パチンコの借金がやばい時の借金苦からの脱出法!
パチンコによる借金でピンチに陥っている人に向けて、借金とパチンコ依存症の双方を解決する方法をご説明します。
パチンコで借金がかさむとパニックになりますよね。
「パチンコ→借金→一気に返そうとパチンコ→借金→……」という悪循環で、自分だけではなかなか抜け出せません。
そこで、他人の力を借りて何とか前に進む方法論をご提示します。
パチンコの借金がやばい人も、まだやばくない人も、ぜひ内容を頭に入れていただければと思います。
記事の目次
パチンコ依存症がはまる3つの症状
依存症と言えるほどパチンコにはまった人の多くは、以下の3つの「症状」に陥ります。
- 依存しすぎて生活が破たん
- 多重債務で瀕死
- ヤミ金に手を出して瀕死
それぞれご説明しましょう。
依存しすぎて生活が破たん
パチンコに限らず、依存症になってしまうと通常の社会生活を送ることが困難となります。
依存症に陥ると、仕事をしていてもパチンコで頭がいっぱいになり、目の前の業務に集中できません。
結果として仕事のクオリティが著しく落ち、周囲からの信頼も失ってしまいます。
負けると、頭がカッと熱くなって「次こそは勝つ!」と思い込み、貯金をおろして通うようになります。
イライラは私生活でも変わりませんから、家族に暴力を振るったり罵声を浴びせかけたりと、関係を悪化させてしまいがちです。
仕事も人間関係も破たんし、通常の社会生活を送れなくなる……パチンコ依存症は、人格を変えてしまうのです。
多重債務で瀕死
パチンコで負けが込むと、借金を重ねて「多重債務」と呼ばれる状態になります。
多重債務とは、いくつもの金融機関から借金している状態のこと。
銀行、消費者金融、クレジットカード会社……金融機関のみならず、家族や友人からもお金を借りることもあるでしょう。
多重債務となると、「借金返済のために借金する」悪循環がきわまり、自分ではどうしようもなくなってしまいます。
借金を中心に成り立つような生活の苦しさがどのようなものか、体験した人でないと分からないかもしれません。
パチンコ依存症になると、多重債務で経済的な困窮状態になることが多いのです。
ヤミ金に手を出して瀕死
借金を重ねた結果、いわゆる「ヤミ金」と呼ばれる消費者金融に手を出し、心身ともにますます追い詰められます。
ヤミ金の正確な定義はありませんが、だいたい「法律に違反して高い金利を取る無登録の貸金業者」という理解で問題ありません。
貸金業を営むには、国や都道府県に貸金業者として登録することが必要です。
しかしヤミ金業者は、正式な登録をせずに法律の制限を超えた金利を設定し、利用者からお金を取り立てます。
本来は自宅や職場に取り立てのために押しかけるのは法律違反なのですが、そんなことにはおかまいなく押しかけて本人を苦しめるのです。
パチンコ依存症の人がヤミ金に手を出すと、お金を返せないばかりか家族や職場の人にも迷惑をかける可能性があります。
これも、人間関係悪化の要因となります。
脱出法1:おまとめローンで借金を一本化する
それでは、どうすればよいのかという対応策を4点ご紹介していきましょう。
まずは、借金を一本化することです。
借金を一本化することで、月に何回もある返済日を一日に減らすことができます。
これだけでも、精神的な負担がかなり減っていくでしょう。
たとえば、毎月同じ15万円を返済するのでも、1日と20日と25日に5万円ずつ返済するのと、15日にまとめて15万円を一回だけ返済するのでは気分的に全く異なります。
しかも、金利が下がることで毎月の返済額も減り、結果として返済すべき借金の総額も抑えられるのです。
借金を一本化するには、銀行や消費者金融の「おまとめローン」を利用すること。
おまとめローンの利用に際しても審査はあるのですが、信用情報に問題がなければそれなりに大きな額の借り入れができる可能性もあります。
脱出法2:借金を処理する
次は、借金を処理することです。
ただ、一口に「借金を処理」と言ってもいくつか方法があるので、分けてご説明します。
繰り上げ返済する
借金返済の基本は、繰り上げ返済をすることです。
繰り上げ返済とは、返済日を待たずにどんどん返済していくことであり、いわゆる「最低返済額」以上の金額を返済することでもあります。
最低返済額を毎月一回では、返済回数が増えて結果として返済総額が膨らみます。
もちろん、生活できないくらい返しすぎてしまっては困りますが、給料の出た日に多めに返すことを心がけましょう。
返せない場合は電話で相談
借金が膨らみすぎてしまい、次の返済日までに返済できないかもしれない……そんなピンチのときは、利用している銀行なり消費者金融なりに電話で相談してみましょう。
ひょっとすると、次の返済日には利子だけでよいなど、少し考慮してもらえるかもしれません。
