20代はお金がない!?お金がない若者のお金の使い道と考え方
40代、50代に比べて若者にお金がないのは今に始まったことではありません。
しかし、なぜ今「若者世代の貧困化」が 話題になっているのでしょうか?
その理由の1つは、ここ20年近く年々20代の若者の年収が減り続けていることにあります。
「このままいくとどうなるの?」と、若者であれば誰もが不安を強く抱いています。
収入の減少に合わせ、お金の使い方や使い道が変わってくるためです。
若者の車離れや、お酒離れにもそれは顕著に表れています。
しかし、今の若者は車が買えないわけではなく、「車を買わない」という選択をあえてしている部分もあります。
この記事では、若者のお金に対する考え方の変化について解説するとともに、若者にとってのお金の向き合い方を考えていきましょう。
この記事はこんな人におすすめ
- 今の20代がどのようにお金を使っているのか知りたい人
- 今20代で、今後の将来が不安な人
- お金との向き合い方を知りたい20代の若者
記事の目次
若者のお金の使い道が変わった
20代前半の男性の平均年収は、1997年は307万円でしたが2013年には265万円と大幅な減少傾向にあります。
20代後半では、413万円から371万円に減っており、どちらも40万円以上減少しているのです。
先進国でこれほど給料が減り続けるのは、日本くらいだといわれており、日本の労働環境は未だに発展途上ともいえます。
減った分をどう節約するかが問題ですが、関連して最近話題になっているのが「車離れ」や「お酒離れ」などの「○○離れ」でしょう。
旅行や新聞、ゴルフだけでなく、最近は「ジーンズ離れ」なるものが話題にもなりました。
たとえば、20代が車に使うお金を1989年と2014年で比較してみましょう。
男性の場合、1989年の月18,000円から2014年には7,000円と半減しています。
これは、高額な維持費のかかる自家用車を持ちたいと考える人が減り、格安で車に乗れるレンタカーやシェアカーの普及が進んだためです。
それに対し、20代の女性が車に使うお金は5,000円から14,000円に増えており、なんと男女が逆転してしまいました。
このままいくと「ドライブに行かない?」と誘うのは女性からがメジャーな時代になりそうな勢いです。
ちなみに免許証の所持率も男性は減っているのに女性は増えています。
しかし20代以上全体でいうと免許保有率は70%を超えているため、ただ単に免許の取得を後回しにしているだけともいえそうです。
若者がお金を使うのはスマホだけ?
○○離れは、車やお酒以外に以下ような多くのジャンルに及んでいるとされています。
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これを見ると、若者が旅行や遊びなどのアクティブな行動から遠ざかることで、お金を節約していることが伺えます。
また反対に増えているのがスマホのお金です。
20代の若者がスマホ本体代の分割払いを含め、1ヶ月に使うスマホの利用代金はおおよそ1万円と言われています。
スマホの1日の利用時間は、一番長い10代女子で3時間20分。
20代はそれに次いで長く、毎日2時間30分くらい利用しているのです。
今やスマホには様々な娯楽機能が備わっているため、1ヶ月1万円ほどで済むならば、他の遊びに比べて安いと言えます。
若者の一番の趣味がSNSとゲームである現在、「お金を使わない最近の若者」のイメージは的外れではありません。
最近の若者のお金にまつわるある傾向とは?
内閣府の国民生活世論調査内にある「現在の生活に関する満足度」によると、若者の生活満足度は若い世代になるほど高いことがわかりました。
お金がない=自由が少ないイメージですが、一体若者にどんな傾向が表れているのでしょうか。
近年では非正規雇用が増え続け、いまや労働者の40%を占めるまでになっているため、若者は将来に漠然とした不安を抱えているのです。
そんな状況ですから、節約するしかないのも致し方ありません。
「モノを買うより、レンタルやシェアで済ます」「お金はなるべく使わない」「貯金をする」このような方向にシフトしていっても不思議はないでしょう。
そのためお金のかかる旅行や車、高額なブランドには興味を示さず、堅実な消費態度をとる傾向にあるのです。
お金のない若者にとって結婚は贅沢か
平均結婚年齢は、2001年には男性29.0歳、女性27.2歳でしたが、2016年には男性31.1歳、女性29.4歳と、ここ15年で男女とも2歳あまり上昇しています。
「晩婚化」なんて言葉もささやかれていますね。
これは結婚した人の平均年齢ですが、未婚率の割合はもっと増加しています。
以下の数字に衝撃を受ける人も多いのではないでしょうか。
30~34歳の未婚率を1995年と2015年で比較すると、男性が37.7%から47.1%に増加し、女性も20%から34.5%に増加しました。
未婚率の増加は1970年からほぼ変わっていませんが、バブルが崩壊した1990年代からは急に増えています。
若者が結婚しなくなったのは「お金がないから」だけが理由ではありませんが、「結婚なんて贅沢だ」と考えたり、「結婚しても生活が出来るかが不安」という考えが広がっていることは確かなようです。
また、結婚に踏みきった若者も、ジミ婚は当たり前で結婚式をあげないカップルも増えています。
ちなみに結婚式の費用を借り入れられる「ブライダルローン」なるものがありますが、利用者のほとんどは20代のカップルです。
高い若者の貯蓄志向
若者はお金がないのではなく使わないだけ、というデータもあります。
2014年のマイナビニュースによると、20代の若者で毎月2万~5万円貯金している人が37%もいました。
さらに驚くことに、6万~10万貯金している人が23%もいると報じています。
毎月これだけ貯金すると、当然お金が貯まってきますね。
