NTT固定電話の引き落としが残高不足で払えない!滞納は止められる?
NTTの電話料金やフレッツ光料金を、口座振替で支払っている人も多いでしょう。
しかし、振替口座が残高不足のときは、NTTの引き落としができなくなってしまいます。
NTTでは引き落としができないときは再振替を実施するのか、また、電話やインターネットを止められてしまうのか等、引き落としができないときに起こり得る問題に対して徹底的に解説いたします。
記事の目次
NTTの引き落とし日はいつ?
NTTの引き落とし日は、契約者によって異なり、5日か10日、15日、20日、25日、月末日のいずれかに決められています。
契約書で引き落とし日を確認することができますが、書類が見当たらないときは、NTTに直接問い合わせてください。
NTTの電話による問い合わせ先を表にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
問い合わせ先 | NTT東日本 | NTT西日本 |
---|---|---|
電 話 | 116か0120-116-000 | 116か0800-2000116 |
フレッツ光、 ひかり電話 | 0120-116-116 | 0120-116-116 |
引き落とし日は基本的に変更不可
NTTの引き落とし日は、基本的には変更することができません。
しかし、個人的な事情でどうしても変更したい場合は、上記の問合せ先に電話をかけてNTTに直接相談してみましょう。
引き落とし口座は変更可能
引き落とし口座を変更するときは、書面による手続きが必要となります。
新しく登録したい金融機関の窓口か郵便局でも手続きができますが、NTT東日本の公式サイトやNTT西日本の公式サイトで書類を取り寄せ、必要事項を記入して送付することでも変更手続きを行うことが可能です。
ただし、NTT西日本では、特定の金融機関に限り、インターネット上で振替口座変更手続きを行うことができます。
引き落とし日が土日祝日のときは?
所定の引き落とし日が土日祝日に該当するときは、金融機関の翌営業日に引き落としが実施されます。
月末日が引き落とし日に設定されている場合は、1月4日以降の営業日に12月の請求額が引き落とされます。
NTT料金の引き落とし時間は?
NTT料金の引き落とし時間は、登録した金融機関によって異なります。
振替日当日に入金していては間に合わないケースも多いですので、かならず引き落とし日の前日までには入金するようにしましょう。
NTT料金が引き落としできなかった場合は?
自動貸付制度がある口座を振替口座として指定している場合には、口座残高が不足していてもきちんと引き落としが実施されます。
しかしながら、自動貸付制度がない口座を振替口座に指定している場合は、口座に振替額以上のお金が入っていないときは引き落としが実行されません。
NTT料金が引き落としできなかったときはどうなるのかについてまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
10~15日後に再引き落としを実施!
振替口座が残高不足のときは、本来の引き落とし日の10~15日後に再引き落としが実施されます。
以前は15日後に再引き落としを実施していたのですが、NTTの支払い業務がNTTファイナンスに統一されてから所定の引き落とし日の10日後に再引き落としがかけられるケースが多くなりました。
「入金したのに引き落とされない」といった事態を避けるためにも、まえもって10日以内に引き落としが確定している請求額以上のお金を入金するようにしてください。
再引き落としができないと請求書が送付される
再引き落としが実施できないときは、NTTから請求書が送付されます。
請求書兼払込用紙になっていますので、かならず記載されている期日までにコンビニ等で支払うようにしてください。
請求書を紛失してしまったときは、先程紹介したNTTの問合せ番号に電話をかけ、再度、請求書を送付してもらえるように依頼して下さい。
振込によって未納金を解消することはできない
NTTの料金は、口座からの引き落としによって支払うか、請求書兼払込用紙を使って支払います。
直接NTTの口座に振り込むことはできませんので、引き落とし日も再引き落とし日も過ぎたときは、請求書兼払込用紙を使って支払うようにしてください。
支払いに遅れると延滞金が発生する
支払い期限の翌日から、年利14.5%の割合で延滞金が発生します。
翌月分以降の料金に加算されて請求されることもあります(引き落としに間に合わなくても、延滞金が請求されないケースがあります。「料金をお支払いいただけないときは」の注釈を参照)ので、なるべく早期に支払うようにしてください。
◆NTT東日本公式サイト:「口座振替によるお支払方法:料金をお支払いいただけないときは」
遅延損害金については、次の記事で詳しく解説しています。
引き落としできないとブラックリストに?
