後払いのお金が支払えない時にはどうすればいい!?
商品を購入するには色々な方法がありますが、最近では「後払い」という支払い方法が注目を集めています。
しかし、後払いではその決済システム上どうしても、払えない・払い忘れたということが起こってしまいがちです。
そこで今回は、後払いに関して詳しく説明していくと同時に、後払いで支払えないときの対処法に関しても説明を行っていきます。
この記事はこんな人にオススメ!
今回の記事は以下の人におすすめの内容です。
- NP後払いやゾゾタウン後払いを利用して、代金が払えない人
- 後払いサービスの概要を知りたい人
- 後払いサービスで代金を支払えず督促が来て慌てている人
記事の目次
主な後払いNP後払い、GMO後払い、@払いの概要
「後払い」とは「先に商品を受け取って、その代金は後日支払う」というような決済システムですが、スーパーやコンビニなどふだん商品を購入するときには当然そのような支払い方はしません。
では後払いはどのようなところで利用されているのかと言うと、主にオンラインショップの決済方法のひとつとして利用されています。
後払いはクレジットカードのように、幾つかの会社が商品を出しているので、代表的な3つの後払いサービスについて紹介していきます。
NP後払いは16,500以上のショップで利用可能
後払いサービスとして有名なサービスに、「NP後払い」という後払いサービスがあります。
NP後払いの利点としては、16,500店以上の様々なネットショップで利用できることが上げられます。
クレジットカードには、JCBやVISAなど様々なブランドがあり、お店によっては対応していないブランドもありますが、後払いも同じく契約しているサービスしか対応していません。
後払いのは新しいサービスなので、対応店舗が多いことは利用者としても安心できます。
GMO後払いはゾゾタウンで利用可能
ファッション関連の買い物をインターネットで行っている人は、GMO後払いを耳にしたことがある人も多いと思われます。
GMO後払いの特徴は、大手ネットショッピング会社のゾゾタウンで利用できることです。
ゾゾタウンは会員となれば送料無料で品物の返品ができるため、試着ができないとネットショップを避けていた人にも人気が高いです。
このゾゾタウンで使用されているサービスが、GMO後払いとなります。
ゾゾタウンの公式ホームページではツケ払いと紹介されていますが、サービスの説明ではGMO後払いと紹介されているため同じです。
@払いはもちろんコンビニで後払いできる
ニッセンをよく利用する人は、@払いという後払いサービスを目にすることでしょう。
この@払いはニッセンの子会社「SCORE」が提供する後払いサービスで、ニッセンの買い物を後払いにすることが可能です。
後払いにしてもらったお金は、全国各地のコンビニから支払いができるので、仕事帰りや出勤前などのついでに支払いができます。
また、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなど、ほぼ全てのコンビニから振込ができるため、コンビニを探す必要もありません。
ゾゾタウンやNP後払いができないとどうなる?
先ほど紹介した後払いサービスですが後払いで支払おうと思ったものの、うまくお金が作れずに支払えないという状況に陥ってしまったときには、どのような対応や請求をされてしまうのでしょうか、詳しく段階を追って確認していきましょう。
STEP①まずは通販業者に支払いが遅れる旨を連絡する
少し趣旨とはそれますが、支払いが遅れると事前に分かっている場合であれば、後払い会社に相談なり交渉なりを行うことで重大な事態になるのを防げます。
後払い方式には必ず支払期限がありますから、できればその期限より前に連絡をすることが望ましいでしょう。
先方としてもきちんと支払ってくれるという保証があるのであれば、支払期限を少し延ばすことぐらいは検討してくれると思います。
ただし、支払期限を延ばしてもらうお願いをするのであれば、「〇日が給料日でその日になればお金が入るからその日まで待ってほしい」というように、具体的な根拠とともにお願いする必要があります。
ただ単に「お金がないから少し待ってほしい」というのでは、先方も納得しないでしょうからね。
STEP②自宅に請求書が届く
商品を後払いサービスで購入した場合、商品に同こんもしくは、請求書だけ別に郵送されて自宅に届きます。
多くの会社が商品到着から2週間程度が支払期限となっているため、この期間内に返済を済ませれば問題はありません。
ちなみに、支払期日が近くなるとメールで、支払いの期限日をアナウンスしてもらえるので、支払いをうっかり忘れてしまう人は欠かさずチェックしましょう。
STEP③後払い運営会社から督促状が届く
請求書の期限を過ぎても支払いをしなかった場合、後払いサービスの運営会社から督促場が郵送やメールで送られてきます。
また、電話での督促を行われる場合もありますので、後払い会社との関係性を悪くしないためにも必ずでるようにしましょう。
一般的には、期限日の2~3日後に督促状や2回目の支払期限の通知があり、次の支払期限が1週間後程度に設定されます。
そこから7~10日単位でこまめに督促状の送付や、支払期限の設定が4回程度行われます。
督促状が来たからと言って、ドラマや漫画のような激しい取立てが行われる訳ではありませんが、滞納の状態や期間によっては今後後払いサービスを利用できない可能性もあります。
督促が来てからすぐに返済を行えば、後の後払いサービスに影響がでない可能性も高いのですぐに支払いをしましょう。
STEP④弁護士に債権委託され法的措置へ
督促状を無視し続けると、2か月程度で後払い運営会社が弁護士に依頼をして、法的措置を取られることになります。
弁護士から法的措置を取られてしまうと、裁判所に出頭をして滞納した金額の支払いに応じなくてはなりません。
もしも、裁判所への出頭を拒否してしまうと、財産の差押えをされてしまうため、口座や住宅、車などの財産を勝手に処分されてしまいます。
裁判沙汰になってしまうと、私生活や仕事にも影響をあたえる可能性があるので、法的措置を取られる前に必ず解決をしましょう。
後払いの督促を払わずに逃げ切ることは可能?時効はあるの?
