オリックス銀行の口座開設の方法。気になるキャンペーンは?未成年でも利用できる?
今回はネット銀行大手の「オリックス銀行」で口座を開設する為の流れについて、詳しく解説していきたいと思います。
ネット銀行の場合、対面での口座開設と異なり、必要書類などに不備があると、開設まで時間がかかってしまう場合があります。
また、オリックス銀行には一般の銀行とは異なるメリットや注意点もありますので、併せてご紹介しておきたいと思います。
記事の目次
オリックス銀行に口座を開設する方法
では、早速オリックス銀行で口座を開く流れについて、詳しく見ていく事にしましょう。
口座開設の流れ
以下が口座開設の流れですが、ネット銀行ではあるものの、書類をダウンロードして印刷し、返送する必要がある為、口座開設には少なくとも1週間程度はかかる可能性があります。
- オリックス銀行の公式HPから口座開設のボタンを選び、必要事項を入力する
- 口座開設に必要な書類をダウンロードし、返信用封筒も印刷する
- 必要書類と一緒に返送
- 口座開設が完了次第、自宅に登録カードなどが発送される。(※キャッシュカードは発行されません)
必要書類
次に、口座開設に必要な書類を以下の表にまとめています。
必要書類 | 備 考 |
---|---|
①運転免許証、又は運転経歴証明書 ②在留カード、又は特別永住者証明書 ③日本政府発行のパスポート | 左記のうち、どれか1点を用意出来れば、必要書類として認められる。 |
④各種健康保険証⑤各種年金手帳、又は各種福祉手帳⑥住民票の写しの「原本」 | 左記のうち、④~⑥の中で2点、又は④~⑥+⑦~⑩の提出書類が2点以上あれば、必要書類として認められる。 |
⑦ 公共料金(電気、ガス、水道、電話(携帯電話は除く)およびNHK)領収書の「原本」 ⑧国税または地方税の領収証書、又は納税証明書 ⑨ 官公庁から発行され、又は発給された書類 ⑩ 社会保険料の領収証書 | |
※未成年者が口座を開設する場合は、保護者の本人確認書類が必要。 ※書類は常に最新のものを用意する必要がある。 (特に運転免許証やパスポートなどの住所が変わっていないか?確認要) |
尚、銀行に口座を開設する場合、どんな銀行でも同じなのですが、本人の住所や氏名、生年月日などがわかる本人確認書類が必要となります。
これは、振り込め詐欺などの不正利用を防いだり、反社会勢力の構成員が口座を作るのを防ぐ目的がありますので、必ず提出しないと口座は作れない事になっています。
注意点
また、オリックス銀行で口座開設の手続きをした場合、2点ほど注意すべき点があります。
一つ目は、公式WEBに入力した後は、迅速に書類を返送する必要があるという点です。
ちなみに、公式WEBで申し込んだ後、その情報は半年で消去されてしまいます。
したがって、WEB入力から6か月以内に口座開設手続きが完了しなかった場合は、再度手続きを一からやり直す必要があります。
二つ目の注意点は、自宅に必ず郵送物が届くという点です。
カードローンなどとは異なり、銀行口座を秘密で開設する方は少ないかもしれませんが、口座開設完了後は、「お客様カード」「口座利用仮パスワード」「ご利用ガイド」が郵送されてきますので、受け取る事が必須となっています。
これは法令でも決められている事ですので、郵便物の受領が出来ない場合は、口座の開設は完了しないという事になります。
その為、郵送物の発送先も私書箱や自宅以外の住所(友人や会社など)、また郵便局留めなどにする事も出来ません。
口座開設のキャンペーンはある?