同ニュースでは、預金額が101~300万円の人が18.7%、301~500万円の人が15.7%、501~1000万円の人が16.3%と報じていました。
これを見るかぎり、若者はお金がないのではなく使わないとも考えられそうです。
しかし、貯金額が1万円以下、あるいは貯金していない、分からないと答えた人も一定数おり、その合計は約30%になります。
この中には、入った分だけ使ってしまう人もいるでしょう。
しかし生活状況によっては、とても貯金なんかする余裕はない人も当然含まれているはずです。
クレジットカードで支払わない若者が増えている
2016年に明治安田生命が行った調査では、現金主義を貫き、支払いにクレジットカードを使わない人がもっとも多い世代は20代という結果でした。
ちなみに一番クレジットカードを使うのが60代で、100人のうち35人がカードで支払っています。
それに対し、20代の若者で支払いにカードを使うのは、100人のうちわずかに19でした。
ネットショッピングにはカード支払いが一番便利ですが、それ以外で20代はあまりカードを使わないそうです。
もしかすると、ネットショッピングを主に利用するのは30代、40代であり、20代の若者はあまり利用しないのかもしれません。
奨学金の返済を滞納してブラックリストにのる若者が増えている
クレジットカードを使わない若者の中には、カードを作りたくても作れない人もいます。
それは学生時代に借りた奨学金の返済を滞納し、信用情報機関のブラックリストに載ってしまった若者です。
「日本学生支援機構」によると、奨学金返済の延滞や滞納をしている人は、2004年には198万人でしたが、2011年には334万人と急増しています。
学生時代に4年間毎月5~10万円の奨学金を受け取っていた人は、卒業後に15年間ほどかけて毎月1万3千円~2万円ほど返済を続けなければなりません。ただでさえ収入が減っているのに、これは痛い出費ですね。
さらに無利子の奨学金と利子が付く奨学金の両方を受けた人は、月の返済金が4万円近くになることもあります。
バブルの崩壊以後、親が教育資金を賄えなくなり、奨学金をもらう学生が急増しましたが、その返済負担が世代を超えて「お金がない若者」を増やすことに繋がってしまいました。
親と同居する若者が増えている
総務省の労働力調査によると、親と同居する20~34歳の未婚者の割合が増えています。
1980年には29.8%でしたが、2016年には45.8%と約半数が実家で暮らしている計算ですね。
2012 年の 48.9%と比べると減ってはいるものの、昔に比べて就職後も親と同居する若者が増えているのは確かです。
これは、アパートの家賃を考えると出たくても出られない若者が多いことが原因の一つです。
親と同居することは自由に使えるお金を増やすうえでは大きなメリットがあります。
しかし、自立が遅れたり、ついつい安住してしまったりするデメリットもあるはずです。
デメリットのひとつと言えそうなのが、親と同居する若者の失業率の高さです。
親と同居する20~34歳未婚者の2016年の完全失業率は6.6%で、全世代平均の3.1%の倍以上となっています。
内閣府の発表によると、15~34歳の若年無業者は63万人もいるとのことです。
これは、働かなくてもとりあえず衣食住には困らないということが、失業率の高さに関係しているでしょう。
実家としては、世帯年収が増えるため、メリットもあります。しかし、いつまでも独身の子供が家にいるのも親としては心配でしょう。
親が元気なうちは食べ物に困る心配もありませんし、家賃、光熱費もタダですが、親との同居する便利さは、未婚率の高さにも関係していると思われます。
さとり世代とは?
さとり世代とはなにか知っていますか。
基準については様々な意見があるものの、一般的には1990年代前後に生まれた人を指す言葉のようです。
さとり世代は、物欲などの欲求があまりなく安定を志向する世代と言われています。
2013年の新語・流行語大賞にノミネートされました。
この欲の無さがまるで悟りを開いたかのようであることから「さとり世代」と呼ばれるようになりました。
他にも若者をさす表現として、「ゆとり世代」や「つくし世代」といった言葉もありますが、これらもさとり世代とほぼ同様の年齢層をさす言葉です。
それぞれの言葉が持つ意味は異なりますが、どれも同じ人たちをさしている言葉なのです。
ゆとり世代とさとり世代の違い
つくし世代は最近出てきた言葉ですが、ゆとり世代はさとり世代と呼ばれ始める前からありました。
指している人が同じなのに、なぜ呼び方が違うのでしょうか。
ゆとり世代とさとり世代の意味についてみていきましょう。
ゆとり世代の特徴としてあげられるのは、ゆとりのある教育カリキュラムで育ってきたということです。
いわゆる「ゆとり教育」と呼ばれるものですね。
かつての日本では、限られた時間の中で、子供に必要な知識を植え付ける「詰め込み型教育」が行われてきました。
そのため授業についてこれない生徒が続出したのです。
それを緩和するため、ゆとり教育は生まれました。
ちなみにゆとり教育とは、世間が考えた言葉であり、文部省が正式発表した名称ではありません。
ゆとり教育の教育カリキュラムとは、知識を詰め込むのではなく自分で考える力を育てるために自由な時間を増やし、様々なことに目を向けさせようとする教育方針です。
一般的にこの世代は、忍耐力や学力が低く、言われたことしかしないような印象を持たれています。
なんだかイメージがよくないですよね。
そこで、ゆとり教育に反発して生まれた言葉が「さとり教育」です。
さとり世代は、この「ゆとり」という言い方に反発した人たちが自分から言いだした呼び方です。
物欲がなく、穏やかで悟りを開いたかのような様子から、「さとり教育」と言われ始めました。
そして欲があまりない理由として、給料が少なくてお金を持っていないことを結びつけるようになりました。
さとり世代は本当にお金がないの?
