借金の返済をしながら貯金するための節約方法【一人暮らしでも】
お金を借りては返済する・・・といったことを繰り返していると、「このまま貯金もせずに、返済を続けていてもいいのだろうか?」と不安になるときがありますよね。
お金が必要になる度にどこかから借りる習慣がついていると、いつまでも借金から抜け出せず、常に返済に追われて精神的にも追い詰められます。
とはいえ、返済中に貯金するのは、ちょっとハードルが高いような気がしますよね。
今回は、「借金をしている間、貯金をすべきか?返済を優先すべきか?」という事について解説いたします。
この記事はこんな方におすすめ
この記事は、次の方に特におすすめの記事です。
・返済と貯金のどちらを優先するか悩んでいる方
・お金に困っているけれども貯金をしたい方
・返済ばかりの生活から脱却したい方
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記事の目次
借金と貯金どちらを優先すべきか
お金を借りている期間が1日長引くと、その分、利息が増えます。
借金を抱えているときは、生活の余剰資金はすべて返済に充て、とにかく早期に借金を完済するのが最善の策と言えるでしょう。
現在、借金をしているということは、お金に余裕がないということを意味していますから、返済が続く限りは貯金が難しいのは仕方のないことです。
とはいえ、急な出費などの不測の事態に陥ったときのことを考えると、やはり貯金がないまま過ごすのは不安過ぎます。
「借金を1日でも早く返済したい」でも「貯金がないのも不安だ」というときは、次のポイントで「返済と貯蓄」の優先度を決めてみてはいかがでしょうか?
金利で比較してみる
一つ目は、「借り入れにかかる金利」と「貯金で得られる利息」の差で判断する方法です。
例えば、50万円を年率18%のカードローンで借り入れている場合は1ヶ月の金利は7,397円となります。
一方で、50万円を年率0.025%の定期預金で貯金した場合の「1年の利息」は125円です。
つまり、手元にもし「50万円」があるとしたら、借入れにかかっている金利のほうが圧倒的に高い為、「とにかく返済を優先すべき」という結論になります。
なお、超低金利時代が長く続いているため、銀行の普通預金金利は年0.001%、定期預金金利は年0.01%が一般的です。
一方、ローン金利が年1.0%以下になるということはほぼあり得ませんから、大抵の場合においては「とにかく返済を優先すべき」なのです。
サポートしてくれる人がいるかで判断
二つ目の判断ポイントは「親や兄弟など、いざという時に身近にサポートしてくれる人がいるかどうか?」という事です。
貯金がゼロだったとしても、いざという時に親に援助してもらえるような後ろ盾があるなら、まずは返済を優先するようにして下さい。
もし、周りにそのような人がいない場合は、少額であってもいざという時の貯蓄はしておいたほうが無難です。
借金の種類はどのようなもの?
返済を優先すべきか貯蓄を優先すべきかを考える際に、「どのローンを借りているのか」という点も忘れてはいけません。
ローンによって金利や税制が変わってくるため、慌てて返済することで損をすることもあるからです。
住宅ローン
住宅ローンの金利は1%未満ですが、住宅ローンには住宅ローン減税という税制優遇があるため、一概に金利だけで貯蓄が得か返済が得かという話にはなりません。
住宅ローン減税が適用されると、最大10年間は所得税の控除額が増えますので、9年以内に完済すると控除額が減って損をする可能性もあるのです。
ただし、あまりにも住宅ローンの返済期間を長引かせると、定年退職後まで返済が続いたり、子供が大学生などになってお金がかかる時期になってまで住宅ローンの返済が終わらなかったりすることもあり、将来的に今よりも生活が厳しくなる恐れもあります。
貯蓄と借入の金利を比較することも大切ですが、お金がかかる時期や収入が減ると予想される時期に返済に煩わされることはできるだけ避けるべきです。
安定した収入があり、出費が少ない時期は、貯蓄よりも返済を優先しておく方が得策と言えるでしょう。
自動車ローン
自動車ローンの金利は、どこから借りるのかによって様々です。
銀行のマイカーローンで借りる場合には年2~4%程度の低金利が適用されますが、クレジット会社や信販会社の自動車ローンやディーラーローンは年10%以上の高金利が適用されることもめずらしくありません。
金利だけに注目するとクレジット会社の自動車ローンやディーラーローンを利用しているときは、貯蓄よりも返済に回した方が良いということになりますよね。
しかし、クレジット会社のローンはアドオン方式という金利が適用されていることがあります。
アドオン方式が適用されているときには、利息がすでに返済額に組み込まれていますので、繰り上げ返済しても節約効果がなく、生活の余剰資金は貯蓄に回す方が賢明です。
ご自身の自動車ローンは繰り上げ返済することで総利息額が減るのかどうかを知りたい方は、自動車ローンの融資担当者に今のままで返済した場合と繰り上げ返済した場合のシミュレーションを作成してもらいましょう。
使い道自由なローン
カードローンやフリーローンなどの使い道自由なローンは、金利が年10%を超えるような高金利であることが当たり前です。
また、クレジットカードのキャッシング(キャッシング枠の利用)も、基本的に金利は年10%を超えます。
このような高金利のローンを抱えている場合は、貯蓄を行うよりは返済に専念すべきです。
しかも、住宅ローンでは繰り上げ返済するときに「繰り上げ返済手数料」が必要になることもありますが、カードローンやキャッシングは「繰り上げ返済手数料」不要で随時返済できます。
まずは返済に専念し、その後に貯蓄に励むのが順当と言えるでしょう。
返済を優先すべき3つの理由とは?