ネット銀行の口座を開設する場合、「口座開設のキャンペーンがあるかどうか?」という点も気になります。
この点についても、詳しく解説していきたいと思います。
オリックス銀行の口座開設のキャンペーン
結論から申し上げると、オリックス銀行の口座を開いた場合、現在の所は特別なキャンペーン等は実施されていません。
そういう意味では、オリックス銀行は他行とは異なり、とても堅実な印象を受ける銀行と言えます。
他行のキャンペーンのほうが魅力的
ではオリックス銀行以外のネット銀行では、どんなキャンペーンが展開されているのでしょうか?いくつかご紹介します。
銀行名 | 口座開設キャンペーン(2018.6.6現在) |
---|---|
楽天銀行 | 口座開設と同時に、「楽天銀行はじめてのご利用プログラム」と「楽天証券口座開設プログラム」にエントリーする事で、現金最大3,000円がもらえる。 |
じぶん銀行 | 対象期間中にじぶん銀行の口座開設が完了していること・新規口座開設の申込時のキャンペーン登録画面で、カブドットコム証券の企業コード「8703」を入力する事で、現金500円プレゼント |
ソニー銀行 | 知り合いに新規口座開設を紹介し、その人が口座開設に至ると、紹介者に1,500円、被紹介者に3,000円の現金プレゼント |
ジャパンネット銀行 | 口座開設後、キャンペーンにエントリーし誕生月に普通預金口座へ合計3,000円以上の入金すると、抽選で各月15名に1,000円分のAmazonギフト券がプレゼントされる。 |
オリックス銀行口座開設のメリット
残念ながら、以上の通りオリックス銀行の口座開設キャンペーンはないのですが、それでもオリックス銀行にはいくつかのメリット、そしてデメリットもあります。
圧倒的な金利の高さ
メリットの一つ目は金利が高い事です。
現在、メガバンクの定期預金にお金を預けていても、年率で0.01%の金利しか付きませんが、オリックス銀行の場合は、なんとその20倍の「0.20%」もの金利が適用されます。(※税引き前)
また、ネット銀行ならではの「2週間定期」というものもありますので、余った資金をとりあえず貯金しておくのには最適な銀行と言えます。
振込手数料は2回
次のメリットは振込手数料の無料回数です。
オリックス銀行の場合、eダイレクト預金を利用している人を対象に、1ヶ月に2回までの無料回数が適用されます。
ただ、この無料回数は他行のネット銀行と比較すると若干少ないですし、他行のようなステージアップ制度を利用して無料回数を増やすことも出来ませんので、他行比較では若干見劣りする特典とも言えます。
デメリットはキャッシュカードが発行されない
最後にオリックス銀行のデメリットにも触れておきます。
オリックス銀行の最大のデメリットは、「キャッシュカードが発行されない」「ATMが利用できない」という点にあります。
つまり、オリックス銀行の資金の移動は、すべて“振込により行う”という事になります。
ただ、このデメリットは「安易なお金を引き出しを防ぐ」という意味では、メリットとも言えますので、自分のお金を資産運用の為に預け入れる銀行としては、最適な銀行と言えます。
オリックス銀行のデメリットはATMが利用できない事!その他は?
ネット銀行をうまく使うコツ
最後に、オリックス銀行を含め、ネット銀行をうまく使うコツなどについても、ご紹介しておきます。
ネット環境を整備しておく
ネット銀行をうまく活用するうえで、最低限必要な事は、ネット環境をきちんと整備しておく…という点が挙げられます。
特に振込など、お金を急に用意する必要があるようなケースで、「ネットがつながらない」という事があると、オリックス銀行等のキャッシュカードが発行されない銀行では、お金が用意できない…という最悪のケースに陥ります。そ
その為、出来るだけ固定回線のインターネットを利用し、宅内のWifi環境なども万全にしておかれる事をおすすめします。
ポイントが貯まるネット銀行も!?
また、楽天銀行などのように、銀行や証券会社を利用しているだけで、ポイントが貯まる銀行もありますので、要チェックです。
楽天銀行の場合、いわゆる「楽天経済圏」でのサービスを利用したら、各々ポイントが付与されますが、そのポイントを楽天銀行でも使う事が出来ます。
例えば、楽天ポイントを振込手数料に充当するという事も可能になる訳です。
◆楽天銀行公式サイト:「振込手数料が楽天スーパーポイントで支払える!」
振込手数料の無料回数を最大限活用する
また、ネット銀行の口座を複数開設しておき、資金を各々入れておく事で、振込手数料の恩恵を最大限受ける…という活用方法もあります。
ちなみに、筆者の場合、楽天銀行とじぶん銀行に資金を分けておき、毎月5~7件程度の振込手数料をすべて無料で行っています。
オリックス銀行通帳
オリックス銀行の口座を作成すると、基本的にはWEB上ですべての操作を行うわけですが、通常の銀行と同じように通帳は作られるのでしょうか?
