お金がない時の手土産はどうすればいい?
友人宅にお呼ばれしたりする際には「手土産」を持っていくことが多いですよね。
しかし、お金がない時に友人宅にお呼ばれすると、手土産代すら重荷になることがあります。
そこで今回は、手土産に関する話とお金が無い時に手土産を渡さなければならない場合の乗り切り方について説明していきます。
手土産が必要な場面とは
まずは日常生活で、どのような場面において手土産が必要になるかということを考えていきましょう。
友人宅にお呼ばれする際
最も分かりやすく、かつ機会も多いであろうのが友人宅にお呼ばれする際です。
人を家に招くために、家の中を整理して色々と料理等も準備してくれているであろう友人に対して、感謝の気持ちを表すために手土産を持っていきます。
「これつまらないものですけどよかったら皆さんで…」「あらあらそんな気をつかっていただかなくてもいいのに…!」こんな会話、子供の時に母親がしているのを耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
引っ越しする際
続いては引っ越しをする際に、引っ越し先の近所の人に持っていくという場合です。
引っ越し当日は荷物の搬入等があって騒がしくなりますし、自分たちが引っ越してくることによって元の住民たちの住環境も変わります。
そこでお騒がせして申し訳ないという気持ちと、これからよろしくお願いしますという気持ちを込めて手土産を渡すのが一般的です。
最近では手土産を渡さないという人も増えてきているようですが、円滑な人間関係を築くためには手土産はあったほうがベターでしょう。
退去する家の周辺の人に、今までありがとうございましたという意味を込めて手土産を渡すのはケースバイケースなので、自分のポリシーに従えばOKです。
義実家に行く際
正月やお盆などを中心に、義実家に行く際にも手土産を持っていくという人が多いようです。
義両親との関係を円滑にしておきたいという気持ちもあるようですし、年に数回しか帰省できないような場合はその罪滅ぼしの意味も込めていることが多いようですね。
他の場合とは異なり血縁関係にある人に渡す手土産なので、値段も他の場合よりは少し高めになるのが一般的なようです。
接待等で必要な場面も
手土産が必要になるのは何もプライベートな場面だけとは限りません。
得意先との接待に、会社として手土産を持っていくということもあります。
ただしこのような場合は、一社員が「どんな手土産を持っていくのがいいんだろう」と悩むことはほとんどなく、会社の上層部や上司から手土産についての指示があるケースがほとんどです。
手土産選びの重圧から解放されるのはありがたいことだと思いますので、指示された手土産を確実に購入して確実に先方にお渡しすることに心血を注ぎましょう。
手土産の金額の相場は?
手土産が必要になる場面は分かりましたが、肝心なのはその相場です。
会社の取引先に持っていく手土産に関しては自腹を切るわけではないので、それ以外のシーンでの手土産の金額の相場を確認していきましょう。
最も低い金額に抑えられがちなのは、引っ越しの際の手土産です。
あくまでこれから関係性を気付いていくことになる人へのお近づきの印という意味合いが強いため、相場としては500円~1,000円程度におさめることが多いようです。
続いては、友人宅にお呼ばれする際の手土産です。
手土産を贈り合うような機会が何度もあるような場合だと、1回1回の金額を高くしてしまうとお互いにしんどくなってしまいますからね。
相場としては1,000円~2,000円程度になっているようです。
最も高い金額になる傾向があるのは、義実家に行く際の手土産です。
そうそう何度も渡す機会があるわけでもなく、関係性としては一番近しい人への手土産なので他の場合よりも高めで、という方が多いようです。
金額に関してはピンキリですが、安くても1,000円、2,000円前後で高い場合には10,000円近いものを手土産にするような場合もあるようです。
これに関しては、各家族の手土産に対する認識で金額がかなり変動すると考えておいたほうがいいでしょう。
どんなものが喜ばれる?
