携帯電話料金滞納して他社乗り換えはできるのか徹底解説!
携帯電話の乗り換えを申し込むと、転入先のキャリアで審査があります。
ですが料金を滞納していると、ある条件下の場合、断られてしまうことがあります。
どのようなときに断られる可能性が高くなるのか、そのような場合はどのような対策を取ったら良いのかについて書いていきたいと思います。
記事の目次
乗り換え審査の基準は非公開
乗り換えの際、明確な審査基準があれば対策しやすいのですが、この基準は非公開となっており、詳細な内容を把握することはできません。
実際に、オペレーターさんに具体的なケースをあげて審査が通るか聞いてみましたが、回答は「審査基準は教えられない」でした。
審査の判断はキャリアに一任されており、基準もキャリアごとに異なるようです。
様々にこれから解説をしていきますが、これらの場合に当てはまる時でも審査に通る可能性もありますし、当てはまらなくても審査に通らない場合もあります。
ですので「やってみないとわからない」という前提があることを念頭において話を聞いて頂けたらと思います。
キャリアごとの審査の厳しさ
審査基準はキャリアごとに異なることは先ほど述べましたが、難易度もキャリアごとに違います。
一般的には審査のゆるい順に
au<docomo<Softbank、Y!mobile
と言われています。
auが最もゆるく、SoftbankやY!mobileが最も厳しい、ということです。
また、格安simも比較的緩いとされており、狙い目です。
断られる可能性のあるケース
携帯電話料金の滞納時に乗り換えを申し込んだ場合、断られてしまう可能性のあるケースは以下のとおりです。
- 滞納分があるまま乗り換える場合
- 解約後(任意解約でも強制解約でも)であっても料金未納分がある場合
- スマホの端末代金を分割払いしている状態で、滞納が頻発したor強制解約になった場合
- ローンの滞納があった場合
順番に解説して行こうと思います。
滞納分を残したまま乗り換える場合
一つ目のケースは、転出元で滞納分を残したまま乗り換える場合です。
乗り換え時には転出元で「MNP転出番号」という番号を発行してもらい、その番号を使って乗り換えの申請を行います。
そこで未納分があると、転出時に番号を発行してもらえない可能性があります。
これはキャリアによって異なるのでやってみないとわからない部分はあります。
ですが、もし番号の発行をお願いして断られた場合は、未納分を払ってしまうまで乗り換えはできません。
その場合は、なんとかして未納分を払ってしまいましょう。
何とかしてお金を稼ぐ方法については、以下の記事をご覧ください。
解約後も料金未納がある場合
二つ目のケースは、解約してもなお料金の未納分が残っている場合です。
この「解約」とは、自分で解約した場合も、滞納に滞納を重ねて強制解約になった場合も、どちらも指します。
今回は乗り換えですので解約する場合はないかと思いますが、過去に契約していた別の携帯で未納分があったり、強制解約になっていたりした場合は注意が必要です。
携帯電話会社はTCAという事業者協会に所属しており、au、Softbank、docomoは三社とも所属しています。
そしてこの事業者間では、解約後も未納分のある人の情報が共有されているのです。
判断は各キャリアごとに任されているため、そうであっても通る場合も無くはないですが、多くの場合で断られる可能性が高いと言えます。
やはり未納分はしっかり払ってからでないとダメなようですね。
端末代金の分割払いを滞納した場合
三つ目のケースは、携帯電話やスマホの端末代金の分割払いを滞納していた場合です。
月々支払っているお金には2種類のお金が含まれており、パケット代や電話代などの「月々の利用料金」と「端末代金の分割分」です。
月々割などの特典で、端末代は実質払わなくて済んでいる人も多いかと思いますが、あくまで「値引き」であって、料金自体は発生しています。
そして分割払いを組んでいる状態で料金を延滞すると、信用情報に傷がつきます。
なぜなら分割払いという方式(正式には「割賦契約」といいます)は、ローンを組んでいることと同じ契約の方式なのです。
ですので、審査の際もローンを組むのと同じ審査がなされるので、信用情報も紹介されますし、延滞すれば信用情報に傷がつきます。
そして強制解約になったり、連続して滞納があったりすると、いわゆる「ブラックリスト」に載ったことになり、携帯電話の分割を組めなくなってしまうのです。
つまり「信用」を完全に失った状態になった、というわけです。
