生活費のカード払いは家計管理におすすめの方法!
生活費をクレジットカード払いにすることで、家計管理が簡単になります。
家計管理をきちんとしたいけれど家計簿をつけていない人、そして、クレジットカードの引き落とし明細を見る度に「こんなに使ったっけ?」と驚くことが多い人には特にオススメの方法と言えます。
生活費をクレジットカードで払うメリットと注意点、カードの選び方や具体的な方法について探っていきましょう。
この記事はこんな方におすすめ
・家計の節約をしたい人
・クレジットカードをお得に活用したい人
・クレジットカードの発行を検討中の人
ぜひ参考にしてください。
記事の目次
生活費をカード払いにする6つのメリット
生活費をクレジットカードで支払うだけで、以下の4つのメリットを得ることができます。
家計簿をつけなくても家計管理ができる
家計簿をきちんとつけていますか?
ノートタイプのものにきちんと書いている人もいますが、レシートを読み込むことができるアプリタイプのものでも面倒がって使用していない人もいますよね。
それどころか、レシートすら、受け取ったらすぐに捨ててしまう人もいます。
ですが、すべての生活費をクレジットカードで支払うなら、クレジットカードの利用履歴に購入記録が残りますので、レシートを紛失したとしても、どこでいくら使ったかをすべて把握することができます。
詳細情報を記録したい人は家計簿が必須
ただし、「ネギ298円」「スカート15,000円」などの商品名や詳細情報は、クレジットカードの利用履歴には記載されません。
詳しい記録をすべて残したい人は、ノートタイプもしくはアプリタイプの家計簿を併用するようにしてください。
固定費の払い忘れがなくなる
家賃や保険料、水道料金、NHK受信料、電気代、携帯電話料金などの毎月支払わなくてはいけないものをクレジットカード払いにすると、払い忘れがなくなります。
「納付書どこに置いたっけ?」「納付期限、まだ大丈夫だっけ?」と1つ1つの支払いについて気にする必要がなくなりますので、精神的な負担も軽減されます。
尚、水道料金やNHK受信料を支払い忘れると、最悪の場合、預金や不動産などの財産が差し押さえられてしまうことがあります。
次の記事で詳しく解説していますので、ぜひご一読ください。
クレジットカード払い割引が適用される!
公共料金や携帯電話料金をクレジットカード払いに設定しておくと、サービス提供業者にとっては、納付書を発行する手間が省けるだけでなく、納付書を郵送する送料も節約することになります。
そのため、クレジットカード払いに設定するだけで、月々の料金から10~100円ほどが割り引かれることもあるのです。
払い忘れがなくなるだけでなく、料金も割り引かれるのですから、積極的にクレジットカード払いを活用したいですね。
ポイントやマイルが溜まる
クレジットカードを使うと、使った金額に応じてポイントやマイルが溜まります。
すべての現金払いをクレジットカード払いに変更するなら、世帯によっても差はありますが、年間200万円~300万円ほどをクレジットカードで支払うことになります。
1,000円の利用に付き1~5円分のポイント還元率だとしても、年間2,000円~15,000円ものおトクになりますよ。
現金引き落としの手間が減る
すべての支払いを現金払いにすると、1ヶ月に何度か銀行でお金を下ろさなくてはなりません。
しかし、普段からなるべくクレジットカードで支払っているなら、数万円しか現金を持っていなくても何ヶ月もやりくりできることもありますので、銀行に出向く時間や手間を節約することができます。
サービスや割引も受けられる
クレジットカードを利用すると、各カード毎にサービスや割引が受けられます。
全てのクレジットカードというわけではありませんが、ほとんどのクレジットカードは独自サービスを提供しているため、お得に決済ができるでしょう。
例えばガソリンスタンドが発行しているクレジットカードの場合、燃料の割引やロードサービスが受けられます。
大型ショッピングモールが発行しているクレジットカードの場合、食料品などの割引のほか、映画チケットの割引が適用されます。
ほかにも、旅行の特典や空港ラウンジ、コンシェルジュサービスなど、発行元のサービスの優待やカードの種類ごとに、さまざまなサービスや割引が受けられます。
そのため普段頻繁に利用しているサービスが、よりお得となるクレジットカード選びましょう。
支払いの先延ばしも可能
現金で支払う場合には、お金が無ければ決済ができません。
しかし、クレジットカードであればその時にお金がなかったとしても決済が可能です。
クレジットカードは後払い式となっており、翌月か翌々月に引き落としされますので、支払いの先送りができるのです。
