お金に困ったときは「お金がない馬」

若いうちに借金で失敗した方がいいって本当?

若いうちに借金をしておくべきだ、という意見をときどき耳にする事があります。

ただ、借金して失敗してしまうリスクを考えれば、借金などしない方が良いと思う人もいるでしょう。

今回はほんとうに若いうちに借金をすべきなのかということについて見ていきたいと思います。

若いときの借金は取り返せる?

若い内に抱える借金として、最も有名なのは奨学金かもしれませんが、クレジットカードの使いすぎや車などの購入で借金を抱えてしまう人もいるでしょう。

ただ、借金というものはその目的によって性質が少しずつ変わってきます。

良くある目的としては、自分への投資のため、遊びのため、生活のため、急な出費のため、などがあります。

これらの目的の中で、あまり良くない性質の借金は遊びや生活のためにするものでしょう。

ケガや病気などを代表とする急な出費は比較的どうしようもないことが多いものですし、自分への投資も投資した以上の価値を回収できれば良いわけです。

たとえば、奨学金などの例を考えると、借金をして大学に行ったとしても、大卒として初任給から高く雇ってもらうことができれば、生涯的に多く給金をもらうことができます。

他にも資格を勉強するために借金をした場合も同様に他の人より給料の良いところで働ける可能性が上がります。

そういう意味では、必要な資格をとったりするのであれば、できるだけ早い段階のほうが良いところで長く働けるので、若いうちに借金をしてでもそういったメリットを優先したほうが良いこともあるでしょう。