金利の差や家庭の事情を考え、大抵の場合においては返済を優先すべき…という事が分かっていただけたでしょうか。
銀行や消費者金融などの正規業者からお金を借りている限り、絶対に終わらない返済というものはありません。
借金があるときは全力で返済に取り組み、早く「貯金ができる状態」にすることが大切です。
できるだけ早く完済して貯金ができる状態にすべき3つの理由を紹介します。
緊急事態に対応できない
緊急事態による急な出費というのは、誰にでもある事です。
親族の冠婚葬祭・家電の故障や車の故障・急な事故や病気による入院などのケースです。
また、リストラや転職の失敗などで失業したときは、一時的に収入が途絶え、家計が危機に陥ります。
支出増や収入減といった緊急事態には、やはり現金が必要になります。
現在借金がある場合には、少しでも早く完済して手元に現金を用意しておき、緊急事態に備えるようにしましょう。
住宅ローンなどの審査に影響
カードローンなどを利用していると、その返済に非常に時間を要することがあります。
例えば、プロミスで50万円を金利17.8%で借りて、毎月13,000円を返済した場合、総返済回数は58回となりますから、おおよそ6年間の返済期間が必要という事になります。
では、そんな長い返済期間中に、住宅を購入する事になったらどうなるでしょうか?
住宅購入の際には、銀行の住宅ローンを利用する事が多いと思いますが、その際にはローン審査が行われます。
消費者金融を利用しているときは、住宅ローンの審査の通過はかなり厳しくなるでしょう。
やはり、消費者金融のカードローンを契約しているということは、お金が足りなくなるとすぐに借金してしまう人という風に解釈されることもあるからです。
いつ理想とする家に出会うか、また、住宅購入のタイミングが訪れるかは、誰にもわかりません。
住宅購入の好機を逃さないためにも、カードローンを利用している方は一刻も早く返済は済ませておくようにしましょう。
子供の教育資金に困る
小学校や中学校のお子様がいらっしゃる家庭では、高校・大学と進学する過程で教育費が急激に高くなるものです。
例えば、大学に入学した場合、初年度に必要な学費は、おおよそ200万円前後と言われています。
また、予定していなかったのに子供が私立中学への進学を希望して、高校進学以前に学費が急激にアップする可能性もありますよね。
消費者金融カードローンの返済と学費が重なると、家計は一気に厳しくなりますし、消費者金融を利用していることで教育ローンの審査に落ちてしまう可能性も出てきます。
子供の教育費を円滑に出すためにも、一日でも早く返済を済ませるようにしましょう。
一人暮らしでも借金を返すには
一人暮らしと言っても、高齢者が一戸建ての持ち家に一人で暮らしているケースなど、様々な状況がありますが、今回は主に「賃貸物件で暮らす独身者」という状況で考えてみたいと思います。
一人暮らしは固定費支出が高い
借金があるとしたら、まずは月々の返済額を捻出する方法を考えなくてはいけません。カードローンでお金を借りるには、安定した収入が条件ですので、あなたにも月々の収入があるはずです。
ここで考えなくてはならないのは、「一人暮らしは支出に対して固定費が占める割合が多い」ということです。逆に言えば、固定費の見直しがお金を絞り出すポイントとなります。
生活を切り詰めるためには、食費を浮かすという発想が浮かんできますが、これはいわゆる「変動費」と言われるものです。食費は切り詰めてもたかが知れています。
実際、食費を切り詰めるあまり食生活がおろそかになっては、働くことができなくなってしまいますので、結果的にお金を稼ぐことができなくなり、悪循環になってしまいます。