金額の相場が分かったところで、今度はどんなものが手土産として喜ばれるかを確認していきましょう。
基本的にはお菓子などの食べ物
手土産の定番中の定番は、お菓子などの食べ物です。
誰に対して贈っても喜ばれて外れが(ほぼ)無いため、手土産をどうしようかと悩んだ場合にはとりあえずデパ地下の和菓子・洋菓子ゾーンから、よさげなものを見繕っていけば大丈夫だと言われています。
手土産は「消え物」と呼ばれる「消費したら消えるもの」が一般的であるため、食べ物ではなくとも洗剤等の日用品でも構わないのですが、それらは各家庭ごとに普段から利用している銘柄があるため、違うものを選んでしまうと微妙です。
引っ越しの際の手土産には、日用品を手土産として持っていくこともありますが、基本的には「手土産=お菓子などの食べ物」と思っておくのが無難でしょう。
地元の名産品などは◎
手土産には、それをきっかけに場をつないだり話のとっかかりになったりというような効果も期待されます。
そのため、オーソドックスな商品ももちろん安全でいいのですが、自分の地元の名産品だったり旅行に行った先の特産品だったりを手土産として持っていくのもいいチョイスです。
また、そういったちょっと変わった手土産というのは「相手のことを選んで購入しました」というのが伝わるため、もらったほうとしても悪い気にはならないものです。
手土産の役割である「相手に対する感謝やねぎらいの気持ちを伝える」ということを考えると、このようなものは非常に優れた手土産だと言えるでしょう。
相手の好みに合わせよう
何度も家にお呼ばれしていて相手のことを熟知しているような場合は、型にはまった手土産でなくてもかまいません。
好き嫌いが人によってハッキリと分かれるような食べ物や、好みを知らない人には勧めづらいお酒も十分手土産としての役割を果たします。
むしろそういった商品のほうが、「私はあなたのことをしっかり分かっていますよ」という気持ちが伝わりやすい分、人によっては好印象かもしれませんね。
あくまでそれなりに深い関係になった人に対してでないとできないことではありますが、「相手が喜んでくれるもの」ならなんでもいいという考え方もありです。
お金が無い時はどうすれば?
ここまでで手土産が必要なシーン、手土産の相場、手土産として持っていくべきものなどについてはあらかた分かっていただけたとは思います。
それではそれらを踏まえた上で、手土産を購入するようなお金がない場合はどうすればいいかということを考えていきましょう。
なお、「手土産を購入するようなお金がない」という状況は引っ越しや義実家に行く際には考えにくく、得意先に持って行く場合には自分のお金ではないため、今回は友人宅にお呼ばれした際に絞って考えていきます。
自宅で料理したものを持っていく
お金が無い以上は「購入」という手段以外で、手土産を調達するしかありません。
手土産は消え物が一般的であることを考慮に入れれば、自分で作ったお菓子やおかずなどを手土産として持って行くことも候補としてはありえるでしょう。
特にお菓子に関してはキレイにデコレーションして包装も工夫してあげれば、専門店で買ったような見栄えになることもあります。
「すごーいこれどこで買ったの?」「いや実はこれ自分で作ったのよ!」「えーそのほうがすごーい!こんなの作るのすごい時間かかるんじゃない?」といったような会話が思い浮かぶようですね。
ただし、手土産として持っていくわけですからあまり無様な出来栄えのものは持っていかないように注意しましょう。
自宅で取れた野菜を持っていく
自宅で家庭菜園などを営んでいるような方であれば、そこで収穫した野菜や果物を持っていっても喜ばれるでしょう。
家庭菜園で農薬を使わずに育てているからこそのいびつな形やまだらな色合いが、逆に愛着を生んで喜んでもらえるということもあるかもしれません。
特に、あまり普通のスーパーでは売られていないような珍しい食材を栽培している場合は、そこから話に花が咲くことも期待できますね。
参加しないという選択肢も
手土産を買うお金が無い、でも人様に手土産として持っていけるほど料理がうまいわけでもないし、家で何かを栽培しているわけでもない…という人は、思いきってお呼ばれを断るというのも1つの方法かもしれません。
まわりの人がちゃんとした手土産を持ってきているのに、自分だけ手土産が用意できなかったとなれば微妙な空気になってしまいかねませんからね。
