ジャパンネット銀行から海外送金する方法
ジャパンネット銀行では、海外送金のサービスは実施していません。
しかし、ジャパンネット銀行のデビットカード“JNB Visaデビット”を使えば、ジャパンネット銀行の口座から海外に送金することが可能です。
デビットカードを使った海外送金の詳しい手順と手数料、メリットとデメリットについてまとめました。
記事の目次
ジャパンネット銀行の海外送金受け取り方法
繰り返しになりますが、ジャパンネット銀行では海外送金を実施していませんので、JNB Visaデビットを使って海外にお金を送ります。
ジャパンネット銀行の口座に入金しているお金をJNB Visaデビット経由で海外で受け取る方法としては、次の2つの方法があります。
※いずれの方法も、海外でお金を受け取る人がJNB Visaデビットカードを持っていることが前提となります。
方法1:ATMから引き出す
VISAマークもしくPLUSマークがついているATMにJNB Visaデビットカードを挿入すると、その場で現地通貨を受け取ることができます。
次の手順で操作してください。
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海外で必要なものを購入するときや病院・学校などで支払いを済ませるときは、ATMで現金を引き出すのではなく、その場でJNB Visaデビットを使ってクレジットカードのように清算を済ませることが可能です。
方法2:直接カードで支払う
次の手順で支払いを完了させてください。
- 支払い担当者にJNB Visaデビットを渡す。
- キャッシャーの画面上の数字に間違いがないか確認する。
- 数字に間違いがない場合は、4桁の暗証番号を入力する。
ジャパンネット銀行の海外送金手数料
ジャパンネット銀行に入金されているお金を海外で引き出すときは、ジャパンネット銀行の口座と直結している“JNB Visaデビット”を経由することになります。
海外でJNB Visaデビットカードを使うと、以下の手数料が発生します。
- 出金手数料
- ATM利用手数料
- 円換算手数料
出金手数料はいつでも無料
デビットカードやクレジットカードの中には、海外のATMを使って現地通貨を引き出すときに、カード会社から出金手数料が請求されることもあります。
JNB VisaデビットカードではVISAカード対応(VISAもしくはPLUSマーク)のATMから現地通貨を引き出すことができますが、常に出金手数料は無料ですので、ジャパンネット銀行から手数料を請求されることはありません。
もちろん、VISA加盟店でショッピングをするときも、手数料は一切請求されません。
ATM利用手数料
JNB Visaデビットを使って海外のATMから現地通貨を引き出すときは、ジャパンネット銀行に支払う出金手数料は無料ですが、ATM利用手数料がかかることがあります。
ATM利用手数料はATMごと(ATMを運営している業者ごと)に変わりますが、日本円に換算して0~500円ほどであることが一般的です。
なお、ATM手数料は、ジャパンネット銀行の口座から引き落とされるときのレートで計算しなおされます。
そのため、最初に引き落とされたATM手数料から追加料金が発生することもありますし、利用国の通貨に対して円安方向で為替が変動したときは、反対に手数料の差額分が返還されることもあります。
円換算手数料
JNB Visaデビットで直接現地通貨決済をしますが、ジャパンネット銀行の口座からは円で引き出されますので、外貨を円に換算する手数料が発生します。
このときの手数料は、Visa.Incで集中決済されたときの適用レートに3.02%を乗じたものです。
例えばアメリカでJNB Visaデビットを使って200ドルの買い物をし、決済されたときのレートが1アメリカドル=100円とするならば、円換算手数料は604円(=200×100×3.02%)となります。
ジャパンネット銀行は法人なら海外送金可能?
ジャパンネット銀行では、個人口座だけでなく法人口座(ビジネス口座。個人事業主も利用可能)もあります。
しかし、法人口座であっても、個人口座と同じく海外送金は利用できません。
海外にジャパンネット銀行から資金を送りたいときは、送金先の人にJNB Visaデビットを渡し、送金すべき金額をATMから引き出してもらうことになります。
JNB Visaデビットカードは、海外でも1日あたり500万円(ただし、当日分のショッピング利用と合算して500万円以下)まで引き出せますので、金額が大きくなりがちなビジネス資金にも対応することができます。
JNB Visaデビットでの海外送金はお得?