だからこそ注目したいのが固定費です。「固定費」とは、家賃、水道光熱費・通信関係の基本料金、任意で加入する保険(医療保険や生命保険)のことなど毎月の額が決まっている支出のことをいいいます。
これらは食費と違って、一度見直すと毎月確実に費用が削減できますので、お金を捻出するための見直しのポイントとしては効率的と言えます。
一人暮らしはローン自体も審査がシビアに
もし、今ある借金がなかなか減ら無い時は、生活費を捻出するために次の手として、カードローンでさらなる借入れを考えてしまうかも知れません。
ただし、借りたお金を返すために新たにお金を借りるのは悪循環です。
カードローンは審査のスピードが早く、即日融資も可能なことから、周囲に親類縁者がいない、一人暮らしの人には時として強い味方になってくれます。
しかし、既に他社からの借入れがある場合は審査自体は厳しくなってしまうことを頭に入れておきましょう。
持ち家か賃貸かも審査に関与
さらに審査では「持ち家か、賃貸か」または「居住年数」などの項目も加味されます。
建てて間もない家なら住宅ローンが残っているはずですから、一概に、持ち家だから審査の評価が良い、というわけではありません。
しかし持ち家の場合は、家自体が資産とみなされますし、万が一借金が返せなくても、逃げてしまうようなことは少ないだろう…という点が評価されます。
これに対して賃貸物件に住んでいて、なおかつ居住年数が短い場合(1年以内)は、審査担当者サイドから見ると、毎月の家賃が返済の障壁になるのではないかと考えられてしまいます。
もちろん、安定した収入があって、賃貸と言えどひとつの物件に数年住んでいるという場合はそれなりの評価を得ることができます。
しかし、追加の借入れをする前に今一度、節約や副収入等の工夫で、返済の目処がたてられないか検討してみてください。
借金返済しながらでも貯金する秘訣
借金の返済が長引きそうなときは、借金返済しながらでも何とか家計を切り詰めて貯蓄をする方が良いでしょう。
「完済したら貯金を頑張ろう」と思っていると、いつまで経っても貯金ができず、突然の支出増や収入減で新たな借金を作ってしまう恐れもあります。
無理のない範囲で返済と貯蓄を両立する方法を紹介します。
借金返済のために継続的に貯金をすることが難しいご家庭でも、いざというときに10万円は常に口座にあるようにしておきましょう。
家計の管理テクニック
貯蓄できるお金を捻出するには、家計を見直すしかありません。
家計簿をつけて収支表を作成し、保険料や住宅費といった固定費と水道光熱費や医療費、小遣いといった変動費を明らかにします。
各費用が幾らなのかが明らかになったら、次は予算を立てます。
予算を立てるときには、1週間を4週間ではなく5週間と計算してください。
例えば、食費や雑費などの変動費が10万円あったとすると、4週ではなく5週で使うと考え、10万円÷5週分=1週は2万円と予算を決定します。
1週間を2万円でやりくりし、5週目の2万円には余程のことがない限り手をつけないようにして貯蓄に回し、無理なく貯蓄できるようにしていきましょう。
収入を増やす
返済をしながら貯蓄をするには、やはり1円でも収入を増やすしかありません。
サラリーマンの場合は、本業でのスキルアップを図ったり、資格を取得して給与を上げてもらう事も可能ですが、スキルアップも給与アップも時間がかかってしまうことが難点です。
しかし、本業で収入増は難しくても、Wワークをすれば簡単に収入増が叶います。
例えば、本業が毎週土日はかならず休みなら、土日の2日間も遊んでいるのはもったいないです。
1日は遊んでも、残りの1日はアルバイトをしてみてはいかがでしょうか。
アルバイト収入が入るだけでなく、遊びに行く機会が半分になりますからレジャー費も半減できます。
アルバイトを禁じられている職場に勤めているときは?