一度や二度でそうなることはありませんが、あまりに回数が多かったり、滞納して強制解約になったりしていると審査に通らない可能性が出てきます。
信用情報とは
ここで、「信用情報」について知らない方向けに少し解説して置きたいと思います。
「信用情報」とは金融業界の用語で、それまでのローン借入の履歴のことです。
ローン契約を結ぶには、相手がきちんと返済をしてくれる人なのか見極めなくてはいけません。
その時、相手が過去に滞納を何度も起こしている人だと、貸す側としても困ってしまいますよね。
なので相手が信用するに足り得る人物なのか、それまでの返済の状態や履歴をみて判断するわけです。
そのために信用情報が使われます。
信用情報は信用情報機関で保存・管理されており、ここに登録すると、審査の際に照会をしたり、新たに借入の履歴を更新したりすることができます。
そしてこれがスマホ端末代金に関しても同じことが行われ、滞納すれば傷がつくし、新たに契約を結ぶ際には審査のために照会がなされるのです。
以下の記事にて、信用情報について詳しく解説しています。
ローンを組む際にも影響が生じる
分割払いの契約審査が、信用情報からの影響を受けるということは、ローンを結ぶときも同様だということです。
つまり、ローンを結びたくても、過去の端末料金延滞のせいで結べなくなったり、審査に悪影響があったりするのです。
他にも信用情報はクレジットカードをつくるときにも使われます。
くれぐれも気をつけるようにしましょう。
5年待てば元通りになる
では一度ブラックになると、一生ローンを結べないのでしょうか。
信用情報は5年経ったものから自動的に消えるようになっているため、5年経てば元通りになります。
そうすればローンを自由に結べるようになりますし、スマホの分割だって組めるようになります。
【悲報】信用情報(ブラックリスト)は期間が経つまで回復しない
対処法
この信用情報は端末代金の分割審査にのみ影響します。
携帯を利用する契約自体には影響がありません。
ですから、スマホを一括払いで購入することをおすすめします。
一括払いといっても、まとまった金額が必要になりますね。
最近は「一括0円」というキャンペーンをしているお店も多くありますし、既にクレジットカードを持っている方はそれで支払いをするのも手です。
ネットワーク利用制限に注意
simのみを契約して、元々持っているスマホに挿して使うという手もあります。
この場合は、「ネットワーク利用制限」に注意して下さい。
ネットワーク利用制限とは、不正に入手された携帯電話の利用を防ぐために、LTE通信が利用できなくなることです。
Wi-Fiにつなぐことはできますが、例えsimを変えたとしてもネットやLINE、Instagramといったアプリは利用しづらくなってしまいます。
特にドコモは2016年6月から、分割払い滞納中の端末に関してネットワーク制限をかけると発表しています。
十分にご注意下さい。
ローンの滞納があった場合
最後はローンの滞納があった場合です。
ここまで読まれた方なら、解説の必要はないかもしれませんね。
分割払いを滞納することでローン審査に影響が出るとすれば、逆もまた然りということです。
また、クレジットカードの支払いを延滞したり強制解約になった場合も同様です。
特にカードローンやクレジットカードを強制解約になった人はブラックになっていますので、分割を組める可能性は限りなく低いでしょう。
滞納分を払わないと強制解約!?
既に何回か出てきていますが、料金の滞納が長引くと、契約を強制解約になってしまいます。
期間はキャリアや契約状況によってことなりますが、最低で2~3ヶ月連続で滞納すると強制解約になる可能性があります。
滞納~強制解約までの流れについて知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
まとめ
今回のポイントをまとめると、以下のようになります。
- 未納分が残っていると、MBP転出番号を発行してもらえなかったり、転入先で契約自体を断られることがある
→未納分は払ってから(過去に解約した分が残っている場合はそれも) - スマホ端末の分割払いの滞納がひどかったり強制解約になったりすると、分割の審査に通らない
→元々の端末はネットワーク利用制限がかかるおそれがあるので、端末は一括購入で - 審査基準は非公開、判断もキャリアに任されている
→上記に上げた以外にも例外はある。auが最も審査がゆるく、Softbank・Y!mobileが最も厳しい