親に100万円借りるのはアリ?
親からお金を借りた経験があるというかたもいますよね?
親からお金を借りるのは、メリットも多い反面、借りる金額によっては注意が必要なこともあります。
今回は、親からお金を借りる場合について、紹介します。
この記事はこんなひとにおすすめ
今回ご紹介するのは、以下の人におすすめの内容になります。
- 親からお金を借りようと思っている人
- 親からお金を借りるためのコツが知りたい人
- 親から借りたお金に贈与税がかかるのではないかと気になっている人
記事の目次
親からお金を借りる理由は?
親からお金を借りると言っても、数万円~100万円以上など金額は様々ですし、理由もそれぞれ違いますよね。
ここでは親からお金を借りる理由の中でも、一般的に多い理由を分類して紹介していきます。
生活関係 | 住宅ローン(頭金含む) |
---|---|
車のローン(頭金含む) | |
生活費として一時的に借りる | |
自己啓発関係 | 学 費 |
留学費用 | |
起業の費用 | |
その他(趣味など) | 旅行費用 |
金融機関からの借金を返済するため | |
生活費として一時的に借りる | |
冠婚葬祭の費用 |
一般的な理由だけでも、結構な数がありますよね。
ここで紹介した理由は、お金が必要な理由としてはごく真っ当なものなので、親以外からお金を借りるときの言い訳にも使用できます。
友人知人からお金を借りたいけれど、どのように言っていいのかわからないというかたも、参考にしていただくといいでしょう。
親からお金を借りるメリットは?
お金を借りる方法は、カードローンや目的型ローンなどいくつか方法があります。
ここでは、親からお金を借りるメリットを紹介していきます。
メリット1:利息がかからない
親からお金を借りる一番のメリットは、何といっても利息がかからないことです。
お金を借りるというと、銀行や消費者金融のような金融会社が取り扱っている、カードローンや目的型ローンをイメージするかたも多いのではないでしょうか。
特に、カードローンは手軽に借り入れできるので、利用した経験があるというかたもいると思います。
しかし、銀行や消費者金融でお金を借りる場合は、無利息期間を除けば、必ず利息がかかってしまいます。
たとえば、金利が低いと言われている銀行カードローンで100万円借り入れして、1年間(12回)で返済する場合を考えてみます。
銀行カードローンの金利を「年利14.5%」として計算すると、返済までに約80,000円の利息がかかってしまいます。
当然、毎月の返済額や返済回数、借り入れする場所によって、支払う利息金額は変化しますが、利息が全くかからないということはあり得ません。
一方、親からお金を借りた場合は、元金のみの返済で済みますので、無駄な出費がありません。
メリット2:審査が無いので借りられる可能性が高い
借り入れ時の審査がないことも、親からお金を借りる大きなメリットです。
銀行や消費者金融のような金融機関から融資を受ける場合は、必ず在籍確認を含めた借り入れ審査があります。
借り入れ審査を通過できなければ、当然お金は借りられません。
また、借り入れ額が高額になれば、収入証明書類などの提出義務が発生します。
一方、親からお金を借りる場合は、審査も書類も必要ありません。
親の経済状況や、親からの信用の有無によってはお金を借りられないかもしれませんが、何事もなければお金を借りられる可能性は高いのではないでしょうか。
借りるときは理由を正直に話そう
親からお金を借りるときは、金額に関係なく、お金を借りる理由を正直に話すことをおススメします。
理由は、ウソだとわかった時に親からの信用がなくなってしまい、人間関係に悪影響を及ぼすからです。
信用がなくなってしまうと、次にお金を借りたいと思った時に、貸してもらえない可能性もありますし、親との関係がギクシャクしてしまうかもしれません。
また、返済期日などの約束は守るようにしましょう。
「親しき中にも礼儀あり」です。
親子だからといって、お金を借りた時の約束を守らず、連絡もないのは絶対にダメです。
信頼関係もなくなってしまいますし、親子間のトラブルに発展してしまう可能性もありますので、最低限約束したことは守るようにしてください。
もしも、約束事が守れない時は、連絡を入れるくらいの気遣いはするようにしましょう。
親からの借金は贈与になる?
