居酒屋でカード払いをする際のポイント
居酒屋で支払う金額はそれなりに多くなりますから、クレジットカードを使いたい方も多いでしょう。
しかし居酒屋でカード払いをする際には、注意が必要なポイントがいくつかあります。
この点について解説します。
居酒屋でカード払いはできるか
居酒屋ではカード払いができる店とできない店がありますが、何か基準があるのでしょうか。
この点について、解説していきます。
カード払いの可否はお店次第
居酒屋でカード払いができるかどうかは、お店次第といえるでしょう。
そもそも居酒屋は大手のチェーン店から個人店まで、さまざまなお店があります。
しかし、カード払いを取り扱うには手数料など、ある程度の費用がかかります。
また現金ならば売上がすぐに手元に入りますが、カード払いの場合は入金までのタイムラグがあります。
そのため、個人経営のお店や地元の小規模チェーン店などの場合、カード払いはできないことも多いでしょう。
加盟店の判断とする居酒屋チェーンも
居酒屋チェーンによっては、全店でカード払いができるように統一している場合もあります。
中でも5大ブランドについては、使えるようにしていることも多いでしょう。
その一方、カード払いの可否については各店舗の判断としている居酒屋チェーンもあります。
この場合は、各店舗のカード払いの可否はもちろん、使えるブランドも異なる場合もあります。
そのため、各店舗に確認をしなければなりません。
カード払いが可能な居酒屋
大手の居酒屋チェーン店でも、カード払いへの対応状況はまちまちです。
それぞれの居酒屋チェーンの対応状況をまとめてみました。
主な居酒屋チェーンの対応状況
ワタミ、大庄、チムニー、鳥貴族、SFPダイニングの各社は、公式Webサイトにてカード払いの対応状況を公表しています。
企業名 | 運営店舗 | カード利用可否 | 利用可能カード |
---|---|---|---|
ワタミ | 和民、わたみん家、 ミライザカなど | 利用可 | VISA、Master、JCB、アメックス、Diners、イオン、オリコ、UC、DC |
大 庄 | 庄や、日本海庄や、 やるき茶屋など | 店舗による | 店舗による |
チムニー | はなの舞、魚鮮水産、 さかなや道場など | 利用可 | VISA、JCB、アメックス、Diners、UC、DC、UFJ、セゾン |
鳥貴族 | 鳥貴族 | 店舗による | 店舗による |
SFPダイニング | 鳥良、磯丸水産など | 利用可 ※生そば玉川を除く | VISA、Master、JCB、アメックス、Diners、銀聯 |
なおワタミが運営する店舗では、ワタミふれあいカードで決済すると5%引きになります。
その他各社の対応状況
上記に掲載されていない居酒屋でも、カード払いに対応する店舗は多数あります。
しかし同じ居酒屋チェーンなのに、店舗によって使えるカードが異なることも珍しくありません。
そのため、カードを利用する予定の場合は、予め店舗に確認しておくと良いでしょう。
居酒屋でカード払いにするメリット
来店者の場合、居酒屋でカード払いにするメリットはいくつかあります。
どのようなメリットがあるのか、説明していきましょう。
現金の持ち合わせがなくても払える
現金払いしかできない居酒屋では、財布の中身を予め確認し、その範囲でしか飲食できません。
しかしカード払いならば、給料日前など現金の持ち合わせが無くても飲食ができます。
手持ちの金額を気にせず、美味しい料理とお酒に舌鼓を打てるのがメリットです。
小銭を気にしなくても良い
社会人の中には、小銭を嫌う人がいます。
財布が膨らんだり、ジャラジャラしたりする、とにかく面倒などが理由です。
このような方にとって、カード払いは小銭を使わずに払える便利な方法です。
おごることも容易にできる
カード払いならば、支払いをしている姿は大変スマートに見えます。
そのため、人におごることも容易にできるでしょう。
おごられている側も現金が見えませんので、お金の圧力を感じにくいこともメリットです。
ポイントが貯まる
居酒屋での飲食は、カード会社から見ればショッピング扱いになります。
そのため、カード会社所定のポイントが貯まります。
4,000円程度の飲食代でも、カードによっては40円~50円相当のポイントが貯まることもありますから無視できません。
