馬でも分かる!お金に困ったときは「お金がない馬」

確定拠出年金をどう受け取る?事例から考える自分にぴったりな受け取り方

 5.0  (1)
+ この記事を評価する
×
 5.0  (1)

この記事を評価する

決定

定年退職が近くなると、確定拠出年金の受け取り方について、悩み始めるのではないでしょうか。

確定拠出年金は、一括で受け取ることも、年金形式で分割して受け取ることも、あるいは、一括と分割を併用して受け取ることも可能です。

しかし、課税方式が異なるため、受け取り方によって税額が大きく異なります。

老後の生活設計に大きく関わることですから、事前に受け取り方を計画しておきましょう。

一括受け取りの場合の課税

退職金と同じ課税方式となり、退職所得控除という仕組みを利用することができます。

退職所得控除は税金が優遇された制度で、その内容は勤続年数(確定拠出年金の加入年数)によって異なります。

勤続年数が20年までは、1年あたり40万円(80万円未満の場合は80万円)、 20年超からは、1年あたり70万円が控除されます。

例えば、勤続年数が22年とすると、

  • 40万円× 20年+70万円× (22年−20年)=940万円

となり、940万円までであれば、税金はかからないということです。

ただし、ここで注意していただきたいのは、退職所得控除は会社の退職金と確定拠出年金の合算額が対象になるということです。

ですから、ご自身の確定拠出年金の金額がわかっている事はもちろん、会社の退職金についても、金額を把握しておくことが重要です。

分割受け取りの場合の課税

次に年金形式で受け取る場合の課税方法についてです。

65歳未満で受け取るか、65歳以上で受け取るかによって税金の計算は異なりますが、いずれにしろ、公的年金等控除という税制優遇制度があります。

65歳以上で受け取る場合は、ご自身の公的年金と確定拠出年金を合わせて、最低でも年間120万円は非課税となります。

もし、勤めている会社に企業年金があれば、企業年金も含めた金額で計算します。

確定拠出年金を年金形式で受け取る場合は、ご自身の公的年金がいくらかによって税額が変化しますから、ねんきん定期便などでご自身の年金額を確認しておきましょう。

石井さんの場合

石井さんは、22歳から65歳まで会社員として勤務し、会社の退職金が1,000万円、公的年金が年間170万円あります。

また、個人型確定拠出年金(iDeCo)に50歳から60歳まで加入し、65歳時点での資産残高が300万円あります。

石井さんは、これらのお金をどう受け取るのでしょうか。

まず、公的年金についてですが、年金は受け取り時期を遅らせることで1年あたり約8%増額させることができます。

最高70歳まで遅らせることができますから、65歳から70歳までの5年間、支給を遅らせると年金額が約40%アップすることになります。

つまり、170万円の年金は240万円ほどに増えるのです。

この増額率は一生変わることはありませんから、繰り下げることによって、長生きに対する老後資金の不安が和らぎます。

石井さんは、年金を70歳まで繰り下げ、65歳から70歳の生活資金として 退職金を一時金で受け取り、iDeCoを5年間の年金形式で受け取ることにしました。

では、退職金にかかる税金を計算します。

石井さんの勤続年数は43年です。

退職所得控除は、

  • 40万円×20年+70万円×(43年−20年)=2,410万円

1,000万円の退職金に対して、控除額が2,410万円ですから、退職金は非課税となります。

次にiDeCoについてです。

300万円を5年間、分割で受け取るなら、年間60万円となりますが、もし3%で運用しながら取り崩しができたなら、年間65万円の受け取りが可能になります。

65歳から70歳まで受け取る年金はiDeCoのみ、金額は120万円以下ですから、公的年金等控除により非課税で受け取ることができます。

実現したい老後のライフスタイルを考える

このように、石井さんは、公的年金は70歳まで繰り下げ、65歳から70歳の無年金期間は退職金やiDeCoで補うという方法を選択しました。

しかし、今回のケースでは、受け取り方法のみを考えており、実際その金額で生活できるかどうかという点は考慮しておりません。

実際は、退職金や確定拠出年金だけで、無年金期間の5年間の生活費を補えるのか、貯蓄額がいくらあるのか、また保険会社の年金保険等に加入しているか等によって、受け取り方を考えることになるでしょう。

確定拠出年金の受け取りは、個人の資産状況や貯蓄状況、さらに家族状況などによって大きく異なります。

受け取り方は、何通りもあります。

まずは、ご自身の確定拠出年金の資産額を確認すること、そして会社の退職金制度を認識しておくことが重要です。

そして、何より長い老後生活、自分がどのようなライフスタイルを希望するか、イメージしておきましょう。

その生活を実現させるための受け取り方を考えやすくなります。

子育て世代の家計のパートナー
FPオフィスAnd Asset代表
前田 菜緒

ファイナンシャルプランナー(CFP)、1級ファイナンシャルプランニング技能士。

自宅で受講可能なマネーオンラインスクールを開き、子育て世代向けに確定拠出年金やNISAなどを利用した、怖くない、難しくない、初心者向けのやさしい資産形成方法を伝えている。
丁寧で分かりやすいと好評でリピーターも多い。お客様が生涯にわたり経済的不安のない生活を送り、人生を自由に選択できること、そして、お金に振り回されない人生を歩んでほしいとの想いからFPとして活動をしている。

 5.0  (1)
+ この記事を評価する
×
 5.0  (1)

この記事を評価する

決定

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

皆に選ばれているカードローン

pro-1 pro-1 pro-1

関連する記事

カードローン申込体験談

条件で探す
閉じる

カードローン検索

最高借入限度額
最短審査時間
最短融資速度
特徴で選ぶ
※複数選択可能
金融機関で選ぶ
※複数選択可能
職業で選ぶ
利用可能なコンビニATM
※複数選択可能