NTT関連の支払いを管轄している「NTTファイナンス」は、個人信用情報機関であるCICとJICCに登録しています。
そのため、NTTの固定電話やフレッツ光の料金を支払わないと、いずれCICやJICCに延滞情報や滞納情報を報告されてしまう可能性があります。
CICやJICCに延滞や滞納の情報が報告されてしまうと、いわゆる「ブラックリストに載った状態」になってしまい、ローン審査に通りにくくなったり、利用しているクレジットカードが打ち切られてしまったりすることがあります。
次の記事もぜひご覧になり、NTTの料金を毎月支払うことの大切さについて考えてみて下さい。
NTTのサービスが利用停止になるのはいつ?
再引き落とし日までに入金していないと、NTTファイナンスから「料金のお支払いのお願い」と書いた請求書兼払込用紙が郵送されます。
この請求書兼払込用紙に記載されている納期までに料金を支払わないと、NTTの電話やフレッツ光のサービスは停止されてしまいます。
次の記事も是非ご覧になって下さい。
2ヶ月以上放置すると強制解約に
NTTでは、料金を滞納すると最短1日でサービスを打ち切りますが、この時点では「サービスの一時停止処分」ですので、NTTから強制解約されたわけではありません。
しかし、料金を支払わないまま2週間~1ヶ月経つと「入金のお願い」と記された封書が届き、それでも支払わないと、本来の支払日から2ヶ月後に強制解約処分になってしまいます。
次の記事では、固定電話ではなくドコモやauなどの携帯電話料金を支払わずに放置したときの具体的な処分をまとめています。
ぜひ参考にしてください。
強制解約後は新たに加入権を購入する必要が!
NTTを強制解約されると、再度、固定電話(加入電話)を使いたいときは、新たに電話の加入権を購入しなくてはならなくなります。
NTTで正規に購入する場合は税抜き36,000円もかかってしまいますので、かなりの損失になると言えるでしょう。
今後もNTTの固定電話を使い続けたいなら、強制解約されてしまう前に料金を支払って下さいね。
転居か強制解約かはアナウンスでバレる!
「どうせ、固定電話はあまり使っていないし、強制解約されても構わない」と考えている人もいるでしょう。
しかし、あなたが電話サービスを一時的に停止されていることや、強制解約されてしまったことは、電話をかけた人にはすぐに分かるようになっているのです。
サービス一時停止中のアナウンス
料金未納でサービスが一時停止されているときは、「お客さまの都合により、通話ができない状態です」というアナウンスが流れます。
強制解約後のアナウンス
サービスの一時停止期間が終了し、本格的に解約されてしまったときは、「おかけになった番号は、現在使われておりません。番号をお確かめになって、もう一度おかけ直しください」というアナウンスが流れます。
滞納せずに引っ越しをしたときのアナウンス
強制解約されて電話サービスが打ち切られたのではなく、ただ単に引っ越しによって電話番号が変わることもありますよね。
そのようなときは、「あなたがおかけになった○○○-○○○○は、移転のために番号が変わりました」というアナウンスが流れます。
希望するならば移転後の電話番号をアナウンスすることができますので、連絡がつかないといった状況を防ぐことができます。
信用情報はどうなる?
料金の支払い方法がクレジットカード払いになっている方で利用料金の決済が行われていない方は、クレジットカード会社から支払いを承認されなかったということになります。
クレジットカード会社から支払いを承認されない理由としては、カードの限度額オーバーや有効期限切れなどが真っ先に思い浮かびますが、その他にも毎月の支払いが遅れている場合や、延滞がある場合も承認されないことがあります。
この場合は、クレジットカード会社から延滞の情報が信用情報機関に登録されることになります。
一方で支払いを払い込み用紙払いや口座引き落としにしている場合は、NTTファイナンス(NTT東日本)によれば、強制解約の履歴は残っても、信用情報機関への延滞情報の受け渡しは基本的にはしないそうです。
NTT固定電話料金の滞納に関するQ&A
支払日を1日過ぎるだけでも使えなくなってしまうNTTの固定電話(加入電話)。
滞納する前に知っておきたいことをQ&A方式でまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
Q:滞納すると信用情報機関に記録が残る?
NTTの固定電話の契約先は「NTT東日本」もしくは「NTT西日本」ですが、料金の支払いや取立てはNTTグループの企業である「NTTファイナンス」が管轄しています。
NTTファイナンスは、個人信用情報機関であるCICとJICCに加盟していますので、料金の延滞や強制解約などが起こると、CICとJICCに情報を登録し、他の金融機関などが閲覧できるようにします。
つまり、固定電話料金の滞納も、消費者金融のカードローンやクレジットカードの滞納と同じく、信用情報機関に登録されてしまうのです!
