコード番号を聞いてwebで申し込む |
信販会社から電話確認 | 申し込み内容について信販会社から確認の電話が入る |
審査結果の通知 | 信販会社から電話またはメールで審査結果が知らされる 早ければ翌日、遅くても数日後に通知があります |
契約 | 自宅に送られた契約書に記入して医院に提出 |
借入れ | 信販会社から医院に借入金を振り込まれる |
治療開始 | 施術・治療の開始 |
ローンの返済 | 返済の開始は、商品によっては半年ほど遅らせることができます |
未成年者、学生、主婦が治療をするときは、世帯の生計を支える人の名義で申し込みます。
金利を歯科医院が負担するケースもある
歯科医院によってはローンの分割手数料(金利)を医院が負担するところがあります。
分割回数が大きい場合は、36回払いまでの金利は医院が負担するなどのケースが多いようです。
セディナが提供している、「スマイルラインのデンタルローン」という商品は、医院の金利負担を商品内容に組み込んだローン商品です。
このローンがある医院なら、患者は36回までの分割手数料がゼロになり、支払い回数42回以降は年3%の金利負担で分割払いできたのです。
患者にとってはたいへんメリットが大きいローンですが、金利分が治療費に上乗せになっているのでは? と疑ったりすると何とも言えなくなりますね。
デンタルローンの支払いは何回まで分割可能?
歯科矯正に利用できるデンタルローンですが、支払い回数は何回まで選べるのか気になりますよね。
今回はオリコのデンタルローンである、「デンタルあんしんサポート」を例に解説します。
オリコのデンタルローンで返済シュミレーション
オリコが提供しているデンタルあんしんサポートの、利用できる分割支払い回数は、歯科医院によって若干の違いがあります。
通常は6回~64回払いの範囲で指定できますが、歯科医院によっては6回~84回まで選べる場合があるのです。
歯科医院で紹介された、申し込みサイトで確認するか、歯科医院へ問い合わせましょう。
オリコデンタルローンの問い合わせ先
オリコのデンタルローンである、「デンタルあんしんサポート」には、専用の問い合わせ先はありません。
問い合わせる場合は、オリコの各種ローンの問い合わせを受け付けている、クレジットセンターに電話しましょう。
電話だけでなく、WEBでも問い合わせが出来ます。
デンタルローン以外で分割払いにする方法
デンタルローンの審査に落ちた場合でも、歯科矯正は諦めたくありませんよね。
歯科矯正のために利用できる、デンタルローン以外の分割払いの方法をまとめました。
医院独自の分割支払い
歯列矯正は治療期間が2年前後かかるので、歯科医院によっては信販会社を介さない独自の分割払いシステムを採用しています。
医院独自の分割払いは、信販会社の審査がなく分割手数料(金利)がかかりません。
利用者にとってメリットの大きい支払方法ですが、採用している医院はあまり多くないのです。
また、分割回数は12回、24回などで、回数の多い分割にはできません。
医院としてはリスクを避けるために治療期間内に返済が終わる分割回数にしているようで、6回払いや12回払いが限度という場合もあります。
クレジットカードでの支払い後に分割
クレジットカードでの分割は金利が13~15%程かかるので、デンタルローンを組めなかった場合に、検討することをオススメします。
クレジットカードで支払えるのは設定されているショッピング枠の範囲内なので、治療費が100万円を超える場合などは全額の支払いができない場合があります。
デンタルローンとクレジットカードの分割払いでは金利の差が大きいため、まずはデンタルローンに申し込んでみるのがオススメする順序です。
銀行ローンを組んで月々返済する
銀行ローンの金利は申し込む人の収入や信用状況によって低金利になる場合があります。
また、デンタルローンの場合でも、年5%という低金利が設定されるのは、貸付枠が500万円まで認められるようなケースです。
デンタルローンでも、貸出枠が100万円までなら金利は年14.5%、200万円までなら年12%が普通です。
また、歯科医院によって金利が変動しますので、申し込む前に確認は必ずしましょう。
カードローン
一時的に歯科矯正費用を用意するなら、カードローンを利用するのも一つの手段です。
ただし、消費者金融カードローンなどの上限金利は、ほとんどのところで、18%と他の金融機関と比べると比較的高めです。
その為、カードローンは「今回はどうしても支払いに間に合わないけど、次の給料で返済できる…」などという場合の「短期資金」として利用される事をおすすめします。
又、アコム、プロミス、レイクでは、カードローン契約が初めての場合に限り、無利息キャッシングが利用できます。(レイクのみ5万円まで180日間無利息のコースもあり)※
どうしてもお金が少しだけ足りない…という場合には、これらの無利息キャッシングを利用して、余裕が出来れば、無利息期間中にすぐ返済する事をおすすめします。
歯科矯正の費用と期間
歯の矯正の治療費は、特殊な病気による噛み合わせの異常を除いて、健康保険が適用されない自由診療になります。
治療期間は症状によりますが、通常は1年~3年かかります。
矯正の費用の相場
歯科矯正の費用は医院によって違いますが、おおよその相場は次のようになっています。
検査・診断 | – | 3~5万円 |
---|---|---|
子どもの矯正 | 1期(乳歯と永久歯の混合) | 30~35万円 |
2期(永久歯) | 35~40万円 | |