商品さえ受け取ってしまえばこっちのものよ、といわゆる「踏み倒し」を行うことを考えている人もいるかも知れませんが、それだけは絶対に避けましょう。
倫理的な問題ももちろんありますが、先ほど紹介したように督促状を何度も送っても全く音沙汰のない利用者に対しては、後払い運営会社が裁判所に届け出ることも珍しくありません。
裁判沙汰になってしまうと、踏み倒しをすることは確実にできません。
また、支払いにも時効は存在しており、5年間請求されなければ時効が成立して支払いの義務はなくなりますが、裁判が始まったり、裁判を行うと運営会社が通達をしたりすると成立しないため、後払いの時効が来るのを待つことはほぼ無理です。
後払いのお金が払えないときの4つの対処法
後払いの支払いはできる限り早く行う必要がありますが、「お金がなくて支払いができない」と嘆いている人も多いでしょう。
そこで、後払いのお金が払えないときの対策や、対処法を4つに分けて紹介します。
①アコムやプロミスの無利息キャッシングでお金を作る
後払いの支払いが間に合わないときなど、急きょお金を調達したいときに便利なのは、銀行や消費者金融が取り扱っているカードローンです。
特に、アコムやプロミスなどの大手消費者金融であれば、即日融資が可能なところも多いので、後払いの支払期日が迫っているときでも頼れる存在と言えるでしょう。
カードローンを用いて後払いの支払いを行った後は、今度はカードローンの返済が待っていますが、カードローンは一気に返済するのではなく、毎月少しずつの返済でいいので、お財布へのダメージもそこまで大きくないでしょう。
また、初めての利用であれば30日無利息キャンペーンを行っている金融機関も多いため、1か月以内に返済ができる人は実質無利息で後払いの支払遅れを防げます。
②日払いバイトで1万円稼ぐ
後払いの金額が少し足りないという場合には、日払いバイトで稼ぐ方法もありでしょう。
日払いバイトの種類を選べば、1日働いて1万円程度稼げる仕事もあるので、もう少しお金が足りないときに役立ちます。
ただし、日払いバイトの中には、即日で給料の支払いを行っていない仕事もあるので、申込前に即日払いに対応しているか確認しましょう。
③親や友達に頼みこむ
お金が足りないときには、親や友人に恥をしのんでお金を借りることも考えましょう。
近しい存在の人であれば、必死に頼み込みをすることで、後払いの支払金額程度であれば貸してもらえるでしょう。
しかし、知人からお金を何度もお金を借りてしまうと、信用を大きく失ってしまうので、次回以降同じ失敗を繰り返さないようにしっかりと気を付けましょう。
また、個人間でのお金の貸し借りはトラブルになりやすいので、契約書を作成したり、メールなどで返済日や返済額を送ったりして、返済期日を守るようにしてください。
④クレジットカードで買ったものを売る
クレジットカードのショッピング枠にゆとりがある場合には、商品をクレジットカードで購入してリサイクルショップや質屋に売ると言う方法で、現金を手に入れることが可能です。
ただし、現金化を目的としたクレジットカードの利用は、クレジットカード会社から禁止されているので、カード会社にバレてしまったときに強制解約や一括請求をされる危険性があります。
後払いで滞納してしまう人に共通する3つのこととは?