会社としても、借金を無断で延滞されるより少しでも返済してもらった方がありがたいのです。
ただでさえ返済できないかもしれないのに、電話をかけるのは勇気がいるかもしれませんが、思っているより誠実に対応してくれますよ。
最後の手段の債務整理(任意整理)
それでも返済できない場合は、債務整理(任意整理)を行う手があります。
任意整理とは、弁護士や司法書士などといった専門家が債権者(お金を貸している人)と交渉し、よりよい条件で支払いを続けられるようにすることです。
利息を抑えて分割払いとする、親族から援助を受けて支払う、などさまざまな条件を提示して交渉することになります。
自分一人でどうにかできないのであれば、何とか専門家の力を借りて支払うわけです。
「任意整理」と言っても、借金を払わなくてよくなることはないので注意しましょう。
脱出法3:ヤミ金に対処する場合
三つ目の対策は、ヤミ金に対処する方法です。
ヤミ金には、一人で立ち向かわないようにして、必ず弁護士や司法書士をはじめ、専門家を入れて話し合うようにしてください。
多くのヤミ金の特徴は、弱い立場の人につけこんで脅迫的な言動を取る点です。
相手をおどかしつけて、自分の言いなりにして支払わせようとしてきます。
しかし、現実にはヤミ金の提示する金利や条件は法律違反であることが多いのです。
前述の通り、自宅や職場へ押しかけて取り立てるような行為も法律違反です。
素人では、仮に「ヤミ金は法律違反」と知っていても言い負かされてしまう可能性も高いですし、そもそも心身に危害を加えられる恐れもないとは言えません。
したがって、「他人に知られるのは恥ずかしい」と言って一人で抱え込むようなことはせず、専門家の力を借りて冷静に立ち向かえるようにしましょう。
弁護士や司法書士というと費用が高いイメージもありますが、無料相談を受け付けている事務所も多いですから、ぜひインターネットで検索してみてください。
脱出法4:パチンコから抜け出す方法
最後に、借金の原因たるパチンコ依存症から抜け出す方法を考えてみましょう。
結論としては、パチンコ依存症からの脱却も「専門家」にゆだねようということです。
専門家の力を借りよう
パチンコ依存症は明らかに「精神疾患」です。
自分の努力や意志の力で何とかなるものではありません。
意志でなんとかしようとしても、「一回だけなら……」と気が緩んでうまくいきません。
うまくいかないと、ますます自分を責めて気持ちが沈み込み、逆に刺激を求めてパチンコにおぼれることになりがちです。
したがって、病院の力を借りて治療を目指すのが無難です。
パチンコ依存症の治療は、ほとんどが精神療法で、時間がかかります。
通院しながらの治療も可能ですが、できれば完全に外界の刺激をシャットアウトし、入院して治療に専念することをおすすめします。
治療中にパチンコしてしまっては意味がありませんから……
利用する病院は、依存症患者のための入院施設があり、保険が利く精神科を選ぶのがよいでしょう。
パチンコはギャンブル?
パチンコ台を設置してある店は遊技場で、パチンコ店の正式名称は「ぱちんこ遊技場」です。
遊技場すなわちゲームセンターと同じ立ち位置にありながら、風俗営業法の規制を受ける一種変わった業態です。
でもパチンコはあくまでも遊ぶための道具であって、競馬や競艇のようなギャンブルではありません。その証拠にパチンコの結果によって現金や有価証券と交換することは認められていませんね。
もちろんパチンコはゲームですから、遊ぶためにはお金を払わなければなりません。お金がなければゲームセンターで遊べないように、パチンコで遊ぶこともできません。
しかしながらパチンコで借金している人が後を絶ちませんね。
獲得した出玉をパチンコ店内で景品と交換することは認められていても、現金化することは禁止されていることから、古物営業を行っているお店で現金化するなど、ほとんどギャンブルと同じような感覚になっているからです。
ですからパチンコはギャンブルとは言えないものの、社会通念上から見れば現金を支払って換金を目的としたギャンブルとの認識があるわけです。
もしパチンコがギャンブルだとしたら、競馬や競艇、競輪やオートレースのように、パチンコで稼ぐことを目的として遊ぶ人がいてもおかしくはありませんね。
パチンコに熱中して借金が増える
パチンコ店は遊技場というものの形骸化しており、ほとんどの人がパチンコはギャンブルであるとの認識があります。
パチンコ店外にある景品交換所で換金できれば、当然ながらパチンコで一発当ててやろうと考える人もいるわけです。
最近のパチンコ店は照明が明るく清潔で、大規模のパチンコ店になると店内にカフェや軽食を食べれるテナントを設置するなど、以前よりはかなりイメージが変わってきています。