さて、さとり世代はさとっているわけではなく、お金がないせいで物が買えないと言われています。
しかし、それは本当に正しいのでしょうか。
お金がない=給料が少ないと考えられますが、確かににバブルが崩壊の後に給料は下がっています。
下記に20歳から24歳の平均収入に物価の変動の影響を考えて補正した実質所得を時系列でグラフにまとめました。
グラフをみると、バブル崩壊の1991年ごろから一気に所得が落ちていっている様子がわかります。
そのため、今の若者はバブル期に比べればお金がないといえるでしょう。
またお金がないというだけではなく、価値観の変化も欲がないとされる一因となっています。
バブルの崩壊で不景気とされる時代の中を過ごしてきため、節約や堅実に生きるという意識を強く持っている人が多く、高級品や贅沢品をやたらと購入することは好まないようです。
ただ、堅実であると同時に個性が強く、自分が好きなものに対しては比較的よくお金を使う傾向にあります。
正確には、「売れなくなった」のではなく、「個性が強くなり、売れるべきものしか売れなくなった」とでもいうべきでしょう。
単にお金がないだけではなく、個人の嗜好が多様化し、世間一般でいう贅沢にお金を使う人が減ったのが”さとり”とよばれてしまう理由かもしれません。
可処分所得は実は増加している
可処分所得とは給料やボーナスから税金や保険料を差し引いた手取りをいいます。
ここから最低限の生活費を引き、貯蓄とするのが一般的です。
若者は給料が安いイメージですが、実は自由に使えるお金、つまり可処分所得は1989年以降、増加傾向にあります。
ニッセイ基礎研究所の統計データよると、30歳未満の単身勤労者世帯の可処分所得は、バブル景気よりもおおよそ1割増えており、(貯蓄は2割増)これは男女ともに同じです。
その理由として、バブル期よりも大学卒の若者が増えたことが挙げられます。
会社員はもとより、非正規雇用の若者でも、男女ともに20代後半であれば20万円以上を得ているためです。
これはバブル期に一人暮らしをしていた若者の収入を上回ります。
つまり大学もしくは大学院を卒業していれば、正規・非正規問わず、バブル期よりも収入があります。
加えて、この消費社会において消費者行動を取らない現代の若者ですから、貯蓄が上がっているのも納得です。
消費意欲が低下
体力も行動力もある若者は消費意欲は、なぜこんなにも低下の兆しを見せ始めたのでしょうか。
1990年代始めのバブル崩壊以降、日本は今までにないほどの経済低成長を体験しました。
日本人1人あたりのGDP率(国内総生産)が年平均で1%程度にまで落ち込んだのです。
その影響か、2000年代は物価が継続的に落ち込むデフレ状態に陥ったのです。
それが顕著に表れているのが、非正規社員の増加でしょう。
かつて日本象徴でもあった、「年功序列」は弱まりつつあります。
現在20代前半の若者は、生まれた時から、経済の低成長・雇用不足・老後の不安・ディスインフレやデフレにさらされてきました。
長く勤めれば給料が上がる・老後が保証されるといった日本ではなくなり、将来に対して、漠然とした不安をかかえています。
このような事情が、若者の消費意欲の低下に拍車をかけていると考えられるでしょう。
シェアリングの増加
日本ではシェア経済が拡大しています。
内閣府が2016年に行った調査では、市場規模は5000億円で、そのうちの6割が「モノのシェア」です。
車に始まり、空間をシェアする民泊やフリマアプリなど、私たちの周りはシェアで溢れています。
「使えるものを捨てるのはもったいない」「モノの有効活用」など節約以外でも大きなメリットがあるのが特徴です。
非正規雇用が増え、賃金が横ばいになっている現在の日本を鑑みると、「消費を抑えたい」考えから、安いものに意識が向くのは当然でしょう。
最近ではネットの普及もあり、安くていいものはいくらでも探せるようになりました。そのため、高いお金を出さなくても、質の高い生活は送れるのです。
消費がモノからサービスに移りつつある中で、長期に渡って所有するのではなく、「必要な時に必要な期間持つ」という考え方が高まっています。
ミニマリストという考え方
モノを持たない、最低限の暮らしをする「ミニマニスト」達が、メディアで取り上げられることが増えてきました。
経済的な理由でモノを持たないことにした若者いますが、十分な稼ぎがあってもシンプルな基本生活を選ぶ人も多くいます。
ミニマニストの大きなメリットは、「モノを維持・管理し、使いこなすストレスから解放されること」です。
モノがあれば、それだけ場所も取りますし、使わなければなりませんため、時間も使ってしまうでしょう。
ミニマニストたちは、シンプルな暮らしを心がけることで、「ゆとりのある時間」に豊かさを感じているのです。
さとり世代の特徴
さとり世代には欲がないのが特徴すが、職場では忍耐力がないと批判されることも多いです。
さとり世代は、自分の好きなものに対してお金をよく使うのですが、自分に必要か否かを強く意識します。
これは比較的自由に学ばせる考えであった、ゆとり教育の影響もあるのでしょう。
さとり世代は、仕事はあくまで自分がしたいことをやるための手段であると考えているため、仕事よりもプライベートの充実を求めます。
そのため、自分に強いストレスがかかるような、いわゆる自分に合っていない仕事やプライベートを邪魔するような仕事を嫌います。
つくし世代
さとり世代は、自分の気に入らないものを避ける社交性のない世代と思えるかもしれません。しかし、実はそういうわけでもありません。
最近呼ばれ始めた「つくし世代」は他人に尽くす意味からつけられています。
これは、無用な衝突を嫌い表面的には多くの人と人間関係を築く一方、仲間と意識している人に尽くし、深い関係を築くものです。
基本的に多様性を許容して表面的な人間関係を築くことが大きな特徴です。
しかし、同時に自分の許容に外れる相手への拒絶は強い傾向にあります。
特に非合理的なことや強い圧力を嫌うため、ストレスとなる相手は自分の人間関係から排除しようとします。
しかし、逆に言えば、ある程度合理的に接する分には非常に接しやすい世代といえるかもしれません。
若い人は本当にお金がない?