ただ当たり前ですが、注意しなければならないのがきちんと借金を返せるかという点です。

借金が返せなくなると

借金が返せなくなると、信用情報に金融事故情報が記録され、あらゆるローンやクレジットカードなどの契約ができなくなります。

さらに、給与や預金口座なども差し押さえられることもあります。

不動産を持っている場合には、不動産も差し押さえになることもあります。

返せない時の債務整理

どうしても返すことができない場合には債務整理などを行い借金を減額にしたりチャラにすることもできます。

債務整理をすると信用情報には金融事故情報がつきますが、この情報は5年から10年で信用情報から消去されます。

つまり、若いうちの失敗であれば、取り返しがつくのです。

しかし、高齢になって借金を抱えてしまうとこのようなわけにはいかなくなります。

高齢になっても借金を抱えていると

若いうちに、とは言いますが、もし逆に高齢になって借金を持っているとどうなってしまうのでしょうか。

まず、高齢になるとやり直しが効きにくくなります。

仕事を退職したら、基本的に年金だけで生活していかなくてはなりませんし、年金では足りないことも多いのでしっかりとした貯金を持っている必要があります。

つまり、借金を抱えていたとしても返済するだけの余力がなく、借金を返したくても全然借金が減らないということにもなりかねません。

借金を返すために退職金を充てたりすれば、借金自体は減るかもしれませんが、老後の生活費に不安を残す結果になるでしょう。

高齢だと収入源を増やすことも容易ではないですし、病気などで逆にお金がかかることも多いでしょう。

そういったことを考えると、高齢担って借金を持っているとどうにもならなくなってしまうことが多いのです。

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若いときに借金で失敗した方がいい理由

若いときに借金で失敗した方がいいというのは、取り返しがつくうちに借金というものをよく理解しておく方が良いということでしょう。

借金の失敗と言っても額の非常に大きなものから、小さな失敗まで様々ありますが、借金をして失敗した経験のある人はより慎重に、上手く借金を扱える傾向にあります。

もちろん失敗しても懲りないような人だとあまり意味は無いかもしれません。

しかし、高齢になってから借金をし始めて嵌ってしまうよりは、しっかりと借金への免疫をつけておいて上手く借金と付き合っていけたほうが良いでしょう。

若いうちなら取り返しがつく

先ほど説明したように、若いうちなら借金を背負って失敗しても最大10年ですべてクリアになり、リセットすることができます。

20代前半で失敗しても30代前半ではリスタートできるのです。

さらに、若い独身の間であれば家族に迷惑もかかりません。

親に泣き付ける

あまり良いこととは言えませんが、若いうちに借金をして自分で返済することができなくても、少々の金額であれば親に泣きつくこともできるでしょう。

だからと言って若いうちに借金を安易にすべきではありません。

しかし、自己破産などの最悪のケースに至ることは若いうちの方が防ぐことができるでしょう。

住宅ローンに影響がでにくい

将来、結婚してマイホームを購入しようとする時に借金まみれだったら、住宅ローン審査には通過することがかなり難しくなります。

この借金が奥さんに秘密の借金だった場合には、住宅ローン審査の際に秘密の借金が奥さんにバレてしまい、夫婦関係にひびが入る可能性もあります。

マイホームとは無関係の独身時代の若い時であれば借金をしても住宅ローン審査には関係ありませんので、結婚してマイホームを購入しようとしている時よりも悪影響が少ないというのも「若いうちに借金をしておいた方がよい」と言われる理由の1つです。

20代の借金の平均額とは

総務省統計局「平成26年全国消費実態調査」によると20代で借金をしている人の割合は合計で37.2%と実に3割以上の人が借金をしています。

ただし、全体の11%が住宅ローンありという人ですので、実際にカードローンやフリーローンなどの無担保の借金をしている人は26.2%という統計になっています。

この中には自動車ローンなどの目的の決まった借金をしている人もいるため、カードローンなどのいわゆる「借金」をしている人は全体の2割くらいのものでしょう。

それほど少ないわけではありませんが、5人に1人くらいは無担保のカードローンやフリーローンを借りているのが実態です。

そのため、借金地獄になってしまうというのは決して他人事ではないと言えないのです。

若い人が借金地獄に陥る理由

若い人が借金地獄になってしまう理由は主に3つの理由があります。

  • リボ払い
  • 借金による生活費の金銭感覚の麻痺
  • 見栄で借金をする

 

これらの理由について以下で詳しく説明していきたいと思います。

リボ払いを使っている

生活費をカードローンから借りてしまう

恋人や友人の前で見栄を張ってしまうなどということでしょう。

それぞれの理由について詳しく解説していきたいと思います。

リボ払いを愛用している

リボ払いとは、クレジットカードの支払い方法の1つで、クレジットカードをいくら使っても、利用残高に応じて決められた毎月一定金額だけを支払っていけばよいという支払い方法です。

例えば楽天カードであれば、リボ払いの金額は以下のようになります。

利用残高

毎月最小支払金額

〜20万円

3,000円

20万円超

4,000円

残高が5万円増すごとに1,000ずつプラス

つまり、20万円までであればいくらクレジットカードで支払いをしたとしても毎月3,000円の支払いで済むということです。

毎月5万円ずつクレジットカードを使っていてもリボ払いであれば3,000円だけ支払えばよいのですから、金銭感覚は麻痺することが少なくありません。

麻痺した状態で、クレジットカードの限度額を迎えると、他のクレジットカードに手を出し、またリボ払いを繰り返すというような形になり、いずれ毎月の返済に困るか、現金で買い物をするためにカードローンに手を出し、借金地獄に陥ってしまいます。

生活費をカードローンでまかなってしまう

生活費は毎月の収入の中から支払いを行うべきものです。

ところが、カードローンを利用してその借金から生活費を支払ってしまうと、これまた金銭感覚が麻痺する危険性があります。

カードローンは限度額の範囲内であれば自由にATMからお金を引き出すことができるため、自分のキャッシュカードのように利用してしまうというケースが少なくありません。

しかし、クレカと同じようにカードローンにもいつか限度額が到来します。

この時、金銭感覚が麻痺したままの状態であれば、新たな借金に手を出し、借金がどんどんと増えてしまうということになりかねません。

友達や彼女の前で見栄を張ってしまう

友達や彼女の前で見栄を張り、お金があるフリをして、飲食代金を奢る、高額なプレゼントを買ってあげるなどの行為をすると、借金が増えてしまいます。
一度きりのプレゼントや食事ですむならよいですが、一度お金があるふりをしてしまうと、そのふりはその後も継続して行かなければなりません。

