DCカード増枠申込の注意点
DCカードは大手クレジットカード会社の代表格の1つ三菱UFJニコス株式会社が発行しているクレジットカードで、MUFGカードとNICOSと並ぶ三大ブランドの1つとして知られています。
申込条件も18歳以上で安定した収入があればOKなことから、多くの方が利用しているクレジットカードです。
しかし、申込条件が緩やかなのに反して、利用限度額の設定は低額となるケースが多く、利用額が物足りず増枠を検討する方は少なくありません。
ですが増枠審査を通過するには増枠OKとなるだけの条件が必要ですし、押さえておかなければならない注意点も存在します。
そこで今回は安心して申し込んでもらうためにも、審査通過に必要なポイントと注意点について説明します。
DCカードの増枠方法
それでは最初にDCカードの増額方法について説明します。
DCカードは実に多くの種類が販売されているクレジットカードで、DCカードブランドとして発行されている下記3つのプロパーカードを始めとして、DCグループ30社、提携金融機関カード15社を含めるとなんと48種類ものラインナップを誇ります。
- DCカード(一般カード)
- DCゴールドカード
- DCカード Jizile
DCグループや提携先のカードを利用している方の中には、言われるまでDCカードであることすら知らなかったという人も少なくないでしょう。
カード種類によって増枠の申込先が違う!
DCカードは多くの提携カードがあるために、お手持ちのクレジットカードによって増枠の申込先が違ってきます。
発行先は下記の2つに分類され、該当するお手持ちの発行先へ増枠申込する必要があります。
- 三菱UFJニコス株式会社
- DCグループ各社、提携金融機関
それではそれぞれの増枠申込の方法について簡単に説明していきましょう。
三菱UFJニコス株式会社
増枠申込の方法はショッピング枠とキャッシング枠で違ってきます。
①ショッピング枠の増枠申込
ショッピング枠の増枠の場合には、下記いづれかのDCカードご利用明細デスクへの電話連絡が必要です。
(東京)
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(大阪)
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いずれかのDCカードご利用明細デスクへ連絡を入れると自動音声ガイダンスによる手続き受付の案内があります。
申し込みの流れは下記のとおりです。
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DCハッピープレゼントポイント対象外のカードをお持ちの方は、上記連絡先での申し込みができません。
下記電話番号に連絡するようにしてください。
- 0120-370-810 (土日祝日、年末年始は休み)
②キャッシング枠の増枠申込
キャッシング枠の増枠申込は「ご利用可能枠の設定・増額申込書」の記入提出が必要になるため、「Eメールお問合せ」から「ご利用可能枠の設定・増額申込書」の資料請求が必要です。
よって、キャッシング枠の増枠申込の流れは下記のとおりです。
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増枠を急ぐ場合にはメールによる申し込みよりも「DCカードファイナンスデスク」へ直接電話連絡を入れた方が対応は早くなります。
急いでいる場合は「DCカードファイナンスデスク」へ資料請求するようにしましょう。
(DCカードファイナンスデスク)
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DCグループ各社、提携金融機関
DCグループ各社と提携金融機関が発行しているDCカードの増額方法はショッピング枠、キャッシング枠ともに発行先への増枠申込となります。
申し込みの流れはカード発行先によって違ってきます。
まずは発行先へ問い合わせてみるようにしましょう。
DCグループ各社と提携金融機関の問い合わせ先は下記サイトで確認できます。
DCカードの増枠審査に落ちる原因
それでは次は安心して増枠申込をしてもらうためにも、DCカードの増枠審査に落ちる原因について説明します。
増枠審査に落ちる原因を理解しておけば、申し込みしても審査通過できるかどうかを判断する1つの材料となってきます。
