お金がない時に身に染みる名言を紹介します
お金がない時というのはどんなものにでも縋りたくなり、心に刺さるものというのはお金に余裕がある時よりも刺さりやすくなります。
そこで今回は、お金がない時にこそ知りたいお金に関する名言をいくつか紹介していきます。
お金がなくても大丈夫だよとそっと受け止めてもらいたい時、逆にお金が無い状態から早く這い上がれ!とお尻を叩いて欲しい時など色々な場面で活用してみてくださいね。
お金に関する日本人経営者の名言
お金に関する名言は、古今東西を問わず非常にたくさんのものがあります。
そこで今回は、いくつかにジャンル分けした上で紹介をしていこうと思います。
まずは、お金に関して一番含蓄のあることを言ってくれるのは経営者だろうということで、日本人経営者が遺したお金に関する名言を紹介していきます。
小林一三
「金がないから何もできないという人間は、金があってもなにもできない人間である。」
これは、阪急東宝グループの創始者である小林一三が遺した言葉です。
何かを成すためにはお金が無くてはならない、そう考えている人は多いと思いますが、「お金が無い」ということを理由にチャレンジを諦めているのであれば、この言葉を思い浮かべて欲しいと思います。
何かを成すのに一番大事なものは、お金ではなく「それを実現してやろう」という本人の気持ち・熱量だということを説いてくれている名言ですね。
実際に成功された方が遺している言葉だけに、余計に重みも増すと言えるでしょう。
松下幸之助
「自分の金、自分の仕事、自分の財産。 自分のものと言えば自分のものだけれど、これもやっぱり世の中から授かったもの。世の中からの預かり物である。」
日本人経営者として最も有名な人物の一人であろう、松下幸之助が遺した言葉です。
お金が自分のところに舞い込んでくるのはもちろん自分の努力の賜物ではあるでしょうが、世の中からそのお金を預かっているという側面もあるということを、説いています。
世の中から預かったものである以上は、いつかはそのお金を世の中に役に立つ形で還元しなければなりませんが、それは言ってみれば一種の試練でもあります。
「壁(試練)というもは乗り越えられる人にしかやってこない」というような名言もありますが、お金を世の中から預かる人もその試練を乗り越えるに足る人物だからこそ、お金が集まってくるのかもしれませんね。
藤田田
「健全なる肉体に健全なる精神が宿るように、笑顔の店には金が宿る。」
日本マクドナルドや日本トイザらスの創業者として知られる、藤田田が遺した言葉です。
風水にも「陽の気が貯まっているところには陽のものが集まる」という考え方がありますが、それと似たようなことを説いていると考えられます。
お金が集まるという陽の状態を実現したければ、自分自身がいつも笑顔でいて陽の気を貯めるようにすることが重要なのですね。
経営者らしく、いかにしてお金を集めるかということを説いている言葉と言えます。
マンガでのお金に関する名言
日本人経営者の遺したお金に関する名言は非常に学びの多いものでしたが、いきなりそんな天の上からの言葉を聞いても自分の身にはピンとこないという人もいるかもしれません。
そこで今度は、我々庶民にもなじみ深いマンガの中で登場するお金に関する名言を、いくつか紹介していきましょう。
賭博黙示録カイジ・利根川
「金はな…命より重いんだっ…!」
まずは、実写映画化もされた大人気マンガであるカイジシリーズの中で、帝愛幹部である利根川が多重債務者達に言い放った言葉です。
実際のマンガの中でのセリフはこの前後にもう少し言葉が続くのですが、要約するとこの一言に全て凝縮されると言えます。
金がどれだけ重要であるかに気づくことが出来なかったからこそ、カイジたちは多重債務者になってしまったわけで、多少オーバーではあるものの現代社会に生きる我々にとっても金言に値するセリフと言えるでしょう。
闇金ウシジマくん・丑嶋馨
「金がすべてじゃねぇが、全てに金が必要だ。」
こちらも同様に実写映画化がされた大人気マンガである闇金ウシジマくんの中から、主人公であるウシジマくんのセリフです。
金が生きる目的というわけではないけれど、目的を達成するためにはお金が必要だということですね。
闇金という、お金にディープに絡んでいる立場から発しているセリフだけにその重みは非常に重たいものとなります。