いくらパチンコ店のイメージが明るくなったからといって、パチンコがギャンブルと思っている人にとっては単なるお金の稼ぎ場所でしかありません。
パチンコ玉を現金で買い、出玉をパチンコ店内で景品と交換し、景品交換所で現金と交換するのですから、お金を賭けて楽しむ競馬などのギャンブルと同じです。
パチンコで当たれば儲かり、負ければお金がなくなるのは必至です。
誰だって賭けごとで負ければ悔しいですよね。なんとか負けた分を取り戻そうと、パチンコに再挑戦する人も多いはずです。
給料が出たばっかりなのに生活費をすべてパチンコにつぎ込んでしまったら、財布の中はからっぽですね。負けた分を取り返してやる、と思ってもお金がありません。
そこで登場するのが比較的審査に通りやすい消費者金融からお金を借りることです。借りたお金で儲かればすぐに借金返済をすればいいと、簡単に考えてしまいます。
しかしながらパチンコ店は営利追求を目的としている企業です。規模の大小をこそあれ、パチンコに熱中するお客さんがパチンコ玉を借りることで、利益を出している会社なのです。
明るい店内と清潔な環境、及びパチンコ店で遊ぶお客さんの利便性を図るための各種サービスなどを維持するためには、利益がなければ存続させることができません。
そして従業員への給料や、定期的に行うパチンコ台の入れ替えには多額の費用が必要なことから、パチンコで儲けようと思ってもそれは無理というものですね。
儲からない商売はやらないのと同じで、パチンコ店は儲かるからこそ営業を続けているのです。
パチンコ依存症で借金苦
パチンコで借金を抱えてしまう人のことをパチンコ依存症などと言いますが、たまたまパチンコをしてビギナーズラックで勝ってしまうと、その楽しさを忘れることができずにハマってしまうようですね。
パチンコの常連にしてもお金を稼ぎに来るのですから、それなりの軍資金も必要です。
自分のお小遣いの範囲内でパチンコをするならまだしも、生活費までつぎ込むようになると、もはや病気としか言いようがありません。
パチンコ店は営利目的の会社であることをすっかり忘れ、もしかしたら次は勝つんじゃないか、儲かるんじゃないかと思ってしまいます。
しかし結果は案の定つぎ込んだお金はすべてなくなり、財布の中はカラです。どうしよう生活暇でなくなっちゃったよ、と新たに消費者金融からお金を借りてしまうのは当然の成り行きですね。
消費者金融からお金を借りても返済するのは翌月ですから、返済期日までに利益が出れば借金なんてすぐに返せると思ってしまうのが怖いところです。
借りたお金は自分のお金じゃないのに、まるでATMからお金を引き出すかのようにカードローンで借りてしまう。
千円札や一万円札はどんどん消えていき、残るのは借金だけです。借入先が2件、3件と次第に増えていき、多重債務者になるまでにそれほど時間はかかりません。
毎月の給料から借金返済額を差し引いて、いくら残るのか考えてみただけでもぞっとしますね。
パチンコで儲かることを夢見る人もいますが、人が見る夢は儚いと言います。パチンコに熱中してしまったな、と気がついたときにはすでに多額の借金を抱えていることでしょう。
パチンコやスロットで借金を繰り返す人の末路とは?対策はある?
消費者金融は年収の1/3まで借りれる
パチンコにいくらまでお金をつぎ込むことができるのかについて考えると、年収の1/3まで注ぎ込むことができるんですよね。
例えば年収が600万円の人なら最大で200万円までパチンコに使うことができる、ということになりますが、借入件数的には3件から4件ぐらいの計算です。
でも考えてみると200万円をパチンコにつぎ込む、しかもそれが全部借金だということになると、すでに多重債務者で借金苦になっている可能性が高いですよね。
しかも一般的に言われている健全な借金返済額というのは手取り給料の20%程度と言われていますから、返済額が手取りの20%以上なら完全に借金苦に陥っていると考えても良いでしょう。
パチンコ店の近くにコンビニがあるのは、ATMから簡単に借りれることも、借金苦になってしまう大きな理由かもしれませんね。
まとめ
パチンコ依存による借金から抜け出すためには、借金への対処とパチンコ依存症そのものへの対処の2つをともに進める必要があります。
借金を解決するために、今回はおまとめローンと繰り上げ返済で工夫して返済する方法をお伝えしました。
どうしても返しきれないということであれば、まずは利用している銀行や消費者金融へ相談し、それでもダメなら司法書士や弁護士に連絡して債務整理(任意整理)を最終手段としましょう。
また、ヤミ金から借りてしまった場合も、同様に司法書士や弁護士の力を借りるようにしてください。
パチンコ依存症も、自分一人で抱え込まず病院を受診することを考えてください。