後払いを利用して、支払いができずに滞納してしまう人には、幾つかの共通点が存在します。
ここでは、代表的な共通点を3つほど紹介するので、該当している人は後払いを慎重に利用しましょう。
特徴①欲しいものを我慢できない人
欲しいものを我慢できずについつい購入してしまう人は、後払いサービスを利用すると滞納してしまうことが多いです。
後払いサービスは申込者の貯金や収入状況などを細かく確認しないため、現在手元にお金が1円もなくても商品を購入できます。
欲しいものを我慢できない人は、現在手元にお金がなくても平気で買い物を行ってしまうため、後払いサービスを利用すると自分が支払できない状態になりやすいです。
このような傾向にある人は、商品の購入は先払いやその場払いだけにして、後払いサービスの利用は避けましょう。
特徴②中長期のお金の計画が立てられない人
ローンの返済や税金の支払いなど、中長期的なお金の計画が立てられない人も、後払いサービスを利用して滞納してしまうことが多いです。
例えば、現在財布の中に3万円あるとして、何も考えずに3万円の商品を購入する人はお金の計画の立て方が甘いと言えます。
後払いの支払いは商品到着から2週間程度ゆとりがありますが、その間や月末にまとまったお金の支払いがないかの確認は重要です。
クレジットカードの支払いや自動車税の納付など、しっかりと確認しておかなければ返済ができずに困ってしまうでしょう。
特徴③クレジットカードやカードローンで借金に麻ひしている人
クレジットカードやカードローンを積極的に利用している人も、後払いサービスで滞納しやすいため注意が必要です。
クレジットカードなどはリボ払いで毎月の支払いを少額にできるため、簡単に高額な買い物を行いやすいです。
しかし、後払いサービスは基本的には一括払いであるため、支払を後回しにすることができません。
ついつい、クレジットカードやカードローンと同じ感覚で利用すると、痛い目にあってしまうので気を付けてください。
後払いで商品を購入して払わない人が増えている訳
後払いで商品を購入する人は年々増加していますが、同時に後払いを利用したにもかかわらず、代金を支払わない人も増えています。
なぜ、利息もない後払いサービスを利用しているにもかかわらず、払わない人が増えているかを幾つかの理由に分けて紹介します。
商品が届くと満足してしまうケース
後払いの支払いができるのに、払い忘れてしまう人に多いのが、商品が届いた時点で満足して支払いを忘れてしまうケースです。
通常の買い物であれば、代金の支払いは商品の受取と同時、もしくは受取前に済ませることが一般的です。
後払い利用者の中にはこの感覚が抜けきらずに、商品が手元に届いた=商品の代金は支払ったと勘違いする人がいます。
このようなケースの場合、督促状が来た段階で後払いであったことに気づきますが、督促が来る前に再び買い物をしてしまう危険性があるので注意したいところです。
ついうっかり後払いするのを忘れてしまうケース
後払いの支払期日をついうっかり忘れてしまうケースも、後払い代金を支払わない人に多く見られます。
このような人はそのうち支払おうと思っていながらずるずると日にちだけが経過していき、気づけば頭の中からはそのことが忘れ去られてしまい、運営会社から催促の連絡が届いてしまうのです。
いつまでも支払いを行わなければ、サイト運営者や運営団体から支払いの督促状が届くことになってしまいます。
後払いで一定期間内に支払えばいいとはいえ、支払期日の2~3日前に支払いを済ませるように、手帳に記入したりアラームを鳴らしたりすることで、ついうっかりを防げるかも知れません。
無計画に高額な商品を買ってしまったケース
後払いサービスを使って無計画に高額な商品を買ってしまった人も、支払いができずに困ってしまうケースが多いです。
後払いサービスは、未成年でも利用が可能であるため、クレジットカードを持っていない人でも気軽に利用できます。
このため、お金がなくても利用できるからと、無計画に利用する若い世代が増えていることも、支払いができない人が増えている理由のひとつです。
後払いサービスもクレジットカードやカードローンと同じように、一時的にお金を借りるサービスとなるため、利用する前に支払いの計画を立ててから買い物をしましょう。
NP後払い等で長期滞納しないためにできる3つのこと
NP後払いなど、後払いサービスは注意して利用しなければ、長期滞納や法的措置を取られるなどのデメリットがあります。
そこで、長期滞納などを起こさないために、できる対策などを紹介します。
①代金は後払いではなく現金前払で支払う
オンラインショップの決済方法は、後払い以外にも前払決済が選択できます。
前払決済は商品の購入者がコンビニ等で先に入金を行って、それが確認され次第商品が発送されるという決済方法です。
商品を受取る前に料金を支払う必要があり、支払を滞納する危険性もないため、支払の忘れや長期滞納の心配をしている人でも安心して利用できる決済方法です。
ただし、小規模のオンラインショップの場合、入金後に商品が到着しないなどのトラブルに巻き込まれる危険性もあるため、前払決済を利用するときには大手オンラインショップにしましょう。
②クレジットカード決済なら他の支払いと一緒なので未払の心配なし