アルバイトを社則で禁じられているときは、バイト情報サイトに掲載されているような一般的なアルバイトは止めておく方が良いでしょう。
自宅で自分のペースでできる「クラウドソーシング」を使って、副収入を得てみてはいかがでしょうか。
記事ライター
インターネットを介して様々なジャンルの記事の案件が募集されています。
得意分野を選んで執筆し、報酬を得ることができるのが良い点で、記事の他にもイラストやWEBサイトの作成などがあります。
発注先とのやり取りは主にメールやネットを介して行われ、基本的に出社の必要はありません。
ただし、クラウドソーシングも厳密には「アルバイト」ですので、収入が年に20万円を超えると確定申告を行わなくてはならず、住民税額に影響を及ぼし、会社に副業をしていることがバレることもあります。
給料が低いにも関わらず社内規則などで副業を禁止しているときには、転職を本気で考える必要があるかもしれませんね。
アンケートサイトの活用
アンケートに答えたり、商品の使用感を回答することで報酬を得ます。スマートフォンなどで答えるだけですと、数百円程度です。
しかし、抽選で会場に招かれて行う試食会などでアンケートに答えると、数千円の収入につながります。
自宅に商品を届けてもらい、その使用感について答えるタイプの案件もあります。
ハンドメイド雑貨の販売
カバンやアクセサリーなど、作ること自体が楽しくて、時間がたつのを忘れて作ってしまう人も多いはずです。
友人や家族にプレゼントするのが楽しいという場合もありますが、こうして趣味で行っているものづくりも、実益を兼ねることができます。
リアルな販売を望むならお店などの販売スペースの一角を間借りして行う「フリーボックス」という選択肢もありますが、ネット上で手作りの雑貨を販売することで収入を得ることもできます。
写真販売
写真が趣味の人は、ネット上で販売サイトに登録して販売することで一枚数百円~数千円の収入につなげることができます。
また、上出来とまでは言えなくても、スマートフォンの中に沢山の観光名所や日常を切り取ったスナップ写真が眠っているという人も多いでしょう。
その写真に価値を見出されることがあるのです。写真は広告などの素材として、個人だけでなく、企業が購入することもあります。
天引き貯金
今まで貯金ができていないということは、お金があったらあるだけ使う性格だとも言えますよね。
自主的に貯蓄ができない人が無理なくお金を貯めるには、やはり給与天引きの財形貯蓄等が便利です。
サラリーマンで残業代がつく人なら、毎月1万円~2万円程度は給料が増減しますよね。
つまり、1万円程度なら最初から「無いものとして」給与天引きで貯蓄したとしても、それほど生活には支障を来たさないと考えることができるはずです。
「わかっているけど、どうしても貯蓄できない」という意志が弱い人は、勤務先で財形貯蓄をすることがおすすめです。
財形貯蓄は非課税(年金財形貯蓄と住宅財形貯蓄の合計額550万円以下に対して)ですので、節税効果もあります。
給料から貯金
勤務先で財形貯蓄制度を実施していないとき、また、財形貯蓄制度はあるものの貯蓄額が足りないと思われるときは、給与受取口座のある金融機関で実施している自動積立型の定期預金を利用しましょう。
給与が振り込まれる翌日あたりに積立金を引き落とすようにしておけば、積立額を「最初からないもの」として家計を組み立てられます。
毎月の生活に余裕がない方は、月々の積立金は1万円程度の少額にして、ボーナス時には積立額を増額するタイプの定期預金をおすすめします。
例えば、イオン銀行の積立式定期預金は、年6回まで積立額を増額することが可能です。
とりわけボーナスで散財する傾向のある方は、ボーナス月は積立額を増額できるタイプの定期預金を利用するようにしてください。
いざというときも定期預金を崩さずに資金調達が可能
定期預金を総合口座から引き落とすようにしておくと、お金が困ったときには定期預金を担保として金融機関からお金を借りることが可能です。
上限は定期預金の約90%、貸付金利は定期預金金利+0.25%ほどですので、年1.0%未満の超低金利でお金を用立てられます。
しかも、定期預金を担保とした貸付には、特別な手続きは要りません。
通帳やキャッシュカードを使ってATM経由で総合口座から必要額を引き落とすだけですので、カードローンを利用するときのように審査を受ける必要がないのです。
いざというときにすぐにお金を用立てるためにも、定期預金をしておくことをおすすめします。
個人事業主の場合
個人事業主として働いている方は、個人事業主登録はお済みですか?