生きていくためにはどのような形であれ、お金が必要だということを再認識させられますね。
クロサギ・黒崎高志郎
「金で買ったものはいずれ壊れる。そうじゃないものを大事にしてみれば?」
最後はマンガ「クロサギ」からのセリフです。
クロサギとは、「素人をカモにする詐欺師を専門に詐欺にかける詐欺師」である「クロサギ」こと、黒崎が主人公であるマンガです(ちなみにこのセリフはクロサギの実写版ドラマでのセリフです)。
詐欺がテーマであるマンガであり、主人公の黒崎は幼少期の経験からお金に対して人よりもシビアな感覚を抱いています。
しかし、そんな黒崎でもお金以外に大事なものがあるという感覚を持ち合わせているように、人間が生きていく上で無くてはならないものであるお金ですが、それが全てではないということを教えてくれます。
カイジの利根川の考えとは若干対立するような内容になりますが、どちらにより納得するかで、あなたのお金に対する考え方を測ることができるかもしれませんね。
お金に対する考え方を説いた名言
マンガの中でも、カイジの利根川やクロサギの黒崎のようにお金に対しては色々な価値観・考え方が見られます。
そこで続いては、お金に対する考え方を説いた名言を紹介していきましょう。
プラウトゥス
「金を稼ごうと思ったら、金を使わなければならない。」
プラウトゥスは言葉に対して造詣が深かったと言われる、古代ローマの劇作家です。
そんな彼のお金に対する考え方が、上述の言葉で表されています。
ただ手をこまねいているだけではお金は自分の下にはやってこない、身を切る努力をして初めてお金が自分の下に舞い込んでくるんだということを教えてくれる言葉です。
ただ漠然と「宝くじ当たって大金手に入らないかなー」と考えている身からすると、身につまされる言葉でもあります。
クリント・W・マーチソン
「金は肥料のようなものだ。ばらまけば役に立つが、一カ所に積んでおくとひどい臭いがしてくる。」
クリント・W・マーチソンは、アメリカテキサス州の石油事業で財を成した実業家として有名です。
金というのはただ集めればいいものではない、それを適切な場所に投資してやることによって本来の役割を果たすのだから、個人の私腹を肥やすだけに貯め込んでいてはムダであるということを説いています。
実業家らしく積極的に投資活動も行っていたクリント・W・マーチソンだからこそ、発することができた名言かもしれませんね。
「金が金を生む」という意味では、先ほどのプラウトゥスの名言にも通じる部分があると言えます。
ヴェツケルリン
「人生は海、金は船頭である。船頭がいなければ、うまく世渡りができない。」
ヴェツケルリンは19世紀から20世紀にかけて、ドイツの南部地方を統治したヴュルテンベルク王国の大蔵大臣を務めていた人物です。
一国の大臣にまで上り詰めた人ですから、見ている世界も考えているスケールも常人のそれらとは大幅に異なるのが、上述の言葉からも分かります。
しかしその内容自体は、「お金が無いと人生がうまくいかない」ということを伝えているものであり、どれだけ偉大な人物にもお金の悩みは付き物であるということを教えてくれます。
大蔵大臣という国の財政を管理する大臣を務めていた人物ともなれば、国政にはびこる様々な魑魅魍魎と国の金を巡ってバトルを繰り返していたのでしょうね。
お金がないことを肯定する名言
実在する人物、架空の人物含め様々な立場の人がお金の重要性について言葉を遺してきています。
しかし、お金がない身としては「お金がなくても大丈夫だよ!頑張れるよ!」という言葉を聞きたいという想いがあるのも事実です。
そこで、お金がない状態に陥っている人にそっと手を差し伸べてくれるような名言を紹介していきましょう。
ヴィクトル・ユーゴー
「空っぽのポケットほど、人生を冒険的にするものはない。」
ヴィクトル・ユーゴーは「レ・ミゼラブル」を代表作とするフランスの小説家であり、詩人です。
お金が無いことはピンチなんかではない、身軽だからこそ挑戦できることがあるんだということを教えてくれる名言ですね。
お金が無くてくじけそうな時に思い出したい言葉だと言えるでしょう。
セルバンテス
「つまらぬ財産を持つより、立派な希望を持つほうがマシだ。」
セルバンテスはスペインの作家で、代表作には日本でもよく知られている「ドン・キホーテ」があります。