見栄を張り続けるために、カードローンなどからお金を引き出し、借金を膨らませていくというのもよくあるパターンでしょう。

「若いうちは借金してでも遊べ」の意味

「若いうちは借金してでも遊べ」などとよく言いますが、これは無計画に借金してお金を使えという意味ではありません。

確かに「若いうちしか遊べない」という意味はあるでしょうが、本当の意味とは、「自分の将来に役立つような投資をしろ」という意味だと思います。

将来の収入につながるなら借金も有意義

将来の収入につながる自己投資である、資格や海外留学などであれば借金してでも若いうちに経験をしておいたほうがよいでしょう。

社会の中で責任ある地位についたり、子供ができてしまうと、自分への投資をしている時間はなくなります。

このため、お金のない若いうちに、若いうちにしかできない貴重な経験を借金をしてでも行うというのは有意義でしょう。

一方、パチンコなどのギャンブルはパチプロでもならない限りは将来の収入にはなりません。

このような遊びは借金してまで行うべきものではありません。

奨学金も借金の一種

将来のための自己投資というのであれば、奨学金もそうです。

大学・専門学校などに通うための奨学金も間違いなく借金の1つです。

学生のうちに得た学歴や、知識や資格などは間違いなく将来の収入に直結するものですので、このような借金であれば、全く問題ありません。

借金まみれのどん底生活の実態

借金が膨らみ、気づいた時にはとても辛い性格を強いられている人はたくさんいます。

決して他人事ではありません。

借金が膨らむことは「金銭感覚が麻痺する」「お金借りている実感がない」などという自分の心がけ次第で防げることです。

気づけば借金100万円、どんどん金額がでかくなり…

リボ払いは最も気づいた時に借金が膨らんでいるパターンです。

毎月の支払いは5,000円という少額でも、この人の場合には気づいたら利息も含めて25万円の借金を背負っています。

これが100万円、200万円になるケースは全く珍しくありません。

金策に走り回り生きるのがつらくなる

返済に困るほどの借金を抱えてしまうと、借金を返済するために働き、借金のことが頭から離れるのは、毎月の返済が終わった少しの間だけという状況になります。

返済できないほどの借金を抱えるということは精神的にもかなり辛いものがあるのです。

 

自分1人で抱えるのは辛いですが、それが家族を抱えてしまうとさらに大変になります。

親に泣き付き返済するが、毎日後悔する日々

若いうちは親の援助で借金の返済を立て替えてもらうという人も多いようです。

しかし、親がよほどお金に余裕がない限りは後悔の念に苛まれるようです。

「親の老後資金に手を出し、自分の借金ために親の老後を不安にさせてしまった」ということに関して自責の念にかられる人が多くいます。

いずれにせよ、返済できないほどの借金を抱えてしまうと、精神的には相当追い詰められてしまうものなのです。

「借りたお金は自分の収入の範囲内で無理なく返済できる」という確証がない限り安易に借金に手を出すべきではありません。

将来に向けて貯蓄習慣をつけよう

借金とうまく付き合えるようにある程度借金をするのは良いでしょうが、きちんと貯金をしてできるだけ借金に頼りすぎないようにすることも大切です。

貯金は目標額を決めて、それに向けて毎月無理のない金額を一定額ずつ貯めていくのがいいでしょう。

一ヶ月生活して残ったお金を貯めていくのではなく、あらかじめ貯金する額を決めておいて、貯金にお金を回した後で残ったお金で生活すると言った貯め方が良いでしょう。

余ったお金を貯金に回そうとすると計画的にお金を貯めることが難しくなりますし、毎月ついついお金を使いすぎてしまって思ったようにお金が貯まらない原因となります。

不況と呼ばれる時代で必ずしも職が安定しているわけではないですから、失業などといった突発的な事態も十分考えられます。

失業してしまったら借金をして生活費の足しにすることもできません。

そういったときも対応できるように半年程生活することのできるくらいの貯蓄はあったほうが安心できるでしょう。

まとめ

人は慣れないことをすると思いもよらない方向に走ってしまうことがあります。

借金もやったことがなかったり失敗したことがないというよりも、少し失敗して上手な距離感を持って付き合えるようになっておくほうが良いのかもしれません。

高齢になってまで借金を抱えてしまうと、取り返しがつかなくなってしまうかもしれないからです。

また、日頃から貯金をしっかりしておき、何かあったときに借金に頼らずとも生活できるようにしておくことも大切でしょう。

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