Wi-Fiルーターや光回線、携帯電話料金を滞納するといつ止められる?
インターネットが普及し、スマホやパソコンなしには1日たりとも生活できない人も多いのではないでしょうか。
家の中では据え置き型のWi-Fiルーターやインターネット回線を利用し、お出かけのときにはモバイルWi-Fiルーターを持ち歩くと言う風に、使い分けている人も多いですよね。
今回は、Wi-Fiルーターの使用代金やインターネット料金、携帯料金を滞納するとどうなるのか解説いたします。
この記事はこんな人におすすめ
- wifiや携帯料金を滞納している人
- インターネット回線を支払えない人
- 料金滞納でブラックリストにのるのか知りたい人
記事の目次
モバイルWi-Fiルーターの料金を滞納すると?
モバイルWi-Fiルーターは、契約内容によって利用方法が違います。
月々支払う利用料金が決まっているタイプのものと、本体を購入してSIMカードを挿入して利用するタイプのものがあります。
毎月料金を支払いますが、料金支払いができないとサービスが停止されてしまうので注意しましょう。
月額料金制のルーターは1週間~1か月で利用停止に
月額料金制(固定料金タイプもデータ使用量分だけ支払うタイプもどちらも含む)のルーターを利用している場合は、支払期限日を過ぎても料金未払いのままの場合、1週間~1か月でサービスが利用できなくなることがあります。
納付書が家にある場合は納付書で料金を支払い、口座振替の場合はルーターを提供している会社ののお客さまサービスセンターに電話をかけて支払い方を尋ねましょう。
未納金を支払ってから再度サービスセンターに電話をかけると、最短時間で利用停止が解消されますが、支払い期日はきっちり守るようにしましょう。
滞納を続けると2か月で強制解約
利用が止められているにも関わらず、支払い遅れが続くと、最初の支払い期限の約2か月後(ルーター会社によって若干前後する)に強制解約が実行されます。
もちろん、強制解約されたとしても支払い義務は残っていますので、ルーターを提供している会社から督促状が届き、最悪の場合は預金や給料などの財産が差し押さえられてしまいます。
SIMカード制のルーターは利用停止にはならない
SIMカード制のルーターは、通信サービス会社のSIMカードの通信料金を払い続ければ、利用停止になることはありません。
ただし、ルーター本体代を月賦で支払っている人は、月賦を滞納すると督促状が届き、最悪の場合は財産差し押さえになることもあります。
なお、ルーター本体の料金を滞納している場合でも、SIMカードがあればルーターを使ってインターネット通信を行うことは可能です。
携帯電話の利用が止まることもある
モバイルWi-Fiルーターを携帯電話と同じ会社で契約している場合でも、「ルーターは納付書を使ってコンビニ払い、携帯電話は口座振替」と、利用料金を別々に支払っている人もいますよね。
そのようなケースでは、ルーターの月額料金や本体料金を滞納するだけで、ルーターはもちろん携帯電話も利用できなくなってしまうことがあります。
未払い予防のためにも、料金の支払い方法はひとつにまとめておくようにしてくださいね。
携帯料金を支払わないと?
携帯電話やスマホの料金を滞納し続けていると、どうなるでしょうか。
尚、携帯キャリアごとの滞納以後の流れについては、次の記事で詳しく説明していますので、気になる人は、確認してみましょう。
ドコモの料金が払えない!滞納するとどうなるの!?【携帯会社に聞いてみた】
auの料金を滞納するとどうなっちゃうの!?【携帯会社に聞いてみた】
延滞利率が発生する
携帯料金を滞納すると、利用料の他に、延滞金が発生します。
延滞金は携帯料金についてかかるものと端末本体にかかるもののふたつがあります。
通話料金に課せられる延滞金の利率は年14.5%~14.6%、端末本体に課せられる延滞金の利率は年6.0%になります。
支払期限を2週間ほど過ぎると利用停止
携帯各社によって滞納に対する措置は異なりますが、支払日もしくは口座振替日を2週間ほど過ぎると、携帯電話の利用が停止されてしまうケースが多いです。
利用停止後に振込用紙などを利用してすぐ料金を支払うなら、停止が解除され、また利用できるようになります。
