カンパを募るサイトはアリ？ナシ？

今の時代、カンパを募るならば路上に立つよりもインターネットを使った方が手間暇もかからず、簡単にお金を集められる。

そう考える方は少なくないでしょう。

事実、インターネットには実に多くのカンパを募るサイトが立ち上げられています。

そこで今回はそのカンパを募るサイトはアリなのか、ナシなのかを検証してみましょう。

この記事はこのような方におすすめです。

カードローン	実質年率 最短融資	特徴のまとめ
アイフル	3.0%～18.0% 最短18分※₁ ※₁お申込み時間や審査状況によりご希望にそえない場合があります。	・初めてのご契約で最大30日間利息0円 ・事前診断で融資可能かチェックできる ・原則、自宅・勤務先への連絡なし※₂ ※₂審査状況により実施する場合があります。プライバシーに配慮し、担当者個人名で連絡します。>>公式サイトを見る<<
プロミス	4.5%～17.8% 最短3分※ ※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。	・20～30代に人気 ・初めて契約する方は30日間利息0円 ・借入可能かすぐに分かる事前診断でチェックできる>>公式サイトを見る<<
SMBCモビット	3.0%～18.0% 即日融資 ※申込曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱	・事前審査結果最短10秒 ・契約機で土日も融資可 ・WEB完結なら電話連絡、郵送物なし ※収入証明を提出していただく場合があります。>>公式サイトを見る<<

有名カンパサイト「Kampa!(カンパ)」

このサイトは現金ではなく、カンパとして得られるのはAmazonで販売されているものになります。

また、このサイトを利用する際には個人情報の登録が必要ない上、カンパするのもされるのも手数料が一切発生しないところは、利用者にとって使い勝手のいいサービスと言えます。

自分が誰かにカンパする場合は最低15円からとなっており、カンパされるとKampa!のギフトカード画面でその金額を自分のAmazonカウントに登録すれば、ギフト券がチャージされるという流れです。

またサイトの主旨も下記のようにカンパ目的がはっきりしているのが特徴で、実際にカンパが集まっているのは目的がはっきりしている人のみで、生活費が足りないからカンパしてくれといったものへのカンパは集まっていないようです。

• • みんなでおいしいコーヒーを飲む為にコーヒー党が集まってカンパ！
  • 今度結婚するアイツのために、みんなで欲しいものリクエストを聞いてカンパ！

※Kampa！より引用

Kampa！の使い方：カンパするの場合

それでは実際にカンパの使い方を説明していきましょう。

まず、自分が誰かにカンパする場合です。

1：カンパしたいページのカンパアドレスのコピー

Kampa！の公式ページにアクセスすると、カンパを募集している商品が一覧表示されています。サムネイルや名前が表示されていますので、カンパしたいと思うものをクリックしてください。

すると、個別のページに移動するので、画面中央よりやや下の部分にアドレスが表示されています。

アドレスのすぐ脇に「コピー」のボタンがあるのでクリックしてください。

2：カンパボタンを押す

アドレスをコピーしたら、アドレスのすぐ下に「Kampa！」と書かれたオレンジのボタンがあるので、そちらを押してください。

3：15円以上の好きな金額を入力してカンパする

カンパボタンを押すと、Amazonのギフトカード購入ページに移動します。

「金額」の欄にカンパする金額を入力してください。

入力できる金額は最低15円以上となっているので注意してください。

金額が入力し終わったら「受取人のEメール」に欄に、先ほどコピーしたアドレスを貼り付けましょう。

あとは、画面右下にある「注文に追加」のボタンを押せば、カンパをすることができます。

なお、メッセージを記入する欄もあるので、伝えたいメッセージなどがある場合には入力しておくと、カンパを受け取った人にきっと喜んでもらえます。

もちろん入力しなくてもカンパすることはできます。

Kampa！の使い方：カンパを募る場合

それでは次に、自分がカンパしてもらうときの方法を紹介します。

1：ツイッターかフェイスブックのアカウントでログインする

まずは、ツイッターかフェイスブックのどちらかのアカウントを使ってログインしてください。

Kampa！の公式ページの右上にログインボタンがあるので、好きな方のアカウントでログインしてください。

2：商品のASINコードと個数を入力する

ログインが完了すると、「ASINコードを入力」と個数を入力する欄があるシンプルなページに移動するので、好きな商品のASINコードを入力してください。

なお、ASINコードはAmasonの商品ページの中程に記載されている商品コードのことです。商品ページの中の「登録情報」が記載されている部分を調べると簡単に見つけることができます。