また、クレジットカードには分割払いやリボ払いがあります。
分割払いは、決済金額を指定回数に分割して支払います。
仮に5万円を5回払いにすれば、1回あたり1万円(手数料を考慮せず)の支払いとなりますので、計画的な買い物ができます。
分割払いのポイントは、2回払いまでは手数料がかからないことが一般的ですので知っておきましょう。
手数料はオリコカードを例として以下にまとめます。
支払回数 | 手数料 |
1回払い | 0% |
2回払い | 0% |
3回払い | 12.2% |
6回払い | 13.9% |
10回払い | 14.6% |
12回払い | 14.8% |
15回払い | 14.9% |
18回払い | 15% |
20回払い | 15% |
24回払い | 15% |
リボ払いとは毎回の支払金額を固定して、支払い回数を決める方法です。
仮に5万円の支払いをしたけれど、毎月無理なく支払えるのが5,000円だとすると、10回で支払うことになります(手数料を考慮せず)。
リボ払いの手数料はオリコカードの例でいうと、年率15.0%です。
一括払いだけでも支払いに猶予期間がありますが、分割払いやリボ払いを利用すると猶予期間が更に伸びることになります。
お金がない時に大きな買い物が必要であれば、これらを上手に活用しましょう。
クレヒスが作れる
クレジットカードを利用するとクレヒスが作れるというメリットもあります。
クレヒスとはクレジットカードの利用実績のことで、カード決済をするために個人信用情報機関に履歴は残っていきます。
クレヒスが貯まっていくと、クレジットカードの発行やローン契約の審査で有利となりますので、積極的にカード決済すると良いでしょう。
なぜカード発行やローン契約で有利になるかと言うと、クレジットカードは後払いであるため借金の性質に近しい仕組みです。
ローン契約は完全に借金となります。
借金をするにはちゃんと返済できるという信用力が重要となりますので、クレヒスが多いと信用の裏付けとなるのです。
逆に、返済遅延を繰り返したり、滞納してしまった場合には信用力は一気に落ちますので気をつけなければなりません。
ショッピング保険がきく
クレジットカードの中にはショッピング保険がついているものが数多く存在します。
インターネットが普及している時代ですので、商品購入によるトラブルを不安視する人もいらっしゃいます。
また、破損や盗難、火災事故など、各種トラブルに対して現金払いだと自己負担となってしまいます。
しかし、ショッピング保険があればこれらをしっかりと保障してくれますので、安心してお買い物が可能です。
一般的には購入日から90日以内などの規定が設けられているため、カード規約を確認しましょう。
生活費カード払いの注意点
生活費をクレジットカード払いに変更するだけで、かなり多くのメリットを享受することができます。
とはいえ、良い点ばかりではありません。
少なくとも次の3点には注意するようにしてください。
慣れるまではすべての明細を残しておこう
クレジットカードの1ヶ月のおおよその支払い額をきちんと把握できるようになるまでには、すべてのクレジット明細を残しておくようにしてください。
クレジットカードで支払うとお財布の中の現金は減りませんので、つい、あまりお金を使っていないような気持ちになってしまうことがあります。
月末になってから「こんなに支払えない!」ということにならないためにも、生活費のカード払いに慣れるまではクレジット明細を捨てないようにしてくださいね。
ポイント集めに夢中にならない
ポイントやマイルが溜まるのが嬉しくて、つい、多めに買い物をしてしまう人がいます。
ですが、ちょっと考えてみて下さい。
ポイント還元率が高いクレジットカードでも、1,000円使って5円~10円ほどです。
クレジットカードで1,000円多く払って10円分のポイントをもらうよりも、1,000円節約する方が99倍もお得なのですから、ポイントやマイル集めのために多めに買い物をするのは決して賢いことではありません。
口座振替日までに残高を確認しておこう
現金払いが減ったこととカードの支払いが翌月か翌々月であることの2つの理由により、生活費のカード払いを実施した最初の1~2ヶ月間は、一時的に口座残高が増えます。
しかし、これは見せかけの金額です。
クレジットカードの利用額は確実に増えているのですから、最初の1~2ヶ月が過ぎると今までには支払ったことがないほどの大金が引き落とされることになります。
クレジットカードのマイページなどをチェックして、かならず口座振替日までに利用額を全額入金しておくようにしてくださいね。
残高不足が続くと法的措置に発展することも!
