20代の借金事情と返済のアドバイス
働いて収入を得ている20歳以上のかたなら、誰でもカードローンが利用できる時代…。
20代のかたでも借金をしている人は非常に多くなっています。
ただ、いくら若いと言っても、一度返済しきれないくらいの借金を抱えてしまうと、その後の人生に大きな悪影響を及ぼしてしまうこともあります。
今回は、そんな20代の借金事情と、20代のかたが借金を一日でも早く返済するための心得や、テクニックをご紹介したいと思います。
この記事はこんな方におすすめ
この記事は以下のような人におすすめの記事になります。
- 20代で多くの借金を抱えている人
- 20代で借金の返済に悩んでいる人
- 将来に向けて収支の改善をしたい人
20代の借金について詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
記事の目次
20代が借金する理由BEST3
Yahoo!知恵袋に、以下のような質問が投稿されていました。
20代で借金を背負っている方にお聞きします、何故借金を背負ってしまったのですか?
私は現在24歳で40万の借金があります。
借りた理由は中古車の購入資金、、、。
皆様はどの様な理由がありますか、、?
20代でも以外と借金をしている人が多いというのをご存知でしょうか?
では、一般的な20代の人は、どれくらい借金をしているのでしょうか?
「金融広報中央委員会」というところがまとめた調査結果(※)から見てみたいと思います。
借金の中には、住宅ローンのような良い借金と、ギャンブルによってカードローンのような悪い借金がありますが、20代は良い借金も悪い借金もしている人も以外に多いのが実情です。
20代で借金がある人は全体の23%
この調査結果によると、20代で何らかの理由で借金をしている人は、調査回答のあった全体人数の23.6%にのぼります。
さらに特徴的なのは、収入がないのに借金をしていると答えた人が全体の「15.8%」、年収300万円以下で借金があると答えた人は、全体の23.8%もいることです。
生活がそれほど裕福ではない20代の2割程度が、借金をしてしまっている現状がわかります。
20代が借金をする理由
さらに、20代の借金理由についても見ていきましょう。
この調査結果によると、20代が借金をする理由で最も多いのは「住宅の購入46.2%」となっています。
若くして結婚し、将来のためにマイホームを手に入れた人が多いことがわかります。
このようなきちんとした将来設計のもと借金をしている20代が多い一方で、生活費や急な出費などで、安易な借金を作っている人の数も多いようです。
以下がその代表的な例です。
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この他、20代は給料が低いので、日々の生活費を借りるためにカードローンなどを利用しているとう人も多いようです。
その他の理由としては、奨学金が残っている場合が多いようです。
さらに若いうちは交際費もかかります。
友人と遊びにいく、友人の結婚式があるなどの交際費関係でお金がかかってしまい、クレジットカードのキャッシングなどを利用してしまっているという人も多いようです。
20代で借金ができる借り入れ先
20代の人が借り入れを行える場所などあまり多くないのではないか、と思われる人もいるかもしれませんね。
しかし、銀行カードローンやクレジットカードのキャッシング枠など、20代でも借り入れを行えるところは意外とたくさんあるのです。
銀行カードローン
銀行カードローンは、同じカードローンである消費者金融のカードローンと比べると、金利が低めに設定されているのが特徴です。
そのため、消費者金融カードローンと比べると返済負担が抑えられます。
ただそうは言っても、資金使途が決められている目的別ローンなどと比べると金利が高いことは間違いないので、繰り上げ返済できる余裕があれば早めに返済したいですね。
当該銀行で何らかの取引を行っていると、金利を優遇してもらえる場合もあるので、そういった条件などにも注意してなるべく低い金利で借りられるところを探すといいでしょう。
消費者金融カードローン
消費者金融カードローンは、即日融資が可能だったり申し込みから契約・借り入れまで来店不要で行えたりと、高い利便性が魅力です。
ただ、先ほど触れたように金利設定は少し高めなので、他のカードローンと並行して利用している場合は、優先的に繰り上げ返済を行ったほうがいいでしょう。