若い人ほどお金がないと聞きますが、実際はどうでしょうか。
ここでは、国税局が統計を出した若者の年齢別年収から、その実態に迫ってみます。
年齢別の年収
「民間給与の実態調査結果」(国税局)平成27年(2015年)7月更新版
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
19歳以下 | 142万 | 106万 |
20~24歳 | 265万 | 226万 |
25~29歳 | 371万 | 295万 |
30~34歳 | 438万 | 294万 |
35~39歳 | 499万 | 297万 |
40~44歳 | 568万 | 290万 |
45~49歳 | 638万 | 292万 |
50~54歳 | 649万 | 281万 |
55~59歳 | 629万 | 275万 |
60~64歳 | 460万 | 221万 |
65~69歳 | 387万 | 204万 |
70歳以上 | 360万 | 201万 |
平均年収 | 511万 | 272万 |
上記の統計によると、女性の平均年収は30代後半が最も高くなるますが、その後は、ほぼ横ばいであることが分かります。
女性は結婚や妊娠、出産を機に退職する方も多くいます。
そのため男女平等と謳われていても、現実的には男性と同じような出世は望めない傾向が根強く残っているのです。
また、退職後はパートなどの時短労働に切り替える人が増えるため、年収の横ばい傾向は強くなります。
一方、男性の平均年収は50代前半まで徐々に上がり続ける傾向があります。
日本は終身雇用制と年功序列制の根強い国なので、同じ職場で働き続ければ、年収が年齢に伴って上昇する傾向が強いのです。
50年後の日本の未来は?
内閣府大臣官房政府広報室調べ
将来への展望 | 20代 | 平均 |
---|---|---|
明るい | 9.7% | 7.5% |
どちらかと言えば明るい | 33.8% | 25.7% |
暗い | 11.7% | 18.5% |
どちらかと言えば暗い | 42.2% | 41.6% |
わからない | 2.6% | 6.7% |
日本の未来への展望を調査したところ、20代が将来に対して抱いている展望は、国民全体の意見と比べると明るい意見が多くなりました。
上記を踏まえると、未来が不安だから貯蓄をし、お金を使わないようにしているわけではなく、純粋に使えるお金が少ないとも考えられますね。
くわしくは、次章でお話しします。
将来に対する意識
内閣府大臣官房政府広報室調べ
将来への展望 | 20代 | 平均 |
---|---|---|
不安を感じない | 7.8% | 11.3% |
どちらかと言えば不安を感じない | 19.5% | 18.9% |
不安を感じる | 26.6% | 29.2% |
どちらかと言えば不安を感じる | 45.5% | 39.8% |
わからない | 0.6% | 0.8% |
20代で将来への不安を感じない方は27.3%(どちらかと言えば感じない方も含む)です。
平均が30.2%なのでやや少ない傾向がありますね。
一方、将来への不安を感じる方は、どちらかと言えば感じる方を含むと72.1%で、平均が69%なのでやや多い結果になりました。
25〜34歳の非正規雇用者の28.4%が非正規雇用者として働いているデータもあり、また初就職者の40%が非正規雇用者との統計もあります。
このような現状のため、不安を感じる若者が多いのかもしれません。
20代でお金が貯まらない人の特徴
ライフプランを描いてみると、結婚資金や住宅ローンの頭金、子供の教育費や老後資金など、人生において大きなお金を必要とする場面は数多くあります。
一度にまとまったお金が必要となるため、20代から貯蓄をしておくことは賢明ですね。
しかし、中にはなかなかお金が貯まらない人もいます。
まずは、反面教師にするためにも、20代でお金が貯まらない人の特徴を紹介します。
一人暮らしで生活費のロスが多い
20代は下宿している学生や、社会人になって独り暮らしをしている人が数多くいます。
特に独り暮らしは、油断していると、ついつい生活費のロスが大きくなる恐れがあるため注意しましょう。
1人分の食材を必要なだけ購入するのは意外と難しく、食べきれないために食材を無駄にしてしまう恐れがあります。
また、日頃の疲れでついつい自炊をサボってしまいがちです。
外食が多い場合も食費がかかりやすいく、しっかりとやり繰りしないと、お金が貯まりにくいでしょう。
20代はお金を使うべきと考えている
20代の人の中には、若い内はお金を使うべきだと考えている人もいます。
若いころにしかできない経験もあると考え、自己投資の意味で使いすぎてしまうのです。
このような人も、残念ながらお金は貯まらないでしょう。
結婚して家族を持つと、自由に使えるお金が限られてしまいます。
そのため20代のうちに、悔いのないよう浪費を謳歌しているタイプです。
ただし、中にはお金がある分だけ使ってしまい、浪費癖がついてしまうこともあります。
結果的に30代以降も浪費癖が抜けず、お金が貯まらないのです。
付き合いを断れない
特に20代の会社員の場合は、先輩社員や上司からの誘いを断れず、交際費がかさんでしまうケースもあります。
職場の人間関係もありますし、飲みに誘われると、ハッキリと断れる人は案外少ないでしょう。
お酒好きな上司や先輩が多い職場であれば、どんどん出費が増えてしまいます。
飲み会の出費が一回当たり5000円だとすると、週に1回でも月2万円です。かなり痛い出費ですね。
そのため、誘いを体良くかわす術も身に着けておいた方が良いでしょう。
「体調が悪い」「予定がある」と断るほかに、素直に「出費がかさんで懐が厳しい」と言っても構いません。
投資ではなく浪費が多い
20代は将来のために自己投資をすべき年齢です。
20代で十分な努力とスキルアップができていると、万一30代で転職を考えた際に非常に有利です。
ヘッドハンティングのチャンスや、独立のためのノウハウを身に着けると、人生の可能性が広がることでしょう。