尚、クレジットカードの支払いを滞納しても、財産差し押さえや裁判などのペナルティが課されることがあります。
次の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
気軽に使いすぎてしまう
クレジットカードは気軽に使いすぎているというデメリットもあります。
お金がなくてもカード1枚あればお買い物ができてしまうため、衝動買いや浪費グセがある人が使うと、支払いがどんどん溜まってしまうでしょう。
気がつけば複数枚のクレジットカードでリボ払いを繰り返したり、キャッシングをしてしまうなど、多重債務になることもあり得ます。
クレジットカードを利用する場合には将来収入の見込みとカードの支払日を把握し、しっかりと現金管理しておく必要があります。
クレジットカードを選ぶときの注意点
生活費の支払いに活用するクレジットカードを選ぶときは、次の2点に注意するようにしてください。
年会費と特典のバランスを考える
クレジットカードを利用する場合には、年会費と特典のバランスを考えましょう。
クレジットカードには年会費無料の一般カードや、低年会費の一般カードだけでなく、ワンランク上のゴールドカード、さらにその上のプラチナカード、最上位のブラックカードなど、カードランクがあります。
カードランクが上がるほど上質なサービスが受けられる反面、年会費が上がっていきます。
例えばゴールドカードの場合5,000円程度の低年会費ゴールドカードから、3万円程度のゴールドカードがあります。
プラチナカードはそれ以上の年会費で、ブラックカードに至っては30万円以上するカードもあります。
しかし、ほとんどクレジットカードのサービスを利用していないのに年会費がかかるとそれだけロスとなります。
サービスの利用頻度やポイント還元、マイル還元など、総合的にバランスを検証しましょう。
カードを1枚に統一する
「公共料金はこのカード」「普段の買い物はこのカード」と、場面によってクレジットカードを使い分けると、ポイントやマイルを効率よく溜めることができません。
同じクレジットカード会社のカードならポイントを統一することができますが、まったく別のカード会社のカードを併用するとポイントも別々になってしまいますので、お得感は薄くなってしまいます。
できれば生活費用のクレジットカードは、世帯で1枚だけに統一しておくようにしてくださいね。
ポイント還元率の高いクレジットカード
ポイントやマイルを溜めることに夢中になってはいけませんが、せっかくなら効率よくポイントが溜まるカードが良いですよね。
できることなら、1,000円で5~10円程度のポイント還元率が高いカードを選ぶようにしてください。
また、明細1つごとにポイントが計算されるカードよりも、月間支払額に応じてポイントが計算されるカードの方が、効率よくポイントを溜めることができます。
カードの利用規約に記載されていますので、今一度、確認するようにしてください。
なお、ポイント還元率の高さに定評があるクレジットカードを次の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
オススメのクレジットカード一覧
オススメのクレジットカードを一覧にて紹介します。
ぜひ比較検討して申し込みましょう。
クレジットカード名 | 年会費 | ポイント還元率 | 付帯保険 | 電子マネー機能 | 交換可能マイル | 特徴 |
セゾンカードインターナショナル | 無料 | 0.50% | なし | なし | ANAマイル、JALマイル | 有効期限がない永久不滅ポイント、西友・リヴィン・サニーで毎月第1・第3土曜日5%割引、セゾンポイントモール経由でポイント最大30倍 |