その際には「手土産が準備できないから今回は遠慮するわ」などと理由をストレートに言わないように注意しましょう。
「他に先約があって…」「子供の都合で…」といったように、他の人を傷つけずにそれなら仕方がないかなと思えるような理由をうまく付けて断ることが、今後の人間関係を考えても重要です。
手土産代で困らないためには
では、こういうような友人宅にお呼ばれするようなシチュエーションで、手土産代に困ることがないようにするために普段からできることはないでしょうか。
手土産がいらない空気を作っておく
まずは普段から友人との間で、お互いの家に行く際にそういった気遣いをしなくてもいいような雰囲気を作っておくことが重要となります。
互いの家にお呼ばれする機会が多いような関係では、その度ごとに手土産を用意していたのではお互い家計への負担が大きくなってしまいますからね。
基本的に手土産を持っていくのは無しだけど、自分たちだけではなく互いの配偶者や子供も含めて何かをするような時だけは手土産を持っていくようにするなど、独自のルールを決めておくといいでしょう。
互いを思いやっていれば、手土産などなくても気持ちは伝わるものですからね。
自分の家に主に集まるようにする
「友人の家にお呼ばれする際に手土産を用意しなければならない」のであれば、毎回毎回自分の家に集まるようにすることで、手土産を用意せずともよくなります。
ただし、そのようなホスト役を引き受けるということは、毎回毎回そのために家をキレイにして料理等を準備するといったような労力をも自分が請け負う、ということを意味します。
人をもてなすのが好きだというような人であればそこまで気にはならないでしょうが、自宅に人を呼ぶというのは思った以上に色々なところに気を遣う必要があり、気疲れしてしまうものです。
ホスト役をローテーションしていくのも、自分一人に任せてもらうのもどちらもそれぞれ一長一短ではあるので、自分の気質なども十分考えて選ぶ必要があると言えるでしょう。
手土産代を捻出しなければならない時
色々と対応策はご説明してきましたが、どうしてもちゃんとした形で手土産を準備しなければならない、しかしお金はないというような状況に追い込まれてしまう時も、もちろんあるでしょう。
そのような場合にはどうにかして手土産代を捻出する必要がありますが、どのような方法が考えられるでしょうか。
少し先なら単発・短期バイト
「来週ぐらいにみんなでうちに集まろうと思うんだけどどう?」というようなお誘いであれば、その日までに多少の時間的猶予がありますから、ちょっとしたバイトを行うことで手土産代を稼ぐことができるでしょう。
工場での軽作業やイベントスタッフ・交通量調査など単発系のバイトは色々とありますので、自分の時間や体力との都合に合わせて好きな仕事を選ぶといいでしょう。
1つ気を付けておきたいのは、仕事は1日で終わるけれどもその給料が実際に受け取れるのはしばらく経ってから、というようなバイトがたまにあることです。
求人票の条件などからお呼ばれの日までに給料が受け取れることをしっかり確認した上で、申し込むことが重要です。
直前ならカードローンを利用
「急きょ明日みんなで集まることになったんだけどどう?」というようなお誘いの場合だと、単発バイトでお金を稼いでいる暇はありません。
そのように時間的な余裕が無い場合には、即日で融資をしてくれる消費者金融や銀行カードローンを利用して融資を受けるという方法が現実的でしょう。
多額の借り入れをしてしまうと返済が大変ですが、手土産代を捻出するだけであれば数千円程度借り入れればOKのはずなので、返済時に苦しむこともないはずです。
ただし数千円とは言え返済を延ばし延ばしにしてしまうと、その分利息が増えて結果的に返済金額がかさんでいってしまうので、返済余力ができたらすぐにでも返済してしまいましょう。
普段使いをせずに、こういうピンチの時に急場をしのぐ用途で利用するのであれば、カードローンは第二の財布のような形で利用できて便利ですよ。
まとめ
以上、手土産に関する話とお金が無い時に手土産を渡さなければならない場合の乗り切り方について説明してきました。
人付き合いを密にする人であればあるほど、手土産を持っていったりもらったりする機会は多くなるでしょう。
手土産一つでその人に対する印象がガラッと変わってしまうこともあるだけに、お金がない時にうまく乗り切る方法をきちんと知っておきたいですね。