落ちる原因となる要素の有無を判断できれば、自分が増枠申込をするベストタイミングを計ることもできるでしょう。
DCカードの増枠審査に落ちる原因は下記のとおりです。
- 利用実績がある
- 返済状況に問題がある
- 他社クレジットや借入が多い
- 転職等による収入悪化
それではこれら原因について詳しく説明していきます。
利用実績がある
皆さんはスーパーホワイトという言葉を知っているでしょうか。
金融機関からの借入審査では申込者の個人信用情報が照会され、その内容の確認が行われるのですが、スーパーホワイトとはこの個人信用情報がまったくない人のことを指します。
個人信用情報にはクレジットやローン、借入の契約や申込情報等の取引情報が登録された個人情報で、審査時に下記のような情報が確認されます。
- 各種契約内容
- 各種返済状況
- 各種返済残金
申込者が各種信用取引で問題を起こしていないかが確認され、審査通過してもいいだけの返済能力と信用度があるかの判断材料とされます。
しかし、過去にこういった信用取引をしていなければ、この個人信用情報自体が存在しないため確認の使用がありません。
それが原因で審査落ちするケースは少なくないのです。
DCカードの増枠審査もこれと同じ状況が発生します。
DCカードを契約後、まったく利用していなければ取引履歴がないため、初回に設定した利用限度額より多い設定に変更しても、大丈夫なだけの返済能力と信用度があるかを判断する材料がありません。
その判断がつかないために増枠審査に落とされるケースも出てくるというわけです。
まったく利用していないクレジットカードを増枠しようとするのは余程のことでしょうが、申し込んだ際に審査落ちとなる可能性が高くなるのは間違いありません。
この点をよく覚えておき、将来的な増枠に備えて、契約後には利用実績を作っておくようにしましょう。
返済状況に問題がある
増枠審査に限らず金融機関の審査において一番重要視されるのが、申込者の返済能力と信用度です。
返済できるだけの収入がなければお金を貸すことなんてできませんし、十分な収入があったとしても返済にルーズなところがあれば、これもまた安心してお金を貸すことなんてできませんよね。
そこで審査時にこの2つを判断するために確認されるのが返済履歴です。
これはDCカードだけではなく、個人信用情報で他社のものもすべて確認されます。
ここで度重なる遅延が見られれば、審査通過は難しくなってくるでしょう。
しかも、下記のようなブラックリストとも呼ばれる金融事故情報が登録されていれば、それだけで一発NGとなりDCカードの増枠審査どころか、ほかの金融機関へのあらゆる申し込みも絶対に可決されることはありません。
- 延滞
- 強制解約
- 代位弁済
- 債務整理
増枠審査では初回申込時よりもさらに高い返済能力と信用度の評価がなければ、審査を通過することはできません。
審査NGとならないためにも、返済だけは遅れることなく確実に行うよう心がけましょう。
他社クレジットや借入が多い
DCカードではショッピング枠とキャッシング枠の2つの増枠が可能ですが、増枠するにはそれぞれ下記の法律に定められた枠内でなければなりません。
- ショッピング枠 割賦販売法
- キャッシング枠 総量規制
割賦販売法では下記の計算式で算出される支払見込額を超えるクレジット枠設定が禁じられいます。
支払可能見込額 = 年収 – 年間返済予定額 – 法律で定められた生活維持費 |
年間返済予定額はDCカードの返済だけでなく、他社のクレジットカードやローンの返済額も含まれるので、今回の増枠申込が支払見込額を超えるようなら審査は通過できません。
また総量規制では個人へ年収の3分の1を超える貸付が禁じられているので、今回の増枠と他社の借入限度額の総枠がこの基準を超えるようなら、この場合も審査は通過できません。
よって、増枠申込時に他社クレジットや他社借入が多い場合には、法律に反する増枠となる可能性が高くなってしまいます。
借入られるところがなくなったからDCカードを増枠しようという方の場合には、十分に考えられることでしょう。
増枠申込時には他社クレジットや他社借入がいくらあるのかを事前に確認するようにしましょう。
転職等による収入悪化