大手消費者金融の中には、初回利用者限定で無利息期間サービスを設けているところもあり、そういったサービスを利用すれば返済負担をかなり抑えられます。
審査の通りやすさもメリットの1つなので、確実に借り入れたい場合には優先的に検討したいですね。
クレジットカードのキャッシング枠
クレジットカードにはショッピングに利用するショッピング枠以外に、キャッシングを行えるキャッシング枠という機能があります。
カードローンを利用したい場合は、最初に申し込みをして審査を受けなければなりませんが、キャッシング枠はクレジットカードを所有しさえしていれば、申し込み等必要なくすぐに利用できます。
早朝や深夜など、金融機関が営業していない時間帯に緊急でお金が必要になった場合でも、頼りになるでしょう。
ただ、金利設定は消費者金融カードローンと同じぐらい高めの設定なので、繰り上げ返済などを駆使して早めに返済を行うのが望ましいです。
親や友人
親や友人といった周囲の人にお金を借りるのも、有効な方法の1つです。
親は自分も20代のときに金欠で困ったことがあるでしょうし、友人もあなたと同じように金欠で苦しむことが多いでしょうから、きっとあなたの気持ちを分かってくれます。
事情を説明して頭を下げれば、説教されたり呆れられたりするかもしれませんが、最終的にはお金を貸してくれると思いますよ。
ただ、いくら相手が親や気の置けない友人であるとは言え、お金の問題は人間関係を容易に壊してしまう力を持っています。
返済できる余裕ができ次第、なるべく早く借りたお金は返すようにしましょう。
その際、お礼を言うことは当然として、すこしばかり上乗せして返済できればなおいいですね。
奨学金
学生の場合は、奨学金を利用するという方法も有力です。
奨学金はその名の通り、「勉学を奨励するためのお金」ですが、借り入れたお金の資金使途は明確に決められているわけではありません。
そのため、生活費として利用しても大丈夫です(実際に筆者も学生時代には奨学金に大いに助けられました)。
奨学金は、社会に出てから返済が始まるので、奨学金の返済が終わるまでは少し苦しい生活が続くかもしれませんが、計画的に返済していきましょう。
20代で借金をした人の体験談
インターネットで検索すると、20代で借金をした人の体験談は数多く出てきます。
もちろんその中には、「大学院に進学するために奨学金を利用した」とか「起業するために銀行から資金を調達した」というような、前向きな理由での借金の体験談もあります。
しかし大半は、「ギャンブルにのめり込んで借金地獄から抜け出せなくなってしまった」とか「買い物依存症になってしまい多重債務者になってしまった」というような、あまり好ましくない理由での体験談です。
ただ、だからと言って「20代で借金をするのは危険なのか…」と安易に思わないようにしなければなりません。
インターネット上でそういった内容の体験談が多いのは、「より過激な内容のほうがアクセス数が稼ぎやすい」といった一因もあるからです。
体験談を読んで自身に注意を促したり、何らかの注意すべきエッセンスを取り入れることは重要ですが、最終的な判断は自分自身で行うようにしましょう。
返済で20代が覚えておくべき3つのこと
20代で借金をしている人は意外に多い…ということはわかりました。
しかし、20代の人については「他の人が借金しているから…」といって、安易に借金をしてしまうのには、少々リスクがあります。
ここからは、そんな「20代が借金をする前に考えるべきリスク」について、触れていきたいと思います。
将来の人生設計が狂う
20代ではそれほど現実味はないかもしれませんが、30代・40代・50代を迎えるに伴って、必要になる資金はとても膨大です。
もし20代で借金に追われるような毎日を送っているとしたら、将来に必要な膨大な資金は用意できないことになってしまいます。
現在結婚していない人なら、結婚資金に300万円~500万円は必要です。
また、子供ができたら大学まで行かせるための教育費用は、2,000万円前後は必要です。
20代で借金をしている人は、その借金が将来の人生設計さえも狂わせる原因にもなりかねない、ということを覚えておく必要があります。
新しいことにチャレンジできない
20代といえば、「新しい仕事のスキルを身につける」「趣味に時間を費やす」など、若いからこそできることにチャレンジするべき時期です。
