オリコカードはあとから分割できない!?分割変更の疑問を解決!
「オリコカードで分割変更ができない!なぜ?」
オリコカードと契約した後に、このように驚く人も少なくありません。
しかし、オリコカードで分割払いが選べるのは、クレジット決済時のみです。
決済後に支払い方法を分割に変更する場合は、リボ払いのみとなるので、申込時には注意する必要があります。
そこで今回は、オリコカードのあとからリボについて、その概要と特徴を説明し、賢い使い方を検証していくことにします。
オリコカードを所有している人も、これから申し込もうとしている人も、最後まで目を通して参考にしてください。
この記事はこんな方におすすめ
- オリコカードで決済後の支払い変更方法を知りたい
- あとリボの申込方法について詳しく知りたい
- あとリボの金利手数料について詳しく知りたい
- あとリボにすると毎月の支払い額はいくらになるの?
- あとリボの賢い支払い方法について知りたい
記事の目次
オリコカードで分割変更は可能?
近年はクレジットカードでは、当たり前の機能となっているのが「あとから分割」。
クレジットカード決済した後に、支払い方法を分割払いに変更できるというもので、急な出費があって、クレジットカード料金の引き落としができないといった場合に、とても便利な機能です。
しかし、結論から言いますと、オリコカードでは分割変更ができません。
これは、オリコカード自体があとから分割に対応していないためです。
そのため、残念ですがオリコカードでの分割変更は諦めるしかありません。
オリコカードでクレジット決済した後に、変更できる支払い方法はリボ払いのみです。
オリコカードに申し込む際には、この点をよく覚えておく必要があるでしょう。
「リボ払いに変更できるならいいや。」そう思われる人もいるでしょうが、分割払いとリボ払いは似て非なる支払い方法です。
この違いをよく理解しておかなければ、後で後悔する羽目にもなりかねません。
そこでまずは分割払いとはどういう支払い方法なのか、その特徴を説明しておくことにします。
分割払いとは?
クレジットカードはVISAやJCBといった国際ブランドが付帯されており、その加盟店で購入代金をクレジット決済することができます。
クレジットカードでの決済は、基本的には翌月一括という支払い方法が取られますが、支払い方法はそれだけではありません。
他にもクレジットカードが対応している分割回数を選択して、決済金額を分割払いにすることも可能です。
分割払いとは購入代金を回数割にして、支払っていく方法で、支払回数に応じて、毎月の支払い額が決定されます。
毎月の支払い額には、分割返済で発生する支払手数料が加算されており、一括支払いのように無金利でクレジット決済することはできません。
よって、分割払いで支払う場合には、金利手数料がいくらかかるのかを、把握しておく必要があるでしょう。
分割払いで発生する金利手数料は、下記3つによって変動します。
- クレジットカードが適用している金利
- 購入金額
- 分割回数
オリコカードの適用金利は下記の通りです。
分割回数 | 金利 (実質年率) | 100円当たりの手数料額 |
---|---|---|
1回 | 無金利 | 0円 |
2回 | 無金利 | 0円 |
3回 | 12.2% | 2.04円 |
6回 | 13.9% | 4.08円 |
10回 | 14.6% | 6.80円 |
12回 | 14.8% | 8.16円 |
15回 | 14.9% | 10.20円 |
18回 | 15.0% | 12.24円 |
20回 | 15.0% | 13.60円 |
24回 | 15.0% | 16.32円 |
ボーナス一括・二括払い | 無金利 | 0円 |
オリコカードの場合、1回・2回・ボーナス一括払いでは無金利となっており、分割できる回数も上記のように決められています。
クレジットカードで分割払いを利用する予定がある人は、申込先クレジットカード会社が、分割回数や適用金利をどのように設定しているのかを、事前に確認しておくことをおすすめします。
「あとリボ」なら可能
オリコカードでは分割変更ができませんが、「あとリボ」なら可能です。
あとリボとは、下記の支払い方法を後から「リボルビング払い」に変更できる機能です。
- 1回払い
- 2回払い
- ボーナス一括払い
- ボーナス2回払い
リボルビング払いは利用残高によって、毎月の支払額があらかじめ決まっています。
そのため、決められた利用算高を超えない限りは、利用額や件数がいくら増えても、月々の支払額が変らないというのが特徴です。
これが分割回数に応じて、毎月の支払い額が変動する分割払いと、一番異なる点と言えるでしょう。
またオリコカードのあとリボは、下記3つの支払い方法が選べます。
- マイ月リボ:毎月自動的にあとリボ対象の利用分を全てリボ払いに変更
- 全部リボ:次回支払予定分であとリボ対象の利用分全てリボ払いに変更