銀行の普通預金口座から海外に送金する方法とJNB Visaデビットでジャパンネット銀行口座の資金を引き出す方法。
手数料はどちらがお得なのでしょうか。
世界規模で金融業務を展開している三井住友銀行と三菱UFJ銀行の海外送金手数料と比較してみましょう。
三井住友銀行 | 三菱UFJ銀行 | ジャパンネット銀行 | |
---|---|---|---|
海外送金手数料 | 3,500~4,000円 | 2,500~5,500円 | 無料 |
関係銀行手数料 | 2,500円 | 金融機関によって異なる | – |
ATM手数料 | – | – | 0~500円程度 |
円換算手数料 | 取引価格の0.05%(最低2,500円) | 取引価格の0.05%(最低2,500円) | 取引価格の3.02% |
10万円を送金した場合の手数料合計 | 8,500~9,000円 | 5,000~8,000円+関係銀行手数料 | 3,021~3,521円 |
500万円を送金した場合の手数料合計 | 8,500~9,000円 | 5,000~8,000円+関係銀行手数料 | 151,000~151,500円 |
※消費税は非課税です。
10万円程度の少額を送金するときはJNB Visaデビットの手数料がお得ですが、高額になればなるほど円換算手数料が安い銀行送金の方がお得になります。
JNB Visaデビットの海外送金メリット
手数料無料で発行できるJNB Visaデビットカード。
カードを使ってジャパンネット銀行口座から海外送金するメリットとして、次の4点を挙げることができます。
少額送金の手数料が安い
先程の表でも明らかですが、10万円程度の少額送金の手数料は、銀行口座から直接送金する手数料よりも格安です。
海外に留学しているお子さまへの生活費など、毎月数十万円を送るといった用途なら、銀行口座からの海外送金よりもお得にお金を送れます。
瞬時にお金を引き出せる
銀行口座から送金するときは、送金手続きに数営業日かかってしまいます。
しかし、JNB Visaデビットカードで海外のATMからお金を引き出すなら、送金の手間が不要ですので、必要なときにいつでも出金することができます。
年間500万円までの補償付き
JNB Visaデビットには年間500万円までの補償がついています。
万が一、JNB Visaデビットカードを不正に使用されたとしても、カスタマーセンターに連絡して損失を補填してもらうことができるのです。
満15歳以上なら誰でも利用可能
JNB Visaデビットは、ジャパンネット銀行の口座を開設している人なら誰でも発行することができます。
ジャパンネット銀行の口座開設の基準は満15歳以上であることですので、JNB Visaデビットも満15歳以上なら誰でも手数料無料で発行できます。
JNB Visaデビットの海外送金デメリット
便利かつお得なJNB Visaデビットカードですが、デメリットがないわけではありません。
JNB Visaデビットカードを使って海外に送金する前に、次の2点を確認しておきましょう。
高額送金のときは手数料が高い
海外送金手数料や関連銀行手数料は不要ですが、円換算手数料が高い(メガバンクは0.05%であるのに対しJNB Visaデビットは3.02%と約60倍!)ため、送金額が増えれば増えるほど急激に手数料総額が高くなってしまいます。
30万円を超える資金を海外に送金しなくてはいけないときは、JNB Visaデビットではなく銀行口座から直接海外送金することを検討してみてください。
なお、銀行口座から直接海外送金するときは、銀行の窓口で送金依頼をするのではなく、インターネットバンキングを経由して送金指示を出しましょう。
手数料が数千円単位で節約できることもありますよ。
お金を受け取れる人が限定される
JNB Visaデビットカードを使ってジャパンネット銀行の口座からお金を引き出せる人は、JNB Visaデビットカードを持っている人(あるいはJNB Visaデビットの契約者)のみです。
海外に在住している人誰でもがサービス利用できるわけではありませんので、お金の受取人は制限されてしまいます。
留学中や出張中の人には便利な送金法
1回あたり30万円程度までなら、通常の海外送金に比べて格安の手数料でお金を送れるJNB Visaデビット。
留学中のお子さまの生活費や出張中の費用、旅行中のお小遣いには、ちょうど良いサービスと言えるのではないでしょうか。
年500万円までの補償もついていますので、万が一、カードを紛失したときや盗難に逢ったときも安心ですね。