小金持ちになってその財産を守るためにあくせくするよりも、お金はないけれど自分の無限の可能性を信じて希望に向かって進んでいくことのほうがどれだけ素晴らしいか、ということを説いてくれています。
ドン・キホーテの主人公「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」も、希望を抱きながら人生を拓いていっただけに、非常に説得力のある言葉と言えるでしょう。
アルフレッド・ヒッチコック
「まだ笑うことが出来る限り、彼はまだ貧乏ではない。」
「鳥」や「サイコ」で知られるサスペンス映画の巨匠、アルフレッド・ヒッチコックが遺したのがこの言葉です。
お金がないお金がないとは言っているものの、まだ笑うことが出来ているのであればその人は真に貧乏ではないということを説いています。
この言葉を聞いて、自分はまだどん底まで落ちているわけではないから頑張ろう!と奮い立つ人も少なくないのではないでしょうか。
お金がないことを焦らせる名言
ヴィクトル・ユーゴー、セルバンテス、アルフレッド・ヒッチコックとお金が無い状態でも焦る必要はない、むしろそれらは歓迎すべき状態ですらあるという内容の名言を3つご紹介しました。
では最後に、先ほど紹介したのとは真逆の内容である「お金が無いことを焦らせる」名言を紹介していきます。
先ほどの名言がアメとムチの「アメ」だとするならば、今から紹介するものは「ムチ」だと言えるでしょう。
オスカー・ワイルド
「若いときの自分は、金こそ人生でもっとも大切なものだと思っていた。今、歳をとってよくわかったのだが、まったくその通りだった。」
オスカー・ワイルドはアイルランド出身の作家・詩人であり、劇作家でもあります。
若い時はとかくお金を求めがちだが、歳をとるにつれてそうではないことが分かっていった…という内容ではなく、結局歳を重ねてもその考えが変わることはなかったということですね。
結局人生を通じて大事なものはお金なのだから、稼げるうちに稼いでおかないと歳をとってから苦労することになるぞ、ということを教えてくれる名言だと言えます。
ドストエフスキー
「金こそは取るに足らぬ人物を第一級の地位に導いてくれる唯一の道である。」
「カラマーゾフの兄弟」や「罪と罰」で知られるロシアの小説家、ドストエフスキーが遺した言葉がこれです。
自分自身が素晴らしい人物であると自負している人がおそらく少ないであろうことに反して、それでも上の地位に上り詰めたい、周囲からちやほやされたいという願いを捨てきれずにいる人は非常に多いと思います。
そんな人たちが願いを叶えるための最短にして唯一の道が、「お金を稼ぐ」ということなのです。
どれだけきれいごとを言っても、結局お金のあるところに人は集まってきます。
人の上に立ちたければお金を稼ぐしかない!と自分自身を奮い立たせたい時に思い出したい言葉だと言えるでしょう。
ロバート・キヨサキ
「「大事なのはお金じゃない」などという人は、お金のない状態を長く続けたことがないに決まっている。」
ロバート・キヨサキはアメリカの投資家・実業家ですが、「金持ち父さん貧乏父さん」シリーズの著者だと言ったほうがピンとくる方が多いかもしれません。
お金が無い時には、「世の中にはお金より大事なものがある」という言葉をかけてくれる人がいますし、自分自身でそう思うようにすることもあると思いますが、本当にお金が無い状況を長く続けた人からは、決してそのような言葉は出てきません。
それは、お金がない状況の苦しさ・辛さ・しんどさを十二分に経験して、「お金が非常に大事な物である」ということを肌で実感しているからです。
「大事なのはお金じゃない」なんていう言葉はぬるま湯に浸かっている人の考え方だ、と自分に対して厳しくなる必要がありますね。
まとめ
以上、お金に関する名言をいくつか紹介してきました。
いずれも、何らかの世界で活躍をし自身の名前が後世に残るような人が発している言葉ですので、一般人が何となくポロっとこぼすのとは全く違う重みがあります。
どの言葉に共感し、心を打たれるかは人それぞれだと思います。
お金がない状態を前向きに捉えるか、そこから這い上がろうともがくかは自由ですが、今回ご紹介した名言を胸に刻んでおいていただければ幸いです。