ワイヤー矯正 | 表側矯正(ラビアル矯正) | 60~80万円 |
裏側矯正(リンガル矯正) | 120~140万円 | |
上歯は裏側、下歯は表側矯正(ハーフリンガル) | 100~120万円 | |
マウスピース矯正 | 何回か作りかえます | 80~100万円 |
調整 | 月に1回程度の調整 | 1回につき4千円前後 |
保定装置 | 治療後の逆戻り防止 | 3~5万円 |
矯正の種類や症状によっては、治療費のトータルが200万円を超えるケースも少なくありません。
初診から治療終了までの流れ
初診から治療終了まではおおよそ次のような流れになります。
|
治療費の分割払いの種類
矯正費用の支払いの分割方法には次のような種類があります。
- 医院が窓口になっているデンタルローンを組む
- 医院独自の分割払いシステムを利用する(採用している医院は少ない)
- クレジットカードで支払い、分割で返済する
- 銀行ローンを組む
矯正費用の支払い方法
矯正にかかるトータル費用は上記の通りなのですが、その費用の支払い方法は「総額制」と「処置科目別制」という二つのパターンがあります。
各々の支払い方法の、メリットやデメリットをお伝えしていきます。
総額制
総額制とは、検査が終わり次第、矯正完了までのカリキュラムをたてて、それにかかる費用の総額が提示される仕組みの事を指します。
メリットとしては、最初から必要な費用総額が明確になっている事が挙げられますが、その反面デメリットは「もし治療が早く終わっても減額がされない」という点にあります。
処置科目別
矯正は、その進捗度合いによって、矯正器具を変えたりしていきますが、そのタイミング毎に費用を算出し請求されるのが、「処置科目別」の費用清算の方法です。
この方法のメリットとしては、一度に多額の矯正費用が請求されないと言う点にありますが、一方で治療が長引くとどんどん費用が膨れ上がるというデメリットもあります。
治療途中で支払いが厳しくなった時は
歯科矯正費用の高さと、その治療期間の長さはおおよそご理解いただけたかと思いますが、これだけ治療期間が長いと、途中で支払いが困難になる事も考えられますよね。
では、治療途中で支払いが厳しくなった場合には、どうするべきなのか?いくつかの対処方法についてもお伝えしていきたいと思います。
治療を中断する
矯正の進み具合にもよりますが、処置科目別の費用制度で矯正をしている場合なら、途中で矯正を断念するという方法もあります。
ただし、途中まで矯正を行った場合は、ある程度歯並びも改善されているはずですので、少なくとも矯正で治った歯並びは、元に戻らないようにしておくようにしましょう。
その為には、先ほども触れたリテーナーと呼ばれる保定装置を新たに作る必要が出てきます。
当然リテーナーの装着にも費用がかかりますので、担当医とよく相談してから決めるようにして下さい。
治療方法の内容変更
例えば、セラミック製の矯正金具での矯正をやめて、マウスピースのみの矯正に変えるなど、若干ではありますが治療方法を変更する事で、費用を抑える事も可能です。
ただし、こればかりは患者さんの矯正度合いやそこまでの治療の進み具合により、治療方法の変更で費用のメリットを出せるかどうか、微妙な場合があります。
こちらも担当医とよく相談しながら進めるようにして下さい。
分割払いの相談
矯正費用を分割で支払う方法もあります。
各金融機関が取り扱うローンなどについては、この後触れていきますが、歯科医によっては歯科医院が分割払いに応じてくれる場合もあります。
ただし、分割回数が短かったりするケースもありますので、詳しくはかかりつけの歯科医院に問い合わせされるのがベストです。
歯列矯正の医療費控除について
医療費は年に最大200万円まで所得から控除されますが、美容医療は医療費控除の対象になりません。
しかし、発育段階の子どもの歯列矯正は医療費控除の対象になります。
また、大人の歯列矯正は審美目的の場合は対象になりませんが、嚙み合せや発音の障害の治療が目的の場合は対象になります。
したがって医師の、診断書の書き方や税務署の判断で医療費控除の結果が違ってきます。
医療費控除ができるかどうか治療前に医師に聞いておくことが大切です。
歯科矯正の分割払いに関する5つの質問
この保証人についても、ジャックスのデントキュアの場合は、親権者であることが前提です。
その審査に通過すれば、クレジットカードの限度額が増えて、支払いが出来ることもあるでしょう。
しかし、増額審査は新規申し込み時の審査よりも厳しく経済状況によってはカードの利用停止もされる可能性があります。
増額審査申し込みは、自分の信用情報と経済状況等をよく考えて行いましょう。
例をあげると、ジャックスのデントキュアの場合は、1回10万円から手数料無料で行えます。
歯科矯正の治療内容や、分割の支払い回数によって違いますので、治療をする歯科医院や信販会社に問い合わせましょう。
一括で払えると思い支払っても、後から経済的に苦しくなり、消費者金融のカードローンなどの高い金利の借入をしてしまったら、デンタルローンの方がお得だったということになりかねません。
ただし、デンタルローンで、金利無しの分割払いを提供している信販会社は、令和元年時点では多いとは言えません。
まとめ
100万円以上の治療費を覚悟しなければならない矯正費用を、分割で支払うときは、金利の安いローンを組むことが大切です。
もっとも金利が安いのは、歯科医院が窓口になってるデンタルローンです。
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