しかし、借金をしていてその返済に追われる日々を送っている場合、精神的にも新しいことにチャレンジする余裕はなくなりますし、そのための費用を捻出することもできなくなってしまいます。
借金に麻痺してしまう
20代のうちは、扶養家族もなかったりしますし、若くていくらでも働ける…という考えがあります。
そのため、「返済もなんとかなるはず…」という安易な気持ちで借金をしてしまうケースも多いようです。
そんな安易な気持ちから、「借金返済のための借金」を重ねてしまう人も多く、いわゆる「自転車操業」に陥り、借金をすること自体に麻痺してしまう人も少なくありません。
多重債務になってしまうと、どこかのタイミングでローンの審査に通らなかった時点で、すべての借金の返済ができなくなってしまい、自己破産にいたってしまう場合もあります。
20代の人こそ、お金を借りる場合には返済計画をきっちりたてて、計画的にローンを利用する必要があります。
一日でも早く返済するためにするべきこと
ここまでで、20代の人が借金をする人の割合・借金の理由、などをお伝えしてきましたが、既に借金をしている人は、これまでもお伝えしたように「一日も早く借金生活から抜け出す」必要があります。
20代という若い年齢だからこそ、早く借金から抜け出せば、その後の人生を健全にやりなすことができますし、20代であれば全く遅くはありません。
ここからは、20代の人が一日でも早く借金を完済するためにするべきことについて、お伝えしていきたいと思います。
繰上げ返済をする
一部の目的ローン(マイカーローンなど)を除き、カードローンや住宅ローンでは、資金に余裕のある時には、繰上げ返済ができます。
借金を一日でも早く完済するポイントは、「少しでも借り入れ元金を減らす」ことです。
借金の利息は借り入れ額に対して発生します。
このため、繰上返済によって借金を早く返済してしまえば、約定返済額のうちで利息に支払う金額が少なくなり、元金も早く減少していくという好循環を作ることができます。
借金をしてしまった後は、毎月の返済指定日だけ返済するのではなく、給料日やボーナスなどの臨時収入があった際には、買い物やレジャーを控え、たとえ1万円でも臨時返済をするように心がけましょう。
カードローンなどはコンビニATMなどから1,000円単位で返済できるので、お財布に余裕がある時にはできる限りこまめに返済していくようにしましょう。
返済計画をたてる
借金完済で最も重要なのは、「返済計画をきちんとたてる」ということです。
借金の額が多くなると、ついついその現実から目を背けてしまい、返済計画さえもたてずに、ダラダラと返済をしてしまうケースが多くなります。
しかし、きっちりと返済をするためには、「借金総額」「毎月の返済額」「いつまでに完済できるか」ということを紙に書き出し、いつも見えるようなところに置いておくことが重要です。
また、利息が高いローンであるなら、金利の低い銀行のフリーローンやカードローンなどに借り換えを検討するということも、1つの方法です。
借り換えをする場合には、借り換え対象のローンの返済に遅れがあると審査に通過できませんので、将来借り換えることを見据えて、日頃から期日通りに返済を行なっておくということも重要です。
収入を増やす
当たり前の話ですが「収入をとにかく増やす」ということも、借金返済で心がけたいポイントです。
本業があるサラリーマンの場合、本業でスキルアップして給料を上げる努力をしたり、支障が出ない範囲で副業をすることも検討してみるのも、ありかもしれません。
若いからこそ、少々無理をしてもなんとかなるものです。
できる限りの節約をする
返済に充てるお金を作るためには、節約をすることが欠かせません。
我々は普段普通に生活しているだけでも、いろいろなことにお金を使ってしまいますが、それらの出費をあらためて見直すと、節約できるところは意外とたくさんあります。
外食を減らして自炊を増やす、水筒にお茶やコーヒーを入れて会社に持っていく、スマホを格安スマホに変える…など、簡単にできる節約術は意外と多いものです。
この先ずっと節約生活を送っていかなければならないとすると、気が滅入ってしまうかもしれませんが、あくまでも借金の返済を終えるまでであれば、頑張って節約できるのではないでしょうか。
以下に節約に関わる記事のリンクを貼っておきますので、参考にしてみてくださいね。
どうしても借金返済できない場合は?