事業主登録しておくだけで、年間290万円までの収入に対して個人事業税が非課税になりますので、経費を併せると多額の収入を非課税対象にすることができるのです。
青色申告をすると年間65万円の控除枠を獲得できますし、家族に青色専従者給与を支給するという形で事業所得を減らすことも可能です。
また、中小金融庁がほぼ毎年募集している「創業支援等事業者補助金制度」や各自治体で実施している「創業助成金事業」にも注目しましょう。
会社を始めるときに必要な資金の助成を受けられますので、初期費用を大幅に削減することも可能です。
早く完済する為のテクニックとは
給与所得者や個人事業主が節約する方法についていくつか紹介しましたが、やはり大切なことは「いざというときに困らないために普段から貯金をしておく」ということです。
貯金をするためには、現在抱えている借金を早期に完済し、家計に余裕を生み出すことが必要ですよね。
冒頭のように「返済か貯金か」と迷うのではなく、「とにかく早期完済して貯蓄生活に入る」か、どうしてもすぐに完済できないときは「返済と貯金のバランスを取る」ことで返済しつつ将来にも備えなくてはならないのです。
とはいえ、家計が厳しいときは、返済と貯金を両立していくことは容易なことではありません。
特に高金利が適用されることが多いカードローンを利用しているときは、とにかく「早期完済して貯蓄生活に入る」ことが現実的な解決策となるでしょう。
一日でも早くカードローンを完済する為のテクニックを3つ紹介します。
35日ごとの返済に注意
通常、カードローンの定例返済日は1ヶ月に1回ですので、年間12回返済します。
しかし、商品によっては「35日ごとの返済」というスタイルを選択できることがありますよね。
例えば、大手消費者金融のアコムやアイフルでは、「35日ごとの返済」が選択できるようになっています。
この「35日ごとの返済」を選択すると、返済した日の35日後が次の返済期限ということになりますので、常に返済期限ぎりぎりに返済していると年間わずか10回強しか返済しないことになります。
返済の回数が少ないと、返済期間は延び、利息がかさんでしまいます。
少しでも早期に完済したいと考えるのなら、35日ごとの返済ではなく月に1回の返済を選択してください。
繰上げ返済
ほとんどのカードローンは、毎月の返済期日以外でも、繰上げ返済を受け付けてくれます。
これを「随時返済」や「任意返済」と言いますが、ATMや振り込みでも繰り上げ返済をする事が可能です。
少しでも元金を減らすことで、返済期間が短縮されて結果的に利息も減りますので、余剰資金があるときは積極的に繰り上げ返済をするようにして下さい。
ただし、繰り上げ返済の度にATM手数料や振込手数料を支払うことは賢明なこととは言えませんので、手数料無料のATMはどこなのか、手数料不要となる会員ページからの返済は利用できるのかはチェックしておきましょう。
おまとめローン
プロミスなどの消費者金融では、複数の借入れを一本化できる「おまとめローン」を提供しています。
両社が提供しているおまとめローンの特徴は「返済日を一つにまとめる事が出来る」という点と、「金利を下げられる可能性がある」という点です。
融資限度額が少額のときは高金利が適用されることが多いですので、少額限度額のカードローンを2~3社で利用しているよりも、融資限度額を1つにまとめて1社から借りる方が低金利になることが多いのです。
返済日を1つにまとめられるだけでも生活は楽になりますが、金利が下がって利息が減ると、さらに生活は楽になりますよね。
複数のカードローンを利用している方は、ぜひおまとめローンを検討してください。
おまとめローンは追加融資が不可能なローン
ただし、おまとめローンは、カードローンのように限度額まで何度でも借りられるタイプのローンではありません。
おまとめローンを利用するときは、「もう二度とカードローンではお金を借りない」という強い意志を持って契約してくださいね。
また、意思が弱くてキャッシングしてしまう傾向にある方は、おまとめローンに切り替えることで借金まみれの生活から抜け出しやすくなります。
本当に困っていないときでもローンカードに手が伸びてしまう方は、借り癖を矯正するためにおまとめローンを利用してみてはいかがでしょうか。
返済日までの逆算を行う
無理なく返せるお金だけを借りる。この状態を続けられるならば、借金が生活を圧迫することはまずありません。
しかし、借金をした人は自然とバランスが崩れていくことが多いのです。
バランスが崩れた状態も自分自身を自制できるのなら、返済が家計を著しく圧迫するということは回避できますが、バランスが崩れた状態が慢性的になってしまうと問題はいよいよ深刻になります。
お金を借りたら消す。この簡単なことができなくなってしまうのです。
不測の出費は決して「不測」ではない
バランスが崩れると、定例返済日までに返済することができなくなってしまいます。
無理なく返済できる金額以上のお金を借りているから返済できない・・・ということもありますが、返済できる金額を多く見積もりすぎて、ちょっとした不測の出費があるだけで「今月は返済できない」となってしまうこともあるのです。
