親和銀行キャッシングの取説~アレコレカードの借入の全知識
親和銀行には「アレコレカード」というカードがあります。
このカードでは「キャッシング」が可能であるため、「詳しく知りたい!」という人も多いでしょう。
そこで、親和銀行のキャッシングについて徹底解説してみましたので、申込前の参考にしてもらえば幸いです。
親和銀行の「アレコレカード」とは
アレコレカードは親和銀行が発行しているクレジットカードです。
国際ブランドは「VISA」であり、以下のように4種類のカードがあります。
カード名 | 年会費 |
---|---|
アレコレカード(クラシック) | 本会員 1,350円 (初年度無料) 家族カード (1人目)432円 (初年度無料) 家族カード (2人目)432円 (初年度無料) |
アレコレSUGOCA(クラシック) | |
アレコレカード(ゴールド) | 本会員 10,800円 家族カード (1人目)無料 家族カード (2人目)1,080円 |
アレコレSUGOCA(ゴールド) |
アレコレカードの特徴
アレコレカードの特徴は、「クレジットカード」・「キャッシュカード」・「ローンカード」がひとつになっている点です。
クレジットカード機能では、世界中のVISA加盟店で利用ができ、「1回払い」・「2回払い」・「ボーナス払い」・「分割払い」・「リボ払い」といった多様な支払方法が選択できます。
キャッシュカード機能では、引出す・預ける・振込むといった親和銀行の口座取引が可能です。
ローンカード機能も付属できますので、借入や自動融資が受けられます。
また、カード入会の初年度は「親和銀行ATM時間外手数料」と「コンビニATM利用手数料」が完全無料です。
その他にもカードの利用によって、1,000円につき1ポイントが貯まり、貯まったポイントを商品や提携企業へのポイント、マイレージに交換できます。
アレコレカードのキャッシング
ここからは、アレコレカードのキャッシングについて解説していきます。
アレコレカードのキャッシングは限度額の範囲内で、自由に借入ができるサービスです。
おもに福岡銀行や提携金融機関、ゆうちょ銀行、コンビニエンスストアのCD・ATMから利用が可能です。
また、「海外キャッシュサービス」も利用できるため、海外のCD・ATMから現地通貨を借入することもできます。
限度額はいくらまで?
限度額は審査によって決定されます。
審査で申込者の返済能力を判断し、その返済能力に見合った額が設定されます。
このため、審査を受けてみるまではいくらになるか分かりませんし、申込む人によっても異なってきます。
ただし、クレカのキャッシングは「ショッピング枠」の範囲内で設定されるのが基本です。
たとえば、ショッピング枠が60万円であればキャッシング枠は30万円までなどと、それ以下になるのが基本なんですね。
また、「総量規制」の対象にもなるため、限度額はどんなに多くても年収の1/3までとなります。
金利はどのくらい?
アレコレカードのキャッシングの金利は以下のとおりです。
キャッシングタイプ | 金 利 |
---|---|
キャッシングリボ | 一般会員 年12.8%~18.0% ゴールドカード会員 年12.8%~15.0% プラチナカード会員 年12.8%~15.0% |
キャッシング一括 海外キャッシングサービス | 年15.0%~18.0% |
はじめは上限金利に設定される可能性が高いかと思います。
そのため、キャッシングリボであれば一般会員は18.0%、ゴールドとプラチナは15.0%、キャッシング一括と海外キャッシングは18.0%になる可能性が高いです。
月々の返済額は?
月々の返済額はキャッシングタイプによって異なります。
キャッシング一括と海外キャッシングサービスは「元利一括返済」ですので、利用額と利息を一括で支払います。
たとえば、10万円を利用して利息が1,000円なら、合計101.000円を一回払いで支払うということですね。
キャッシングリボは「元利定額返済」ですので、毎月固定された返済額を支払っていきます。
月々の返済額は借入残高によって違い、以下のようになっています。
借入残高 | 月々の返済額 |
---|---|
20万円以下 | 1万円 |
20万円超70万円以下 | 2万円 |
70万円超200万円以下 | 3万円 |
200万円超 | 4万円 |
仮に借入残高が5万円であれば、20万円以下の返済額が適応になり、月々の返済額は1万円です。
この1万円には利息も含まれているため、毎月の返済額は基本固定となります。
返済日・返済方法は?
返済日は「毎月15日締め翌月10日払い」で、返済方法は「指定口座より自働引落し」です。
なお、これはアレコレカードの返済日と返済方法とおなじです。
そのため、ショッピング枠とキャッシングの利用分は同時に支払う必要がありますので注意しておきましょう。
キャッシング時の注意点6つ!