金融機関の審査では年収は大いに越したことはありませんが、年収が低いことが原因となって審査落ちするということはあまりありません。
年収が低くてもそれに見合った貸付、つまりは返済可能と判断できれば審査通過の可能性は十分あります。
DCカードでもアルバイト収入の学生の審査通過は多く見られることからも、金融機関の審査にそういう傾向があることはお分かりいただけるでしょう。
しかし、こと増枠に限っては話が違ってきます。
申込時には前回の審査で収入に見合った利用限度額が設定されているわけですが、前回よりも年収が下がった状態で前回よりも利用限度額を上げるというのはどう考えても理に叶いません。
よって、申込時に転職等で年収が下がったというケースでは、審査落ちとなる可能性がどうしても高くなってくるのです。
もちろん必ずというわけではありませんが、間違いなく審査に影響してくるでしょう。
そうでなくても金融機関の審査では勤続年数が重視される傾向が強く、基本的には1年以上の勤続が好ましいとされています。
となれば同業種への栄転でもなければ、異業種への転職はリストラ等が疑われるので、審査員も慎重になってしまいます。
特に転職で減収したという方は、時期をずらせてから申し込みする方がおすすめとなってくるでしょう。
DCカード増枠申込の注意点
DCカードの増枠申込はメリットだけでなく、デメリットを生み出す可能性があります。
増枠申込が認められれば御の字ですが、否決された上に下記のようなデメリットを被る可能性も出てくるのです。
- 利用停止や減枠の可能性がある
- 在籍確認の可能性がある
先に説明したように増枠審査では最新の個人信用情報が照会されます。
その情報の中に下記のような情報が見られれば増枠どころか減枠、最悪だと利用停止となる可能性も考えられます。
- クレジットカードの契約社数が増えていた
- カードローンの契約社数が増えていた
- クレジット総額が増えていた
- 借入総額が増えていた
これらは以前よりも利用限度枠が広がったことを意味し、年収の増加が伴わなければ返済負担率が確実に高くなっている状態を意味します。
よって、DCカードは利用限度額を減枠して貸倒とならない対応を取ろうとします。
またその状態が過度な借入となる危険性があるとすれば、一気に利用停止とするケースも無きにしも非ずです。
DCカードだけでなく金融機関は過度な貸出とならないように、定期的に個人信用情報の確認を行っているので、危険と判断すれば増枠申込をしなくても突然、減枠や利用停止といった手段を講じる場合があります。
特に返済の遅れなどの返済状況が悪い方は要注意です。
また、増枠申込時に初回申込じとは違うところに転職していれば、まず転職先への在籍確認の電話が入ります。
これは知らない方も多いので驚かれることも多いようですが、しっかりと覚えておくようにしてください。
DCカードは一時増枠が可能
DCカードは一時増枠ができるクレジットカードです。
一時増枠はここまで説明してきた継続増枠とは違い、期間限定で一時的に利用限度額の増枠を行う方法です。
基本的に増枠申込は契約から半年以上の経過が必要ですが、一時増枠ならば数ヶ月程度でも審査通過が可能で、100万円を超えるようなまとまった増額ができるのが特徴です。
DCカードは多くのところから発行されているので、資金使途に関しては提供先によって違ってきますが、下記のような用途に利用できます。
- 海外旅行
- ブライダル関連
- 高額商品購入
- マイカー購入
それでは一例としてりゅうぎんDCを例に挙げてそのスペックを紹介しましょう。
ポイントが稼げて臨時支出に最適
りゅうぎんDCではスマートブライダルという名称で、50万円以上の披露宴費用利用を対象とした一時増枠サービスを行っています。
このりゅうぎんDCに限らず、こういった高額出費をクレジットカードで支払えば、一気に高額ポイントを獲得できる大きなメリットがあります。
りゅうぎんDCのポイントは1,000円で1ポイント換算となるので、50万円なら500ポイント、100万円なら1,000ポイントが一度に獲得できます。
また年間利用が多ければ下記のようにボーナスポイントも獲得できます。
- 年間利用50万円以上 250ポイント
- 年間利用100万円以上 500ポイント
資金使途やポイントのつき方はカード提供先で違いますが、こういったお得な利用ができることは頭に入れておきましょう。