オンライン決済で最もメジャーな決済方法と言っても過言ではないのが、クレジットカード決済です。
そもそもオンライン決済に限らず、日常生活でもクレジットカードが活躍する場面は多く所有している人の割合も高いため、多くの人にとって利用しやすい決済方法であるという側面があります。
クレジットカード決済も後払いの決済方法ですが、他の支払いとまとめて請求が来るので、うっかり支払期日を忘れてしまう心配が少ないです。
また、リボ払いや分割払いを選択できるため、お金が足りずに長期滞納をしてしまうこともないでしょう。
ただしクレジットカードの利便性と背中合わせになっているのは、情報漏えいのリスクです。
利用者側でどうこうできることではありませんが、せめてもの対策としてクレジットカード決済を行うのは、セキュリティ管理がしっかりしている(orいそうな)オンラインショップに限定することで、自衛を行っていきたいところです。
③代金引換決済は手数料がかかるが滞納の心配なし
代金引換決済であれば、料金の支払いが後払いではないので滞納の心配がありません。
代引き決済は「代金引換決済」の略で、購入者は商品が自分の手元に届いた際に運送会社の人にその分の代金を支払います。
商品を受け取るのと引き換えにお金を支払う訳ですから、通常の商品購入と同じようなイメージになるかも知れませんね。
商品購入者からすればクレジットカードを所有していなくても利用することができて、支払いのために余計な手間や時間がかからないことがメリットとなります。
後払い決済は定着していくか
後払い決済は、特に「クレジットカードを持っていない層」に対して非常に便利な支払い方法であることは間違いありませんが、クレジットカードの普及率のことを考えるとクレジットカード決済ほど普及するかどうかは疑問が残ります。
後払い決済は、利用時に手数料が取られることが多いのも地味に痛手となる要素で、利用時に手数料が取られずに、逆にポイントが貯まる仕組みとなっているクレジットカード決済の堅陣はなかなか強固であると言えそうです。
後払い決済のメリットとして、クレジットカードほど登録や決済手続きや審査が難しくないことや、クレジットカードのように情報の流出や悪用がされにくいなど、後払い決済ならではの特徴はあります。
もし今あなたが主にクレジットカード決済を利用しているとしても、今後後払い決済に乗り換えたときに困ることのないように、今回説明した後払い決済の特徴・メリット・デメリットは是非把握しておいてくださいね。
Q&A「通販の後払いでお金が払えないときによくある質問」
これまで後払い決済でお金が払えないときの対策などを紹介してきましたが、まだまだ知りたいことはたくさんあるでしょう。
そこで、これまで紹介してきたことに関連して、気になる項目やよくある質問にまとめて回答します。
Q「通販と同じような感覚で病院代や薬代も後払いできますか?」
病院代や薬代などの医療費を後払いできる「医療費あと払い」というサービスを利用すれば、通販と同じように後払いで支払いができます。
また、クレジットカードに対応している病院も増えているので、料金をその場で支払わずに済むこともあります。
Q「NP後払いで支払いできていません。延長金のようなものは取られますか?」
NP後払いは支払が遅れたとしても、遅延金の支払いは必要ありません。
したがって、最初に送られてきた、請求書の金額のみの支払いで大丈夫です。
ただし、返済が長期化することで、後払い会社から悪い印象を持たれてしまうので、早めに返済しましょう。
Q「未成年の息子が出会い系サイトの後払いで10万円滞納しています。どうすればいいですか?」
未成年の場合、親の承諾がない契約は、後からでも取消しが可能です。
出会い系サイトに直接交渉をすることで、支払いをせずに済む可能性が高いため慌てずに行動してください。
ただし、法的要素が絡むため、消費生活センターや法テラスに相談をしてから、行動することをおすすめします。
Q「弁護士から法的手続きに入りますという封書が届きました。こちらの個人情報は全てバレてますか?」
会社ごとの規約により異なりますが、滞納など利用者が原因で弁護士に依頼する場合、登録している情報は全て弁護士には伝わっています。
ただし、後払い利用時に登録した情報以外は、運営会社も保有していないため全てバレる訳ではありません。
ただし、裁判に移行した場合には、弁護士側も利用者の個人情報を調べるので個人情報がバレる可能性はあります。
Q「NP後払いの料金を滞納したら家や会社の収入も差し押さえられますか?」
滞納をしただけでは差押えにはなりませんが、長期滞納を行い弁護士から法的措置を取られると、家や会社の収入も差押えられる可能性があります。
差押えが行われた場合には、滞納した料金分の財産を処分できれば差し押さえは解除されます。
後払いのお金が支払えないときにはどうすればいい?まとめ
後払いでお金が支払えないときには、滞納が長期化する前に今回紹介した方法でお金をどうにか準備することが大切です。
もしも、滞納が長期化してしまうと、裁判沙汰につながってしまう危険性も高く、取り返しがつかない事態に発展します。
また、後払いでお金が支払ができるように、計画的な利用を心がけるようにしましょう。