すでに借金をしていて返済状況もなかなか厳しい…という人もおられると思います。
ネット上には、そんな状態からなんとか借金完済まで持っていったというような体験談もありますが、それらは真似できることもあれば真似できないこともあります。
そこで、多くの人が実践可能であろう、いくつかの解決方法をご紹介したいと思います。
親に相談する
借金を親に打ち明ける…というのは、特に相談者が成人済みの場合は少々勇気がいることです。
しかし、借金を打ち明けずに借り入ればかりが膨らんでしまい、将来身動きがとれなくなるよりは、ずっとましです。
たしかに不安な気持ちもわかりますが、そこは自分の親です。
思い切って相談してみるようにしましょう。
その時には厳しく叱責されるかもしれませんが、最後には応援してくれるに違いありません。
また、借金を1人が抱えて精神的に苦しむよりも、誰かに話してしまったほうが気持ちは確実に楽になりますよ。
おまとめローン
なんとか自力で返済できる金額なら、おまとめローンを利用する方法もあります。
たとえば消費者金融などで、金利18%程度のカードローンを利用している場合、金利負担だけでも相当なものになります。
そんな時には、プロミスやアコムが提供しているようなおまとめローンが利用できないか?一度相談してみてください。
これらおまとめローンは、いくつものカードローンを一本化できるだけではなく、審査結果次第では金利も下げてもらえます。
また、銀行カードローンのように金額が大きくなれば金利が下がるローンでおまとめをすれば、少額のカードローンを複数借りているよりも金利が下がる可能性があります。
おまとめは、毎月の返済額が少なくなる上に金利が下がるというメリットもあります。
債務整理などを検討する前にまずはおまとめを試してみるのがよいでしょう。
私としては敵が一つに集約されて助かったわ。おまとめローンみたい。あいつ一人を叩き潰せばいいんだもんね。
— がしゅん🐊 (@haru15boy) 2015年03月11日
債務整理
親に相談したり、おまとめローンを検討しても返済が厳しい場合は、早いうちに債務整理を検討する方法もあります。
任意整理・個人再生・自己破産など、債務整理にはいくつかの方法があります。
また、それらの債務整理をするには、少々費用がかかっても法律の専門家である弁護士に相談したほうが無難です。
債務整理は債権者と交渉したり、裁判所とのやりとりが必要なので、素人が一人で行うのはなかなか難しい手続きだからです。
どこの弁護士に頼めばいいかわからない…という場合は、国が設立した法テラスという相談センターもありますので、是非以下のHPをチェックしてみてください。
おはようございます😃 先程、嫁に全てを打ち明けました。 任意整理する事、借金した理由などなど。 結果、わかってくれたようでした。 これで、弁護士さんに連絡できます。 心配してくれた方々、無事報告終わりました! ありがとうございました😊
— ヒコ (@tomokyun_change) 2019年09月27日
借金を整理することで、また新しい一歩を踏み出しやすくなりますからね。
20代の平均生活費って?
20代の独身世帯の人は、どのくらいの生活費がかかっているものなのでしょうか?
独身世帯の20代と言っても、生活費はそれほど安くはありません。
家賃の平均で65,000円程度、光熱費と通信費がそれぞれ7,000円程度、食費が45,000円程度、車の維持費や交通費が10,000円程度です。
この他、健康保険料や年金が源泉徴収され、交際費もかかるので、20代の会社員は貯蓄どころか家計が赤字になることも多いので、借金に頼ってしまう傾向があるようです。
借金返済額とのバランス
20代になると、自動車を購入する人もいるので、自動車ローンの返済金も毎月の支出に加わる可能性があります。
自動車ローンの返済金は毎月20,000円とか30,000円程度になることが多いので、毎月の支出の中から自動車ローンの返済額を無理なく返済できるようにしなければなりません。
自動車ローンだけでなく、カードローンのようなローンでも、「毎月いくらなら無理なく返済でき、生活に支障がないのか」ということをよく考えてから返済をしていくようにしましょう。
生活費を管理する方法
毎月家計が赤字になる人というのはたいてい、「何にいくら使ってのかわからない」「自分の支出の中でいくらくらいお金がかかっているのか分からない」という人です。
まずは、家計簿アプリなどを使用して、毎月自分が何にお金を使用しているのかということを明確にしましょう。
家計簿をつけることで、自分の毎月の支出がわかり、必要不可欠な支出はいくらか、いくらなら自由に使うことができるのかを具体的に知ることができます。
「何か分からないけど、毎月お金が足りなくなってしまう」という人はまずは家計簿を作成するようにしましょう。
20代が二度と借金しないための心得
一度債務整理などと取り返しのつかない事態になってしまったら、同じ失敗を2度と繰り返すべきではありません。
最後に、20代の人が借金を繰り返さないために、覚えておくべきことについてお伝えしておきます。
1円を稼ぐ辛さを身に付ける
若くして借金体質から抜け出せない人は、1円を稼ぐ厳しさをもう一度感じることも必要です。
たとえば日払いのバイトをして5,000円を稼ぐのがどれほど大変か…。