その大切な時期に無駄な浪費ばかりしていると、先細りの人生となる可能性もあります。
ストレスでお金を使ってしまう人は、お金を使わない発散方法を今のうちから見つけておきましょう。
浪費が続くと、ずっとお金が貯まらない人で居続けなければならないかも知れません。
今のうちから、お金の使いどころを見極めておきましょう。
どちらもお金がなかった、昔と今の若者の違い
終身雇用、年功序列という日本的雇用は高度成長期にさんざん批判されてきました。
しかし能力主義に隠れて若者をこき使うブラック企業が増えたことを考えると、「どうだったかなあ?」と考え直したくなりますね。
なくなってわかる日本的雇用のありがたさ、という感じでしょうか。
昔の若者もお金はありませんでした。
しかし簡単にクビになる心配はなく、会社は「仕事の能力は少しずつ育てていく」というおおらかな考え方で若者に接していました。
しかし今の若者は、即戦力や能力に応じた報酬というかっこいい言葉のもとに、いきなりシビアな査定にさらされています。
転職の自由は多くの場合、会社側のリストラの自由としても利用されています。
正社員で雇う必要はないと分れば、会社が非正規雇用を増やすのはとうぜんでしょう。
若者がお金を使わない本当の理由
終身雇用は若者を縛り付ける鎖ではなく、社会からドロップアウトしないように守ってくれるセーフティーネットの一面もありました。
今の若者は、このセーフティーネットがなくなった社会を肌で感じているため、お金を使わない・結婚をためらっているともいえます。
また最近は、「ゆるい仕事、ゆるい働き方」が話題になっています。
「週休4日、年収150万円のゆるい仕事をしながら、自己実現をめざそう」、このような自分発見を目的とした働き方ですが、ある意味では能力主義で、飛びつくと痛い目に合うことも多いでしょう。
若者は「お金がない」現状よりも、先の見えない働き方に大きな不安を抱いているのです。
不安を少しでも減らすため、車を買わずに貯金する考えは、正しいと言うべきでしょう。
若いうちは金なんか貯めずに自分に投資しなさい、というのも簡単には乗れない誘いです。
もちろんブラック企業に辛抱して居続ける必要はありませんが、ゆるい働き方をしながら自己実現をめざすのもおすすめできません。
終身雇用制度はほぼ崩壊したとはいえ、仕事のスキルを身につける姿勢が「お金がない」現状を改善していく、いちばん成功率の高い方法です。
お金がない時のデートは?
お金がなくても相手がいれば、デートだってちゃんとしたいですよね。
しかしお金がなければ、満足のいくデートができないのでは?と考え、恋愛に後ろ向きになっているかもしれません。
しかし、お金がないのであれば、ないなりの方法を考えればよいのです。
ここでは、お金がかからないデートを考えてみました。
デートは割り勘が基本
一昔前はデート費用は男性が持つのが当たり前の風潮がありました。
今でも一部の男性と女性の中では根強く残っている考え方でもあります。
しかし最近増えているのは、「お金がある方が払う」「女性だって対等に見られたいから払う」などという新しい考え方です。
近年は女性の社会進出も進んでおり、中には男性と変わらない金額を稼ぎ出す女性もいます。
そのため、男性が支払うイメージは払しょくされつつあり、割り勘を基本とするデートをされる方も増えました。
お金のかからないデートコース
他にも、お金のかからないデートコースを選ぶ方法もあります。
男女間の交際にできる限りお金がかからないデートコースや、デートの内容について解説します。
家でデート
2人で一緒にゲームやDVDを楽しんだり、ただゴロゴロするデートなどもたまには楽しいですね。
毎回ではマンネリ化してしまいますが、どこかに出かけるばかりではせっかくの休日デートも疲れが残ってしまうことがあります。
たまには室内でデートも楽しいですよ。
ドライブ
ドライブにはガソリン代など移動費がかかりますが、2人きりの空間も、外の空気も同時に楽しめます。
ドライブだけも楽しいのですが、綺麗な景色を見に行ったり、夜は夜景スポットなどへ行くのも良いですね。
公園
天気が良い日はお弁当を持って公園にでかけましょう。
お弁当を持参することで、お昼ご飯代を節約できます。
ふたりで散歩を楽しんだり、バトミントンなどの軽いスポーツをして体を動かすのも良いですね。
日頃の喧騒を忘れ、自然に親しむ良い機会となるでしょう。
ウインドウショッピング
付き合いが長い2人であれば、不動産屋や大型家具店などを回るデートもおすすめです。
新生活や新婚生活を想像しながら、具体的に物件や大型家具を選んでみませんか。
ふたりの将来像が具体的に見え、次のステップに進むきっかけになるかもしれません。
また結婚式場のブライダルフェアや試着会、撮影会など非日常を体験するのも違ったお互いの姿を再確認できるでしょう。
季節を楽しめるスポット
桜や花火、海や紅葉、雪景色など、その季節にしか楽しむことができない風景を見に行くのも良いですね。
ドライブでも良いのですが、公共の乗り物を使ってまったりと日帰り旅行気分を楽しむのもおすすめです。
動物園・美術館
動物園は数百円程度、美術館でも千円前後程度と以外にも入場料は安くすみます。
一度入園すれば、余計な費用がかかることもありませんし、どちらも隅々まで楽しむことができますのでしっかり満喫しましょう。
日帰り温泉
宿泊となると一泊数万円の有名な旅館でも、温泉だけなら入浴料数百円で利用できるところもあります。
日頃の疲れを癒すとともに、ちょっとした日帰り旅行気分を味わえますよ。
有名な温泉街が近くにあるなら、一度調べてみてはいかがでしょうか。
電話
昔は固定電話が一般的だったため、相手の身内が電話に出て気恥ずかしい思いをした人も多かったのではないでしょうか。
また長電話には高い電話代がかかりました。
しかし今はIPフォンの発達や、無料アプリ・かけ放題プランなどにより電話代がかからない、もしくは無料でできる手段も多くあります。
そのため会えなかった日には、長電話で相手との距離を縮めても良いですね。