しかしながら、利用停止されたまま放置しておくと、督促状や催告書が郵送され、おおよそ3ヶ月後には強制的に契約解除されてしまいます。
各キャリアごとの利用停止までの日数は
料金の支払いを滞納してから利用停止されるまでの日数を各キャリア
docomo
docomoの公式サイトによると、未払いの場合20日~30日で利用停止となります。
au
auは支払日から約2週間で利用停止となりますが、中にはすぐに利用停止になるケースもあります。
softbank
支払日に未払いの場合、ソフトバンクから請求書が送付されますが、その請求書に利用停止日が記載されています。
請求書は1週間前後で送付されるので、少なくてもそれまでは利用停止にはならないことになります。
その他
その他の大手キャリアの子会社の、利用停止までの日数をまとめてみました。
キャリア | 利用停止までの日数 |
---|---|
UQモバイル | 支払日から早くて1か月後から |
Y!mobile | 支払日から約15日後 |
LINEモバイル | 支払日から約15日後 |
マイネオ | 2か月滞納すると利用停止 |
2~3か月支払いが滞ると強制解約になる
本来の支払日に支払えずにいると未払い料金の請求書が届き、それを無視していると、まず利用停止になります。
そして、そのまま2~3か月放置しておくと強制解約されてしまいます。
一度強制解約されてしまうと、完済するまで新規の契約が難しくなります。
強制解約後は携帯端末料金の一括請求も
利用停止の段階で料金を支払うなら、未納金の一括払い(延滞金を含むこともある)だけで済みます。
しかし、強制解約後に料金を支払うなら、未納金の一括払いだけでなく、携帯端末料金(分割払いしている場合のみ)も一括で請求されることになります。
分割払いによる割引が適用されていた場合には、割引適用前の料金で残余期間分の代金が計算されることになりますので、思った以上に高くつくこともあります。
遅れそうなら支払日前に携帯会社に相談を
もし前もって、期日に支払えないことが分かっている場合は、そのまま放置せずに問い合わせ窓口などに連絡を入れましょう。
携帯料金を一度に支払えない場合、分割での支払いに応じてもらえるかも知れませんし、何よりもこちらから連絡した方が携帯会社からの心証がよくなります。
そのまま放置していても何もいいことはありませんので、速やかに相談することをおすすめします。
入金後の復旧はいつ?
延滞していた料金を支払っても、即時に回線が復旧するわけではありません。
「利息付きで返済したのにどうして?」と思うかも知れませんが、支払われたことが反映されるまでには、長い場合は数日を要することになります。
では、それぞれの携帯会社で復旧までどのくらいかかるのか簡単に紹介します。
docomo
ドコモショップで支払えば数分で復旧しますが、コンビニで支払いの場合はもう少し時間がかかることがあります。
au
auのショップで支払えば数分で復旧しますが、コンビニなどの支払いでは30分前後かかります。
softbank
ソフトバンクショップやコンビニ、オンラインで支払えば約30分、銀行の営業時間内であれば2時間程度、それ以外では翌営業日以降になります。
その他
キャリア | 復旧までの期間 |
---|---|
UQモバイル | 入金してから3日後 |
Y!mobile | Y!mobileショップやコンビニなら約30分、銀行は約2時間 |
LINEモバイル | - |
マイネオ | 支払いから1~2日後 |
インターネット回線料金を支払わないと?
では、家庭の固定型インターネット回線の料金を支払わないとどうなるでしょうか。
通信事業者から支払い催促や回線停止などの処置がとられるのでしょうか?
利用停止から解約の流れはモバイルルーターと同じ
モバイルWi-Fiルーターを滞納した場合と同様、家庭用インターネット料金を払わないときも1週間~1か月で利用停止され、約2か月で強制解約になってしまいます。
強制解約後は、督促状が何度か郵送されてきて、裁判所から支払督促が届き、場合によっては給与や預金などの財産が差し押さえられることになります。
強制解約後に支払う料金は滞納金だけではない!