親からお金を借りるメリットや注意点を紹介してきましたが、100万円以上借りる場合は、借りる金額にも注意しなくてはいけません。
というのも、親から110万円以上を無利息で借りる場合は、贈与とみなされて、贈与税がかかってしまう可能性があるからです。
贈与税の計算は「贈与税額 = 課税価格(贈与財産-110万円) × 贈与税率 - 控除額」となります。
課税価格による税率と控除額の一部を参考までに紹介します。
課税価格 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
~200万円以下 | 10% | なし |
~400万円以下 | 15% | 10万円 |
~600万円以下 | 20% | 30万円 |
~1,000万円以下 | 30% | 90万円 |
上記のように、高額になれば税率が増えていきます。
一概に全てに贈与税がかかるという訳ではなく、一定金額が非課税になる特例措置や、扶養義務者からの生活費や学費には贈与税がかからない場合もあります。
本題から離れてしまうので、贈与税についての詳しい説明は、違う機会にしたいと思います。
贈与税とみなされないためには
せっかく親からお金を借りても、贈与税が発生してしまってはもったいないですよね。
無駄に税金を払いたくないというのが、本音ではないでしょうか。
ということで、ここでは、親から110万円以上借りても贈与とみなされないための方法を紹介していきます。
借金であるという借用書を準備する
親から110万円以上借りる場合は、きちんとした金銭貸付の契約であることを示すために、借用書を制作しましょう。
借用書を制作することで、贈与ではなく借金であるという証になります。
親子間で借用書を制作する際のポイントは下記の通りです。
|
無利息でお金を借りる場合は、金利を明記しなくても大丈夫ですが、無利息分に贈与税がかかってしまうこともありますので、注意してください。
返済しているという証明を残す
親からお金を借りる場合、借用書を作成したからといって、贈与とみなされないという訳ではありません。
というのも、借用書だけあっても本当に返済されているのかわかりませんよね。
したがって、返済しているという証拠を残すことも重要になります。
証拠を残すための返済方法としては、銀行振込がもっとも優れています。
銀行振込だと、通帳に振込金額が記載されますので、返済実績としての証拠に十分なります。
贈与税非課税枠の増枠を覚えておく
もともと贈与税は110万円までは非課税ですが、この非課税枠は増枠することも可能です。
贈与税が非課税になる条件を、以下にリストアップしていきます。
|
親からお金を借りるということを考えた場合、該当しやすいのは「住宅取得等資金の贈与」や「結婚・子育て資金の一括贈与」などでしょうか。
それぞれの条件で、増枠になる非課税枠の金額は異なりますが、いずれも1,000万円超の増枠が可能です。
たとえば、家を購入する際に親から援助を受ける人もいるかもしれませんが、その際の援助に関しては1,200万円までであれば非課税となります。
そのため、住宅ローンを利用する代わりに親からお金を借りたほうがお得な場合もあるのです。
住宅購入のために本当に必要な金額よりも少し多めに援助してもらって、それを他の用途に利用するなど、贈与枠の非課税枠増枠制度は、上手に利用していきたいですね。
まとめ:適当な借りかたはやめましょう
親からお金を借りるとなると、親子ですので、ついつい甘えてしまいますよね。
しかし、親子だからこそ、お金の貸し借りはしっかりと取り決めを行うべきです。
また、親からお金を借りるときは、借りる目的を正直に話すようにしましょう。
ウソをついても良いことは何もありません。
親子だからと言って適当な借りかたをしていると、信用を失うだけでなく、親子間でトラブルになってしまう場合もあります。
もしも、今回紹介した内容が面倒くさいと思うのであれば、自由に借り入れ返済が可能なカードローンを利用したほうが良いかもしれませんね。