またデートを楽しんだ日でも、帰宅後の長電話で、デートの余韻を楽しむことができます。
お金がない人の結婚
お金がない人が躊躇してしまうことのひとつに、「結婚」があります。
結婚は、指輪にはじまり結婚式や新居への引っ越し代、その後の生活など、とにかく出費がかさむものであるため、将来に不安を感じて避けてしまう傾向にあります。
しかし本当にお金がないと結婚は難しいのでしょうか。
ここでは、お金がない人の結婚について見ていきましょう。
お金がはないよりあった方が良い
はっきり言うと「愛があればお金なんて」という考え方は幻想であり、危険な考え方ともいえます。
ずっと2人だけで生きていくとしても、将来的には病院代や介護費用が掛かってきますし、子供を産み育てるのであれば、将来の教育費なども考慮しなければなりません。
それに、お金の心配がない生活は心の余裕にも繋がります。
これは多くの既婚者が言っていることです。。
しかし、だからといって高収入の配偶者を捕まえようと意気込む必要はありません。
世帯収入は、配偶者の収入だけに頼らず、共働きでカバー・維持ができる問題だからです。
お互い、働ける間は協力しあうことで生活に困らない十分な収入を得ることができるでしょう。
日本で富裕層と言われる年収の基準は1000万円と言われています。
しかし富裕層は全体の5%しかいません。
これらを考慮すると、配偶者の年収400万円+あなたの年収300万円でもかなり富裕層に近づけると思われますね。
お金がない人と結婚するとき
結婚する場合、お金はないよりもあった方が良いでしょう。
しかしお金がないからと言って結婚を諦める必要はありません。
しかし、結婚したい相手にお金がない理由は知っておいた方が良いでしょう。
理由によっては、今後苦労するかもしれません。
まずは借金の有無を調べてください。
貯金ゼロの状態と借金と言うマイナスがある場合とは全く違います。
ただでさえお金がないのに、結婚後に返済に追われるようでは本末転倒です。
借金は早く返済するほどに利子が安くなため、トータルの返済額を抑えられます。
結婚を考えているのであれば、借金は清算したほうが無難です。
また配偶者にしたい方の将来的な収入の見込みも考えてみましょう。
男性の場合、お金がない理由が将来のためなら、一時的な金欠には目をつぶる必要があります。
自分の収入だけで生活が厳しいと思うのであれば、女性が結婚後、専業主婦におさまらず共に働いてくれそうかを見極めてください。
ただし、相手に収入がなくても自分に安定した職があり、そこそこ高収入であれば問題ないでしょう。
この場合は、相手の人生もかかってきますので途中で投げ出さず、最後まで面倒を見る覚悟を持つことが大切です。
お金が貯まる心がけ
小さなお金を大切にすることは、やがて大きなお金を貯めることに繋がります。
金額が小さいからとはした金扱いしないこと、無駄遣いしないことが大切です。
また本当に必要な出費を惜しまないことも大切なポイントです。
必要な支出であれば、それは浪費とは違いますので、お金の使いどころを見き分けることは非常に重要でしょう。
メリハリを持った出費を心がける必要があります。
また、財布の中の整理整頓も大切です。
財布の中がいらないレシートやクーポンなどでごちゃごちゃしている場合、財布に入っているお金を上手く把握できないため、結果として深く考えずに使ってしまう恐れがあります。
財布は綺麗に整理し、不要なレシートを捨てたり、領収証を整理するなどしましょう。
その他にも計画的な貯蓄、安物買いの銭失いも大敵です。
高い物を長く使うこと、また日々の食費の節約など小さなことの積み重ねを大切にしたいですね。
金欠の原因を追究しよう
給料日にお金が入っても、お金の使い方を変えなければたちまち金欠になってしまいます。
金欠を繰り返し、辛い倹約生活を繰り返さないために、原因を追究し、改善していくことは大切です。
20代だから給料も低く金欠に?
金欠になりがちな人は、その原因を給料が低いせいにしがちです。
確かに20代は給料が低いことも多いでしょう。
手取り月17万円程度の給料であれば東京都や神奈川県では最低賃金レベルです。
特に一人暮らしの場合は家賃や光熱費・食費・人によっては仕送りでほとんど手元に残らず、苦しい生活を強いられるかもしれません。
手取り金額によっては、お金がないのも仕方ないと考えられます。
しかし手取り月25万円程度の給与をもらっていて、仕送りもしていないのに毎月金欠の場合は、お金の使い方に問題があると考えた方が良いでしょう。
毎月の固定費以外の出費に注目し、一度お金の流れを精査してみます。
月末にレシートやクレジットカードの履歴を眺めるだけでも、無駄が浮き彫りになりますよ。
交際費や趣味の費用を見直そう
金欠の大きな原因を調べてみたら、実は交際費が大半を占めていたことも、よくあることです。
安めの居酒屋で同僚と飲み会の程度でも、1回につき数千円のお金がかかります。
回数が重なったら…いうまでもないでしょう。
飲み会をなくすだけでも、金欠から脱出する大きなきっかけとなります。
また、趣味に高額な費用をつぎ込んでいる場合、その費用も見直すことが必要です。
旅行や食べ歩き、レアもののコレクションといった趣味など、お金のかかる趣味をお持ちの人は、この機会に見直しをすることが必要です。
回数を減らす、本当に必要なものし買わないなど、自分の金銭事情に見合った楽しみ方を見つけましょう。
固定費の見直しも必要
金欠の原因には、家賃や生命保険、携帯電話等、毎月の固定費が高額な可能性もあります。
固定費を見直すだけでも、毎月数千円~数万円程度差が出るでしょう。
必要ない保険は解約、もしくは安いプランに切り替えたり、携帯電話を格安SIMに変えたりするだけでも大きな効果が期待できます。
他にも、電気代やガス代をまとめるのも効果的。見直しに取り組みやすい項目です。
固定費の削減効果は毎月続きますので、高い効果が見込めます。
20代で考えたいお金の使い道
将来に備えるためにも、20代ではお金の使い道をどのように意識すれば良いのでしょうか?