実際のところ、毎月、何かしらの不測の出費はあります。
何もかも予定通りに収まるほうが珍しいのです。
余剰資金を返済するのではなく余剰資金で生活する
結局、お金が入る見込みがあっても返すお金がなければどうにもなりません。
お金の問題ははっきりしておくことが一番です。
つまり、借金中は常に借金総額と毎月の返済額、今のペースで返済していると総利息額がいくらになるかの3つを把握していなければいけないのです。
この3つの金額を把握したら、おのずと毎月生活費として使える金額は決まってきます。
余剰資金を返済すれば良いと考えるのではなく、返済額を除いた余剰資金で生活するようにしてください。
返済することを念頭に置いて借りる
お金に困っているときは、「いくら借りられるか?」ということばかり考えてしまうかもしれません。
しかし、その考えがあなたを破滅へと導き、借金苦から抜け出せなくなってしまうのです。
「いくら借りられるか?」ではなく、まずは「借りずに済ませる方法はないか?」を考え、どうしても借りなくてはならないという結論に至ったときは、「毎月、無理なく返済できるのか?」を吟味してください。
返済できる金額から借りられる金額を逆算しておくと、返済忘れも少なくなります。
逆算することで借り過ぎに対して自己抑制できるようになる
逆算をしてお金を借りると、「これ以上借りたらまずいな」というボーダーラインが明確になり、ボーダーラインを超えようとするときに自己抑制が働きます。
私は窓口業務を行う際には、必ず審査に通った方に逆算の話をします。
私がそのお客さんの担当スタッフになるわけですからね。人一人の人生を誤らせてしまっては責任重大です。出来る限りのアドバイスやサポートをしたいと思うわけです。
そうは言ってもお金を返すのはお客さんです。冷たいようですが私が返済するわけではありません。
逆算して借りるという基本を忘れずに、毎月きちんと返済して、できるだけ早く貯金ができる生活に戻りましょう。
危ない客は人の話を聞こうとしない
融資を実行するときは、返済日に余裕を持って借りるのにはどうしたらいいかという点について、窓口でお客さんと色々話しながら詳細を詰めていきます。
中には、そんな話はいらないから早くお金かしてよと言う人もいますが、このタイプは危険です。
返済が滞りがちになり、場合によっては債務整理をすることもあります。
しっかり最後まで話を聞いてくれた方は、論理的な思考パターンを持っていることが多いですから、消費者金融でお金を借りることだけでなく、実生活においても堅実かつ論理的な思考が発揮されます。
嫌なことには耳を貸さないタイプ、借金の話になると急に言葉数が減るようなタイプは、断言を避けてはおきたいですが、実生活においても有能とは言い難いことが多いですよね。
節約方法
繰り返しになりますが、カードローンを早期完済して貯蓄生活に入るためには、毎月1回の定例返済日に返済するだけでなく、任意返済を実行することが大切です。
任意返済を実行するためには、生活費を切り詰める、つまり、節約することが大切です。
パチンコなどの浪費を止め、少しでも多くのお金を返済額に充当するようにしてください。
節約方法を紹介しますので、ご自身のライフスタイルに合うものを選んで実行してくださいね。
通信費
通信費とは、携帯電話やスマートフォン、インターネットのプロバイダー料金、固定電話の料金などのことを言います。
金額が大きい分、一度見直すと固定費を大きく削減することができます。そこで是非見ていただきたいのが、利用明細です。不要なオプションのサービスが含まれている可能性が高いです。
例えば一人暮らしなのに、固定電話にキャッチホンの機能をつけていたりしませんか?仕事で使っていないのなら、そうそう複数の電話が重なってかかってくることはありません。
にも関わらず、キャッチホンの機能にはNTTなら月額300百円の費用が発生しているのです。もちろん一度も使わなくても、支払いは必要です。このような固定費を減らしましょう。
このように、申込み当初は必要と思っていたけれど、見直すと不要に感じるオプションが、複数あるかもしれません。1件300円としても複数あれば金額は大きくなります。
そもそも、携帯電話かスマートフォンを持っている方は、固定電話そのものが不要かもしれません。
格安スマホや格安SIM
スマートフォンは大手であれば毎月6000円ほどのプランとなってしまいますが、格安スマホや格安SIMを検討することで格段に安く抑えることができます。
格安スマホや格安SIMは、大手携帯電話会社の通信回線を借りて、他社(プロバイダーの会社)が安価に提供する通信サービスです。
あえて通信速度や、サービスの内容を制限する代わりに、月2000円ほどまで通信費を抑えることが出来ます。
電気代
現在の契約で、もし50アンペアで契約しているなら、30アンペアまで下げることを検討してみましょう。
電力は一気に使うと、ブレーカーが落ちてしまうという欠点があります。しかし、これは「ドライヤーと電子レンジを一度に使う」という場合などに起きることです。