- 一部リボ:次回支払予定分の一部をご利用明細単位で選んでリボ払いに変更
それでは次は、オリコカードであとリボを利用する際の変更方法について説明します。
あとリボの方法
オリコカードであとリボを利用する際は、下記3つのいずれから変更が可能です。
- eオリコサービス
- オリコカードセンター
- あとリボ申込専用ダイヤル(0120-781-883)
ネット利用が利用できるならば「eオリコサービス」、そうでない場合は、残り2つのいずれかの方法で申し込むといいでしょう。
また「eオリコサービス」は、毎月10日の22:00から13日の0:00までは、システムメンテナンスのため利用できないので、注意してください。
申込期間
あとリボには申込期限があるので注意しておきましょう。
申込期限はあとからリボに変更する際の、申込方法によって、下記のように異なります。
マイ月リボ | 全部リボ | 一部リボ | |
---|---|---|---|
eオリコサービス | 毎月13日から支払予定月の10日21:59まで | 毎月13日から支払予定月の10日21:59まで | 毎月13日から支払予定月の18日20:59まで |
オリコカードセンター | 毎月20日から支払予定月の8日23:59まで | 毎月20日から支払予定月の8日23:59まで | 未対応 |
あとリボ申込専用ダイヤル | 毎月20日から支払予定月の8日23:59まで | 毎月20日から支払予定月の8日23:59まで | 未対応 |
ネットからのeオリコサービスの利用が多くなると思いますが、選択する支払方法によって、申込期限が異なります。
また、一部リボへの変更は、eオリコサービスからのみとなっているので、併せて覚えておくようにしてください。
あとリボの金利と手数料
あとリボを利用する場合、利用算高に金利がつきますので手数料が発生します。
金利は「実質年率15.0%」となり、手数料は以下の計算式で算出します。
手数料=リボ利用額×金利÷365×支払日数
実質年率は1年間で発生する利息を、算出する際の金利を指します。
よって、まずは1日当たりの発生利息を算出し、それに支払日数を掛けることで、支払総利息を左案出することができるというわけです。
たとえば、20万円を1年(365日)で返済するなら、「20万円×15.0%÷365日×365日=30,000円」となり、手数料は30,000円です。
そして、これに元金である20万円を支払うことになるため、合計額は「20万円+3万円=23万円」となり、総支払額は23万円となります。
なお当然、手数料は以下のように支払日数が長引くほど大きくなります。
支払期間 | 手数料 | 総支払額 |
---|---|---|
2年 (730日) | 60,000円 | 260,000円 |
3年 (1095日) | 90,000円 | 290,000円 |
4年 (1460日) | 120,000円 | 320,000円 |
5年 (1825日) | 150,000円 | 350,000円 |
このため、手数料をおさえたい場合は、「繰上げ返済」や「一括返済」を利用し、支払日数を短縮してしまうのがおすすめです。
あとリボの月々の支払額
ここからは、あとリボの月々の支払額について解説していきます。
あとリボの月々の支払額は「旧コース」か「新コース」かによって、毎月の支払い額が若干違います。
コースの適用条件は下記の通りです。
- 旧コース:平成23年10月31日までに会員登録した人向け
- 新コース:平成23年11月1日以降に会員登録した人向け
それでは各コースの支払額を見ていくことにしましょう。
旧コース
利用残高 | 毎月の返済金額 |
---|---|
100,000円以下 | 5,000円 |
100,001円~200,000円 | 10,000円 |
200,001円~300,000円 | 20,000円 |
300,001円~1,000,000円 | 30,000円 |
1,000,001円~2,000,000円 | 50,000円 |
2,000,001円~3,000,000円 | 70,000円 |
新コース
利用残高 | 毎月の返済金額 |
---|---|
100,000円以下 | 3,000円 |
100,001円~200,000円 | 6,000円 |
200,001円~300,000円 | 9,000円 |
300,001円~500,000円 | 15,000円 |
500,001円~1,000,000円 | 20,000円 |
1,000,001円~2,000,000円 | 50,000円 |
たとえば、利用残高が「100,001円~200,000円」の場合、毎月の返済金額は旧コースですと10,000円、新コースは6,000円となります。
このためどちらのコースも、利用算高が10万円以下になるか20万円超にならない限り、毎月の返済金額は変わりありません。
繰上げ返済や一括返済は可能?