20代の過ごし方で、その後の収入が変わり、結果的にお金が貯まる・貯まらないも変わってきます。
ここでは、20代で考えたいお金の使い道として、「本を買ってたくさん読む」「将来に役立つセミナーに参加する」「資格の教科書にお金を払う」の3つをおすすめしたいと思います。
それぞれくわしく解説するので、自分に合った方法を探してみましょう。
本を買ってたくさん読む
20代ではとにかく本をたくさん読み、様々な知識を得るのがおすすめです。
本はお金をかけずに自己投資をするためにとても良い方法です。
気になる本があったら、どんどん読んでみましょう。
節約しながら自分のスキルやノウハウを貯えて行くことができますので、投資効果が高い方法だといえますよ。
中古本ならより安く学べますし、図書館で本を借りればかかる費用は交通費のみで、タダで知識が増えます。
できるだけ多くの本を読みましょう。
将来に役立つセミナーに参加する
自分の視野を広げるために、セミナーに参加し、多くの人の意見を聞くこともおすすめです。
興味のある分野のセミナーや、将来自分のためになりそうなセミナーに参加すると、効率よく学べます。
また、参加し続けることで横のつながりができるため、人脈という財産を手に入れることも期待できます。
セミナーも費用対効果が高い学びです。
安いものであれば、数千円程度で専門家の話しを直接聞けます。いろいろなセミナーに積極的に参加しましょう。
資格の教科書にお金を払う
20代は今後のスキルアップのため、資格を取得するにもよい時期です。
20代の内に柔軟に色々な資格の勉強をしておくと、幅広い知識が身に付きます。
資格を取得すれば仕事に役立ち、収入アップもあります。
お金も貯まりやすくなるため、仕事に関係する資格や、興味のある分野の資格取得を目指しましょう。
また資格を取る目的でなくても、さまざまな資格の教科書を読むだけで、業界事情も分かります。
自分自身に幅を持たせるために、資格の教科書をいろいろ読んでみても面白いでしょう。
まず必要な倹約生活
金欠になったら、給料日まで倹約生活をしなければなりません。
できれば避けたいところですが、こればかりはどうしようもありません。
どのような生活が必要なのか、説明していきましょう。
食事は自炊、昼食はお弁当を
金欠になった場合、食事はできるだけ自炊しましょう。
外食すれば簡単に500円~1000円程度かかってしまいますが、自炊であれば外食よりもはるかに安く抑えられます。
スーパーに行けばもやしや鶏のむね肉など、安い食材がたくさん売っています。
特売品や見切り品もチェックし、お得な買い物を心掛けましょう。
安いからと、ついつい買い過ぎないようにだけはご注意ください。
買いだめする場合は、冷凍の野菜や肉も活用すると、無駄がありません。
「料理を作ったこともないし、自炊はハードルが高い」と思うかもしれませんね。しかし最近ではネットや本で初心者向けの簡単な料理レシピはいくらでも検索できます。
苦手だからと、毛嫌いせず、なんでも経験する気持ちでチャレンジしましょう。
また家での自炊だけでなく、仕事場への昼食もお弁当を持参しましょう。
前日におかずを多めに作っておき、それを詰めるだけでもOKです。
あわせて飲み物も持参すると、1日100円以上の節約になります。
食材以外の買い物は控える
金欠になった場合でも、食事はなるべくしっかりとるようにしましょう。
食事を疎かにすると、病気になってしまったときに、さらにお金がかかる可能性があり、結果的にマイナスです。
限られたお金の中で生活するため、食材以外の買い物はなるべく控えましょう。
生活用品も急ぎでなければ、最低限の購入に留めます。
ポケットティッシュ等はターミナル駅でもよく配布していますので、貯めておくと便利です。
また近くで無料のイベントが行われるなら、会場で試供品等が配られることがあります。
少しでも生活の足しにならないか、チェックしてみましょう。
また、よく100円ショップがお得と思いがちですが、必ずしもそうではありません。
安いお店をチェックし、比較して購入することが鉄則です。
飲み会や高額の買い物等は我慢
金欠の時は倹約生活を余儀なくされます。
我慢しなければならないこともたくさんあるでしょう。
ただせさえ日々の生活にもこと欠く状況ですから、当然飲み会や衣類など、出費のかかるものは避けます。
また、休日の過ごし方も見直す必要があります。くわしく見ていきましょう。
飲み会は不参加を
金欠の時は、飲み会への参加はしばらく我慢しましょう。
500円の外食費を節約している状態の時に、飲み会に参加して数千円を払っている場合ではありません。
衣類等の購入はよく考えよう
衣類などはものによっては数千円から数万円と、金欠の身にとっては高額な買い物です。
食料品以外の買い物は、本当に必要かどうかよく考えましょう。
勢いで購入せずに、一度家に帰り、間を空けるのがおすすめです。
当たり前ですが、カードで買ってしまうなんて論外です。
一度考え直すことで無駄な買い物を減らし、本当に必要なものだけを購入することに繋がります。
できれば給料日まで我慢すると良いでしょう。
休日はお金をかけずに過ごす
休日にテレビやSNS等を見ると、お金をかけて遊んでいる人の様子が見えてしまいます。
楽しそうな姿に、みじめな気持ちが沸き上がるかもしれませんね。
しかし、充実した休日を過ごすことは、お金をかけることばかりではありません。
この機会に、お金をかけずに過ごす方法を試してみましょう。
特技を生かし、クラウドソーシングサイトなどで副業に徹してみるのもおすすめです。
図書館で本を借りて読むのも良いでしょう。
また屋外へ出て、河川敷や自然の中を歩くのもリフレッシュできる良い方法です。
金欠を機会に、新しい休日の過ごし方を発見することができるかもしれません。
20代から始めたい家計管理