ASINコードと個数の入力が終わったら、「商品を登録」と書かれた青いボタンを押してください。

3：説明文を書き込む

商品の登録を行い商品のサムネイル画像をクリックすると、個別ページへと移動します。

個別ページのなかには「説明文」を書き込める欄がありますので、見た人がカンパしたくなるように説明文を入力してください。

あとは、フェイスブックやツイッターを使ってカンパを募るなどして、カンパが集まるのを待つだけです。

難しい操作は必要ありませんので、誰でも気軽にカンパを募集することができます。

その他カンパを募れる有名サイト

次にKampa！以外にカンパを募れるサイトを見ていきましょう。

それぞれ特徴があり、登録方法や受取方法も様々です。

各サイトのサービス内容を確認していきながら、実際にカンパを募るサイトでカンパが受けられるのかを検証していくことにしましょう。

①CAMPFIRE(キャンプファイヤー)

このサイトは、クラウドファンディングで一番有名なサイトとして知られています。

クラウドファンディングとは下記のようなプロジェクトを進めるために必要な資金調達法の1つです。

• 映画制作
• 事業拡大
• アーティストのライブ開催
• シェアハウスづくり

近年は多くの有名人が出資者を求めて利用しており、数年前にもお笑いコンビのキングコング西野さんが絵本出版の資金をこのクラウドファンディングで募ったことがニュースになったので、「ああ、あれか！」と思われた方もいるでしょう。

このサイトでカンパを募っているのは、かなり厳密な事業計画を立てた方ばかりで、実際にカンパ募集をするにはこのサイトの審査を通過しなければなりません。

よって、生活費を求めて利用することはまずできないでしょう。

しかし、ここのサイトを見てみると、下記のように多額のカンパを募ることができるので、したいことがあるけれど資金がなくて始められないなど、しっかりとした目的がある人にはおすすめのサイトとなっています。

• 世界一カワイイMVを作りたい　カンパ金3,523,500円、カンパ人数148人
• 初の海外ツアーを成功させたい　カンパ金418,200円、カンパ人数44人
• 園児に最高の思い出と吹奏楽の生演奏を届けたい　カンパ金363,000円、カンパ人数52人
• ロボット世界大会でNO.1を目指す小学生を応援　カンパ金845,000円、カンパ人数55人

※CAMPFIREより引用

②Amazonほしいものリスト

このサイトはカンパを募るサイトという名目で運用されているものではありません。

Amazonのブックマークサービスを利用して、自分が欲しいもののリストを作って公開しておけば、誰かがカンパしてくれるかもしれませんよというものです。

下記のような書き込みでカンパを募集している方も多く、実際にAmazonから商品が届いたという人も多数いるので、利用してみる価値はあるでしょう。

• もうすぐ誕生日なので何かください
• 引越し祝いに何かください
• 結婚祝いに何かください

カンパを募るサイトとして立ち上げられたものではないため、実際にどれくらいのカンパが集まるのかはわかりませんが、芸能人などの有名人でもなければ多くのカンパを受けることは難しいかもしれません。

試しにリストを公開してみるのもいいでしょうが、生活費を賄うだけのカンパが受けられるかどうかは神のみぞ知るといったところです。

③フードバンク

このサイトは下記のような業者や個人と提携して、食べられる状態にもかかわらず様々な理由で廃棄されることを余儀なくされた食品を引き取り、それを生活困窮などの理由で十分な食べ物が得られていない人達に届ける活動を行っている認定NPO法人セカンドハーベスト・ジャパンが運営している救済サイトです。

• 食品製造業者
• 食品輸入業者
• 食品小売店
• 食品卸店
• 農家

現在の活動地域は下記のように限定されているため、全国どこからでも食品提供が受けられるというわけではありませんが、対象地域の方ならば生活費に困ったときに食品提供を受けるために利用するのはありです。

• 東京都
• 神奈川県
• 埼玉県

④YggDore(ユグドア)