カード払いで不利益を受ける理由
居酒屋でカード払いをするメリットは多数ありますが、実際にはカード払いにより不利益を受ける場合も少なくありません。
どうしてこのようなことが起きるか、解説していきます。
加盟店規約で禁止されている行為
JCBや三井住友カードなどの加盟店規約では、カードを利用する際に現金客と異なる扱いをすることは禁止されています。
例として、以下のような行為があげられます。
- カード払いできる時間帯に制限を設けること
- カード払い可能な下限額を設けること
- カード払いを希望する人に、手数料を上乗せして請求すること
居酒屋は加盟店手数料が高い
居酒屋はカード会社の加盟店審査に通過しにくく、また加盟店の手数料は5~7%と言われています。
高級レストランと異なり、居酒屋はそれほど単価が高くありません。
そのため、5%程度の手数料であっても大きな利益の押下げ要因になります。
ランチ時間帯は使えないことも
居酒屋のランチメニューは安価なことが特徴ですから、大きな利益は出せません。
ここでカード払いをされて加盟店手数料を差し引かれると、利益がさらに減少します。
そのため、ランチの時間帯にカード払いは不可ということもあり得るでしょう。
カード払い手数料を上乗せされる場合も
これまで説明した通り、居酒屋での加盟店手数料は、利益を圧迫する要因となり得ます。
そのような店では、加盟店手数料分を料金に上乗せされることもあります。
もちろん加盟店規約に違反する行為ですが、居酒屋の経営は決して楽ではないことを示す証拠ともいえます。
カード払いで不利益にあった場合は
カード払いで手数料を上乗せされるなどの不利益にあった場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。
この方法を解説していきます。
とりあえずカードでは払わない
カード払いの場合は手数料を上乗せされると言われた場合、そのままカードで支払うことはカード会社も推奨していません。
従ってこのような場合は現金払いなど、手数料がかからない方法で支払いましょう。
カード会社に連絡する
お店を出たら、支払いの際に手数料を上乗せされると言われた旨、カード発行会社に連絡しましょう。
カード発行会社の電話番号は、利用するつもりだったクレジットカードの裏面に記載されています。
カード会社はこのような連絡を受けた場合は、居酒屋に対して是正指導を行います。
チェーン店の場合は本部に連絡
居酒屋チェーン店の場合は、チェーン本部に連絡することも方法の一つです。
電話でも、お問い合わせフォームでも良いでしょう。
特に夜間帯の利用で、Webサイトには使えると表示があったのに実際には使えなかったという場合は、連絡する必要があります。
もうその店に行かないという選択もある
カード払いの際は手数料が別途必要という話を聞いて、不快な思いをした方もおられることでしょう。
カード会社やチェーン店本部に連絡することも一つの方法ですが、もう行かないことも選択肢の一つです。
特に都市部では多数の居酒屋がありますから、あなたが好きな居酒屋はきっと見つかります。
まとめ
ここまで、居酒屋でカード払いが可能な店舗、またそのメリットや注意点等について解説してきました。
居酒屋は、一般庶民にとっては大きな支出をする場所の一つです。
そのため、カード払いをすることによってメリットを受けることができるでしょう。
実際のところチェーン店を中心に、カード払いが可能な居酒屋も多いです。
しかし居酒屋にとっては利益を圧迫する要因であり、また現金化するにも日数がかかります。
なるべくならカード払いを避けたいというお店も多いでしょう。
そのため加盟店規約に違反していることを知りながら、カード払いに制約を加えるという場合もあります。
このような扱いを受けた場合はカード払いをやめて、現金等で支払うと良いでしょう。
そしてカード発行会社に連絡することが大切です。
またランチは数百円程度ですから、電子マネーで支払えるようならそちらで決済することも一つの方法です。
もしあなたが電子マネーにクレジットチャージできるならば、この方法でカードのポイントを獲得することができますから、実質的にカード払いをしたことと同じことになります。