強制解約措置を受けると、回線業者に支払うお金は、今まで滞納してきた月額利用料金だけではなくなってしまいます。
強制解約後に支払う料金には、基本料金など次の5つが挙げられます。
未納分の月額料金
通信料の未納料金を一括で支払うように請求されます。
どの回線業者でも最初の支払い日の翌日から延滞金が発生することになっていますので、延滞料金を合算した額が請求されます。
回線撤去工事費用
家庭用のインターネット回線は電話回線工事を実施してからの利用となりますので、強制解約後に「回線撤去工事費用」(回線業者によって異なるが1万円を超えることもある)が請求されることもあります。
なお、モバイルルーターは回線工事が不要ですので、強制解約後に「回線撤去工事費用」を請求されることはありません。
定期契約の違約金
「2年契約割引」などの定期契約に基づいた割引が適用されている場合は、解約するタイミングによっては7,000~15,000円程度の違約金が発生します。
初期工事費用
回線導入時の工事費用を分割払いしている場合は、強制解約時に工事費の残債を一括で請求するよう請求書が送付されます。
残り期間によって異なりますが、最大40,000円程度の費用が請求されることもあります。
光電話や光テレビの解約金
インターネット回線だけでなく、光電話や光テレビなどのサービスも利用していた場合には、それらのオプションサービスも同時に解約されることになりますので、解約金が発生することもあります。
テレビサービス等の導入時に工事費用が発生し、工事費を分割払いで支払っている場合は、解約金に加えて工事費用の残債も一括で請求されます。
プロバイダ料金が未納のときもインターネットは利用停止
NTTのフレッツ光のように「インターネット回線」と「プロバイダ」を別々に申し込むタイプの場合は、インターネット回線料金を滞納せずに支払っていても、プロバイダ料金を滞納してしまうと、インターネットが利用できなくなってしまいます。
プロバイダ料金をすぐに支払い、プロバイダのサービスセンターに電話をかけて接続サービスをすぐに再開してもらうように連絡しましょう。
インターネットの利用再開方法
インターネット料金やプロバイダ料金を支払っても、インターネットが通信停止のままになっていることがあります。
そのようなときは、次の手順でインターネットの利用を再開しましょう。
まずはサービスセンターに電話をかける
料金を滞納した業者(インターネット回線かプロバイダ)のサービスセンターに電話をかけ、インターネットが利用できる状態にあるのか確認します。
ルーターやモデムの電源を落とす
ルーターやモデムに繋がっているアダプターをコンセントから抜き、一旦、電源を落とします。
電源を落とした状態で、そのまま数分放置します。
電源を入れて再設定をする
アダプターをコンセントにつなぎます。
パソコンの画面上にモデムの再設定についての案内が表示される場合は、初期パスワードを用いて再設定を実行します。
最短でいつ復旧?
利用停止になってしまった場合、未納料金を支払ってからどのくらいで回線が復旧するのでしょうか?
それぞれの通信会社の対応をまとめました。
NTT東日本・西日本フレッツ光
未払いが解消されれば、通常1~2時間で回線が復旧されます。
ドコモ光
プロバイダによって対応が異なり、早いところでは30分前後、遅いところでは3~4日程かかります。
auひかり
auひかり料金の未納分が解消されれば、土日でも30分前後で回線が復旧します。
ソフトバンク光
未納料金をコンビニで支払うと、ソフトバンク光で支払い手続きを行い、最短で3日~5日で回線を再開できます。
NURO光
未納分をクレジットカードで支払った場合は3~4時間程度、コンビニ払いの場合は1週間程度かかります。
So-net光
未払い分を支払ってから1週間程で回線が復旧します。
料金滞納した場合の解決策
携帯料金や光回線料金を支払えない場合の解決策を紹介します。
「どうしよう」と言ってるだけでは解決しませんので、期日通りに利用料金を支払えるだけのお金を確保しましょう。
不要なものを売る
お金がないのなら、家の中にある不要なものを売ってみましょう。
自分にとっては不要なものでも、誰かにとっては「まさに欲しかったもの!」ということもあります。
リサイクルショップに持ち込んでもいいですし、ネットオークションやフリマアプリを利用するのもオススメです。
不要品が減り、お金も手に入るので一石二鳥です。
クレジットカード払いに変更する
利用料の支払いをコンビニ払いにしていると、ついうっかり支払いを忘れてしまうことがあります。
クレジットカード払いや口座引き落としの登録をしておけば、自動的に支払日に引き落としになるので、払い忘れということがありません。
ただし、クレジットカード払いにして延滞をしてしまうと、信用情報に傷がついてしまうので注意が必要です。
副業・アルバイトで稼ぐ
お金が足りないのであれば、本業の他に副業やアルバイトで稼ぐという方法もあります。
恒常的にアルバイトに入ることが難しいのであれば、即日や短期アルバイトなどを利用してみるのもいいですね。
土日に働けば、携帯料金や光回線料金の金額は十分に稼げるでしょう。