このサイトは送金先のホームページアドレスを入力するだけでカンパができる仕組みのカンパサイトです。

よって、個人へのカンパというよりも、気に入ったホームページにカンパして応援するといった主旨のカンパサイトと言えるでしょう。

またカンパは銀行振込、またはクレジットカードとなっており、カンパの度に下記の利用料が発生します。

• 銀行振込　振込手数料54円～
• クレジットカード　54円～

なお、銀行振込の場合はジャパンネット銀行への振込手数料がかかり、クレジットカードの場合は54～378円+総額の3.98%となっています。

カンパの送金にはユグドアが取得した特許技術で保護されているとHPには記載されていますが、ほかのサイトと比べるとスマートさに欠ける印象が拭えません。

またHPには直近のカンパ状況がアップされていますが、トップ5の情報を見ても下記のように多くの取引が行われている様子はありません。

• 3時間前：1,000円
• 1日前：1,000円
• 2日前：3,000円
• 2日前：500円
• 3日前：1,000円

カンパを募るサイトの評価を見ると本当に活動しているのかどうかわからない、存在しているが実態はよくわからないサイトだという意見がちらほら見られます。

私としても自信を持っておすすめできるサイトとは言えないのが実情です。

利用時にはよく検討するようにしましょう。

◆YggDore

⑤掲示板やSNSという手もあるが・・・

またカンパは専用サイトだけではなく、掲示板やSNSを利用して募ることも可能です。

特にお金支援掲示板では2チャンネルと変わらない書き込みとなっており、「1,000円貨してください！」といった直接的なものが多く見られます。

しかし、お金支援掲示板にしろ、SNSにしろ、安全性は全く保証されていないため、利用後に何が起ころうとも自己責任です。

実際にカンパを受けられたものも見ましたが、のちのちのトラブル発生の危険性を考えると、あまりおすすめできるものとは言えません。

もしお金に困っているなら、真っ先にお金支援サイトの利用を検討するのではなく、親や行政の支援を受けることを考えてください。

クラウドファンディングのカンパアプリ

クラウドファンディングと聞くと、しっかりとした事業計画が必要になり、内容や集める金額も高額になるケースが多いでしょう。

しかし、クラウドファンディングをより身近に感じられるカンパアプリにpolcaというサービスが始まっています。

polca

polcaはフレンドファンディングとしてサービスを提供しており、名称からも気軽に利用できることが伝わってきます。

集めることができる最低金額は500円からとなっており、手軽に始めることができます。

クラウドファンディングとpolcaの大きな違いは、polcaの企画ページを見ることができるのはURLを知っている人に限られるということです。

自分が知っている人や、Twitterなどを使って告知を行った人に限定して資金を集められるサービスとなっています。

なお、集まったお金の10％を手数料として支払う必要があり、集まったお金を銀行に振り込んでもらうために216円の手数料がかかります。

手数料を考えた上で資金を集めなければ、せっかく集まったのに足りなかったということにもなりかねません。

サイトでカンパを募るのは違法じゃないの？

カンパを募るサイトを利用する際によく理解しておかねければならないのが、カンパの行為に違法性がないかという点です。

以前、インターネットの放送中にある男性が「お年玉をください」と言った行為がこじき行為に当たるとして、警察に検挙されたというニュースが流れました。

カンパを募っただけで警察に検挙されるなんてと驚かれた方も多いことでしょう。

しかし、この行為は軽犯罪法違反のこじき行為に当たるのです。

こじき行為が軽犯罪法違反とされている理由

軽犯罪法とは国民が犯した比較的軽いルール違反を処罰するために施行されている法律で、この軽犯罪法においてこじき行為をすること、させることを軽犯罪として規定しています。

軽犯罪法違反となれば拘留、科刑といったペナルティが課せられますが、その内容は下記のように比較的軽いものです。

• 拘留　1日以上、30日未満
• 科刑　1,000円以上、1万円未満

それでは何故、こじき行為が軽犯罪法違反とされているのでしょうか。

日本では自らが労働して、自らの生活を維持・向上させるべきだという秩序があります。

事実、これは憲法27条の第1項にも下記のように記されています。

「すべての国民は、勤労の権利を有し、義務を負う。」

よって、働けるのに働かずにこじき行為で生計を立てようと考えている人は、憲法違反を犯しており、社会秩序を乱していることになるのです。

この観点から軽犯罪法1条4項に、下記の通りこじき行為が処罰対象とされています。

「生計の途がないのに、働く能力がありながら職業に就く意思を有せず、かつ、一定の住居を持たない者で諸方をうろついたもの。」

よって、カンパを募るサイトを利用してお金を得る行為は、このこじき行為に当たる可能性があると考えられます。

しかも、カンパを募る理由をでっち上げてお金を得たとすれば、このこじき行為に合わせて詐欺罪が適用される可能性すらでてくるのです。

今のところカンパを募るサイトで検挙者が出たという話は聞きませんが、違法性が問われる可能性があることはよく理解しておく必要があります。

カンパを募るサイトは本当に使えるの？

ここまでカンパを募るサイトにはどのようなものがあるのか、そしてカンパ行為がこじき行為、または詐欺罪に当たる危険性があることを説明してきましたが、結論としてカンパを募るサイトで実際にカンパを受けるのは簡単ではないというのが正直なところです。