一人暮らしのあなたなら、電化製品を時間差で使うことも可能なはずです。これだけで、年間6000円程節約できます。
車両費
マイカーには維持費がかかります。ガソリン代は変動費ですが、駐車場代や定期点検・メンテナンスの費用は固定費と言えます。
仕事で必要な場合以外は、思い切って手放すという選択肢を検討してみましょう。月に数回の利用なら、レンタカーで充分なはずです。
水道代
借金返済中とは言え、公共料金の支払が滞って、サービスがストップしてしまうことは避けたいものです。生活保護が必要な人などを対象に、水道代の減免申請という制度があります。
本当に切羽詰まっている時には、予め申請して、少しでも免除枠を得ておくのも手です。自治体によって申請方法や、免除の額は異なります。
国民年金
年金の納付は、事前に申請しておくと、免除あるいは猶予をもらうことができます。(前年の収入が一定の水準を下回る場合に申請可能、という制約があります)
免除あるいは、猶予を受けると、将来の年金受取額が減ってしまうというデメリットはありますが、受給資格の年数にはカウントされるなどの配慮を受けることができます。
申請無しで未納のままですと、この受給資格期間のカウントからも外れてしまいますので、要注意です。
タバコの量を減らす。
2箱を1日で吸っていたのなら1箱にする。これだけで1ヶ月に12,000円は浮きがでます。禁煙すれば24,000円もの節約になります。
しかも、禁煙すると健康に近づきますので、将来の医療費を節約することにもなるのです。
また、自宅での晩酌はビールではなく発泡酒にする。これも1ヶ月当たり5,000円の節約効果がありますから真剣に取り組む意味があります。
アルコール度数が低いものにシフトしていけば、健康増進効果も期待できますね。
昼食はファーストフードで安く済ませる
お弁当を作って会社や学校に持って行けば、ランチを外食するよりは安く抑えることができます。
朝忙しくてお弁当を作る時間がない人は、混雑していても社食を利用するか、低価格の出来合いのお弁当やファーストフードのお得なランチセットを利用してください。
ファーストフードによってはワンコインでランチを提供していることがあります。
ただし、毎日外食が続くと健康上の問題が気になりますよね。
健康を損なうと医療費が高くなるだけでなく、仕事ができなくなって、給料すらもらえなくなることもあります。
ドリンクは野菜ジュースを選ぶ、脂が多いものや揚げ物は選択しないなど、健康に気を配ることを忘れないでくださいね。
徒歩で定期代を浮かせる
交通費支給に上限額が決まっている勤務先にお勤めの方は、歩けるところは歩いて定期代を浮かせることも検討してください。
歩くことは健康増進効果の高い行為です。
スポーツジムでランニングマシーンを使うのは有料ですが、ウォーキングなら無料というのも嬉しいですよね。
節約と健康を両立するためにも、生活に歩くことを組み入れていきましょう。
スーパーは閉店場際に購入
スーパーでお惣菜系を買うことが多い方は、閉店間際に行ってお惣菜が割引されてから買うのは基本ですよね。
しかし、「お惣菜が安かったから」と、必要性が低いものをたくさん買ってしまっては節約効果がありませんから、スーパーに行くときは常に気持ちとお財布を引き締めておいてくださいね。
つい雰囲気に流されて不要なものを買ってしまう・・・という方は、スーパーに行く前にショッピングリストを作成しておきましょう。
どんなにお得なものであっても、不要なものを買うということは損をすることと同義です。
節約したいのなら、不要なものは買わないことに尽きると言えるでしょう。
借金返済のための節約生活は辛くない
借金返済のために節約生活を送ると思うだけで、なんとなくみじめで悲しい気持ちになってしまうかもしれません。
ですが、それは気のせいです。
節約生活は特に不幸なことでもみじめなことでもないからです。
節約ブログを読んでみよう!
自分だけ節約していると思うとみじめな気持ちになるかもしれませんが、借金返済のために節約しているのは自分だけではないと言うことを知れば明るい気持になれますよ。
借金返済節約ブログを読むと、借金生活におけるみじめさが払拭できるだけでなく、節約術や貯蓄術も学べて一挙両得です。
また、借金するに至った経緯などを読むことで、「こんな経験はしたくない」と反面教師とすることができます。
次の記事では節約系のブログを紹介していますので、ぜひお時間があるときにでもご覧ください。
借金返済のための節約術を学ぶ&開発する
借金返済節約ブログを読むと、ブロガーたちのさまざまな節約術を知ることができます。
似たような境遇の人なら参考に出来ることも多いはずですので、積極的に節約生活に取り入れていきましょう。
もちろん、彼らのアイデアからオリジナルの節約術を開発するというのもアリですね。
「どんな技を使おうかな?」と考えるだけで、節約生活が楽しくポジティブなものになりますよ。
借金返済から貯金のある生活へ!
借金をすっきりと返済した後も節約生活を習慣化していくなら、今度は借金どころか貯金のある生活を送ることができます!
