副業で売れる生き物っているの？

近年はネットオークションが広く受け入れられたこともあり、個人による物品販売を副業としているかたが多くなってきました。

その中の1つが生き物を売ってお金を稼ぐという方法です。

しかし、個人で生き物を売ってお金を稼ぐには守らなければならない法律もあり、なんでも販売できるわけではありません。

そこで今回は副業で売れる生き物にはどんなものがあるのか、そして失敗しないための注意点を詳しく説明していきます。

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ヤフオクならば生き物が高く売れる可能性が

ヤフオクでは下記の生き物が実際に取引されています。

• 魚類、水中生物
• 虫類

その取引数は魚類・水中生物が14740件、虫類が3427件と大きなマーケットが形成されているため、生き物を売るにはおすすめな場と言えるでしょう。

それではこのヤフオクでどのような生き物が高値で取引されているのかを、実際にリサーチしてみることにしましょう。

ヤフオクで高く売れる生き物は？

それではヤフオクで取引されている下記カテゴリーで、高値取引となるものにはどんなものがあるのかを見ていくことにしましょう。

• 魚類、水中生物
• 虫類

魚類、水中生物

まずは魚類、水中生物です。

魚類、水中生物は3つのカテゴリーの中でも最も取引件数が多く、出品されている種類も一番多いので、需要が最も多い生き物と言えるでしょう。

このカテゴリーでは下記の5つの魚類と水中生物が取引されています。

• 錦鯉
• 金魚
• 川魚
• 熱帯魚
• 甲殻類

錦鯉

このカテゴリーの中で高値取引が行われている1つがこの錦鯉です。

品評会用のものが多く出品されており、最高値で取引が行われているのが2,500,000円で、そのほかでも100,000円を超えるものが多数あり、安値でも10,000円を超えています。

品評会用の錦鯉が出品されていることから、一般に人が手を出せるカテゴリーではありませんが、品評会用に飼育しているかたにとっては新たなマーケットになっているようです。

金魚

金魚は下記の5つに分類されて出品されていますが、中でも高値がついているのがらんちゅうです。

• らんちゅう
• 獅子頭
• 琉金
• 和金
• その他

一般的なものは50,000万円前後ですが、100,000万円を超えるものもあり、即決価格が235,800円という高値が付けられているものも見られますが、このらんちゅうをはじめとする金魚のカテゴリーは観賞魚が中心となっています。

川魚

川魚の出品はその大半が今流行りのメダカです。

しかし、驚くことにこのメダカには下記のように意外な高値が付けられています。

• 煌（きらめき）ラメメダカ(女雛強)極上個体　即決価格500,000万円
• 特選めだか完成・三色錦スーパーレッド　即決価格500,000万円

そのへんの川にいるようなものではなく、特殊種のようですが、この設定価格には驚きです。

熱帯魚

錦鯉と並んで高額出品が多いのがこの熱帯魚です。

下記のように数百万円もの高額な値が付いているものもありますが、一番多い22,000円から42,999円の価格帯のものでした。

• 滋賀 AQUA FISH アロワナ アルビノ 古代魚 NEW　即決価格3,480,000円
• パーフェクトマグナムＳＴボディ レッドアロワナ　　即決価格1,800,000円
• final red 61 cm レッドアロワナ　即決価格1,650,000円

やはり熱帯魚もほかの魚類と同様に希少種には高値が付いています。

出品数も魚類の中ではダントツの数字となっていることからも、一番ニーズの高い魚類と言えるでしょう。

甲殻類

甲殻類は大きく下記の2つに分類されており、魚類の中では一番安価な扱いです。

• ヌマエビ
• ビーシュリンプ

最高価格はニホンザリガニ 超青色個体 メス4cmの50,000円ですが、一番多い価格帯は4,000円未満でビーシュリンプやザリガニがメインに取引されています。

虫類

次は魚類のように扱える人が限定されず、一般に人でも十分に売買することができる虫類です。

虫類の主な出品は下記の2つが挙げられ、その出品の約80％がクワガタムシとなっています。

• カブトムシ
• クワガタムシ

それではこれら3つがどれくらいの価格で取引されているのかを見ていくことにしましょう。

カブトムシ

以前珍しいカブトムシには数万円の値が付くと聞いていたのですが、実際に出品されているものを見れば最高でも5,000円未満と高値取引は期待できないのが実情のようです。