思った額が集まらない上、違法性を問われる危険性があるのですから、正直なところあまりおすすめすることはできません。

生活費に困ったではカンパは集まらない

今回紹介したサイトで実感したのは、「生活費に困っているのでカンパしてください」ではカンパは集まりにくいという点です。

お金支援掲示板やSNSでは小額のカンパが成功しているケースも多々見られますが、カンパサイトとして立ち上げられた正式のものの中では、カンパをする人を「なるほどな」と納得させるだけの理由がなければカンパが集まっていないのが実情です。

事業資金をなんとかしたいという人達が、クラウドファンディングのサイトで高額資金を集めることには成功していますが、カンパを募る人がよほどの有名人であるか、その目的に社会的貢献度があるかといったような理由がなければ、実際に目的額のカンパを集めることは難しいでしょう。

また、クラウドファンディング以外のカンパサイトは現金カンパよりも、食べ物や商品といった現物カンパが大半を占めるので、カンパを募るサイトで現金を得ることは難しいという点もよく理解しておく必要があります。

カンパを募る人がよほどの有名人でもなければ、生活費を求めてカンパを募っても集まりにくいです。

したがって、これらカンパを募るサイトを利用するときには、「生活費が必要だ」ではカンパは集まらないと考えておいた方が無難です。

そもそも「カンパを募る」とは?

ここまでカンパを募るという言葉を普通に使ってきましたが、そもそも「カンパを募る」という言葉はどのような意味を持っているのでしょうか。

ふと気になったという人のために、カンパという言葉について詳しく見ていきましょう。

「カンパを募る」の類語

カンパを募るとは、特定の目的のためにお金を集めることを意味しています。

言い換え表現や類語に、「カンパを集める」「寄付を募る」「募金を集める」などがあるようです。

また、聞き慣れない表現としては「浄財を集める」というものもあります。

カンパと募金・寄付の違い

カンパの類語に募金や寄付がありますが、全く同じ言葉ではありません。

まず、寄付をすることの意味ですが、社会や公共に対して自分の財産を投じることを指しているようです。

主に、公共事業や寺社に対して金品を送る行為が「寄付する」になります。つまり、寄付の場合はお金には限らないということです。

また、募金は漢字の意味を考えると意味を読み解くことができ、お金を募るとなります。

したがって、お金を集めることを募金と言います。

募金に関して言えば、どのようなお金を集めるかは関係がないということです。

なお、カンパとは政治的もしくは社会的活動のための資金のことを指します。

寄付と大きな差はありませんが、お金に限定されている点が寄付と異なっていると言えるでしょう。

カンパを募るメールの例文

それでは、実際にカンパを募るときにはどのような文章を添えるべきなのかを紹介します。

あくまで例文であるため、必ず同じように書かなければならないというわけではありません。

（例）

このように、会社名や団体名の紹介から始まり、カンパが必要な理由や使い道などを説明します。

最後に感謝の気持ちを添えることを忘れないようにしてください。

Q&A：カンパに関する5つの質問

さて、これまでカンパについて、様々な視点から解説してきました。

最後にカンパに関して、よく寄せられる質問に回答していきますので、是非悩みの解決に役立ててください。

まとめ

ネットで行われているカンパは、主に現金ではなく商品の購入費用を募るサービスとなっています。

クラウドファンディングなどで事業資金を集める場合と違って、生活資金をカンパで集めることは難しいです。

なお、ネット上にはお金をあげるという発言も見られますが、詐欺である可能性がありますので、そのようなカキコミには関わらないことが望ましいでしょう。

また、物乞いは軽犯罪とみなされる可能性があります。

働こうとせずに、不特定多数の人に金品を繰り返し要求する行為は物乞いと判断される可能性が高いので、頻繁にカンパサイトを利用することにリスクがあることは覚えておいてください。