先にもお伝えしたようにオリコカードでは、あとリボの「繰上げ返済」や「一括返済」が可能です。
繰上げ返済や一括返済をすれば、支払期間を大幅に短縮できるため、手数料をかなり減額することが可能です。
そのため、「手数料をできるだけ安くしたい!」という場合に非常におすすめです。
特に金利が高く、返済期間が長期化しやすい、リボ払いを利用している場合は、ぜひ検討してもらいたい支払い方法と言えるでしょう。
定期的にボーナス払いで、繰り上げ返済するのもおすすめです。
繰上返済と一括返済をするには、事前に「オリコカードセンター」に連絡をする必要があります。
そこで支払額と入金日を確定し、指定口座への振込すればOKです。
また、一括偏差する際には、入金日を必ず守るようにしてください。
一括返済する日に応じた手数料計算をしているので、確定した入金日に支払わなければ、前もって算出した手数料額との間に差異が生じます。
特に確定日より支払いが遅れてしまうと、さらに手数料が発生するため、一括返済したつもりでも、完済できていないことになってしまうのです。
この点をしっかりと理解し、一括返済する際は、必ず決めた期日に支払うようにしてくださいね。
あとリボには審査がある!?
「オリコカードのあとリボには審査があるの?」と気になっている人もいるようです。
しかし、結論から言いますと、あとリボに審査はありません。
よって、審査不要で自由に利用することが可能です。
ただし「支払PASS」を利用する際は、審査があるので注意してください。
それでは支払PASSとは、どのような支払い方法なのかを、わかりやすく説明しておくことにします。
支払PASSとは
支払PASSとは、下記のような今月請求分を、リボ払いに変更し、支払いを翌月以降に先送りする支払方法です。
- クレジットカード
- オートローン
- ショッピングクレジット
- カードキャッシング
つまり、今月の支払いを翌月以降にずらすことができるというわけですね。
たとえば今月の支払額が7万円なら、その7万円が翌月からリボ払いとなります。
そのため、当月は支払いをパスできることになります。
あとリボは通常請求分の支払い方法を、リボ払いに変更するだけで、支払月を伸ばすことはできません。
この点があとからリボと、最も異なる点になります。
ただし、支払PASSを利用するには新規に「融資契約」を締結する必要があるため、審査を受け、審査を通過しなければ利用することはできません。
また、「所得証明書類」の提出も必要です。
この支払PASSは手数料が「年18.0%」かかり、申込期間は「毎月11日~23日」まで、申し込みはオリコの公式サイトでおこないます。
審査がありますので利用できない可能性もありますが、「今月は支払をする余裕がない・・・」というときは利用を検討するのもいいかもしれませんね。
Q&A
それでは最後にオリコカードで、よくある質問に答えていくことにしましょう。
Q.オリコカードの審査はどれくらいかかる?
審査は発行会社であるオリエントコーポレーションによって実施されます。
申し込みは本人確認書のみでOKで、審査は3日から5日ほどで結果が出るのが一般的です。
しかし、希望する利用限度額や、申込者の信用情報の内容によって、審査期間は左右されます。
また、勤務先に電話確認が入る場合もあるので、よく覚えておきましょう
Q.リボ払い専用カードの審査は厳しい?
オリコカードが提供しているクレジットカードの中でも、リボ払い専用カードの審査基準は低いことで知られています。
これはリボ払い利用者の拡大を狙っている、オリコの意向が影響してのことでしょう。
審査を甘くしてでも、収益性の高いリボ払い利用者を増やしたいというわけです。
Q.オリコポイントって何に使える?
オリコポイントはポイントやギフト券との交換が可能です。
ギフト券に交換して、店で利用することもできますし、下記のようなポイントに交換して、ネットショッピングに利用することもできます。
- WAONポイント
- Tポイント
- 楽天ポイント
またJAL、ANAのマイル移行も手数料無料で行えるので、マイルをためている人にもメリットの高いクレジットカードと言えるでしょう。
Q.あとリボの遅延損害金はいくら?
あとからリボの遅延損害金は、通常のリボ払いの遅延損害金と同じです。
その遅延損害金は、下記いずれかの低い額が適用されます。
- 遅延額に対して、年率14.6%を乗じた額
- 支払残金に対して、年率6.0%を乗じた額
まとめ
オリコカードではあとから分割にすることができません。
一度決めた支払方法をあとから変更したい場合、指定できるのは「あとリボ」のみです。
そのため、「支払いが苦しい」などの理由で、支払方法を変更したい場合は、あとリボの利用を検討してみるのも良いでしょう。
しかし、リボ払いは金利がカードローン並みの高金利です。
常習的にリボ払いを利用するようになると、返済が進まず、高額な金利手数料を支払うことになってしまうでしょう。
そうならないためにも、あとからリボだけでなく、リボ払いを利用する際には、計画的な利用を心がけることをおすすめします。
■オリコカードを滞納してしまった時のリスクと対処方法をご説明