• ヘラクレスエクアトリアヌス　即決価格4,480円
• ヘラクレスヘラクレス　即決価格4,000円
• エレファスゾウカブト　3,980円
• グラントシロカブト　　3,980円

一番取引が多いのが3,000円前後のものですが、それでも下記のように我々がよく知る通常種ではありません。

• マレーコーカサスオオカブト
• パスコアリ
• オキシデンタリス
• ヘラアクレス

中には幼虫も多く出品されていましたが、実際のところカブトムシを採ったり、育てたりして売るというのは、素人では扱えない可能性が高いかもしれませんね。

クワガタムシ

クワガタムシもガブトムシと同様に高値取引は行われていないのが実情のようです。

一番多い取引の価格帯は3,000円ほどのもので、取引種も下記のように素人では聞いたことのないものが大半でした。

• アトラスオカブト
• メタリフェルホソアカクワガタ
• アルキデスヒラタクワガタ
• オオクワガタ
• タランデゥス

個人で売れるのは魚類と昆虫だけ！

みなさんはなぜヤフオクで売っている生き物が、魚類と昆虫に限定されているのか知っていますか。

実は個人取引で動物を販売することができないからです。

筆者も自宅用のペットに犬を探そうとヤフオクを検索した時まで知らなかったのですが、動物を販売するには第一種動物取扱業を行うために登録が必要になります。

魚類と昆虫以外の個人販売は違法！

有償、無償にかかわらず営利目的に動物を取り扱う際には、命ある生き物を取り扱うという社会通念上、事業所、業種ごとに第一種動物取扱業の登録が必要になります。

また下記の基準を守ることも義務付けられているため、個人が簡単に動物販売を行うことはできません。

• 動物の管理方法
• 飼養施設の規模や構造

これは動物の愛護及び管理に関する法律に基づいたもので、下記業種が対象となっています。

対象となる動物は下記のとおりとなっており、このヤフオクでこれら動物が取引されていないのも、個人で魚類と昆虫以外の動物を販売することができないからです。

• 哺乳類
• 鳥類
• 爬虫類
  ＊実験動物と畜産動物は除く

第一種動物取扱業の登録なしに上記の生き物を販売すれば違法となるので、この点は忘れないようによく覚えておきましょう。

採取する場所にも気をつけて！

一般のかたが生き物を売ってお金にしようとする際、一番最初に思いつくのが自然採取でしょう。

ヤフオクでもザリガニやカブトムシ、クワガタムシなど、自然採取可能なものが多く取引されているので、これならばと考える人も少なくありません。

しかし、ここで注意しなければならないのが、採取先が私有地でないかの確認を怠らないことです。

私有地で採取していることが持ち主に知られれば、不法侵入に問われる可能性も出てきます。

特に山林などは私有地とは思っていなかったというケースもあるので、自然採取に出向く際には私有地であるかどうかを必ず確認するようにしてください。

塵も積もれば何とやらという可能性も！

個人で生き物を売ったとしても、錦鯉や熱帯魚の特定種でなければ高額取引は望めす、一般に人でも比較的取引しやすい昆虫にしてみれば、1匹3,000円前後が一般的な取引価格になります。

よって、個人で生き物を売って稼ぐといっても、サイドビジネスとして成り立つような利益はなかなかでないのが実情です。

しかし、塵も積もれば何とやらで、継続することで驚くようなお金を手にできる可能性もあります。

アメリカザリガニで1億円稼いだという話も・・・

これは実際にあった話なのですが、ザリガニを捕まえて1億円稼いだ男性が、2012年に埼玉県で逮捕されました。

1億円というのは報道のオーバーな表現も加わっているのですが、その男性は最多目権の池や沼、川でザリガニ漁を行い、10年間で1億円稼いだと発表されました。

稼いだお金が1億円というのはペットショップで売られているザリガニが100円で販売されていたことが根拠とされていますが、実際少なく見積もっても発表されただけのザリガニを販売したとすれば、年間300万円、10年間で3,000万円の利益を上げたことになります。