Orico Card THE POINT(オリコカード ザ ポイント) | 無料 | 1.00%~2.00% | なし | iD、QUICPay | ANAマイル、JALマイル | ポイント還元率がいつでも1.0%以上、入会後6カ月ポイント2.0%、オリコモール利用でポイント0.5%プラス、ポイントがリアルタイムに交換できる |
JCB CARD W | 無料 | 1.00% | 最高2,000万円の海外旅行傷害保険、最高100万円のショッピング保険(海外のみ) | なし | ANAマイル、JALマイル、スカイマイル | JCBの通常ポイント還元率が2倍のJCB高還元率カード、JCB ORIGINAL SERIES優待店でポイント2倍~6倍、WEB入会・39歳以下限定のカード |
楽天カード | 無料 | 1.00%~3.00% | 最高2,000万円の海外旅行傷害保険 | 楽天Edy | ANAマイル | 楽天市場でポイント3倍、ネット不正あんしん制度、商品未着あんしん制度、カード利用おしらせメール、ディズニーデザインなど豊富な券面デザイン |
Yahoo! JAPANカード | 無料 | 1.00%~2.00% | 最高100万円のショッピング保険(海外・国内) | なし | ANAマイル | Yahoo!ショッピングとLOHACOでTポイントとPayPayボーナスライトが貯まる、プラチナ補償で18種類の安心、Yahoo!かんたん決済が初年度毎月無料、nanacoチャージで0.5%のTポイント付与、「PayPay」への直接チャージが可能 |
dカード GOLD | 10,800円 | 1.00%~4.00% | 最高10,000万円の海外旅行傷害保険(自動付帯:5,000万円)、最高5,000万円の国内旅行傷害保険、最高300万円のショッピング保険(国内・海外) | iD | JALマイル | 携帯電話・ドコモ光利用で10%ポイント還元、貯まったdポイントを携帯料金の支払いやデータ通信追加料金へ充当可能、購入から3年間最大10万円の携帯補償、空港ラウンジサービス無料利用可能 |
まずは数ヶ月カード払いに挑戦してみよう
生活費カード払いはメリットの多い家計管理方法ですが、人によっては合わないこともあります。
「本当にカード払いで家計管理がきちんとできるのかな?」と不安な人は、まずは1、2ヶ月ほど期間を決めて実施してみるのはいかがでしょうか。
また、生活費カード払いといっても、具体的には2つの方法があります。
ご自分に合う方法を選択して、実行してみて下さい。
固定費だけをカード払いにする
普段の買い物をカード払いができないスーパーや個人商店で済ませることが多い人は、公共料金や年金、携帯電話料金などの固定費だけをカード払いにするのはいかがでしょうか。
納付書が不要になりますので納付期限を気にすることもなくなりますし、細々とした買い物だけなら家計簿付けの負担もそこまで大きくはありません。
「わたしに生活費カード払いができるのかな?」と不安な人も、まずは固定費だけのカード払いから始めてみることをオススメします。
すべての生活費をカード払いにする
普段の買い物をクレジットカードが利用できるスーパーや量販店で済ませている人なら、すべての生活費をカード払いにするのも意外と簡単ですよね。
最初は「数百円の買い物をカードでするのは恥ずかしい」などと感じるかもしれませんが、慣れたら特に気にならなくなります。
家計の透明化のためにも、ぜひすべての生活費のカード払いに挑戦してみて下さい。
まとめ:カード払いで家計をすっきりと管理しよう
生活費をクレジットカードで支払うと、家計がすっきりと管理できるようになります。
生活の無駄をなくして、貯蓄のできる家計にして行くためにも、ぜひ実施してみて下さいね。