20代から家計管理をしっかりと行っている人は少ないかも知れません。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する単身世帯の世論調査(2016年)」によると、平均値よりも実態を表す中央値は以下のようになっています。
- 年収300万円未満の人が0円
- 300万円以上500万円未満の人が73万円
これは、貯蓄性の低さを物語っています。
お金が計画的に貯めなければなかなか貯まりません。
そこで、20代から始めたいおすすめの家計管理法を提案します。
支出を減らす
貯蓄を増やす一番の近道は、支出を減らすことです。
そのためには浪費を完全になくし、消費を抑えることが重要です。
それだけでもその分貯金に回すことができるため、将来的には一定のお金が貯まっているでしょう。
家計簿を付けることで、自分の家計の実態を浮き彫りになり、無駄な支出を減らすことに繋がります。
収入を増やす
支出を減らしただけでもお金は貯まりますが、収入を増やすとさらにお金を増やせます。
現代は、一昔前の年功序列のように、年齢ごとに給料が増えて行く時代ではありません。
よって会社に長くいても、給料がアップする可能性は望めません。
いまや収入は、自分で勝ち取るものとなっているのです。
収入を増やすには、会社で実績を上げて給料を増やす、もしくは副業や週末起業によって副業をするのがよいでしょう。
ただし、副業をする場合は、就業規則を事前に確認しましょう。
資産を増やす
まとまった資金があれば、資産を運用し増やす方法も検討してみてください。
具体的には投資信託や保険商品を利用するとリスクも低くてよいでしょう。
商品の中には、資産運用の知識がなくてもお金が増やせるものもありますので、担当営業に相談してみると良いでしょう。
積立投資や貯蓄性のある生命保険を利用すると、毎月コツコツと資産を貯えることができるため、比較的お金を貯めやすいのです。
20代からの資産運用がおすすめ
20代から資産運用をしていると、将来多くの貯金を得ることになるかもしれません。
自分の意思力だけで毎月貯金をしてもなかなか貯まるものではありません。
生活費のあまった分を貯金しようと思っても、結局消費してしまい、お金が貯まらないというのはよくある話です。
自信のない人は、投資信託や保険商品など自動的に貯まっていく方法を選択することをおすすめします。
家族ができたら貯蓄型生命保険
20代の独身者の間は、掛捨てタイプの生命保険に加入している人が多いかもしれません。
数千円と安い保険料で、手厚い保障を得ることができるからです。
しかし、20代で家族ができた場合は、貯蓄型のある生命保険に切り替えるのがおすすめです。
掛け金は高めですが、貯蓄性のある生命保険は、解約返戻金があります。そのため将来的にの保険事故が起きなくてもお金が返ってきます。
そのため、保障と貯蓄を両立できる良い方法なのです。
定期預金で自動的に貯蓄
定期預金で半ば強制的にお金を貯めるのも良いかと思います。
定期預金は毎月決まった額を自動振替して行きますので、勝手にお金が貯まります。
定期預金は普通預金よりも下ろしにくいため、しっかりとお金を貯めることができるでしょう。
積立投資を行う
積立投資とは、投資商品の名称ではなく、投資の手法のを言います。
一定額の投資信託を毎週もしくは毎月買い続ける方法で、500円や1,000円程度の少額から投資が始められるのも魅力です。
家計の負担を抑えながら投資ができ、長い目で見た時にある程度の資金確保が可能です。
いざという時のカードローン
倹約生活中といっても、急な出費を要することもあります。
冠婚葬祭など、どうしても数万円必要となるケースもあるでしょう。
一時的にお金がないのであれば、カードローンが便利です。借金と聞くとイメージが悪いですが、正しく使えば問題ありません。
上手な使い方にはポイントがありますから、次章で説明していきます。
大手消費者金融なら毎日審査可能
大手消費者金融の自動契約機では、土日も含めて毎日審査を行っています。
そのため、急いでいても即日融資可能なのです。
審査時間も午前中から夜間まで行っており、最短30分のスピード審査ありますので、自分の都合に合わせて、審査が受けられます。
そのため、金欠中に急な出費が発生した場合には、お金を調達する選択肢の一つとして覚えておきましょう。
いざという時にあわてずに済みます。
必要な額を必要な日数分借りられる
カードローンで借りるメリットは、借入限度額にかかわらず、必要額を必要な日数分借りられることです。
またカードローンの利息は、日割りであるため、借りた金額と借りた日数で決まります。
そのため借りる額が少ないほど、また借りた日数が少ないほど、払うべき利息も少なくなりお得です。
また大手消費者金融のほとんどで、「30日間の無利息期間」があります。
そのため、短期間の借入であれば、利息を払わずに借り入れもできます。
利息ゼロの期間開始日に注意してください。
少額を借りて給料日の返済で安心
金欠の際にカードローンを使う際は、できるだけ少額を借りるのがポイントです。
なぜならば、金利は元金によって決まるため、お金をたくさん借りるほどに利息負担が増えます。
借り入れ額を最低限の金額に留めることで、将来の家計への影響を最小限に抑えられます。
給料日に全額返済すればカードローンの債務はなくなりますから、その後返済に追われることもありません。
まとめ
車に乗らず、上司や同僚とお酒を飲まず、恋愛にも結婚にも消極的な若者は「さとり世代」などと呼ばれ、中高年のオヤジたちからは批判的な目で見られています。
しかし、若者はお金がないことに委縮し、非行動的になっていると考えるのは間違いです。
若者はセーフティーネットがなくなった社会の変化を肌で感じ取り、お金の使い方に慎重になっています。
若者のこういう反応は自然と言うしかありません。
むしろ、もっと自覚的に、計画的に「さとり」のバフォーンスを演じるべきなのかもしれません。
そのときは「ゆるい仕事」にブレず、仕事を通じて生きていくスキルを獲得していくということが大切です。