年間300万円といえばサイドビジネスどころか、立派にメインビジネスとして成立します。

これだけのアメリカザリガニを採ろうとすれば、かなりの時間と労力を費やす必要はあるでしょうが、安価な生き物でもやりようによってはビッグビジネスとなる可能性があることを証明した事件ですね。

採取ではなく育てるという手もおすすめ

自然採取となれば売れる生き物の数は不安定な上、大した稼ぎにはなりにくいのが実情でしょう。

そこでおすすめとなってくるのが、自然採取ではなく育てて売るという方法です。

ヤフオクでもカブトムシやクワガタムシの幼虫が販売されているように、育てて売ろうというかたも少なくありません。

個人で生き物を売って稼ごうと考えているかたには、自然採取するよりもよっぽど効率的な方法と言えるでしょう。

熱帯魚やアメリカザリガニなら素人でも育てられる！

生き物を育てて売ろうなんて素人には難しいだろうと思っているかたも多いでしょうが、最近は飼育用のアクアリウムも販売されており、飼育ルールに従って管理さえしていれば失敗することなく、副業として片手間でも十分にやっていくことができます。

しかし、効率的に稼ぎたいのであれば、単に育てるだけでは儲けになりません。

生き物を売ってお金にするには、下記2つが重要なポイントとなってきます。

• 成長スピードの早い生き物を育てる
• 育てるのが難しい生き物は避ける

先に塵も積もればのところでも話しましたが、個人が生き物を売ってお金にするには継続することが必須となります。

よって、継続して売れる生き物を育て続ける必要があるので、売れる生き物のストックがない状態だけは避けなければなりません。

これを可能にするためにも成長スピードの早い生き物を育てることがポイントとなってくるのです。

また育てるのが難しい生き物はそれだけ手が必要になります。

よって、副業として片手間で行えるためにも、簡単に育てられる生き物を選ぶことも必要になってくるでしょう。

この2つの条件に適しているのが下記の生き物です。

• アメリカザリガニ(甲殻類)
• グッピー

この2つを育ててお金を稼いでいる人は少なくありません。

生き物を育てて実際にお金を稼げているのは、下記条件をクリアしている人たちだとも言われています。

• 簡単に育てられる
• 丈夫で増殖しやすい
• 初期投資が安くすむ

育てて稼いでみようというかたは、ぜひ参考にしてください。

人気が高く高額で売れる生き物は？

生き物を売って大金を稼ぐのは、実際問題として難しいと言わざるを得ません。

しかし、中には高額取引されているものもいるので、それに的を絞って取り扱ってみるのもひとつの手でしょう。

(筆者としては簡単なところから始めることをおすすめしますが・・・。)

それでは最後にどんな生き物が高値で取引されているのか、その一部を紹介しておきましょう。

高値取引されている昆虫

魚類を育てるとなると片手間と言っても、それなりの設備と手間が必要になってきます。

その点、昆虫は設備のための初期投資費用も抑えられますし、育てるのも大した手間はかからないので、特に初心者のかたにはおすすめの生き物と言えるでしょう。

その昆虫の中でも比較的高値で取引されているのが下記の

• オキナワカブトムシ　約6,000円
• ゲンゴロウ　約4,000円
• ヒメミズカマキリ　約2,500円

その辺の川でも簡単に採取できるゲンゴロウもその種によっては、下記のように驚きの価格が付きます。

• トビイロゲンゴロウ　約15,000円

突然変異したレア昆虫

これは昆虫に限らず効果取引となる最大の条件ですが、なんの変哲もないどこにでもいる昆虫でも、突然変異したレア昆虫には通常よりも高い値が付く傾向があります。

その代表的なものがかきの突然変異種です。

• アルビノ　　　体の一部が白く変種している
• 雌雄モザイク　一個体に雌雄2つの特徴を持つ
• 巨大化　　　　通常よりも大きい

これら突然変異のレア昆虫は自然採取で捕まえるのは難しいと言われていますが、突然変異種同士の交配で生まれる可能性は高くなります。

それを狙って購入し、育ててみるというのも1つの手でしょう。

特に雌雄モザイクの昆虫は貴重とされており、数十万円もの高値で取引されるそうです。

一攫千金を狙ってみてみるのも楽しそうですね。