100万、500万、1000万と貯める喜びを覚えていくなら、再び借金生活に戻ることはほぼないでしょう。
ある程度のお金が貯まったら、投資をして効果的に増やすこともおすすめです。
FXやバイナリーオプションは投資初心者にはハイリスクですが、投資信託やIPOなどリスクの低い金融投資や土地という有形のものを活用した不動産投資は初心者でも実施しやすいものです。
次の記事では初心者向けの投資について解説していますので、資金を投入する前にぜひ一度ご覧ください。
Q&A
借金返済からの貯蓄、貯蓄からの資産運用について見てまいりました。
いかがでしょうか。いつまでも借金返済に手間取っているのではなく、将来を見据えて貯蓄や投資をしていく必要があることを実感いただけたでしょうか。
借金生活から貯蓄生活に移行する過程でよくある質問と答えをまとめました。
余裕のある貯蓄生活にスムーズに移行するためにはぜひとも知っておきたいポイントばかりですので、ぜひご覧ください。
Q.手元に置いておくべき現金の額は?
お金を銀行に預けておくと、無駄遣いの抑止力になりますよね。
しかしながら、手元にまったくお金がないのも困ります。
お金が必要になる度にATMからお金を引き出すなら、時間帯やATMの種類によっては100~200円程度の利用手数料が発生してしまうことにもなりかねません。
「無駄遣いをしない」という前提の下、毎月現金決済する金額+1万円を手元に置いておくことをおすすめします。
例えば普段の買い物はクレジットカードで済ませる方は、子供のお稽古ごとのお月謝や子供のお小遣いなどに毎月20,000円必要なら30,000円を手元に置いておきます。
普段の買い物も現金でする方は、生活費+10,000円を手元に置き、月末には10,000円以上が手元に残るように管理してください。
Q.節約のためにセールで買うのって本当にお得?
欲しいものが安くなっているのなら、セールで買うことは節約につながります。
ですが、「安いから」という理由で必要性が低いものを買ったり、必要以上にたくさん買ったりするのは、単なる無駄遣いです。
例えばトイレットペーパーやティッシュペーパー、その他の消耗品を、安いときにまとめて購入すること自体は悪いことではありません。
しかしながら、まとめて購入して、「たくさんあるから」という理由でいつも以上にたくさん使うなら、結局はお金を無駄にしていることになります。
「なくなったらどうしよう」とセール時にまとめて買い込むのではなく、楽天家になって「なかったらなかった時に考えよう」と必要なときに必要なだけ買うことも大切なのです。
Q.返済と貯金をしているが、すぐに結婚はできる?
二人で生活することで生活費が減り、返済に充当する金額を増やせるのなら、今すぐ結婚して同居生活を営むことをおすすめします。
とはいえ、結婚相手にも節約生活を強いることになりかねないときや、返済中であることを打ち明けにくいときは、借金を返済してから結婚する方が良いでしょう。
ところで、「借金を返済してから結婚する方が良いのか」と悩む人は、交際相手に対して誠実な気持ちを持っていると考えられます。
しかしながら、残念なことではありますが、あなたの交際相手があなたと同程度に誠実な人とは限りません。
今まで堅実に返済と貯金をしてきたとしても、相手が浪費家のときや家庭にお金を入れない場合は、結婚することで生活が破綻してしまう恐れがあります。
交際中は、相手の人柄を見極める大切な期間ですが、相手のお金に対する考え方やお金との付き合い方もしっかりと見極めてくださいね。
Q.債務整理はできる?
借金返済に行き詰まったときは。債務整理を行うことで返済が楽になることがあります。
債務整理は万人が利用できる公的救済方法で、借金の額や収入の多寡には関係なく実行できます。
しかし、旅行や買い物などの浪費、投資やギャンブルにより借金は債務整理の対象とならないことがありますし、毎月の返済が楽になる代わりに貯金や不動産などの資産を失うというデメリットもあります。
債務整理の4つの方法とそれぞれの特徴をまとめましたので、本当に債務整理をすべきなのか、また、債務整理をするならどの方法を選択すべきなのか考えてみてください。
任意整理 | 特定調停 | 個人再生 | 自己破産 | |
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裁判所を通すか | 通さない | 通す | 通す | 通す |
債務整理実行後の借金元本 | 3~5年を目途に完済する | 3~5年を目途に完済する | 元本を5分の1程度に減額することが可能 | 免除される |
債務整理実行後の利息 | 免除される | 免除される | 免除される | 免除される |
その他 | 借入業者ごとに任意整理の交渉しなくてはいけない | 裁判所を通して借入業者と交渉する | 不動産等の資産を手放す必要はない | 不動産等の資産は手放さなくてはならない |
まとめ
カードローンなどの返済中であっても、いつ緊急のお金が必要になる事態が発生するかわかりません。
独身ならともかく、家族がいる場合はその可能性も高くなりますし、お金が準備できないことで配偶者や子供に不利益をもたらすこともあります。
やはり理想としては「返済を続けながらでも、最低でも10万円は貯金のある状態にしておく」ようにしたいものです。
ここまででご紹介したようなテクニックを参考に、是非緊急時の備えをしておくようにしましょう。