さらにはクラウドソーシングでWEB記事を書いてみて、1文字1円などの報酬を得ることが、どれだけ大変か…。
そのようなことが再認識できれば、借金をしたり今以上に借り入れを増やしたりしてしまうようなことは、なくなるでしょう。
ギャンブル以外の楽しみを身に付ける
20代で借金してしまう人の中には、ギャンブルで散財して借金を作ってしまった人も少なくありません。
そのような人は、ギャンブルをする時間を無くし、他の楽しみを見つけるためにも、趣味などの没頭できる時間を設けるようにしてみてください。
ジムに通うようにしてもいいかもしれません。
ギャンブルで散財してしまう人は、とにかく「暇な時間をつくらない」ということがポイントです。
ひとつの仕事を長く続ける
仕事を転々とすると、給料は下がることがありますし、転職に伴って支出は増えていきます。
逆にひとつの仕事を長く続けることによって、給料が上がっていくことが一般的ですし、転居などに伴う不要な支出が増えていきます。
社会人になったら、少なくとも「仕事が嫌」というネガティブな理由で仕事をコロコロと変えるようなことは避けましょう。
よほど順調にキャリアアップができない限りは、仕事を変えれば変えるほど、お金はなくなってしまう傾向にありますよ。
クレジットカードやカードローンと距離を置く
クレジットカードやカードローンなど、簡単に買い物やお金を借りることができる商品とは、距離を置くようにしましょう。
クレジットカードでリボ払いなどをすることによって、毎月の支払いが多くなり、再び借金をしてしまう可能性があります。
また、カード会社から借り入れをして返済に遅れると個人信用情報がブラックリスト化し、将来住宅ローンなどを組みたいと考えた時に、銀行や保証会社の審査に通過できなくなってしまう場合もあります。
一度借金で苦しんだのであれば、本当に必要な住宅や自動車を購入する以外の借金はしないようにして、借金を大きくしてしまう可能性のあるクレジットカードの利用も避けたほうがよいでしょう。
Q&A
20代の借金についてよくある質問をご紹介していきます。
Q.親から相続した借金は、途中で放棄できない?
親から相続した借金は、一度相続してしまったら放棄できません。
相続は親の財産を相続すると同時に、債務者や連帯保証人としての負の権利も相続してしまうこともあります。
このため、親の借金も債権者に対して支払いを行う必要があります。
親が借金を抱えたまま亡くなってしまった場合には、借金も相続してしまうことに注意して、相続放棄や限定承認も考慮に入れて、親の借金を相続するかどうかは慎重に検討するようにしてください。
Q.結婚するときに借金はバレる?
結婚するからと言って、婚約者に借金が必ずバレるわけではありません。
男性も女性も借金はあくまでも個人の情報ですので、調べようと思っても基本的に調べることはできません。
しかし、結婚後や結婚前の同棲時に自宅に督促状が届いてしまった場合には、督促状を見られてしまい、婚約者や奥さんにバレてしまう可能性があります。
延滞しなければ借金はバレる心配はありませんが、借金を隠したまま結婚して結婚後にバレてしまうと、離婚の原因にもなってしまいます。
できれば、結婚前に借金を清算するか、借金があることを結婚前に打ち明けてから結婚したほうがよいでしょう。
Q.自己破産できないお金の使い道は?
自己破産は裁判所が認めない限りはできません。
借金を抱えた理由がギャンブルや反社会的な行為である場合には、自己破産を認めてもらえない場合があります。
「最後は自己破産をすればどうにかなる」という安易な気持ちでいる若い人も多いようですが、自己破産は必ず認めてもらえるわけではないので、安易に借金をするのはやめたほうがよいでしょう。
Q.過払い金ってどこで確かめられる?
過払い金は自分でも確認できます。
以下の利息制限法の金利を上回る金利で支払っている利息は、過払い金です。
- 10万円未満:20.0%
- 10万円以上100万円未満:18.0%
- 100万円以上:15.0%
以前の返済予定表を確認して、上記の金利を超える金利で支払っている利息は全て過払い金ですので、おおよその金額は知ることができます。
自分で計算するのが面倒と考えている人は、法律事務所へ相談に行けば弁護士が計算してくれます。
また、過払金の返還は債権者のとの交渉になりますので、素人が交渉しても上手く行かないことも多々あります。
過払金の返還を希望する場合には、弁護士などに相談しましょう。
なお、弁護士事務所は無料相談会なども定期的に行なっており、そこでは過払金の調査も無料で行なってくれるので過払金の返還を希望する場合には、無料相談会を活用することがおすすめです。
まとめ
今回は「20代の借金事情」「返済のために心得るべきこと」をテーマに、いくつかの情報をお届けしました。
20代といえば遊び盛りではありますが、まだまだ無理が効く年代でもあります。
しかし、無理が効くからこそ、取り返しのつかないほどの借金を抱えてしまう可能性があります。
20代で、もし既に借金をしてしまっているかたがいるなら、今回の記事でご紹介したような内容を参考に、収入を少しでも増やし、一日でも早く完済できるようにがんばってみてください。
きっと、将来に向けて新たなチャンレジができる日が来ると思います。
借金を増やさないだけでなく、将来に向けて貯蓄を行うために、支出を見直したほうがよいでしょう。