ただし、勤務先の規則で副業禁止の場合もあると思いますので、事前に確認しておくことをおすすめします。
親や友人に相談する
親にお金を借りられるのでれば、滞納する前に借りておけるといいですね。
ただし、親とはいえお金を借りるわけですから、どうしてお金が足りないのか、何に使うのかをしっかりと説明して、必ず返すことが大切です。
また、友達に借りるという方法もありますが、こちらはおすすめしません。
どんなに仲の良い友達でも、お金の貸し借りからヒビが入ることは大いに考えられます。
どうしても借りるのであれば親などの家族に相談してみましょう。
カードローンで借りる
通帳残高が少なく、アルバイトをする時間もなく、親などからも借りられない場合は、金融機関で取り扱っているカードローンを利用するのもひとつの方法です。
特に、すでに延滞している場合は一秒でも早く未納分を支払うことが大事なので、カードローンを借りて支払ってしまいましょう。
銀行のカードローンは即日融資に対応していませんが、消費者金融のカードローンであれば即日融資に対応しているものがありますので、急ぎの場合はそちらを利用しましょう。
消費者金融のカードローンの中には無利息期間サービスを設けているところもあるので、上手に利用すれば金利負担なしで利用できます。
いずれの場合も信用情報に傷がつくことに
モバイルルーターでもインターネット回線でも携帯電話の端末代でも、いずれの料金を滞納しても個人信用情報機関に滞納や強制解約に関わる記録が登録されることになります。
個人信用情報機関には、CIC(指定信用情報機関)、JICC(日本信用情報機構)、KSC(全国銀行個人信用情報センター)の3つがありますが、どの個人信用情報機関に加盟しているのかは業者によって異なり、それぞれ指定信用情報機関があります。
数日くらいの滞納なら多めに見てくれる回線業者や携帯キャリアもありますが、どのくらいの滞納なら大丈夫なのかは、業者によっても異なります。
滞納する利用者が悪質(何度も滞納を繰り返す等)かによっても異なりますので、一概には、何日の延滞なら大丈夫とは言えません。
また、料金未納を防ぐために、支払い方法はクレジットカードか銀行口座による引き落としを指定し、振替日までに口座に入金しておくようにしましょう。
信用情報に傷がつくことで起こり得るデメリットについては、次の記事で詳しく解説していますので、読んでみてください。
日常生活に影響が出る
信用情報に傷がつくと、具体的にどのようなデメリットがあるのか気になりますよね。
信用情報の傷は、日常生活に影響が出ることが多いので、一例を紹介します。
融資を受けられない
新規でクレジットカードやカードローンを申込んでも、審査に通過できなくなります。
金融機関の審査では、必ず個人信用情報機関の照会が行われ、支払いや返済の滞納がなかったかどうかがチェックされます。
携帯料金を分割で支払っている場合、クレジットカードで支払っていることと同じことになり、滞納があれば信用情報機関に記録されています。
審査のときにその情報が照会されますので、審査に通過する可能性はほぼなくなります。
携帯の新規契約ができない
強制解約されると、携帯を新規契約できません。
携帯代金を分割で購入する場合、審査を受けることになりますので、支払いを延滞した事実と携帯を強制解約された事実がバレてしまいます。
また、仮に新規契約できるとしても、延滞していた分の料金は完済する必要があります。
さらに、さらに強制解約後は、5年間携帯端末料金の分割払いができなくなります。
できるだけ最悪の場合は避けたいが…
携帯料金を支払わないと、ただ単に信用情報に傷がつき、日常生活に支障が出るだけではありません。
想像以上に最悪の状況が待ち受けていますので、延滞や強制解約には充分に注意が必要です。
ブラックリストに載る
携帯端末料金を分割払いしている場合、クレジットカード払いにしていることと同じなので、延滞した事実は事故情報として登録されてしまいます。
こういった事故情報はブラック情報として、クレジットカードやカードローンの申し込み審査で必ず照会されてしまいますので、新規契約は非常に難しくなります。
携帯会社から訴えられる
度重なる通知を受け取ったにも関わらず、そのまま放置していると、契約している携帯会社からではなく、債権回収会社から督促を受けるようになります。
債権回収会社は携帯会社よりも厳しい取立てが行われます。
財産を差し押さえられる
債権回収会社からの取立てにも応じない場合、最終的には裁判になり、財産の差し押さえが強制執行されます。
一度差し押さえが執行されてしまうと、債務整理をしても給与や預貯金などの財産の差し押さえ解除はできない可能性があります。
ただし、自己破産をした場合は差し押さえを解除できますが、携帯料金の滞納で自己破産になることは何とかして避けたいものですね。
まとめ
wi-fi料金や光回線料金、携帯料金などを滞納してしまうと、最初は利用停止が行われ、放置し続けると最終的には裁判になり財産の差し押さえが執行されます。
wi-fiや光回線、携帯電話が使えなくなってしまうと大変不便なものです。
回線を復旧するためにも通信会社に延滞金を支払ったり、電話連絡をしたりなど手間がかかりますので、利用した分はしっかり支払うことが大切です。