信用情報機関に情報が登録されると?
延滞や解約の情報が登録されると、今後、住宅ローンなどの審査に通りにくくなったり、クレジットカードの発行ができなくなったり、現在利用しているローン契約が打ち切られてしまったりすることがあります。
これからの生活に大きな影響を与えることがありますので、固定電話料金は期限内にかならず支払うようにしてください。
信用情報機関については次の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧になって下さい。
Q:フレッツ光も同時に止められる?
同じNTTでも、固定電話の契約とインターネット接続サービスの「フレッツ光」の契約は異なります。
フレッツ光の料金を滞納せずに支払っているなら、NTTの固定電話の料金を滞納したとしてもインターネットが止められてしまうことはありません。
固定電話として「ひかり電話」を利用している場合
固定電話としてNTTの加入電話ではなく、フレッツ光の「ひかり電話」を利用している場合は、フレッツ光(インターネット接続サービス)とひかり電話(固定電話)の料金はまとめて請求されますので、固定電話の料金を滞納するとインターネットも使えなくなってしまいます。
ホームゲートウェイから据え置き型Wi-Fiルーターを接続している人は、家庭内でWi-Fiを利用することもできなくなってしまいますので、早めにNTTに電話をかけて、料金を支払うようにしましょう。
Q:延滞料金(利息)も請求される?
原則として、当初の支払日の翌日から実際に支払った日まで、日割りで延滞料金が請求されます。
遅延損害金は年利14.5%(NTTファイナンスの規定ですので、NTT東日本でもNTT西日本でも共通の利率)となりますので、なるべく早くに支払うようにしましょう。
Q:強制解約後は二度とNTTの固定電話に加入できない?
携帯電話の場合は、強制解約されてしまうと同じキャリアの携帯電話に加入することが難しくなり、例えばドコモでは再加入時に10万円以内の預託金を請求されることもあります。
一方、NTTの固定電話は、未納金を完済するなら特にペナルティなしで再契約することができます。
ただし加入権の購入や回線撤去費用・回線工事費用などが必要になることもありますので、その点は心づもりをしておきましょう。
Q:支払いを忘れやすい人はどうすべき?
やはり、納付書を使って納付している人は、支払いを忘れやすい傾向にあります。
NTTに連絡して口座振替に切り替えるか、NTTの固定電話を解約して、現在利用している家庭用インターネットサービスの「ひかり電話」に申し込むことをオススメします。
尚、固定電話を解約して「ひかり電話」に契約すると、次の3つのメリットがあります。
1.ナンバーポータビリティサービスを利用すれば、ひかり電話でも現在のNTTの固定電話と同じ電話番号を利用することができます(一部、利用できないこともあります)。
2.固定電話料金が、インターネット接続サービスとまとめて請求されますので、支払い忘れを回避できます。
3.月額基本料金が平均税抜き500円(NTTの加入電話は1,700円)ですので、通信費を安くすることもできます。
NTT以外の固定電話料金を滞納すると?
固定電話としてインターネット接続サービスによる「ひかり電話」を利用している人も多いでしょう。
毎月の基本料金も500円程度(NTTの固定電話は税抜き1,700円程度)ですし、通話料が安いことも魅力です。
ですが、料金を滞納すると使えなくなってしまうのはNTTの家電(いえでん)と同じです。
滞納1日目にサービスが打ち切られることがある
ひかり電話を契約している人は、同じ業者のインターネット接続サービスも契約していることが多いです。
そのため、ひかり電話が使えなくなるタイミングで、インターネット接続も使えなくなってしまうのです。
滞納者への対応は業者によって異なりますが、滞納1日目からサービスを打ち切る業者も少なくありませんので、家庭内で便利にインターネットとひかり電話を使うためにも、納期限内に料金を支払うようにしてください。
インターネットやひかり電話などの総合サービス「J:com」の料金を滞納するとどうなるのかについては、次の記事でまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
電話もインターネットも快適に使おう
NTTでは再振替制度がありますが、再振替日までに入金をしないと、自分で請求書兼払込用紙を使って支払わなくてはならなくなってしまいます。
また、請求書兼払込用紙に記載されている入金期限を過ぎてしまうと、電話やインターネットのサービスが止められてしまいますので、生活が不便になってしまいます。
快適な文化的生活を送るためにも、かならず引き落とし日までには請求額以上のお金を口座に入金し、支払いに遅れてしまったときは再引き落とし日までに入金するようにしてください。