お金に困ったときは「お金がない馬」

ギャンブルで借金 繰り返す人 おさらばできる人

 0.0  (0)
+ この記事を評価する
×
 0.0  (0)

この記事を評価する

決定

特別な意味を持つ ギャンブルの借金

借金をしているのは、自慢できることではありません。日本では、他人から金を借りること自体を恥と考える風潮が強いです。

住宅ローンやカーローンなどは例外として、誰もが自分の借金については隠そうとします。

ましてや、それがギャンブルによる借金だとしたらどうでしょう?

「ギャンブル 借金」と聞けば、たいていの人は眉をひそめます。ギャンブルする人はみんなお金にルーズだと考える方が多いようです。

ところがギャンブルは現金前払いが原則で、払い戻しにも厳格なルールが存在します。

お金に関していうならば、その辺の商取引よりもずっと堅実なやりとりといえるのです。

ギャンブルに依存して借金という修羅場

以前、私は酒場で見かけたノミ屋から、次のような話を聞いたことがあります。

「儲けた客には、肩をポンと叩いて『おめでとう! 次も頑張ってや』と、笑顔で勝ち金を手渡すんや。でもな、ツケの回収はとことんやで。バクチはな、金離れが良くないとあかん」

彼はあの時、払い戻しのスムースさと取り立ての厳しさを「金離れの良さ」と表現し、ギャンブルには厳格な金銭のルールが有ると言いたかったのでしょう。

ですが、賭博場ではいつも某かの悲劇が起きています。

遊戯資金を調達するために、問題を起こしたりトラブルに巻き込まれたりする人が後を絶たないのです。

そのようないわゆる「事件」は厳格なルールとは関係なく、ギャンブルがお金を対象とする遊戯だから起きてしまうのです。

依存の当事者ならば一度や二度は、「借金しながらギャンブル」という修羅場をご存じでしょう。

ギャンブルに依存した結果、借金に手を染める人が多いのは悲しい現実です。これこそが、ギャンブラーが金にルーズだと思われる所以なのです。

初めての借金に隠された罠

私は相談者さんを対象に、次のようなアンケートを実施したことがあります。

「初めてギャンブルで借金した時、いくら借りましたか?」

この聞き取りでは54名のうち53名の方が、10万円だったと回答しています。

更にその理由についてお伺いすると、「10万円なら、すぐに返せると思いました」と答えられた方が多く居られました。

ギャンブルの借金は少額からスタートしますが、その先いくら投資し続けるか未定です。当然ながら、負けが込めばまた借りることになります。

つまりギャンブルの借金は、膨れあがっていつか返せなくなってしまい、完済できなくなる可能性が高い借入といえるでしょう。

最初は少額の借入であるという部分に、大きな落とし穴が存在するのです。

ですが返せなくなってしまう理由は、それだけとは限りません。

悔しさで借金を繰り返す仕組み

当初10万円を借りた人は、それぐらいならすぐに返せると考え、「とっとと10万円返してしまおう。俺は二度と、繰り返さない!」と心に念じます。

その半面、心の奥底では、やってはならないことに手を染めたという後悔と、負けて借金した屈辱・恨み・憎しみが燻り続けています。

そういった憎悪の炎が、リベンジしたいという欲望へと飛び火するのは、よくある話です。

しかも依存症ギャンブラーは、少額だからこそギャンブルで取り戻してやると考えてしまいがちです。

ギャンブルで失った金を取り戻そうとすることが、いかに難しいか、多くを語る必要は無いでしょう。

「それじゃ、ギャンブルで作った借金はどうにもならないのか!?」

きっとあなたは、そうお考えでしょう。それでは、あなたに一つ耳寄りな情報をお伝えしましょう。

繰り返す人 おさらばできる人

借金を繰り返さず、それまでに作った借金とおさらばしてしまう方法が一つ存在します。それは、今すぐギャンブルをやめてしまうことです。

当然のことですが、ギャンブルが原因で作った借金ならばギャンブルをやめればいずれ無くなります。逆に、やり続ける限り増え続けて当然でしょう。

それともう一つ。お金の管理ができないと、いずれまた借金の世話になる可能性が高いです。

私はこれまでに何度か、借金を繰り返したあげく夜逃げした「現場」に遭遇しました。

それは繁華街にあるワンルームマンションで、住人の殆どは夜のお勤めでしたが、その部屋たるや散々な有様でした。

あの時私は、部屋の中を整理整頓できない人は、社会ばかりかお金にも見放されていると痛感しました。

借金を繰り返す人と、借金とおさらばできる人、その違いは借金の原因を捨て去る勇気を持てるかどうかです。

それと同じく、身の回りを整理整頓しない人は、お金をちゃんと管理できず、いずれお金からも見放されることになります。

さて、ここに居られるあなたは、繰り返す人になりたいでしょうか? それともおさらばできる人になりたいでしょうか? その答えを聞く必要はないように感じます。

作家、ファイナンシャルプランナー(AFP)、エコショップ経営者
奥井 隆

和歌山大学経済学部卒業後、自動車メーカーと保険会社勤務を経て2007年独立し、現在は作家、ファイナンシャルプランナー及びエコショップ経営者。
2004年から依存症ギャンブラーの支援活動を開始し、2014年10月4日に、市民団体ギャンブル依存症克服支援サイトSAGSを創設して代表に就任。幅広く、依存者とその家族を支援している。

ギャンブル依存症に対しては、依存者本人が自ら問題を解決する方法を考案・推奨し、近年は主にフィンテックを利用した金銭管理を提唱している。
相談件数 2万5千件以上 相談者数 7千5百人以上 支援組織参加人数(通算):およそ7300人(2018年3月時点)

著書 「ギャンブル依存症克服への道」「少年と二人の神」「朝の告白」「キューピッドのリスト」をKindleより出版

 0.0  (0)
+ この記事を評価する
×
 0.0  (0)

この記事を評価する

決定

コメントは受け付けていません。