ここでは、オリックス銀行の通帳に関してご紹介します。
通帳は発行されない
通常であれば、銀行の窓口に行って口座を作成すると必ず通帳が発行されます。
この通帳に銀行取引の履歴が記録されるようになっていますが、オリックス銀行で口座を作成すると通帳は発行されません。
口座作成時や利用している間に通帳があった方が良いと思うかもしれないですが、オリックス銀行に要求をしても通帳の作成は行われません。
もし通帳が必要という場合には、他の銀行を選ぶようにすると良いですね。
ただし、ネット銀行では通帳の発行を行っていないところが大半ですので、通帳が必要な場合には、近くに窓口がある銀行を選ぶようにしましょう。
通帳が無いのがメリット
オリックス銀行で通帳が発行されない事のメリットは、通帳の盗難を防止することができる事と、管理費や通帳作成費などの費用を削減できることです。
最近ではどこの銀行でも通帳に届出印の印影は印刷されていないようになっていますが、通帳が盗まれて、パスワードや印鑑が分かってしまえば被害にあってしまいます。
その点、通帳が無ければ通帳が盗難にあうこともなくなりますので、被害の確率を低く抑えることができます。
また、通帳を一冊作るのにも費用がかかってしまいます。
これ等の費用を抑えることができると銀行の利益を上げることができますので、その利益を定期預金等の金利を上げるサービスにあてることができます。
取引内容はWEBで確認
口座がないので、取引内容は全てWEB上で確認することになります。
取引内容は銀行のサーバーに記録されていますので、口座開設時からの取引履歴を確認することができます。
確認方法は、お客さま専用ページへログイン後、「各種照会」メニューの中の「普通預金取引履歴照会」をクリックします。
その後、照会する期間を入力する画面になりますので、希望する照会期間を入力してから「取引履歴を確認する」をクリックします。
画面に指定した期間の取引履歴が表示されます。
必用であれば、PDFファイルやCSV形式のファイルとしてダウンロードできますので、ダウンロードして印刷しておくと良いですね。
未成年者は注意が必要
お子様名義の口座開設をされる方は多いと思います。
お子様の将来のための貯蓄を、子供名義の口座にて行う方も多いですし、子供がもらったお年玉などのお金を預けさせ、貯金の大切さを学ばせるための口座として利用される方もいるでしょう。
子供のための貯蓄だからと言って、必ずしも未成年者本人名義の口座を作らず、ご両親の口座で貯蓄しても良いでしょう。
しかし、子供名義の口座であれば、貯蓄している資金の利用目的が明確であり、また、両親にちょっとしたお金が必要となっても、子供名義の口座であれば、子供の将来のためのお金だからと思いとどまることができるかもしれません。
そのため、子供名義の口座は、貯蓄を確実に継続していくためには都合の良い口座となるでしょう。
しかし、未成年者の銀行取引には制約があるので注意が必要です。
また、親が作る子供名義の口座だけでなく、子供自身が自分の目的のために口座を必要とすることもあるでしょう。
例えば、高校から大学位の年齢になれば、未成年者であっても、アルバイトをする方も増加します。
アルバイトで発生する給料を口座振り込みで受け取る場合、未成年者でも本人名義の口座が必要となります。
未成年の場合、こういった口座をご自身だけでも作ることができるのか、もしくは親が手続きしないといけないのかなどは気になる問題でしょう。
銀行取引の対象は、お金を預けたり、借入したりすることが多いですが、こういった取引は、法律による制限が厳しくなります。
未成年者が単独で行えないものや、銀行独自のルールとして受け付けてしていないケースもあります。
そのため、未成年者の口座開設や、借入では、銀行毎の取り決めを良く確認する必要があるのです。
口座開設は可能か?