この章では、キャッシング時に注意しておくべきポイントを6つ解説していきます。
申込前に必ず確認しておくようにしてください。
申し込み時には審査がある
キャッシング枠に新規で申し込みする場合、審査があります。
すでにカード自体の審査に通っているため、審査はそれほど厳しいものでないと思いますが、それでも審査落ちになることはあります。
また、審査に通ったとしても希望の限度額に満たないこともありますので、その点は理解しておきましょう。
限度額はショッピング枠と共通
キャッシング枠の限度額はショッピング枠と共通です。
ショッピグ枠100万円・キャッシング枠50万円という場合、ショッピグ枠100万円の中にキャッシング枠50万円が含まれているのです。
決して、キャッシング枠とショッピング枠を合計して150万円が利用できるわけではありません。
このため、キャッシング枠を利用しますとショッピング枠も同額利用したことになります。
たとえば、キャッシング枠30万円を利用しますと、ショッピング枠も30万円利用したことになるんですね。
よって、上記のケースですと「ショッピング枠70万円・キャッシング枠20万円」という残高になります。
この点を理解しておかないと、利用計画に狂いが生じてしまいますので要注意です。
総量規制の対象になる
先にもチラッと触れましたが、アレコレカードのキャッシングは総量規制の対象です。
よって、他の「貸金業者(消費者金融・信販会社・クレジット会社)」の借入と合計して、年収の1/3までしか借入できません。
たとえば、年収400万円の人なら、他の貸金業者と合計して133万円までが上限です。
こうした法律上の借入上限がありますので、他の貸金業者で借入がある人は注意しておきましょう。
利息を事前に把握しておく
キャッシングを利用すると利息が発生します。
このため、借入前に「VISAのキャッシングリボご返済シミュレーション」等を利用して利息を算出しておきましょう。
参考に10万円を借入する場合の利息を算出しておきましたので、借入前の目安にしてもらえればと思います。
月々の返済額 | 金利18.0% | 金利15.0% | 金利12.8% |
---|---|---|---|
1万円 | 10,751円 | 8,791円 | 7,413円 |
2万円 | 6,280円 | 5,192円 | 4,403円 |
3万円 | 4,896円 | 4,063円 | 3,454円 |
◆VISA公式サイト:「キャッシングリボご返済シミュレーション」
延滞すると「遅延損害金」が発生
キャッシングは延滞すると「遅延損害金」が発生するので要注意です。
遅延損害金は「年20.0%」となり、以下のように算出されます。
延滞損害金 = 借入残高 × 遅延損害金利率 ÷ 365 × 延滞日数
たとえば、借入残高10万円のとき50日延滞すると以下の金額を支払わなくてはいけません。
10万円 × 20.0% ÷ 365 × 50日 = 2,739円
これは利息とは別に請求されますので、できる限り延滞はしないようにしてください。
また、延滞が長引くほど延滞損害金は大きくなりますので、万が一延滞してしまった場合は早急に解消しましょう。
提携ATMでは手数料がかかる
コンビニなどの提携ATMでキャッシングを利用すると、以下の手数料がかかるので注意です。
利用額 | ATM利用手数料 |
---|---|
1万円以下 | 108円 |
1万円超 | 216円 |
なるべくなら、親和銀行のATMを利用するようにしましょう。
親和銀行のATMなら利用手数料は無料です。
ローンカード機能についても知ろう!
アレコレカードには「ローンカード機能」を付属させることができます。
このローンカード機能でも現金の借入が可能ですので、ぜひ詳細を知っておくのがおすすめです。
そこでこの章では、アレコレカードのローンカード機能について詳しく解説していきます。
キャッシング枠との違いは?
はじめに、ローンカード機能とキャッシング枠の違いについてお伝えしてきますね。
結論から言いますと、どちらもほぼ同じサービスです。
どちらも限度額の範囲内で何度でも借入が可能であり、資金使途が基本自由な点も同様です。
ただし、キャッシング枠がアレコレカードのサービスの一部なのに対して、ローンカード機能は別の商品がアレコレカードで利用できるといった感じです。
また、金利や限度額等の貸付条件がことなり、それによって審査の基準も違ってくるかと思います。
ローンカード機能とキャッシング枠の違いはこのような部分になります。
ローンカード機能の詳細
それでは、ローンカード機能の詳細についてお伝えしていきますね。
ローンカード機能には「プラスワンサービス」と「アレコレカードローン」があり、それぞれの詳細は以下のとおりです。
プラスワンサービス
限度額 | 10万円まで |
---|---|
金 利 | 年14.5% |
利用期間 | アレコレカード有効期限と同日 |
融資形式 | 総合口座貸越方式 |
返済方法 | 随時返済 |
プラスワンサービスはいわゆる「自動融資機能」です。
口座振替や引き出し時に口座残高が不足した場合、最高10万円まで不足分を自動で入金してくれるサービスです。
返済は随時返済型となるため、基本期限などもなく自分のペースで行なうことが可能です。
アレコレカードローン
限度額 | 0円~90万円 |
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金 利 | 年14.5% |
利用期間 | アレコレカード有効期限と同日 |
融資形式 | 当座貸越専用口座方式 |
返済日 | 4日、14日、24日から選択 |
返済方法 | 自動引落し |
アレコレカードローンはATMにカードを挿入して、現金が借入できるサービスです。
つまり、クレジットカードのキャッシング枠とまったく同じサービスですね。
これといった特徴はありませんが、金利が14.5%と銀行カードローンの相場並みになっています。
このため、アレコレカードローンのキャッシング枠よりも低金利で借入できる可能性があります。
以上がアレコレカードローンのローンカード機能についてです。
ローンカード機能のほうがキャッシング枠よりも優れている部分も多いため、新規で申し込みするのであればこちらを選択するのも良い手です。
まとめ
アレコレカードのキャッシング機能を利用すれば、現金の借入ができます。
すでにキャッシング枠が付属済みであれば審査などもありませんので、スピーディーな借入が可能です。
また、アレコレカードにローンカード機能もあります。
こちらでも現金の借入ができますので、このローンカード機能を選択肢に入れるのもおすすめです。