未成年者によるオリックス銀行口座の開設可否から確認しておきましょう。
オリックス銀行の普通預金にあたる「ダイレクト預金」を例として確認していきましょう。
結論から言えば、オリックス銀行のダイレクト預金は未成年者の口座開設が可能です。
しかし、未成年者の口座開設にあたっては、注意が必要となる点があるため、正しく理解しておく必要があります。
親権者の手続きが必要
オリックス銀行のダイレクト預金を、未成年者の名義で開設する場合、手続きを親権者が行う必要があります。
親権者とは、未成年の子供に対して、「親権」を行う者を指す言葉であり、一般的な家庭で言えば、両親となります。
また、未成年者が養子であれば親権者は養父母となりますし、両親が離婚している場合は、両親のどちらか一方を親権者として定めなければなりません。
オリックス銀行で未成年者が口座開設する場合、この親権者が、法定代理人としての立場で手続きを行うことになります。
そして、その際には、口座名義人となる未成年者だけでなく、親権者の本人確認も必要となります。
そのため、口座開設は可能ですが、未成年者が単独で口座開設することは出来ないということになります。
未成年者の預金として扱われる
なお、口座開設の手続き自体は親権者が行う必要がありますが、開設後のオリックス銀行口座は、口座名義人である未成年者の預金であるものとして取引が行われます。
そのため、名義自体は未成年者の名前を使用しているけども、実際には親権者の預金であるといった場合には、オリックス銀行から、親権者名義の預金に変更するよう連絡がくることもあります。
加えて、預金名義人(未成年者)と、実際の預金者が異なる場合、預金保険制度(ペイオフ)の保護対象預金から除外されてしまう危険もありますので注意が必要です。
預金保険制度とは、銀行が破綻した場合に、1人の預金者が、1金融機関の破綻で保護される金額は、元本1千万円と利息までとする制度です。
1千万円までという上限を、公正でない方法で増額するために、未成年者名義の口座を開設することを阻止するための制限だと考えられます。
投資信託口座は開設不可
なお、未成年者の貯蓄用として、ダイレクト預金(もしくは定期預金)ではなく、投資信託での貯蓄を考えている方もいるかもしれません。
投資信託は、上手に活用すれば、定期預金よりも高い運用益を期待することができるためです。
しかし、オリックス銀行の場合、投資信託口座を未成年者名義で開設することはできません。
未成年者が口座開設できない理由は、投資信託の運用に失敗すると、元本割れとなるリスクもあるためだと考えられます。
投資信託はリスクがあるため、運用について良く理解したうえで、自己責任で利用する必要のある商品となります。
そのため、まだ経験の浅い未成年者の利用を禁止しているものと考えられます。
未成年の借入は不可
また、オリックス銀行ではカードローンや、不動産担保ローンなどの借入商品も用意されています。
それでは、未成年者は、オリックス銀行から借入をすることは可能でしょうか。
結論を言えば、オリックス銀行からの借入を、未成年者が行うことはできません。
オリックス銀行の場合、借入の利用ができる方は、20歳以上の方に限定されています。
そのため、未成年者の借入利用はできないことになります。
なお、オリックス銀行に限定せず、大部分の銀行は、借入の利用可能な年齢は20歳以上としているため、銀行から未成年者が借入することは難しくなっています。
まとめ
今回はオリックス銀行の口座開設方法や、ネット銀行の口座開設キャンペーンなど、いくつかの情報をお届けしました。
たしかに、ネット銀行を選ぶ際には、様々なキャンペーンや特徴があり、どの銀行にするか迷ってしまいます。
一方で、ネット銀行を各々比較した場合には、金利についてはそれほど大差はありません。
したがって、結局のところは銀行のスペックよりも、今回の記事でもご紹介したようなキャンペーン狙いで、口座開設する銀行を選ぶのも、一つの方法かも知れませんね。